イチジク(いちじく)に肥料を与えたい!やり方とおすすめの肥料

イチジクの果実作物
作物知りたい肥料
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イチジク(いちじく)の原産地は、古代エジプトなどアラビア南部とされ、一説では人類最古の栽培作物ともいわれています。また、旧約聖書で、アダムとイヴがエデンの園で最初に身に着けたのがイチジクの葉とされていることもよく知られています。旧約聖書に登場するだけでも驚きですが、その他の世界各地のさまざまな文献にもその記載が残っており、イチジクが歴史ある植物であることがうかがえます。

この記事では、イチジクへの上手な肥料のやり方、おすすめの肥料などをご紹介します。

イチジク(いちじく)の育て方

イチジクは、落葉性のクワ科イチジク属の植物で、学名はFicus caricaと言います。野菜などと異なり樹木なので多年生ですが、耐寒性がやや弱く、関東より北の露地では越冬できないとされています。

イチジクは漢字で「無花果」と書く通り、果実の中に花をもつため、外から花を見ることができません(単為結果により、受粉することなく果実ができます)。品種にもよりますが、長いものでは6月下旬から10月中旬くらいの秋まで収穫できる点も特徴です。日照時間が長い方が好ましいので、日陰ではなく日当たりのよいところをイチジクの置き場として設定しましょう。樹高は1m〜5m程度になりますが、鉢植えでの栽培の場合は剪定をしっかりと行えば、そこまでの樹高にはなりません。

イチジクの栽培スケジュールを簡易的にまとめました。

イチジクの栽培の流れ
  • 苗木の選択
    苗木の選択のポイント
    • 耐寒性や耐病性など品種によって性質が違うのでよく選びましょう。

  • 植え付け
    植え付けのポイント
    • 12月〜3月頃の休眠期が適しています。
    • 苗木は深植えしないようにしましょう。
    • 植え付けのときに元肥を施します。
  • 剪定・切り戻し
    剪定・切り戻しのポイント
    • イチジクの実がよく実るかどうかは剪定次第です。剪定はしっかりやりましょう。
    • 剪定の適期は休眠期の12月〜3月頃です。
    • 1年目のときは主技(主軸)を2本程度残して、先端部分から30cm程度選定すると良いです。
  • 開花・収穫
    開花・収穫のポイント
    • イチジクの花は、外からは見えません。「花のう」と言われる袋状の実の中に花があるイメージです。
    • 果実の先端が割れてきたときが収穫の適期です。
  • イチジクの増やし方
    イチジクの増やし方のポイント
    • 増やすときは「挿し木」という方法で増やします。

11月以降の休眠しているタイミングで、剪定します。花芽のついた枝を剪定しないように注意しながら、伸長した枝を切るようにします。

病害虫(病気と害虫)にも比較的強いのですが、疫病、カミキリムシ、センチュウの被害が多く、ひどい場合には枯れることもあります。カミキリムシの成虫が枝をかじるほか、幼虫は幹の中を食い荒らすので注意が必要です。

病害虫として、カミキリムシの成虫が枝をかじるほか、幼虫は幹の中を食い荒らすので注意が必要です。必要に応じて、農薬を散布するなどして防除に努めましょう。

育て方は、次の2つに大別することができます。

鉢植えでの栽培

イチジクは、鉢植えでも育てることができます。植木鉢は、できればプラスチックのプランターではなく、素焼きやテラコッタのものを選びましょう。素焼きやテラコッタの植木鉢は、通気性、吸水性、排水性に優れています。用土は、赤玉と腐葉土を7:3くらいの割合で配合して利用するとよいでしょう。鹿沼土を赤玉土と腐葉土に足して、それぞれ3割程混ぜても良いです。ある程度の保水性を持ちつつも、水はけのよい培土にすることが重要です。

混ぜ合わせることが面倒な場合には、果樹向けの培養土を使うと基本的には問題ないです。果樹向けの培養土(用土)は、腐葉土や赤玉、鹿沼土、ピートモス、くん炭等が含まれており、ご自分で土の配合などを考えなくてもそのまま使用することができます。

地植えでの栽培

イチジクは、水はけのよい土壌であれば強健に成長します。したがって、あまり土は選びませんが、新たに用意するときには鉢植えの場合と同じく、用土は、赤玉と腐葉土を7:3くらいの割合で配合して利用するとよいでしょう。鹿沼土を赤玉土と腐葉土に足して、それぞれ3割程混ぜても良いです。ある程度の保水性を持ちつつも、水はけのよい培土にすることが重要です。

混ぜ合わせることが面倒な場合には、鉢植えと同様に果樹向けの培養土を使うと基本的には問題ないです。果樹向けの培養土(用土)は、腐葉土や赤玉、鹿沼土、ピートモス、くん炭等が含まれており、ご自分で土の配合などを考えなくてもそのまま使用することができます。

イチジクは、実を収穫して美味しいフルーツとして食べることができるため、庭木や植木としてもブルーベリーと並んで高い人気を誇ります。もしどちらを植え付けるか迷っている場合は、ぜひブルーベリーの記事もご覧ください。

イチジク(いちじく)への肥料のやり方

桝井ドーフィン、ビオレードーフィン、蓬莱柿、ビオレソリエス、ブラウンターキー、ロングドゥートなどの品種によって、また栽培している場所や土壌によって、肥料のやり方も変わってきますので、目安としてとらえるようにしてください。

肥料をやる時期

元肥追肥を行いましょう。元肥は1月まで、追肥は1~2か月ごとに施すようにしましょう(たとえば6月、8月、9月とすると適期といえます)。元肥には肥効が持続する有機肥料追肥には吸収されやすく肥効が長続きする緩効性化成肥料が適しています。

時期時期適している肥効タイプ肥料の例概要
元肥12月〜1月頃緩効性肥料遅効性肥料固形肥料

堆肥
油かす
有機石灰
などの有機質肥料

化成肥料(N-P-K:8-8-8)など
植え付け、植え替え時、もしくは毎年施します。寒い時期に施すので「寒肥」とも呼ばれます。魚粉や骨粉なども有機質肥料ですが、窒素リン酸、カリウムがバランス良く含まれた油かす肥料を使うと良いでしょう。

オリーブの生育適正pHは6.5〜7.0程度で弱酸性〜中性土壌を好みます。そのため、酸度調整が必要な場合は、有機石灰を散布して中和します。どのくらいの量を散布するかは酸性度合いによります。市販の酸度計などを使用して測定すると良いでしょう。pHを1上げるためには、300g/1㎡程度の苦土石灰が必要です。
追肥(夏肥え)6月、8月、9月頃緩効性肥料液体肥料固形肥料

化成肥料(N-P-K:8-8-8)など
元肥だけでは栄養が不足してくるので肥料を追加で施します。すぐに植物に吸収されるように、速効性の肥料をやると良いでしょう。
基本的には植木鉢やプランターでの栽培などの隔離培地での栽培時のみで問題ありませんが、樹勢が弱いときには庭木などにも与えましょう。

また、イチジクにとっては弱酸性から中性の土壌が好ましいので、年に1回、元肥のタイミングで石灰を施すことで、土壌の酸度を調整できるとなおよいです。

肥料のやり方

鉢植えのイチジクに施肥する場合は、株元(根元)を囲むように粒状もしくは固形の肥料を置きます。地植えのイチジクに施肥する場合でも、株元(根元)を囲むように粒状もしくは固形の肥料を置きますが、少し広げることと軽く土に混ぜ込むことを意識するとよいでしょう。

肥料をあげすぎて肥料焼け?

肥料は、多ければ多いほどよいというわけではありません。土中肥料の濃度が高くなりすぎると、根が吸水できなくなり、植物に障害が発生したり枯れてしまったりすることがあります。これが「肥料焼け」です。成長が楽しみで、ついつい肥料を多くあげたくなってしまうかもしれませんが、一般に肥料をあげすぎると、かえって植物が弱ることがあり、樹や枝葉に障害が生じることもあります。肥料は過多にならないよう注意しなくてはいけません。また、苗(苗木)は成木に比べ弱いので、特に苗(苗木)の段階では施肥量を減らす工夫が必要です。

イチジク(いちじく)におすすめの肥料

イチジク栽培で利用する代表的な肥料をご紹介します。

有機肥料

有機肥料として、油かす(油粕)肥料が利用されることが多いです。油かす(油粕)肥料は、ナタネやダイズから油を搾る工程の残りかすを原料として使用する、植物に由来する有機(有機物)肥料です。窒素(チッソ)を主な成分として含有しており、リン酸やカリウムも多少含んでいます。

マイガーデンベジフル

追肥として、「マイガーデンベジフル」を利用することができます。

マイガーデンは、住友化学園芸の登録商標で、様々な草花・庭木・果樹の元肥や追肥に使うことができます。栄養分を効率よく吸収させるすぐれた腐植酸入り緩効性肥料として特許を取得していることや、土に活力を与える作用がある腐植酸をブレンドしていることや、肥料成分は樹脂コーディングされていて、土壌の温度変化や植物の生育にあわせて溶出する量が調節され、効き目が持続するのが本製品の特長です(リリースコントロールテクノロジー)。

マグァンプK

ハイポネックスジャパンが販売する元肥用の定番の粒状肥料です。「チッソ・リンサン・カリ」植物の生育に必要な三要素は勿論、マグネシウムやアンモニウムなどの二次要素・微量要素もしっかりと配合されていて、元肥に申し分ありません。土にしっかり混ぜて、大粒で約2年、中粒で約1年、生長効果が持続します。マグァンプK 小粒は追肥に有効です。

樹に活力を与える目的で「天然活力剤スーパーバイネ」を利用することもできます。スーパーバイネは肥料ではないので、肥料焼けを起こさないというメリットがあります。期待できる効果は、新芽や花芽の増加、果実の着果や結実の促進、樹勢の回復、根張りの強化、などです。

イチジク(いちじく)の肥料を購入

ホームセンターなど店舗で購入する

上記で紹介した肥料は、コメリなどのホームセンターでも販売されています。また、ダイソーなどの100円均一でも販売されていることがありますが、取り扱いのない店舗も多いようなので注意が必要です。

通販で購入する

店舗で実物をみて購入することも良いことですが、「その店舗での取り扱いがない」ことや「そもそもその商品がホームセンターなどの小売店で販売されていない」ことも多いです。時間とお金を節約するため、積極的に通販(インターネットショッピング)を利用しましょう。今ではAmazonや楽天市場など様々なECサイトで農業・園芸用品が取り扱われています。店舗よりも安く購入できる場合も多いですので、一度のぞいてみましょう。

この記事を書いた人
農家web編集部

農家web編集部のメンバーが「農業者による農業者のための情報サイト」をコンセプトに、農業に関するあらゆる情報を丁寧にまとめてお届けしていきます。
編集部のメンバーは皆、実際に農業に携わりながら情報をまとめています。農学を極め樹木医の資格を持つ者、法人の経営・財務管理に長けている者、大規模農場の営農経験者などバラエティに富んだメンバーで構成されています。他にも農機具やスマート農業機器、ITなどのスキルも兼ね備えています。
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