爽やかな香りが魅力のラベンダーは北海道で有名な紫色の他にも、品種によってさまざまな色の花を咲かせます。ラベンダーをきれいに咲かせるには、肥料はいつどんなものを与えればよいのしょうか。
ここではラベンダー栽培におすすめの肥料と与え方のポイントについて説明します。
ラベンダー栽培の肥料のポイント
まずはラベンダーに肥料を与えるポイントについて説明します。
- ラベンダーなどのハーブ類は肥料を多く必要としません。与えすぎに注意しましょう。
- 肥料の時期は、春と秋。夏や冬は不要です。
- 香りのよいラベンダーを栽培するには、ゆっくり効果のでる緩効性肥料が適しています。
ラベンダーにおすすめの肥料
ラベンダー栽培に適した肥料は、肥料の三要素(チッソ、リン酸、カリウム)がバランスよく含まれた肥料が適し絵います。ハーブの肥料や草花用の肥料がおすすめです。
庭植えなどでは、ゆっくり効果が続き、土壌改良効果もある有機肥料がおすすめです。鉢植えなどでは臭いが気になるという人には、有機配合肥料を使うとよいでしょう。
ここからはラベンダーにおすすめの肥料の種類や商品について説明します。
有機肥料(有機質肥料)
有機肥料とは動植物由来の原料を使って作られている肥料で、表示されている肥料成分以外にも植物の成長に必要な成分(アミノ酸など)が含まれ、土壌環境を良くする効果もあります。
ラベンダーには油粕や鶏糞、米ぬかなどが使えますが完熟していないものを使うと、臭いや害虫などの問題が生じます。有機肥料に慣れていない人は、油かすなどを主体にした有機化成肥料がおすすめです。肥料成分が調整されており、ペレットや粒状になっており、臭いを抑える工夫もされています。
ハーブの肥料
ラベンダーはハーブの一種なので、ハーブの専用肥料もおすすめです。花ごごろの「ハーブ・香草の肥料」は、有機由来100%で、ゆっくり効果がでる緩効性肥料で花色や香りを豊かにする効果があります。元肥や追肥にも使え、肥料効果は1ヵ月ほど続きます。花ごごろには、ハーブ香草の土もあるので植え付けや、植え替えの時に便利です。
花用の肥料
一般的な花用の肥料ももちろん使えます。「マイガーデン花・野菜用」や「プランティア 花と野菜と果実の肥料」は花用にリン酸が高められており、効果が2~3か月続くので春と秋に一度与えればOKで手間がかからない肥料です。
ラベンダーに対する肥料のやる時期と頻度
それでは、ラベンダー肥料はいつ、どれくらいあげればいいのでしょうか?
ここではイングリッシュラベンダーに肥料をやる時期と肥料について、基本的な考え方を説明します。
- 春
植え付けの時期です。緩効性肥料を元肥として施しましょう。用土は水はけの良い土にするためパーライトや苦土石灰を加えたものがおすすめです。芽が伸び始めたら月に1度粒上の緩効性肥料を追肥しましょう。
- 夏
生育が衰える時期になります。肥料は控えてください。イングリッシュガーデンは暑さが苦手です。なるべく風通しの良い場所で育てましょう。
- 秋
春と同様に、植えつき、植え替えの時期です。芽が伸び始めたら月に1度粒上の緩効性肥料を追肥しましょう。
- 冬
夏と同様に生育が衰える時期になるので肥料はさけてください。イングリッシュガーデンは耐寒性が強い品種です。越冬の対応は不要です。