ハーブにおすすめの肥料はどんな肥料?肥料の紹介と使用上の注意点!

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ハーブは「草」あるいは「野草」「草木」を意味するラテン語「Herba」を語源とし、これが変化して英語のHerbとなり、日本に伝わってハーブという言葉が使われるようになりました。

そんな中でも、ハーブは日本では一般的に、薬草や香草などヨーロッパで料理に使うキッチンハーブを指しています。有名なものでは、パセリ、タイム、ローズマリー、ミント、バジル、ローリエ、カモミール、ラベンダー、レモンバーム、ワイルドストロベリーなどがあります。

ハーブは一緒くたにされやすいですが、種類によって植生が全く異なります。耐寒性のものもあれば暑さに弱いもの、一年草のものもあれば多年草・宿根草のもの、花が咲くもの、多湿を好むもの、好まないもの、本当に様々な品種があります。学名もそれぞれの種類によって異なります。

比較的初心者でも育てやすいイメージがあるハーブですが、どんな肥料をいつ、どれくらいの量をやれば健全に育ってくれるのでしょうか?この記事では、ハーブ全般に対する肥料のやり方や与える時期、ハーブにおすすめの肥料について解説します。

そもそも植物に必要な養分って?植物が必要な養分に関するおさらい

植物が育つためにはチッソ(窒素)、リンサンリン酸)、カリウム(加里)の三大要素のほか、マグネシウムカルシウム(石灰肥料が有名)などの「二次要素(多量要素)」、さらに鉄、マンガン、ホウ素をはじめとした「微量要素」が必要です。

チッソ(窒素)は、葉や茎などの成長に欠かせず、植物の体を大きくするため、「葉肥(はごえ)」と言われます。

リンサン(リン酸)は、開花・結実を促し、花色、葉色、蕾や実に関係するため、実肥(みごえ)と言われます。

カリウム(加里)は、葉で作られた炭水化物を根に送り、根の発育を促すほか、植物体を丈夫にし、抵抗力を高めるため、根肥(ねごえ)と呼ばれています。不足すると根・植物が弱ります。

肥料の箱や袋などに記載されているN-P-Kの表示は窒素(N)、リン酸(P)、カリウム(K)を指しています。その他、肥料についてより詳しいことは、下の記事を参考にしてみてください。

ハーブに肥料は必要?肥料をやる時期と頻度

ハーブに水・肥料は必要?

ハーブは花を咲かせるものも多く、他の植物と同様に長く健全に育てるためには水も肥料も必要です。
では、水と肥料はどのように与えるのが適しているのでしょうか?

水と肥料はどれくらい必要? 与える量と頻度

水の与える量と頻度

ハーブは他の植物と同じで、水が必要です。水やりのポイントは、土が乾いた状態でたっぷり水をやるとよく記載されていますが、土が完全に乾いてから水をたっぷりとやるようにすることです。鉢植えの場合は、水を与えた後、鉢底のお皿の水は必ず捨てて、水はけの良い状態を保ってください。

よくある失敗は、水を鉢底に溜めてしまったり、水をやりすぎて根腐れしてしまうことです。くれぐれも水のやりすぎには注意してください。

肥料の与える量と頻度

ハーブは本当にたくさんの種類があるので、肥料をいつどれくらい与えればいいのかは一概に言うことはできません。しかし、共通していることは「元肥」と「追肥」をしっかりと施したほうがよく育つということです。

元肥は、ハーブの苗を購入し定植するときや播種する(種まき)時、また大きな鉢に植え替えするときに実施します。用土にしっかりと肥料を混ぜ込んで植物が育つために必要な最初の栄養素を与えてあげます。

追肥は、元肥から約1.5〜2ヶ月経過したあとから与え始めます。基本的には、1〜2週間に1度程度、固形肥料または液体肥料をやると良いでしょう。ハーブは、基本的には他の果菜類の植物よりも肥料焼けや環境ストレスに強い品種が多いので、追肥の回数についてそこまで厳密に考える必要はありません。葉っぱの色がいつもより薄くなってきた、黄色っぽくなってきたと感じたら追肥を施してやると良いでしょう。

また、休眠期がある場合は、絶対に肥料をやらないようにしてください。肥料焼けを起こし、枯れる原因になります。

肥料はどんな種類があるの?

作物・植物の栽培における肥料の種類は、大きく以下のとおりに分けることができます。

肥料はその物質の有機、無機によって、「有機肥料有機質肥料)」「化学肥料(≒無機質肥料、化成肥料は化学肥料に属します)」の2つに分けることができ、形状によって、「固形肥料」と「液体肥料(液肥)」があります。

「化学肥料」とは、化学的に合成しあるいは天然産の原料を化学的に加工して作った肥料です。「有機肥料(有機質肥料)」とは、「油粕や米ぬか、腐葉土など植物性の有機物」「鶏糞(鶏ふん)、牛糞(牛ふん)、馬糞や魚粉、骨粉などの動物性の有機物」を原料にして作られたものです。堆肥も、家畜の糞や落ち葉などの有機物を微生物によって分解・発酵したもので、有機肥料となります。有機肥料は、用土(培土)を養分を補うだけではなく、物理性の改善(ふかふかにする)にも役立ちます。

肥料を与えるタイミング 元肥と追肥

用土に肥料を与えるタイミングによって、肥料の呼び名が変わります。具体的には、「元肥」と「追肥」があります。

苗を植え付け(定植する)前に予め土壌へ施しておく肥料を「元肥(もとひ・もとごえ)」と言います。元肥は、初期生育を助ける働きがあり、肥料効果が長く続く緩効性や遅効性の肥料を施すのが一般的です。

苗の植え付け後(定植後)、作物が生長していくときに、土壌の肥料切れが起こらないように追加で施す肥料を「追肥(ついひ・おいごえ)」と言います。追肥を施す時期が遅れたりすると、植物の生育期に葉の色が薄くなったり、花が小さくなったりして最悪の場合、枯れてしまいます。特に窒素、カリウムは消費されるのが早いので適切な時期に追肥が必要です。

大きな植木鉢で用土を使う場合は、植え付け時や植え替え時に緩効性の化学肥料や臭いの少ない有機肥料を元肥として十分に施し、その後生育を見ながら液体もしくは固形の化成肥料を追肥として施していくと良いでしょう。

ハイドロカルチャーのような土を使わずジェルボールやハイドロボール、ゼオライトを培土として使う場合は、元肥を施して土作りすることができませんので、主に追肥によって養分を与えていきます。追肥には固形肥料ではなく、液体肥料を用いることが主流です。

植物の種類によっては、肥料をそこまで必要としないものもありますので注意しましょう。

元肥・追肥に使えるおすすめの固形肥料 2選!

固形肥料は、液体肥料(液肥)と比べ、緩効性・遅効性の肥料が多くなります。植え付け時、植え替え時の元肥として使用できます。また、観葉植物の生育が始まる春先から、用土の上に置けば2ヶ月以上効果が持続する追肥として使用できる肥料もあります。効果的な使い方ができる観葉植物におすすめの固形肥料をご紹介します。

ハイポネックス マグァンプK

ハイポネックスジャパンが販売する元肥用の定番の粒状肥料です。「チッソ・リンサン・カリ」植物の生育に必要な三要素は勿論、マグネシウムやアンモニウムなどの二次要素・微量要素もしっかりと配合されていて、元肥に申し分ありません。土にしっかり混ぜて、大粒で約2年、中粒で約1年、生長効果が持続します。マグァンプK 小粒は追肥に有効です。

肥料焼けも起こしにくく、元肥としてとても扱いやすい肥料です。また、春の緩効性の追肥としても土面に撒いて使用できます。観葉植物の元肥して使用する場合は、中粒がおすすめです。

また、追肥としては肥効が約2ヶ月続く、マグァンプK 小粒がおすすめです。

花ごころ グリーンそだちEX IBのチカラ

花ごころの「IBのチカラ グリーンそだちEX」は、花にも野菜にも使用できる肥料です。N-P-K=10-10-10であり、バランス良く配合されています。花ごころは、バラや花に効く肥料を中心に様々な商品を販売しています。

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IBとは、イソブチルアルデヒド縮合尿素(IBDU)を配合した肥料のことで、とてもゆっくり溶け、流れ出るため植物の根に優しく、肥料成分が無駄なく吸収される特性があります。

本製品は無臭で、花付きをよくするリンサン成分など、3つの成分をバランスよく配合した肥料です。観葉植物は勿論ながら、ほとんどの植物にお使いいただけます。

ハーブにおすすめの液体肥料(液肥) 4選!

液体肥料とは?

液体肥料とは、液肥(えきひ)とも呼ばれ、液状になった液体の肥料のことを言います。液体肥料は、用土に混ぜ込んで元肥として使用することはほとんどなく、追肥として使用することを主としています。液体肥料には

  1. そのまま希釈せずに使用するタイプ(ストレートタイプ)
  2. 定められた希釈率で液肥を薄めるタイプ

の2タイプがありますので、その製品の使い方をよく読みましょう。希釈した液体肥料は土壌に散布します。

また、液体肥料は速効性(効き目がすぐに出やすい)タイプのものが多いため、前述したとおり追肥としての使用がおすすめです。

液肥は葉面散布できる?

液体肥料(液肥)は土壌散布用に製造、販売されているものが多く、基本的には葉面散布(植物の葉にかける)の方法では施肥ができません。葉面散布が可能かどうかは製品によって異なりますので必ずラベルをよく読みましょう。


液体肥料はすぐに効果が出る速効性のある肥料がほとんどで、観葉植物においては春先までは固形肥料で元肥等ベースを作り、生長期の夏から秋にかけて液体肥料で栄養分を補っていくイメージで使用します。

また、ハイドロカルチャーや水耕栽培では、ハイドロボールやゼオライトなどの多孔質で保湿、保肥力のある培地を使うため、液体肥料(液肥)をメインに栄養分を補っていきます。

液体肥料の商品は多くありますが、ハーブの追肥に適している液体肥料のおすすめを紹介します。

ハイポネックス原液

液体肥料(液肥)国内トップシェアを誇るハイポネックスの定番液体肥料です。ハイポネックス原液は、「三大要素(窒素、リン酸、 カリ)」の他、マグネシウムカルシウムなどの「二次要素(多量要素)」、さらに鉄をはじめとした「微量要素」を含む15種類の栄養素を最適のバランスで配合された液体肥料(液肥)で、水で薄めて使います。

他のハイポネックス商品もガーデニング初心者にとって扱いやすいので、興味ある方は下記も是非一読ください(アブラムシやヨトウムシなどの病害虫の予防・駆除という農薬的要素も入っている肥料や、芝生など作物に特化した肥料、希釈しないでそのままの濃度で使える肥料もあります)。

ハイポニカ液体肥料

ハイポネックスの他にハイポニカ液体肥料もおすすめです。ハイポニカ液体肥料は、協和株式会社が開発した水耕栽培だけでなく、土耕栽培や鉢栽培などにも利用いただける液体肥料です。花・野菜・樹木・果樹など、あらゆる植物に対応しており、苗から成木まで植物の生長段階を問わずに同じ希釈率でうすめて使用できる、養分満点の非常に便利な液体肥料になります。

ハイポネックス キュート ハイドロカルチャー・水栽培用

液体肥料国内トップシェアを誇るハイポネックス ジャパンのハイドロカルチャー用液体肥料です。ハイポネックス 原液と異なり、水で希釈する必要はなく株元へそのまま使用できます。その他のハイポネックス原液をはじめとする液体肥料も使用することができます。また、微粉ハイポネックスも希釈したり、溶かしたりする面倒さはありますが、もちろんハイドロカルチャーに使用可能です。肥料の種類や使い方を守れば、様々な観葉植物が丈夫に育ちます。 その他のハイポネックス商品に興味ある方は、下の記事も覗いてみてください。

微粉ハイポネックス

ハイポネックスの粉状肥料として最も有名なものは「微粉ハイポネックス」です。水に溶かして液肥として使用するタイプのものとなります。様々な植物に適用でき、鉢植、家庭菜園だけではなく、水耕栽培やペットボトル栽培にも使用することができます。特に植物の根を丈夫にするカリウム(加里)が多く含まれ、植物に活力を与え、強健な植物の生育に効果的です。

合わせて使いたい活力剤(栄養剤)

植物の栄養剤として肥料の他に「活力剤」と呼ばれる製品があります。活力剤は、植物の活性を高める目的で使われ「窒素(チッソ)・リン酸(リンサン)・カリウム(加里)」の三要素以外の養分やアミノ酸、フルボ酸などの有機酸が含まれています。

活力剤は、単体で施用するのではなく、あくまで肥料にプラスして施用するものです。肥料はしっかりと適期に施しつつ、植物が弱ってきたり、より綺麗に花を咲かせたい、葉緑素(光合成に影響があります)を増やして葉を青くイキイキさせたいときに有効です。

種類としては液体やアンプルのものがあります。

リキダス

リキダスは、3種類の有効成分コリン、フルボ酸、アミノ酸を配合し、3つの相乗効果で植物本来が持っている力を引き出し、元気な植物を育てる活力液です。また、カルシウムをはじめ、不足しがちな各種ミネラル(鉄・銅・亜鉛・モリブデンなど)が、植物に活力を与え、美しい花を咲かせると共に、葉面散布液としても使用できるおすすめの活力液です。

土壌に挿してそのまま使えるアンプルタイプのものもあります。

植物活力素 メネデール

植物の生長に欠かせない鉄を、根から吸収されやすいイオンの形で含む植物活力素で、発根を促し、元気な植物に育てます。肥料でも農薬でもないので気軽に使用できます。

メネデール500ml
ガーデニングどっとコム

防ぎたい!肥料にまつわるトラブルあれこれ

肥料のやりすぎ

ハーブは、野菜栽培などとは異なり冬には休眠期になったりと、比較的植物の中でも肥料を必要としないものも多いです。このため、家庭菜園のようなペースで肥料をやると、やりすぎになってしまい肥料焼けを起こします。ハーブは基本的には肥料焼けに強い植物ではありますが、やはり無駄に肥料をやることは経済的にも環境にも良くないです。

同じく、ハイドロカルチャーの場合は、水をやりすぎて根が腐って草花を枯らしてしまったり、根詰まり、またカビが生えたりしてしまうことがあります。水が常に容器に満たされた状態で風通しの悪い所に放置すると起こりやすいため、下記のことを心がけて育ててください。

  • 水分が切れてから水を与えるようにする
  • 風通しの良い場所に植物を置くようにする

肥料は絶対混ぜないで!

よくある失敗として、いろいろな肥料を混ぜて高い栄養素の肥料を作り与えようとしてしまうことが挙げられます。肥料を混ぜると化学反応を起こし、植物自体に被害が出るだけでなく、有害物質・ガスが発生したりと、大きな事故につながる危険性があります。くれぐれも、肥料同士を原液で混ぜることはしないでください。

まとめ

常緑で観賞用として、またローズマリーやラベンダーなど香り豊かなものもあれば、バジルなど料理に重宝するものもあるハーブ。昨今、家庭菜園ユーザーの増加から、切り花などの観賞用だけでなく料理や様々な用途に活用できるハーブは、ガーデニングや家庭菜園で多く取り入れられています。たくさんの種類があり、香りや花色が楽しめだけではなく、収穫して料理に活用することもできます。いつもの家庭料理をより楽しむことができるハーブは、本当に素晴らしいものです。

また、栽培が比較的しやすい品種も多いことから、挿し木や株分けも簡単で、また寄せ植えや植え替えも比較的容易なため、園芸の中でも非常に様々な楽しみ方ができます。是非、あなたのガーデニングの一つの選択肢としてハーブを取り入れてみてください。

(補足)ハーブの増やし方・植え替えについて

ハーブは繁殖力が強いものも多く、挿し木・挿し芽で株を増やすことができます。挿し木とは、切った枝を用土に挿して、そこから根付かせることです。柔らかい芽を使う場合には、挿し芽と呼ばれたりもしますが、基本的には挿し木も挿し芽も同じことを指しています(この記事では挿し木と表現します)。

市販の培養土をポットに入れ、そこに苗木となる枝を挿します。挿したら、たっぷりの水を与えて日当たりの良い場所で育苗しましょう。

春に新芽が出たら、少しずつ大きい鉢に植え替えをしてきます。植え替えのときには、新しく少し大きめの鉢を用意して、赤玉土、用土を準備して植え替えます。挿し木の適期は、それぞれの植物によって異なるため、確認しましょう。梅雨時期や秋頃、春前などハーブの種類によって様々です。

勿論、種から発芽させて増やしていく方法もあります。この場合は、培養土や元肥をしっかり行った用土をポット・鉢に入れて種まき(鉢まき)し、発芽、育苗してください。また、植え替え時には合わせて、伸び過ぎた枝などを剪定し、春以降の日当たりを確保してください。

この記事を書いた人
農家web編集部

農家web編集部のメンバーが「農業者による農業者のための情報サイト」をコンセプトに、農業に関するあらゆる情報を丁寧にまとめてお届けしていきます。
編集部のメンバーは皆、実際に農業に携わりながら情報をまとめています。農学を極め樹木医の資格を持つ者、法人の経営・財務管理に長けている者、大規模農場の営農経験者などバラエティに富んだメンバーで構成されています。他にも農機具やスマート農業機器、ITなどのスキルも兼ね備えています。
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