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多肉植物の水耕栽培

ハイドロカルチャーで育てる多肉植物 枯らさないポイント!

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多肉植物の水耕栽培
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ハイドロカルチャーとは

「ハイドロ」とはギリシャ語で「水」を意味します。土を使わないで植物を育てる栽培方法を水耕栽培と言いますが、水耕栽培の中でも土の代わりに用土(培土)として、ハイドロコーン、ハイドロボールという丸い発泡煉石を使用したり、ゼオライトを使用して栽培する方法を栽培を意味する「カルチャー」とつなげて、ハイドロカルチャーと呼んでいます。

ハイドロカルチャーは、土と違って、ハイドロコーン、ハイドロボールなどの人工石を使用することから、コバエ等の虫が沸く心配が少なく、臭いがありません。また、ゼオライトは水を綺麗に浄化して保つ能力を持っており、水の清潔を維持します。

このため、室内でも清潔に育てやすく、様々な多肉植物、観葉植物がハイドロカルチャーで栽培されています。また、透明なグラスなどにハイドロボールとゼオライト等を入れて、見た目も美しいテラニウムやインテリアになることから人気があります。

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そもそも、ハイドロカルチャーで多肉植物は育てられる?

砂漠地帯などの乾燥した地域に自生して、水やりの手間が少なく他の観葉植物より丈夫なイメージのある多肉植物ですが、多肉植物は水栽培やハイドロカルチャーでも育てることはできます。

ただ多肉植物は、屋外の日の当たる風通しのよい場所で育てるのが基本です。それは多肉植物は過湿が苦手だからです。水やりの方法を間違えると、根から腐る根腐れを起こしやすいので、鉢底に穴がなく排出性のよくないハイドロカルチャーは水やりの方法が大切です。また土から栄養を取れないためきちんと肥料をあたえることで丈夫で、元気に育てることができます。

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多肉植物について

まず初めに多肉植物がどんな植物か知っておきましょう。多肉植物は、砂漠や、雨が少ない場所、岩場などに生育するものが多い植物で、乾燥した過酷な環境を生き抜くために、根や茎、葉などを肉厚にして水分を蓄える性質をもつ植物です。

多肉植物は、原産地の環境ごとに「春秋型」「夏型」「冬型」の3つの生育サイクルに分かれています。それぞれ生育期と休眠期が異なるため季節ごとの管理方法が変わります。

春秋型

春と秋に盛んに生育するタイプです。多くは生育適温が10〜25°Cの範囲にあり、夏は暑さのせいが生育が悪く、根腐れや蒸れを避けるために、休眠させる必要があり、冬は寒さのために自然に休眠します。茎や葉が柔らかく、色鮮やかで草花のような雰囲気を持つ多肉タイプです。

代表的な植物

夏型

夏に盛んに生育するタイプです。多くは生育適温が20〜30°Cの範囲にあり、春と秋はゆっくり生育し、冬は休眠します。このため、春と秋は、水やり、肥料を少な目にする必要があります。
シャープなフォルムの多肉植物はこの多肉タイプです。

代表的な植物

冬型

冬に盛んに生育するタイプです。多くは生育適温が5〜20°Cの範囲にあり、気温が一定以下になると生育を始めます。高温多湿が苦手で、冬であっても高温多湿な室内などでは生育を止めてしまうことがあります。春と秋はゆっくりと生育するため、水と肥料を少量施します。個性的な多肉植物はこのタイプが多いです。

代表的な植物
  • アエオニウム
  • コノフィツム
  • リトープス

ハイドロカルチャーへの植え替え方法

多肉植物の選び方

多肉植物は春秋型、夏型、冬型の3タイプに別れ、それぞれ生育期と休眠期が異なります。ハイドロカルチャーで多肉植物を育てる場合は、ハイドロカルチャーの鉢植えを買う以外は、それぞれの生育期に苗を購入するのがおすすめです。

カット苗

ホームセンターや、通販などではカット苗と呼ばれる根がついていない多肉植物の枝葉が売られています。このカット苗は、挿し木や挿し穂で、寄せ植えなどを使うために売られていますが、こちらを使って、水耕栽培用の根を発根させてからハイドロカルチャーに使います。

また自分で育てている多肉植物を増やす時の挿し木に使う、枝の一部を切り取ったものも同様にして使うことができます。

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土に植えられている苗

100均や、園芸店で売られているものの多くは植木鉢に土で植えられた苗です。この苗をハイドロカルチャーとして使うためには、土をよく水洗いして、乾燥させてから植えつけるやり方もありますが、できれば土の根を終えて水栽培用の根を発芽させてから使うのがおすすめです。

100均などでも購入できる多肉植物ですが、初心者の方は、多肉植物の種類は、非常に多く品種や生育タイプや育て方などにについてきちんと説明をうけられる、ホームセンターや園芸店で買うのをお勧めします。葉がつまっていて、ハリがあるもので、根がさわっていてもグラグラしていない苗を選びましょう。

鉢(容器)

ハイドロカルチャーは、鉢底に穴があいていないもの使います。容器に水を溜めて栽培するので、水がくさらないようにするのがポイントです。

容器はガラスやフラワーベースなど容器が透明なほうが水がどこまで入っているのかわかりやすいです。容器透明でない、陶器やブリキ缶などを使う場合には、水やりのチェッカーとして、水位計を使うとよいでしょう。

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ハイドロカルチャーで使う人工石

ハイドロボール・ハイドロコーン

ハイドロボール・ハイドロボールは商品名で、原材料は同じレカトンといいます。レカトンは粘土を高温焼成したもので、発泡煉石ともいわれます。多孔質な石の中に空気や水を保持することが可能で、で少量の水で、植物の根に適度な水と空気を与えます。根が完全に水に浸かった状態ではないので、根腐れしにくいのも特徴です。

ネオコール

スギやヒノキなどの間伐材を加した木炭を加工した材料で、炭の力で脱臭・空気浄化もあります。吸水性・保水性に優れた植え込み材です。

カラーサンド

カラーサンドとは、人工的に色をつけた砂や小石のことをいいます。材料は、ゼオライトやガラスや大理石などを細かく砕いた粒です。さまざまな色があるのでガラスの器などにカラーサンドアートを作って、観葉植物や多肉植物を飾るのに人気があります。

カラーサンドは砂状で細かく、ガラス素材であれば水を溜めこむこともできません。カラーサンドだけで多肉植物を育てるのは難しいです。カラーサンドアートを楽しみたい場合には、鉢を2重にして小さな鉢に他のハイドロボール・ベラボンなどで植え付けし、周りにサンドアートを作るようにしましょう。

ジェルポリマー(ゼリーボール)

高吸水性ポリマー製で水を含むと膨らみます。カラフルでかわいらしい見た目で、100均などでも販売されています。水分を多く含むので、多肉植物のハイドロカルチャーには向いていません。

ゼオライト

ゼオライトとは、沸石とも呼ばれる天然鉱物のひとつで火山灰が地殻変動により変質してできた鉱物で、ミクロ多孔性の結晶性アルミノ珪酸塩です。ゼオライトには様々な効果がありますが、ハイドロカルチャーには、根腐れ防止剤として鉢底に敷いて使います。

その他 多肉植物に適した資材

ハイドロカルチャーは、底に穴がないもので育てるのが基本ですが、最近では土以外の素材で、底穴があっても育てることができる資材が多肉植物に育てるのに適していると人気があります。そちらを紹介します。

ウォーターサンド

松下電工が住宅用壁面素材に開発したセラミックで作られた資材で、無数のミクロ孔でスポンジ構造になっているのが特徴。吸水性・保水性・通気性にすぐれた多肉植物の栽培に適した材料です。

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セラミス

ドイツの山地ヴェスターヴェルト産の粘土を高温で焼いて、細かく粉砕した多孔質の粒状土です。通気性・保水性・水はけにすぐれた、人工用土で多肉植物にも使えます。

ハイドロカルチャーは、容器に水を溜めて育てるものですが、セラミスは水を溜めると吸水性がよいため根腐れしやすくなります。根も土で育ったものでもそのまま育てることも可能です。水分感知器(インジケーター)を使って水分量を図るとよいでしょう。

ベラボン

ヤシの実をスポンジ状の繊維に加工した天然素材。軽く、水持ち・水はけ・通気性がよい素材で、通気性をよくした「ベラボン・サキュレント」は多肉植物専用につくられています。ベラボンだけで植えつけることが可能です。

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用意するもの

  • お好みの多肉植物の苗
  • ハイドロボールなどの人工石
  • ミリオンA・ゼオライトなどの根腐れ防止剤
  • 水位計(透明な容器出ない場合はあると、水やりの失敗がすくない)
  • 土入れ(小さな容器に植え付けるときはスプーンなどで代用可)
  • ハサミ
  • 割り箸等の棒状のもの
  • この他、水やりをするじょうろや、ピンセットなどがあると便利です

ハイドロカルチャーの植え替え手順

基本のハイドロボール・ハイドロコーンを使った植え替えの手順を説明します。

タイムラインのタイトル
  • 手順1
    苗を用意する


    土から植え替える苗は、ポットや鉢から取り出し土を落とし、水で洗い落とし、根元を2㎝ほど残してカッターでカットします。

    カット苗・挿し木・土から植え替える苗は、切り口を日陰で2~3日乾燥させておきます。切り口が湿ったままだと病原菌が発生する恐れもあり、根の傷口をふさぐためにも大切なステップです。ここで土で育っていた根が役割を終えます。

  • 手順2
    水栽培の根を発芽させる

    少し口がすぼまっている瓶などに、水をいれます。瓶に水をいれ、多肉植物の根元が水面ギリギリになりようにセットします。室内の日陰に置き発根を待ちます。3日に1度水を替えてください。早ければ2~3週間で発根します。

  • 手順3
    ハイドロカルチャー用の鉢に植え付け

    穴のない容器に、根腐れ防止剤としてゼオライトを敷きます。ハイドロボールを少しいれ、その上から苗を植え付け、土入れを使ってハイドロボールをいれていきます。隙間を割り箸などでつついて埋めていきます。

  • 手順4
    水やり

    最後にじょうろで水やりを。水の量は容器の6分の1程度まで、鉢底1㎝ほどまで与えます。水位計を使っている場合は、最適水位(OPT)まで入れましょう。

多肉植物のハイドロカルチャーでの育て方

栽培環境

基本は風通しの良い、明るい室内に置きましょう。窓辺などが適しています。ガラスの鉢で育てている場合は、直射日光はガラス越しの光で中の温度が上がってしまう心配や葉焼けすることも。

しかしもともと多肉植物は日当たりの良い場所で育てるのが基本。日当てないとヒョロヒョロと徒長してしまうこともあります。冬型は夏の暑さは特に苦手なので、半日陰にしましょう。

寒さが苦手な多肉植物は、冬は窓辺に置いておくと夜間に急激に寒くなりますので、窓辺から部屋の中央に移してあげましょう。エアコンの風が当たらない場所を選んで管理しましょう。

水やり

多肉植物は、生育期と休眠期で水やりの量を変える必要があります。ハイドロカルチャーでもそれは同じです。

ハイドロカルチャーは、水を鉢の中に溜めて育てるので通常の観葉植物でも、水がなくなってから2日~3日ほど待って水やりをします。生育期には、水やりはハイドロボールなどは外から乾いているように見えても、鉢の中側は湿っていることも多いので、3日~5日ほど待ってから与えましょう。水は鉢の6分の1まで、容器にもよりますが鉢底1cm程度で大丈夫です。

水位計を使っている場合も同様に、水位計の針がmin(水切れ)まで下がってから3~5日ほど待ってから水をopt(適正水位)まで入れます。休眠期は、月に1~2回、霧吹きで水を上げる葉水で行います。

もし水を入れすぎてしまったら、鉢の上からタオルなどで押さえて、鉢を傾けて水を出しましょう。水耕栽培は新鮮な水を与えることが大切です。水をいれすぎると、根腐れのほかにも、水が腐る可能性もあります。

肥料

ハイドロカルチャーで育てるときには土から栄養をとれないため正しく肥料を与える必要があります。肥料は、粒上肥料や液体肥料(液肥)などがありますが、ハイドロカルチャーに最適な肥料は液体肥料です。

それぞれの生育期に、水やりの代わりに1か月に1度程度、液体肥料を与えます。容器に書いてある希釈量で薄め、さらに2倍の量で薄めたものを与えます。(あくまで目安)。肥料の上げすぎは枯れる原因にもなりますので、必ず希釈量を守りましょう。

休眠期は絶対に肥料をやらないようにしてください。肥料やけを起こし、枯れる原因になります。

ハイポネックスにはハイドロカルチャー用の液体肥料もあります。ハイドロカルチャーの肥料についての記事がありますので、肥料について興味のある方はお読みください。

剪定

多肉植物が生長してきたら、手直しをしてあげましょう。伸びてきた茎節の部分をカットしてあげるだけです。徒長して細長くなってしまった場合も、治ることはないのでその部分をカットしてください。

植え替え

ハイドロカルチャーは、育てていると周りにカビや藻などが生えてきます。また根が張って根詰まりを起こしているようなら、一回り大きな鉢に植え替えをしましょう。

ハイドロボールなどの資材は、洗って再利用することができます。再利用する場合はよく洗って日に当て乾かしてから使用します。

まとめ

ハイドロカルチャーは、害虫なども付きにくく臭いもないので室内でガーデニング・インテリアとしてを楽しめ、手入れの手間もかかりません。多肉植物の一種のサボテンの花言葉は「枯れない愛」などがあり花言葉からも枯れにくい花だというのがわかります。

多肉植物には、サボテンや、かわいく小さな花が咲くクラッスラやカランコエ、茎や根が太くなる塊根植物(コーデックス)など、種類も豊富で男性にも人気があります。

人工石も、最近は多肉植物用の専用のものもあり、育てやすくなっています。水やりに気をつけて、お気に入りの鉢にいれてインテリアの一部に加えて、おしゃれに緑のある生活を楽しんでみましょう。

編集さん
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『農家web』では、この他、球根系から播種(は種)系、水生、宿根草、アサガオシクラメン、ヒヤシンス、紫陽花クレマチス、ベゴニア、ひまわり、チューリップ、ハーブ、アリウム、ポインセチアシャクヤクポトスサンスベリアペチュニアまたサボテンなどの多肉植物、常緑のガジュマルパキラ、クラピア、ビカクシダモンステラなど様々な観葉植物、ツツジなどの庭木、果樹、イチゴトマトなどの野菜のおすすめ記事があります。

また、雑草もイネ科雑草広葉雑草など一年草から多年草、また茎葉処理剤、土壌処理剤等の薬剤も幅広く解説しています。

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執筆者・監修者情報
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農家web編集部のメンバーが「農業者による農業者のための情報サイト」をコンセプトに、農業に関するあらゆる情報を丁寧にまとめてお届けしていきます。
編集部のメンバーは皆、実際に農業に携わりながら情報をまとめています。農学を極め樹木医の資格を持つ者、法人の経営・財務管理に長けている者、大規模農場の営農経験者などバラエティに富んだメンバーで構成されています。他にも農機具やスマート農業機器、ITなどのスキルも兼ね備えています。

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