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観葉植物の肥料

金木犀(キンモクセイ)に肥料は必要?金木犀の肥料について解説

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常緑の緑とオレンジの花が美しい金木犀の画像 観葉植物の肥料

春の沈丁花(ジンチョウゲ)、夏の梔子(クチナシ)、そして秋の金木犀(キンモクセイ)は、三大香木ともよばれています。畑や菜園に、季節ごとの香りがあるという環境は格別です。金木犀(キンモクセイ)は、銀木犀(ギンモクセイ)の変種とされていますが、放つ香りや花色の華やかさから本家以上に有名かもしれません。

この記事では、金木犀(キンモクセイ)の育て方と照らし合わせながら、利用される代表的な肥料などを紹介します。

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金木犀(キンモクセイ)の概要

キンモクセイ(Osmanthus fragrans var. aurantiacus)は、モクセイ科モクセイ属の常緑樹です。同じ属の植物に、ギンモクセイ(Osmanthus fragrans)、ヒイラギ(Osmanthus heterophyllus)、ヒイラギモクセイ(多くの図鑑では、ギンモクセイとヒイラギの雑種として記載)などがあります。年間を通じて葉を落とすことのない常緑性の花木です。庭木として植える場合には、樹高は5~6m程度にとどまります。

原産地は中国で、日本には江戸時代に持ち込まれたとされています。雌雄異株ですが、日本に持ち込まれたのは雄株のみでした。挿し木により容易に増やすことができる性質があり、さらに雄株の方が多くの花を咲かせるので、雌株がないまま現在に至ります。したがって、基本的に結実(果実をならすこと)することはありませんので、種から増やすことはできません。ギンモクセイは結実するので、それをキンモクセイが結実したと勘違いすることがままあるようです。

秋に咲くたくさんの小さな花は、誰もが知るところでしょう。甘い香りを活かして芳香剤やモイストポプリにしたり、鮮やかなオレンジの花色を活かしてシロップ漬けにしたりすることもあり、多くの人に親しまれています。中国では、キンモクセイの花を乾燥させて使う桂花茶も親しまれています。

キンモクセイは、時期により落葉することがないため、常緑の庭木としても広く親しまれています。管理が簡単で育てやすいことも特長です。同じように管理が簡単で育てやすい庭木や植木として、ツツジ(躑躅)、サツキ(皐月)、アジサイ(紫陽花)、レンギョウ(連翹)、ユキヤナギ(雪柳)、シャクナゲ(石楠花)、ジンチョウゲ(沈丁花)、ロウバイ(蝋梅)、ヤマボウシ(山法師)、サルスベリ(百日紅)、クチナシ(梔子)、ウツギ(空木)、モクレン(木蓮)、ナンテン(南天)、ツバキ(椿)、サザンカ(山茶花)ハナミズキ(花水木)などが広く知られています。

キンモクセイは、果樹やハーブ類を混植して、収穫を楽しむこともできます。レモン、キンカン、イチジク、ブルーベリー、オリーブ、スモモなどの果樹が手入れも比較的簡単で、人気があります。これらの果樹と同様に、キンモクセイも家を目隠しする生垣として利用することができます。

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金木犀(キンモクセイ)の育て方と肥料を与えるタイミング

キンモクセイは、普通の管理ができれば枯れることはないので、初心者でも簡単に育てることができます。ただし、耐寒性が低く寒い冬には弱いので、屋外では東北地方南部より北での栽培は難しいとされています。また、大気が汚染されている環境では開花量が少なくなるため、大気汚染の指標木としても利用されます。

キンモクセイを庭植えする場合は、潅水や植え替えの手間が少ないというメリットがある反面、移動させにくいというデメリットがあります。日陰を避け、なるべく日当たりのよい場所に植え付けるようにしましょう。畑地であれば基本的に問題ありませんが、水はけがよく肥沃な土壌が好ましいです。また、家庭の庭やガーデニングとして、コンクリートブロック塀の近くに植え付けると、土壌がアルカリ性に傾くことがあります。その場合、ピートモスなどを施用し、土壌を酸性寄りに戻します。

キンモクセイを鉢植えする場合は、根が伸長することを考えて、苗木に対して少し大きめの鉢を用意するとよいでしょう(野菜などの作物と異なり、キンモクセイは永年性の植物であることに留意しましょう)。用土は、赤玉土と腐葉土の半量混合で育ちますが、少し湿り気のある土も好むので黒土に堆肥を混ぜて利用する方法もあります。

キンモクセイ栽培の流れは、以下の通りです。その他にも、病害虫防除や水やりなどを行うこともありますが、ここでは共通して行う代表的な作業を記載しています。挿し木などの繁殖作業を行う場合は、新梢が伸び始める春から初夏が適期です。

肥料は、「寒肥」もしくは「施肥」のタイミングで与えます。キンモクセイは肥料が少なくても丈夫に育つ植物ですが、葉色のつややかさを保ったり、美しい花を咲かせるためには肥料が欠かせません。特に鉢植えの場合は、根や幹を傷める肥料焼けに注意しながら、肥料を与えるようにしましょう。

なお、イメージしやすいように、関東地方以西での作業実施月の例を記載しています。実際には、栽培地域や栽培品種によっても異なりますので、目安としてとらえてください。

キンモクセイ栽培の流れ
  • 1~2月
    寒肥(元肥

  • 2~3月
    剪定
    • 新芽が伸びる前が、枝を切る剪定の適期です。
    • 間引きや切り詰める剪定などを行います。
  • 3~4月
    植え替え
    • キンモクセイの苗は植え替えを嫌うので、必要最小限で行います。
    • 植え付けの場合も、この時期に実施します。

  • 6~7月
    施肥
    • 庭植えでは、年1回の寒肥で十分ですが、寒肥をしていない時にはこのタイミングでも施肥できます。
    • 鉢植えでは、固形有機肥料を置き肥するか、液体肥料を施すようにします。
  • 11月
    剪定
    • 花期が終わるこの時期にも、茂った先端部などをカットすることができます。
    • 樹の形を整えるような強い剪定は、翌年の2~3月に行います。

上記の「キンモクセイ栽培の流れ」では割愛していますが、状況によっては、病害虫防除の作業もしなくてはいけません。病害虫防除には、花がらや落ち葉の処理、農薬散布などがあります。防除および駆除の対象となる主な病気や害虫には、次のようなものがあります。特に、風通しが悪いとウメシロカイガラムシやトビイロマルカイガラムシなどのカイガラムシ類、ミカンハダニなどのハダニ類が発生しやすくなるので注意しましょう。

  • 褐斑病(病気)
  • 先葉枯病(病気)
  • 炭そ病(病気)
  • イラガ(害虫)
  • カイガラムシ類(害虫)
  • ハダニ類(害虫)
カイガラムシの写真

こうした病気や害虫が大量発生すると、農薬として殺菌剤や殺虫剤といった薬剤を施用しなくてはいけません。鉢植えであったり、庭植えでも小規模であったりする場合には、目視によって病斑部や食害部を見つけることができます。茶褐色の病斑部を切り取るだけでも改善できる可能性がありますので、継続的に観察をするようにしましょう。

また、庭植えの場合、春先になると草花などの雑草が発生し始めます。雑草は、病気や害虫の発生源になるだけでなく、キンモクセイに注がれるべき土壌中の養分を奪ってしまうという悪影響があるので、しっかり除草する必要があります。除草には、除草剤を用いる方法、刈払機を用いて下草を刈る方法などがあります。

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金木犀(キンモクセイ)に与える代表的な肥料

代表的なキンモクセイの肥料は、次の通りです。施肥については、肥料成分やタイミングによって、花芽形成、開花などの生育や生理状態に影響を及ぼしますので、重要な作業といえます。しかしながら、キンモクセイは他の作物に比べるとはるかに丈夫なので、あまり考えすぎることなく積極的に挑戦してみるとよいでしょう。

油かす

油かす(油粕)肥料は、ナタネやダイズから油を搾る工程の残りかすを原料として使用する、植物に由来する有機肥料です。油かす肥料が分解される過程で、臭いがしたり虫が発生したりすることがあります。このデメリットを抑えた発酵(醗酵)油かすというものもあります。事前に発酵(醗酵)させてあるので、臭いや虫の発生をある程度抑えられます。

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花木・庭木の肥料

花木・庭木の肥料は、東商が開発販売する肥料です。有機肥料なので、安心して使うことができます。有機肥料は、腐葉土や堆肥などのようにゆっくり長く効く肥料なので、寒肥(元肥)にぴったりです。この製品はさらに、お礼肥や追肥としても利用することができます。一般的に花木・庭木では、窒素成分を控えめにしてリン酸を多めに与えることで、花や実を多く咲かせ充実させます。この製品は、窒素-リン酸-カリウム=4-6-3となっており、花木・庭木にとって最適な栄養バランスで配合されています。美しく健康に育てるために微量必要な、マグネシウム(苦土)とアミノ酸も配合されています。

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グリーンパイルは、ジェイカムアグリが販売する肥料です。公園・街路・庭などの樹木に対しても用いられる、棒状の打ち込むタイプの肥料で、造園の施工で樹勢を回復させる目的でよく使われる資材でもあります。グリーンパイルには、樹木の生育にとって理想的なバランスで窒素・リン酸・カリウムが配合されており、樹木の根元から少し離れた位置に打ち込むことで、成分が土壌の深層までしっかりと浸透し長持ちします。とにかく処理が簡単な点が魅力です。

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金木犀(キンモクセイ)の肥料を購入

ホームセンターなど店舗で購入する

上記で紹介した肥料は、コメリなどのホームセンターでも販売されています。また、ダイソーなどの100円均一でも販売されていることがありますが、取り扱いのない店舗も多いようなので注意が必要です。

通販で購入する

店舗で実物をみて購入することも良いことですが、「その店舗での取り扱いがない」ことや「そもそもその商品がホームセンターなどの小売店で販売されていない」ことも多いです。時間とお金を節約するため、積極的に通販(インターネットショッピング)を利用しましょう。今ではAmazonや楽天市場など様々なECサイトで農業・園芸用品が取り扱われています。店舗よりも安く購入できる場合も多いですので、一度のぞいてみましょう。

執筆者・監修者情報
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農家web編集部のメンバーが「農業者による農業者のための情報サイト」をコンセプトに、農業に関するあらゆる情報を丁寧にまとめてお届けしていきます。
編集部のメンバーは皆、実際に農業に携わりながら情報をまとめています。農学を極め樹木医の資格を持つ者、法人の経営・財務管理に長けている者、大規模農場の営農経験者などバラエティに富んだメンバーで構成されています。他にも農機具やスマート農業機器、ITなどのスキルも兼ね備えています。

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