ハオルチア(ハオルシア)は、放射状に広がる葉が特徴の多肉植物です。ここではハオルチアの種類と代表的な品種と特徴について説明します。
ハオルチアの種類
ハオルチアは、園芸上「軟葉系」と「硬葉系」に分かれます。軟葉系は、柔らかい葉に透明な窓を持つのが特徴で、硬葉系は、硬い葉がシャープなフォルムになるのが特徴です。最近になりハオルチア属は3種に区分され、硬葉系は、ハオルチオプシス属、トゥリタ属のどちらかに属します。
軟葉系
ハオルチア・オブツーサ
ハオルチアの原種の一種です。学名のトゥルンカータや、和名の雫石などで流通しているものもあります。直径4㎝~10㎝ほどの小型種で、初心者でも育てやすい品種です。葉が黒みを帯びるブラックオブツーサ、紫色の紫オブツーサや斑入りのオブツーサ錦なども人気があり高額になることも。
ハオルチア・レツーサ
ハオルチア・レツーサは葉っぱの先がとがっており、三角の葉がロゼット状に広がり、窓の部分に筋模様が入るのが特徴です。レツーサ系ともよばれ多くの交配種があり、小型種から大型のものまで変異が大きい品種。
京の華
ハオルチア・シンビフォルミスとして販売されていることもあります。明るく澄んだ緑色の葉がロゼット状につく、美しい品種で人気があります。低温になると葉がピンク色に紅葉します。丈夫な品種で生長も早い品種です。
玉扇(ギョクセン)
平たい葉を扇状に広げる、個性的な形で、まるで水平に切断されたように葉先の上部に窓ができます。日本では古くから愛好家が多く、生長は遅く窓の形や窓の中の模様などバラエティ豊かです。
万象(マンゾウ)
直径5㎝~10㎝に生長し、中心から太い葉を伸ばして水平に切られたような葉がロゼット状に広がります。葉の上の模様の美しさを楽しむ品種で。模様が美しいものは百万円を超えるものもあります。
硬葉系
十二の巻(ジュウニノマキ)
硬葉系の代表品種、先のとがった葉に、鮮やかな白色の模様が入った昔から人気の品種です。アロエに似ていますが近隣種で、現在はハオルチオプシス属(Haworthiopsis)に属する品種です。葉焼けしやすいので夏の直射日光にはあてないこと。
竜鱗(リュウリン)
三角形の葉の窓に竜のうろこのような模様がみられることから、この名がつけられた。ハオルチオプシス属に属する品種です。子株はランナーで増えて群生します。柔らかい日ざしのほうが葉の先が枯れず美しい模様を楽しむことができます。
ビスコーサ
直径2㎝~3㎝で、小さな三角の葉を塔のように重ねて生長します。休眠期でも根を乾かさないように育てます。生育は遅いですが、丈夫で株分けなどで簡単に増やすこともできます。
斑入り種
葉に本来とは異なる色が入ることを斑入りと呼び、斑の入った品種で美しい品種は特に鑑賞価値が高く、愛好家の間では依然から高い人気があります。
原種の斑入り種としては、氷砂糖、ピリフェラ錦、クーペリー錦、王扇錦、万象錦、十二の光などが人気があります。リー錦、王扇錦、万象錦、十二の光などが人気があります。
ハオルチアについて
ハオルチアは、葉の先にできる透明な窓が宝石のように美しく、ジュエルプランツとも呼ばれ古くから人気があります。多肉植物愛好家(タニラー)の中でも、ハオルチアは愛好家が多く株の交換会や展示会なども広く行われています。見た目が特徴的な硬葉派は、盆栽のように楽しむ人も。もちろん寄せ植えとしても人気があります。
またレアで希少な品種は、高額な値がつき盗難などが起きたこともあります。残念ながらインターネット上では、品種を偽ったりして売買されているものも少なくありません。高額な品種を買う場合はできれば信頼のおける専門店などで購入しましょう。
園芸分類 | 多肉植物・観葉植物 |
学名 | Asphodeloideae Haworthia |
属名 | ツルボラン科ハオルチア属 |
原産地 | 南アフリカ |
草丈・樹高 | 2㎝~20㎝ |
耐寒性等 | 耐寒性 弱い 耐暑性 普通 |
花言葉 | 「小さな愛」 |
ハオルチアは、手軽なものなら100均でも手に入ります。
水耕栽培でも育てることができますよ。