芝生の肥料のやり方の基本・おすすめ商品まとめ

芝生の肥料のやり方の基本・おすすめ商品まとめ芝生の肥料

美しく管理が行き届いた万緑の芝生は、見ているだけで素敵ですね。公園やサッカースタジアム、庭など、様々な場所で目にする芝生。どのように管理すれば美しく維持できるのでしょうか?

この記事では、芝生の肥料の上手なやり方、おすすめの肥料、また芝生の管理方法についてまとめています。

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そもそも芝・芝生に肥料は必要?

芝はイネ科の多年草の総称のことで、芝生とは芝草(芝と呼びます)が一面に生えている状態にし、絨毯のように密集して植栽した場所を指します。

植物が育つためにはチッソ(窒素)、リンサン(リン酸)、カリウム(加里)の三大要素のほか、マグネシウムカルシウム(石灰肥料が有名)などの「二次要素(多量要素)」、さらに鉄、マンガン、ホウ素をはじめとした「微量要素」が必要です。

芝草(芝)も当然植物なので、肥料は必要になります。

芝生に肥料を与える時期は?芝生の種類と年間管理スケジュール

芝生の種類

芝生に使われるイネ科植物(いわゆる芝、芝草)は、一般的に15属30種類以上あると言われています。それらは生育適温や栽培地域の違いによって、大きく「暖地型」「寒地型」に分けられます。

また、芝は日本に自生するものと海外から導入されたものがあります。一般的に日本に自生する芝を「日本芝(日本シバ)」海外から導入された芝を「西洋芝(西洋シバ)」と呼びます。

暖地型/寒地型日本芝/西洋芝芝草の種名
暖地型日本芝野芝(ノシバ)、高麗芝(コウライシバ)、ビロード芝(ビロード芝・キヌシバ)
暖地型西洋芝バミューダグラス、ティフトン芝(ティフトンシバ)、センチピードグラス、セントオーガスチングラス、シーショア・パスパラム
寒地型西洋芝ケンタッキーブルーグラス、クリーピングベントグラス、トールフェスク、アニュアルライグラス、ペレニアルライグラス、クリーピングレッドフェスク、チューイングフェスク、ハードフェスク
暖地型・寒地型、日本芝・西洋芝の主な分類と種名

日本を例に適している芝の種類を説明します。北海道から東北北部では、気温が低いため暖地型の日本芝は適さず、ケンタッキーブルーグラスやベントグラスなどの寒地型西洋芝がよく使われます。逆に九州や沖縄では、高温多湿に強い野芝や高麗芝(コウライシバ)、暖地型西洋芝のバミューダグラスなどがよく使われます。

芝生の年間スケジュール

「寒地型」と「暖地型」では肥料を与える時期や年間の管理スケジュールが異なります。下記に目安のスケジュールを記載しましたので参考にしてください。

肥料を与える時期は、上記の期間で、それ以外の期間には、施肥(肥料を与えること)しないようにしてください。芝が肥料やけし、枯れる原因となります。

特に肥料については、暖地型が「4月〜9月の生長期に与え、その他の時期には与えない」に対し、寒地型の芝は肥料をやる時期が11月までと長い期間であることがポイントです。

芝生の肥料の頻度

暖地型も寒地型も、生育期に入る3月頃に施肥を始め、その後は様子を見ながら隔月を目安として、葉の色が薄くなったり、成長が鈍化していると感じた時に施肥するようにしましょう。特に、梅雨時は生育が悪くなりがちなので、梅雨明け時に生育を促進させるために肥料を与えると効果的です。

注意点としては、梅雨時期と猛暑時は施肥をしないことです。梅雨時期は、栄養過多と高温多湿が重なり芝生の病気が発生する可能性が高まります。また、猛暑時は、芝が疲れて肥料を吸収することができず、肥料やけしてしまうためです。

また、暖地型の芝と寒地型の芝で肥料をやる頻度は異なります。寒地型の場合は、暖地型の半分の量を頻度2倍で与えることが基本になります。詳しくは下記を参考にしてみてください。

肥料を与える際の注意点

肥料の撒き方

一部の場所の肥料密度が高まらないように、固形肥料(粒状、細粒状)も液体肥料も均等に万遍なく撒くようにしましょう。

固形肥料の場合、庭などの狭い範囲では、説明書で記載されている面積あたりの適量を手で取り、均等になるよう万遍なく振りまいていきましょう。ハンディスプレッダーや、広い場合は散布機を使うのもおすすめです。

液肥の場合は、ジョウロを使って均等になるように散布しましょう。面積当たりの適量、希釈率をきちんと確認して薄めるようにしましょう。

肥料のやりすぎ

元気に育ってほしいと肥料を沢山やりたい気持ちはわかります。しかし、休眠期に肥料をやる、また生育期でも規定以上の肥料をやるとやりすぎになってしまい、肥料焼けを起こして弱々しくなり、葉緑素を破壊して変色させ、最悪枯れてしまいます。くれぐれも肥料のやり過ぎには注意してください。

肥料は絶対混ぜないで!

よくある失敗として、いろいろな肥料を混ぜて高い栄養素の肥料を作り与えようとしてしまうことが挙げられます。肥料を混ぜると化学反応を起こし、植物自体に被害が出るだけでなく、有害物質・ガスが発生したりと、大きな事故につながる危険性があります。くれぐれも、肥料同士を原液で混ぜることはしないでください。

雨の日に肥料を撒いても大丈夫?

芝生の肥料は雨の日に撒いても大丈夫でしょうか?気になる方は下記もチェックしてみてください。

芝生におすすめの肥料

芝生に適している、使いやすい肥料を下記にまとめました。液体肥料も固形肥料もあるので、ご自身に使いやすいほうを選択して施用すると良いと思います。基本的な考え方として、以下のことは覚えておきましょう。

下記ではホームセンターでよく見かけるハイポネックスメネデールといった化成肥料から有機肥料まで本当にお勧めできる肥料を紹介しています。

芝生の肥料は他にも多くの種類が配合、改良された商品などがありますのでいろいろ探してみましょう。

芝生の種類別のおすすめ肥料

またティフトン芝、高麗芝に特化したおすすめ芝生肥料コンテンツもあります。

肥料の購入方法

芝生の肥料はインターネットで探すことができます。

また、下記のようにホームセンターでも手に入れることができますよ!

(補足)芝生の手入れアレコレ

整備中の芝生の写真

日当たり・水はけ

植物は光合成によってエネルギーを作ります。特に、芝は日光が大好きで日当たりが良い場所を好みます。また、野外で育てるため、水はけが良い土地が望ましいです。日陰が多い場所の場合は、日照時間が比較的少なくても問題ない品種を選ぶと良いでしょう。刈高を上げてできるだけ葉の面積を多くし、光合成を促進させるなどの工夫も有効です。

水やり・散水

芝は、生育期に比較的多くの水やりが必要な植物です。生育期、土が乾いたら、なるべく水をやるようにしてください。特に猛暑の時期は夏枯れを防ぐため水やりを毎日してあげましょう。一部の葉が徐々に巻いて丸まっている状態だとすると、明らかに水不足のサインが出ていますので、水やりをしてあげましょう。

基本的な水やりの頻度の目安は週に1〜2度で、夏はできるだけそれ以上に散水するといいでしょう。休眠期の冬場は特に散水する必要はありません。

また、芝を新たに栽培するときには、芝苗を張る「芝張り」の作業や「播種(種まき)」後は、基本的にたっぷりと水やりをしましょう。芝張り、芝の張り替えなどを行った際には、その当日にたっぷりと水やりをするのはもちろんのこと、その後1ヶ月間程度は、頻繁に水やりをします。この1ヶ月が芝生の養成期間となりますので、可能な限り乾燥させないことが重要です。

より詳しい情報は下記を参考にしてみて下さい。

小規模な芝生はジョウロや庭のホースからの散水で大丈夫ですが、公園やグラウンドのような大規模な芝生だとスプリンクラーなどが必要になってきます。

エアレーション

エアレーションとは、芝生に専用の穴あけ機で穴を開けることで、土壌中の酸素を増やし、透水性を高め、土壌表層に溜まる老廃物であるサッチの分解を促進させ、サッチの蓄積を防ぐために行います。

芝生は、畑と違って一度植えてしまうと、耕耘ができません。このため用土が固くなり、サッチが蓄積し、芝の育成を阻害してしまうのです。

エアレーションを行う適期は、芝生の生長がよい時期です。具体的には暖地型は初夏や梅雨明け、寒地型は春と秋が適期となります。また、エアレーションに合わせて、レーキや熊手で蓄積したサッチを取り除く、またサッチ分解剤を使ってサッチを除去するサッチングも行ってください。

目土

目土は、芝生の管理特有の言葉で、「めつち」と読みます。目土は、芝生の上に川砂などをかぶせ、覆うことで、サッチの抑制や表面のデコボコを平にしたり、新芽を保護したり地温を保つ効果があったりと、非常に重要です。具体的には年間に1〜2回、4〜5月、10月に行うのがベストです。

編集さん
編集さん

普通の土(そこらのへんにあるような土)を使うのは駄目ですよ!

芝生の目土用の土も販売されていますので、ご自身で目土作業を実施することも可能です。

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広い敷地の芝生をお持ちの方は、造園業者などに目土を頼むと良いと思います。ご自身でやるより安く綺麗に仕上がります。

⇒草刈り・芝刈りなど造園を頼みたいときには

ただし、7月〜8月頃の真夏の時期は一度にたくさんの目砂を入れることは避けましょう。真夏は地温が高温になることがあり、葉や茎が傷んでしまうリスクがあります。目土入れの適した時期としては4月〜6月頃、もしくは暑さが過ぎ去った秋頃が良いでしょう。

芝刈り

芝刈は、刈り込むことによって上への成長を止め、芽吹きを促進させて新芽を増やし、密度を高める働きがあるので、欠かせない手入れの一つです。葉が短くなる分、葉の枚数を増やして光合成ほ活発化させ、濃い緑になります。また、芝刈りしないと、芝が伸びっぱなしで害虫のすみかになってしまい、病気になりやすくなります。

生育期は月に2度以上、生育が旺盛で芝が伸びる最盛期は、出来れば週1くらいの頻度で芝刈りしてください。芝刈り機は様々な種類があり、電動、エンジン式、また刈る方式としてはリール式とロータリー式があります。さらに、芝刈り機は芝の際をうまく刈ることはできないので、見た目にこだわる方は、際刈りの為にハンディバリカンも必要になってきます。匍匐茎(ほふくけい)のような横に伸びるランナーは気にせず刈って大丈夫ですが、立ち上がりが目立つならば目土してください。

芝刈り機、芝刈りハサミやバリカンには様々な種類があるので、下記を参考にして必要な面積に応じて、ベストなものを選んでみてください。

芝生にはどんな雑草が生えるのか

芝生には、約70種類程度の雑草を見かけることができます。雑草は、生育する季節によって以下の2つに大別できます。

  • 「冬雑草」秋から翌年の初夏にかけての冷涼期に生育する雑草
  • 「夏雑草」春から夏の高温期に生育する雑草

雑草の中には、花を咲かせるものも多いです。「綺麗だな」と残しておくと、雑草の繁殖につながるので見かけたら抜き取ったり、駆除、防除するなどの対策が必要です。芝生に生える代表的な雑草を掲載しますので、ご自身の芝生に生えてきたら該当するものかどうか調べてみてください。

植物名ウラジロチチコグサオオイヌノフグリカラスノエンドウスズメノカタビラオオアレチノギクオランダミミナグサセイヨウタンポポハルジオンハコベノゲシ・ハルノノゲシツメクサノボロギクオオバコエノコログサカタバミオヒシバメヒシバカヤツリグサザクロソウコメツブウマゴヤシコニシキソウシロツメクサスギナチガヤニワゼキショウハマスゲチドメグサヒメスイバヒメクグヨモギ
写真(準備中)(準備中)花が咲いたカラスノエンドウ(4月中旬)道端に繁茂するスズメノカタビラ(準備中)(準備中)畑地に生えるセイヨウタンポポの画像です。(準備中)(準備中)(準備中)花を咲かせるツメクサの画像です。(準備中)(準備中)(準備中)コンクリートの隙間に生えるカタバミ難雑草メヒシバ道端で繁殖するカヤツリグサ(準備中)(準備中)道端に生えるコニシキソウの画像です。畑地に生えるシロツメクサの画像です。畑地の端に生えているスギナ。非常に厄介な難雑草。路傍に繁茂するチガヤ、特徴的な銀白色の円錐花序を付けている(準備中)道端に生えるハマスゲ(準備中)(準備中)(準備中)(準備中)
冬雑草/夏雑草冬雑草冬雑草冬雑草冬雑草冬雑草冬雑草冬雑草冬雑草冬雑草冬雑草冬雑草冬雑草夏雑草夏雑草夏雑草夏雑草夏雑草夏雑草夏雑草夏雑草夏雑草夏雑草夏雑草夏雑草夏雑草夏雑草夏雑草夏雑草夏雑草夏雑草
芝生に生える代表的な雑草

芝生に生える雑草の除草方法

芝生に雑草が生えると、芝生があるため、雑草だけを草刈・草取り、手で引き抜くのは大変です。このため、芝生には影響なく、雑草だけ枯らしてくれる選択性の芝生に使える除草剤を使うのがおすすめです。アージラン(グリーンアージラン)やMCPP、24d(2,4-D「石原」アミン塩)、ザイトロンアミン液剤などがよく知られています。

芝生で使える効果的な除草剤について知りたい方は下記を参考にしてみてください。

養生

芝生の養生とは、芝生を踏みつけたりすることがないように立入りを規制することを指します。芝生を養生する理由は、外部からの衝撃を避けて芝の根や生長を促すためです。また、オーバーシーディングなど種まきをしたときにも、芝がしっかりと発芽して根付くように養生します。

特に芝張り、張り替え後、エアレーション後、種まき後、芝が弱っているときに行います。養生に使えるフィルム、シートや不織布などは下記を参考にしてください。

芝を増やしたい時

芝は冬枯れしたり、踏み付けられすぎたり等で枯れることもあります。枯れた後に芝を植えて、芝の量を増やして密度の濃い芝生を作りましょう。隙間を埋めて芝を増やしたい場合は、直に種まきするよりも、種を容器(ポットやプランター)で育苗し芝苗を作ってから、苗を地面に植え付けるという方法がおすすめです。植え付け後、養生期間を設けて土に定着させるようにしてください。

また、冬にも芝生を維持するために暖地型の芝生に寒地型の芝を種まきし、「芝を芝で覆う」オーバーシードという方法があります。寒地型でオーバーシードをする場合は、ウィンターオーバーシードと呼びます。一年中芝が必要な競馬場などではよく行われている方法です。オーバーシーディングは手間が非常にかかるので、メリットデメリットをよく考えた上で行ってください。

(補足)そもそも植物に必要な養分って?植物が必要な養分に関するおさらい

植物が育つためにはチッソ(窒素)、リンサン(リン酸)、カリウム(加里)の三大要素のほか、マグネシウムやカルシウム(石灰肥料が有名)などの「二次要素(多量要素)」、さらに鉄、マンガン、ホウ素をはじめとした「微量要素」が必要です。

チッソ(窒素)は、葉や茎などの成長に欠かせず、植物の体を大きくするため、「葉肥(はごえ)」と言われます。

リンサン(リン酸)は、開花・結実を促し、花色、葉色、蕾や実に関係するため、実肥(みごえ)と言われます。

カリウム(加里)は、葉で作られた炭水化物を根に送り、根の発育を促すほか、植物体を丈夫にし、抵抗力を高めるため、根肥(ねごえ)と呼ばれています。不足すると根・植物が弱ります。

肥料の箱や袋などに記載されているN-P-Kの表示は窒素(N)、リン酸(P)、カリウム(K)を指しています。その他、肥料についてより詳しいことは、下の記事を参考にしてみてください。

そもそも肥料はどんな種類があるの?

作物・植物の栽培における肥料の種類は、大きく以下のとおりに分けることができます。

肥料はその物質の有機、無機によって、「有機肥料(有機質肥料)」「化学肥料(≒無機質肥料、化成肥料は化学肥料に属します)」の2つに分けることができ、形状によって、「固形肥料」と「液体肥料(液肥)」があります。

「化学肥料」とは、化学的に合成しあるいは天然産の原料を化学的に加工して作った肥料です。「有機肥料(有機質肥料)」とは、「油粕や米ぬか、腐葉土など植物性の有機物」「鶏糞(鶏ふん)、牛糞(牛ふん)、馬糞や魚粉、骨粉などの動物性の有機物」を原料にして作られたものです。堆肥も、家畜の糞や落ち葉などの有機物を微生物によって分解・発酵したもので、有機肥料となります。有機肥料は、用土(培土)を養分を補うだけではなく、物理性の改善(ふかふかにする)にも役立ちます。

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