農業ソフトウェア

農業ソフトウエア 管理ソフトや会計ソフト徹底解説 農業ソフトウェア

農業でもっと収穫をふやし、収益を上げるには作業の効率化、数値の見える化が必要です。そのためにはソフトウェアをうまく活用しましょう。

パソコンは苦手という方にも、最近ではクラウド型のソフトやアプリなどをつかって、スマートフォンだけで管理できる農業用のソフトウェアも多く開発されています。この記事では農業用のさまざまソフトウェアについて、まとめて解説します。

農業確定申告ソフト

まずは個人の農家の方に必須の確定申告ソフトを紹介します。個人事業主である農家は所得が20万円以上ある場合確定申告が必要になります。農家は農家専用の用紙で申告する必要があるため、農業申告に対応しているソフトを使いましょう。

農業青色申告ソフト

節税効果の高い青色申告ですが、青色申告のためには、事前に税務署に届出書を提出し、所得に係る取引を正規の簿記の原則(一般的には複式簿記)により記帳して、決算書類(損益計算書・貸借対照表)を申告時に提出する必要があります。

青色申告のソフトは多くありますが、農業申告に対応しているのはそれほど多くありません。パソコンにインストールして使う「ソリマチ 農業簿記11」「らくらく青色申告農業版」などがあります。ソリマチは大手会計ソフトの会社なので、サポートが充実。しかし少し値段が高いのがネックです。らくらく青色申告は、価格はお手頃ですが、サポートがないためある程度知識や、パソコンの操作に慣れている人におすすめです。

クラウド型であれば、「freee(フリー)」が農業申告に対応しています。クラウド型はパソコンにダウンロードする必要がないため、インターネットが使えるところであればスマホやタブレットなどでも使えます。農業簿記特有の科目を設定する必要がありますが、口座やカードなどの自動連係や自動仕訳など、簿記などの知識がなくても仕訳が簡単にできる仕組みがあり、サポートも充実しています。スマホのアプリもあり隙間時間に、作業できるのも魅力。

ソフト名freee(フリー)らくらく青色申告農業簿記11
タイプクラウド型インストール型インストール型
農業申告(個人)白色・青色申告対応青色申告対応青色申告対応
自動連係×
価格スタンダード版
月額 2,380円(税抜)
新規 8,000円(税抜)
更新 4,000円(税抜)
60,000円(税抜)
2024年版 らくらく青色申告 農業版
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下記にそれぞれのソフトウエアの特徴なども紹介していますので、そちらも参考にしてください。

農業白色申告ソフト(農業収支報告ソフト)

白色申告では、青色申告のような複式簿記で作成された決算書は必要がありません。収支内訳書(農業所得用)を作成して提出します。

収支報告ソフトは、自治体やJAなどが無料でソフトを提供しています。お住まいの地域にもあるかもしれません。また税務署以外でもサポートがうけられることもありますので、一度調べてみてください。

東近江市 農業収支計算ソフト は計算シートに収支をいれることで、収支内訳書が完成するソフトです。マクロが組んであるのでお使いのパソコンの状況では、セキュリティの解除が必要な場合もあります。

長野県高山市 農業所得収支計算用ソフト はエクセルシートです。シートにわかれた内訳に取引内容を入れていく単純な構造なので、エクセルなどに慣れていない方でも感覚的に使えるソフトです。

農業減価償却ソフト

使用可能期間が1年以上でかつ取得価額が10万円以上の資産は、全額がその年の費用にはならないため減価償却計算が必要になります。

上記で紹介した白色・青色申告ソフトには減価償却費が計算できる資産管理システムがついているので、そちらを使うとよいでしょう。また無料の減価償却ソフトも数多くあります。

減価償却の基本やその他の減価償却費のソフトについては、下記に詳しい記事がありますのでそちらも参考にしてください。

農業会計ソフト

農業は農業簿記で仕訳を行う必要があります。農業簿記と商業簿記との違いは、それほどありませんが農業特有の「勘定科目」が必要です。農業用の会計ソフトであれば、勘定科目はすでに設定されているので余計な手間はいりません。

個人の場合は、青色申告が一緒に行える会計ソフトを使うとよいでしょう。法人の場合は、税務申告は通常会計ソフトとは別に法人税申告のソフトが必要になりますので、通常の会計ソフトに農業用の勘定科目が設定できるソフトであれば、使いやすい会計ソフトを選びましょう。

会計ソフトはインストール型が主流でしたが、最近はクラウド型の会計ソフトも人気です。テレワークの普及などで、インターネットがあればどこでも作業ができ、税制改革やシステムのアップデートも自動で行われいつでも最近の会計ソフトを使うことができます。

クラウド型の2大会計ソフトは、freee(フリー)とマネーフォワード会計。freeeは農業簿記に力をいれており、農家の販売管理ソフト「Agrion販売管理」とも連携しています。昔から使われているの弥生会計もオンライン版があります。各ソフトについては、下記で詳しく説明していますのでそちらも参考にしてください。

農業管理ソフト

農業管理ソフトとは、日々の栽培記録を登録する「農業日誌ソフト」や、売上の管理ができる「販売管理ソフト」生産計画からコスト管理までできる「生産管理ソフト」などがあります。

パソコンにダウンロードして使うタイプもありますが、便利なのはスマートフォンのアプリが使えるソフトではないでしょうか。農業日誌などは、圃場で作業開始前に設定して、作業が終わったらアプリのボタンを押すだけで、記録することが可能です。

かんたん栽培記録

かんたん栽培記録は、作物毎に使える農薬や防除方法を確認しながら、誰でも簡単にスマホだけで栽培記録に必要な情報を記録することができるアプリです。
最大のユニークポイントは、防除情報と連動することで、栽培記録できるだけでなく、その作物に発生しやすい病害虫やおすすめ農薬、また農薬に頼らない防除方法も、簡単にカレンダーから確認することができる点になります。

日本全国の予察情報の中から、自動で、該当する場所、作物の最新情報を、いつでも見ることができます。
また、新しい情報が出たときに、毎朝、LINEで通知を受け取ることもできます。わざわざ防除情報をさがす手間が省けます。

Agrion(アグリオン)

Agrion(アグリオン)は、クラウド型のクラウド型農業支援サービスで「Agrion農業日誌」「Agrion販売管理」「Agrion果樹」「Agrion産直市場」を運営しています。

クラウド型なので、スマートフォンのアプリで農業日誌を日々記録して、パソコンなどで集計されたデータを見たり、レポートを出力したりすることも可能です。また農業日誌は一緒に働く人のコミュニケーションツールとしても使え、作業記録にコメントを残したり、圃場の写真をアップすることもできます。

また「Agrion販売管理」は、注文から売上まで管理でき納品書や請求書などの帳票も出力できます。また会計ソフト「freee(フリー)」と連携しているので、売上計上も自動で行えます。

agri-note(アグリノート)

agri-note(アグリノート)は、圃場や農作業など営農に関するさまざまな情報を記録・集計・出力できるクラウド型の営農支援ツールです。

農業日誌はもちろんのこと、農作業のスケジュール管理や出荷管理で売上を集計したり、農薬や肥料などの単価を登録すれば、圃場や作付ごとにコスト、収支の管理もできます。ある程度大規模な農家でも十分使いやすい農業管理アプリです。

AgriHub(アグリハブ)

AgriHub(アグリハブ)は、スマートフォンで農作業管理できる無料のアプリケーションです。アプリ上だけでの操作になるのでパソコンがなくとも大丈夫です。

農業日誌だけでなく、農薬検索・管理、出荷や売上まで管理できます。小規模農家であれば十分な機能が備わっています。

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