株分けと挿し木から始める モンステラの水栽培のすすめ!

水栽培のモンステラ基本

個性的な大きな葉っぱが独特で南国ムードあふれるモンステラは、観葉植物として人気がありオフィスやショッピングモールなどでもよく見かけます。

モンステラは、直射日光が苦手で耐陰性が高いため水栽培(水耕栽培)でも育てやすい植物で、株分けや挿し木で増やす時にも、土を使わず水挿し(水差し)で行うことができます。

この記事では、剪定したモンステラの茎や、株分けしたモンステラを使った水栽培やハイドロカルチャ―への植え替え、育て方のポイントなどを初心者の方にもわかりやすく説明します。

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モンステラの基礎知識と水栽培を始める時期

モンステラの特徴 

植物の栽培をするうえで、その植物の特徴を知っておくことは大切です。自生地や生育期などを知ればその植物がどのような環境で育てると枯れずに育つのかわかってきます。

モンステラはつる性の着生植物で、熱帯アメリカに自生しているので暑さには強いですが寒さには弱いです。暖かい地域で地植えすると、カラーのような白い花を咲かせることもあります。高温多湿に強く直射日光に当てると葉焼けしてしまうので屋外で育てるときは遮光が必要になります。品種により大きさもさまざまで、耐陰性が強いので室内でも育てることができます。

学名Monstera
属名サトイモ科モンステラ属 
原産地熱帯アメリカ 
樹高品種による 10㎝~200㎝
耐寒性等耐寒性 弱い 耐暑性 強い
花言葉「うれしい便り」「壮大な計画」

水栽培を始める時期

水栽培を始めるには植物の生育期がおすすめです。植え替え時期と同じ、5月下旬~8月までが適期です。最近の日本の夏は気温がかなり高くなります。できれば生育期初期の5月下旬から7月頃に行うのがおすすめ。気温が25℃~30℃ぐらいに行うとよいでしょう。

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モンステラの苗の準備

水栽培を始める前に、まずはモンステラの苗を準備しましょう。大きくなったモンステラを剪定した茎を使ったり、親株から子株が出て大きくなってきたものを株分けしたものを使う時の注意点を説明します

剪定した茎を使う場合

成長力の高いモンステラは、横に大きく広がって鉢が倒れたり、見栄えがわるいときなどに茎を切り落とします。剪定はどこで切っても問題ありませんが、挿し木として使う場合は切る場所が大切です。

必ず、「茎節がある部分を残して切る」こと。モンステラは茎節の周辺から白い根っこが生えてきます。茎節がない葉柄(葉のすぐ下に付いている緑色の茎)では発根しても成長点がないため新芽をだすことができません。

またモンステラは茎の途中から気根(きこん)とよばれる茶色い根が生えてきます。支柱として枝のような役割をしますが、水に入れるとここからも根が出て伸びます。気根が出ている茎節は元気で充実した茎でもあることから、気根がない茎より早く発根することが多いようです。気根が長くて器に入れにくい場合は、ある程度の長さにカットしても大丈夫です。

できれば2~3節程度の茎節があって気根があるのが理想ですが、気根がなくても茎節が一節でもあれば根が出ますので水挿しは可能です。ただ発根の可能性は下がるのでメネデールなどの発根促進剤などを使うと成功率があがります。

株分けした子株を使う場合

モンステラは成長すると親株の横から子株がでて増えていきます。この子株を植え替え時に株分けして水栽培してみましょう。

株分けの手順

  1. 植え替える鉢植えのモンステラは、事前にしばらく水やりをせず乾いた土の状態で始めます。
  2. 鉢からモンステラを取り出し、根から土をほぐして落とします。
  3. 親株と子株の根を丁寧にほぐして分けましょう。
  4. 水栽培に使う子株は、根を水でよく洗い土を落とします。園芸用のシャワーノズルなどがあればより根元の土を落とすことができます。
  5. 傷んだ根や、長すぎる根は清潔なハサミで切ります。日陰で切った根を乾かしておくと雑菌が入りにくくなります。

モンステラの水挿しの手順

それでは、準備できた苗を使って水挿しの手順を説明します。

準備するもの

  • 剪定した茎
  • 透明な器(空き瓶やグラス・ペットボトルなどでもOK。ある程度の高さがあってモンステラを支えられるもの)
  • メネデール(発根促進剤なくても可・気根がない場合などは発根の成功率が上がります)

手順

  1. 容器に水(水道水)を入れます。メネデールを使う場合は100倍に希釈した水を使います。
  2. モンステラの苗を入れます。気根や節が水につかるまで入れます。
  3. 発芽するまで2~3日に1回に水は変えましょう。
  4. 2週間程度は明るい日陰で室内で管理しましょう。2~3週間程度で新しい根が生えてきます。
  5. 根が十分に発根したら、ハイドロカルチャーや水栽培(水耕栽培)で育てましょう。

発根促進剤について

生命力の強いモンステラは、生育期であれば水だけでも発根しますが、発根を早くしたり太く丈夫で元気な根を促進させるために、発根促進剤も有効です。植物活力素 メネデールは、発根だけでなく肥料でも農薬でもないので、発根時以外の水栽培で元気がなくなったときなどにも使えます。水替えのときに発根するまで入れると効果的です。水替えの都度でなくとも、1週間に一度でも入れてあげる、また希釈率を200倍にしても効果はあります。

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モンステラの水栽培の手順

準備するもの

  • 水挿しで発根したモンステラの苗 or 株分けして土を洗い流したモンステラの苗
  • 容器(透明なガラスのほうが根の成長も見え水量も調整しやすい)
  • 根腐れ防止剤(ミリオンA・ゼオライトなど)

手順

  • 器の底に根腐れ防止剤をいれます。鉢底が隠れる程度OK
  • 苗を入れてます。
  • 器に水道水を入れます。この時の水位は根が全部浸からない程度。3分の2が水に浸かっているぐらいがよいでしょう。せめて3㎝程度は空気に当ててください
  • 水替えは1週間に一度程度行います。根腐れ防止剤と使わない場合は2~3日に一度は替えます。

ハイドロカルチャーへの植え替え

土を使わないで植物を育てる栽培方法を水耕栽培と言いますが、水耕栽培の中でも土の代わりに用土(培土)として、ハイドロコーン、ハイドロボールという丸い発泡煉石を使用したり、ゼオライトを使用して栽培する方法をハイドロカルチャーと呼びます。水だけの栽培とは異なり、植物を固定することもでき、根域の水分量の維持をすることもでき、またインテリアとしてもハイドロカルチャーでの栽培は人気があります。

モンステラは、品種により大きく成長し根も多く張ります。ある程度の大きさになったらハイドロカルチャーでの植え付けして栽培するのもおすすめです。

準備するもの

  • 水挿しで発根したモンステラの苗 or 株分けして土を洗い流したモンステラの苗
  • ハイドロボールなどの人工石
  • ミリオンA・ゼオライトなどの根腐れ防止剤
  • 底に穴がない鉢(透明な容器であれば水位がわかりやすくなります)
  • 土入れ(小さな容器に植え付けるときはスプーンなどで代用可)
  • ハサミ
  • 割り箸等の棒状のもの
  • この他、水やりをするじょうろや、ピンセットなどがあると便利です。水やりの失敗が少ない水位計もおすすめ

手順

  1. 底穴のない鉢に、根腐れ防止剤としてゼオライトを底が見えなくなる程度入れる
  2. ハイドロボールをゼオライトの上にいれます。
  3. モンステラの苗をハイドロボールの上に置き、根を広げます。
  4. 根と容器の間にハイドロボールを入れて固定します。
  5. 最後にじょうろで水やりを。水の量は容器の6分の1程度与えます。水位計を使っている場合は、最適水位(OPT)まで入れましょう。

ハイドロカルチャーでの多肉植物の育て方の詳しい記事もあります。ハイドロカルチャ―の用土などにに興味のあるかたはお読みください。

モンステラの水栽培での育て方

置き場所、日当たり

モンステラは耐陰性が強く、日当たりの悪い場所でも育つことができます。しかし長期間日陰に置くと、株が軟弱になるため明るい日陰もしくは夏以外は、カーテン越しの光が当たる場所で管理しましょう。直射日光は葉焼けや容器内の水温が高くなりすぎる危険があるため、避けましょう。

モンステラは熱帯が原産地ですので耐寒性は強くありません。特に冬場は昼間は日差しの当たる窓辺に置いたままにしておくと、夜は気温が下がり寒くなります。置き場は温度が5℃以下にならない場所で管理すれば冬越しは可能です。

水の量と交換時期

植物は葉や茎そして根からも酸素を吸収しています。水栽培で育てている場合は土やハイドロカルチャーに比べて、酸素が吸収しにくくなります。水の温度が上がると酸素の溶け込む量がすくなくなるため、弱って枯れてしまう可能性もあります。特に夏場は注意が必要です。

理想的な水栽培の水位は、根の半分から3分の2が浸かる程度。少なくとも根元3㎝は空気に触れるようにします。水は週に1回程度、ただし気温が高くなると水が濁るので濁ったら水を交換します。容器にがつくことがあります。水替えの時に容器も洗ってあげましょう。

ハイドロカルチャーの水やり

ハイドロカルチャーは、水を鉢の中に溜めて育てるます。ハイドロボールなどは外から乾いているようでも鉢の中側は湿っていることも多いです。生育期である春から夏は、鉢の中が乾いてから2日~3日ほど待ってから与えましょう。

水は鉢の6分の1まで、容器にもよりますが鉢底1cm程度で大丈夫です。水位計を使っている場合も同様に、水位計の針がmin(水切れ)まで下がってから2~3日ほど待ってから水をopt(適正水位)まで入れます。秋から水やりの回数を減らし、休眠期の冬は、月に1~2回、霧吹きで水を上げる葉水で行います。

もし水を入れすぎてしまったら、鉢の上からタオルなどで押さえて、鉢を傾けて水を出しましょう。水耕栽培は新鮮な水を与えることが大切です。水をいれすぎると、根腐れのほかにも、水が腐る可能性もあります。

編集さん
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ハイドロカルチャーの水やりは意外と難しいので、水位計があると安心です

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肥料

モンステラの水栽培は、肥料はそれほどなくとも育ちます。しかし水栽培は土から栄養が取れないため肥料を使うと生育が早くなったり、葉が大きく広がります。水栽培の肥料は、液体肥料(液肥)を薄めて使います。春から秋まで月に2回ほど液体肥料を与えます。水の交換のときか、ハイドロカルチャーの場合は水やりのときに水代わりに規定量より薄めて使います。肥料を使うと藻が発生しやすいので、水草用の肥料もおすすめです。

水栽培やハイドロカルチャーに使える液肥は、ハイポネックスハイポニカ液体肥料や水草用メネデールなどがあります。

肥料の与えすぎると肥料やけを起こして枯れることもあります。休眠期には与えないこと。また肥料は絶対にまぜてはいけません。

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水栽培(水耕栽培)のメリット

水耕栽培は、家庭菜園でも農家でも行われる栽培方法ですが、家庭で水耕栽培をするメリットはいくつもあります

  1. 室内でも気軽に栽培できる
  2. 身近にある手軽なもので栽培ができる
  3. 土作りが不要である
  4. 無農薬・減農薬栽培がしやすい(害虫がつきにくい)
  5. 水やりの手間を少なくできる
  6. 小さなスペースでも栽培できる
  7. 植物の生長が早くなるとともに、質が安定しやすい
  8. 見た目をおしゃれにすることで、インテリアとして楽しむことができる

しかし水だけでは土に比べて養分が足りないため、植物を大きく育てることには不向きです。また日光が必要な植物にはLEDライトなど初期投資がかかることもあります。

まとめ

モンステラは種類も豊富で、小さなものなら100均でも手に入る手軽な観葉植物です。エキゾチックな雰囲気で最近ではアレンジメントや切り花として使われたりもします。日本の高温多湿を好み、耐陰性も強いので水栽培にもぴったりです。ホームセンターやインターネットでもハイドロカルチャーの苗を見かけます。

家庭やオフィスで育てている人も多いので、大きくなった株を分けてもらって水栽培で増やしてみてはいかがでしょうか。

水栽培は、土や病気の心配も少なく手入れも簡単です。初心者の方でも思いついたら、水とペットボトル・空き瓶などの器があればすぐ始められる栽培方法です。ハーブなどは収穫も楽しめます。家の中にグリーンがあると癒されます。ぜひこの記事を参考にしてモンステラの水栽培を始めて、おしゃれにお部屋に飾ってみてください。

編集さん
編集さん

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執筆者・監修者情報
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農家web編集部のメンバーが「農業者による農業者のための情報サイト」をコンセプトに、農業に関するあらゆる情報を丁寧にまとめてお届けしていきます。
編集部のメンバーは皆、実際に農業に携わりながら情報をまとめています。農学を極め樹木医の資格を持つ者、法人の経営・財務管理に長けている者、大規模農場の営農経験者などバラエティに富んだメンバーで構成されています。他にも農機具やスマート農業機器、ITなどのスキルも兼ね備えています。

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