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雑草別対策

苔(コケ)、ゼニゴケなどの駆除・防除方法とおすすめ除草剤

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壁に生える苔 雑草別対策

苔(コケ)は、日本古来、庭園などの景観に重宝されてきた歴史がありますが、ゼニゴケのように、好まれない苔もあります。そこで、ベランダやコンクリート、門柱に付着、繁茂した苔を除草しようと思っても、地面に張り付いて生えるため、手で草取りしたり、撤去するのは大変困難です。
ここでは、苔を除草したい場合、どうやって駆除し、防除していくのか、おすすめの除草剤を中心に説明していきます。

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苔(コケ)の特性

苔(コケ)は胞子から、発芽、繁殖する植物です。苔(コケ)は様々な種類があり、苔類、藻類、ツノゴケ類、地衣類の総称として苔(コケ)植物と呼んでいます。ここでは主に庭に生えて、駆除したい対象になる苔、ゼニゴケ、ギンゴケ、イシクラゲを対象とします。ゼニゴケ、ギンゴケ、イシクラゲは屋外の日当たりの悪い庭や空き地に繁殖しやすく、一度繁殖してしまうと、地面に張り付いているため、手での除去が困難です。また、根、地下茎が思っている以上に深く、非常に退治し難い雑草です。

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苔(コケ)の駆除方法

草刈り、草取りでの駆除

上記の通り、苔(コケ)は、地上部は、地面に張り付いているため、物理的に除去し難いこと、また根、地下茎は深く、完全に撤去することは大変難しいです。手で抜いても、ドクダミなどと同じく地下部に一部の地下茎が残ってしまうため、そこからさらに繁殖してしまい、本質的な駆除にはなりません。
しっかりと駆除したい場合は、別の手段を取らなくてはなりません。
では、どうすれば駆除できるのでしょうか?

苔(コケ)専用除草剤での駆除

苔(コケ)をしっかり駆除しようとすると、やはり除草剤の使用が欠かせません。しかし、苔(コケ)は、一般に販売されているグリホサート系の除草剤(ラウンドアップマックスロードサンフーロン、フマキラーのカダン除草王またネコソギなど)は、苔(コケ)に効きません。
苔(コケ)を除草するには、苔(コケ)専用の除草剤を使用する必要があるので注意しましょう。使い方は、粒を水に溶かし薄めた液剤、また液剤そのものを葉に直接たっぷり散布します。

苔(コケ)に効く除草剤を以下がおすすめです。

キレダー水和剤 (アグロカネショウ(株))

最もメジャーな苔(コケ)、特にゼニゴケ、イシクラゲ用の微粒の粉剤です。主成分は、ACN[2-アミノ-3-クロロ-1,4-ナフトキノン]で、日本芝(高麗芝など)、西洋芝(ベントグラス)などの芝生に影響を与えないため、ゴルフ場の景観維持にもよく使用されています。使用方法は、説明書の希釈水量に希釈して、希釈した液剤をジョウロや噴霧器で散布します。

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除草剤の希釈の考え方

希釈倍率500倍で30Lの希釈液を作りたいときには、60ml(g)の原液(原料)が必要ということになります。原液の量や水量を簡単に計算できるサイトもあります。

希釈については下記をぜひ参考にしてみてください。

コケそうじシリーズ (パネフリ工業(株))

コケそうじシリーズは、パネフリ工業が販売している、苔(コケ)専用の除草剤で、主成分はグレープフルーツ種子抽出物(GSE)です。食品原料だけで作った化学合成物質を含まない人畜無害な除草剤です。レンガや石でも傷めることなく使用できます。

希釈せずにそのまま使えるスプレータイプと、希釈して薄めて使用する濃縮液タイプがあります。散布翌日〜3日ほどで効果が出る速効性除草剤です。また、特にゼニゴケに特化したゼニゴケ専用タイプもあります。どこの苔(コケ)をどれくらいの面積、除草したいかで、どのタイプのものを使うか選択してください。

また、この商品は農薬登録がされていない非農耕地用のため、法律上、農耕地では使用することができません。農耕地で使用する場合は、上記のキレダーがおすすめです。

コケとーるシリーズ (レインボー薬品(株))

コケとーるシリーズは、レインボー薬品が販売している、苔(コケ)専用のメジャーな除草剤で、希釈せずにそのまま使えるスプレータイプ「コケとーるスプレー」やシャワータイプ「コケとーるシャワー」、希釈して薄めて使用する濃縮液タイプ「コケとーるしっかり原液」があります。散布翌日〜3日ほどで効果が出る速効性除草剤です。また、この商品も非農耕地用のため、農耕地では使用することができません。農耕地で使用する場合は、上記のキレダーがおすすめです。

その他の駆除方法

お酢をかける

苔(コケ)を枯らすのに効果がある方法として、お酢を希釈して苔(コケ)にかける方法があると言われています。その根拠はまちまちですが、実際にある程度の効果はみられるようです。ただし、周りの植物に影響を与えてしまうため、使う場所はよく考えて実行してください。試してみたい方は、100円ショップに売っている苔(コケ)用の除草剤はお酢を成分にしたものがあるので、そちらを購入してみるのもいいかと思います。

熱湯をかける

苔(コケ)を枯らすのに効果がある方法として、枯らしたい植物に熱いお湯、つまり熱湯をかける方法があります。
確かに、熱湯を浴びた植物はその箇所が焼けて、枯れますが、地下茎や根までは浸透しないため、地上部にしか効果が出ません。また、土壌に熱湯をかけることで、土壌内部の細菌などに悪影響が出てしまいますし、熱湯を雑草にかけることは大量に行うことは難しく、費用対効果も合わないかと思います。
苔(コケ)の場所が限られていて、土壌に影響を与えない場合は試してみるのもいいかもしれません。

苦土石灰・消石灰での防除

ゼニゴケは酸性の土壌を好むため、苦土石灰、消石灰などを土壌に撒くことで土壌をアルカリ性にし、ゼニゴケが生長しにくい状態にする方法もあります。
この方法は、土壌をアルカリ性にすることが可能であれば、有効な防除の方法だと言えますが、その場所をどのように(農耕やガーデニングなど)活用しようとしているかで、石灰を撒くかどうか判断するのが良いでしょう。

例えば、野菜の栽培などはPH6.5程度の弱酸性の土壌が好ましいことが多いです

塩を撒く

最近、塩を撒くことで、除草することを勧めている記事、また除草塩という商品などが見受けられます。確かに塩分濃度が高くなると雑草は枯れるので、除草の効果はありますし、塩は非常に土壌に残留、蓄積するので、雑草が新しく生えてくることも防ぎます。
しかしながら、塩は土の中で分解されないため、半永久的に効果が持続します。このため、未来にわたって植木や花などはもちろん、野菜や穀物などの作物が一切育たたくなってしまうのです。
また、土壌はつながっています。雨などで塩が流れ出て、隣の土壌にも多大な被害を及ぼします。
このため、除草に塩を使うことはくれぐれも避けてください。

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まとめ

苔(コケ)用の除草剤は、ホームセンターの園芸、ガーデニング・資材コーナーにも置かれています。そのまま使えるものや原液のものなど、容量(ml)もまちまちですので、手にとって確かめてみるのもいいでしょう。当記事を参考に、苔(コケ)、藻、水藻を退治してください。

またアース製薬の「アースガーデン おうちの草コロリ コケ取りスプレー 1000ml」や住友化学園芸の「GFダイロン微粒剤」、トヨチューの「コケクリン」、その他アズマ工業やアサヒペンの商品もあります。興味ある方はこちらもご確認ください。(住友化学園芸はこの他、盆栽、観葉植物で使えるベニカという殺菌スプレーも製造しています)

また、スギナ、ドクダミの難雑草対策の記事、スズメノカタビラカヤツリグサカタバミなども含めた除草、防草の記事、防草、除草のまとめ記事もありますので、苔(コケ)以外の除草にもお困りの方はご参考ください。

そもそも、ザバーンやエコナルなどの防草シートを敷いて、雑草が生えてくることそのものを防除する方法もあります。おすすめ防草シートや、遮光率、透水性、耐久性については、下記に詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。

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