米ぬかの各作物への使い方、米ぬかを使った米ぬかぼかし肥料の作り方などをまとめてご紹介します。
米ぬかは、精米するときに玄米の表面が削られて粉状になったものを指します。精米の際に削り取られる外皮の部分を有機(有機物)肥料として利用できます。リン酸が多く含まれ、糖分やタンパク質も含まれているため、有用な土壌微生物の働きを活性化させる効果もあります。
米ぬかとは
米ぬかは、精米するときに玄米の表面が削られて粉状になったものを指します。精米の際に削り取られる外皮の部分を有機(有機物)肥料として利用できます。リン酸が多く含まれ、糖分やタンパク質も含まれているため、有用な土壌微生物の働きを活性化させる効果もあります。
米ぬかは脂質を多く含み、有機物に含まれる炭素(C)含有率(%)と窒素(N)含有率(%)の比を表すC/N比(炭素率)が高いため、土壌中での分解が相対的に遅いので、そのまま使用するよりもぼかし肥料の原材料として使用するのが一般的かと思います。
米ぬかはコイン精米機やJAのライスセンターでもらえることもありますし、資材として販売されていることもあります。
米ぬかを使った肥料の作り方
米ぬかは、そのまま肥料として使えるほか、下記肥料のように米ぬかを発酵させることで肥料にすることもできます。
中でも、米ぬかを使った米ぬかぼかし肥料は、人気の有機肥料です。
米ぬかぼかし肥料には下記のような特徴があります。
- 米ぬかは比較的安価(むしろコイン精米機などで無償で手に入る)であるため、材料費を安く抑えることができる。
- 米ぬかを主原料にすることで、リン酸の含有割合が大きいぼかし肥料に仕上がる。
- 米ぬかは本来C/N比(炭素率)が高い有機物であるため、そのまま使用すると窒素飢餓や有害ガスの発生など心配されるが、ぼかし肥料にすることでその心配を取り除ける。また、緩行性の肥料としての持続的な効果を期待できる。
米ぬかの肥料としての使い方
米ぬかの肥料としての使い方は、大きく3つあります。
- 米ぬかをそのまま散布する
- 米ぬかをぼかし肥料にして施肥する
- 米ぬかと他の有機物を混ぜて堆肥化する
一番手軽に利用する方法として、そのまま散布する方法があります。畑に散布し土壌と混ぜ物理性、生物性を改善したり、水田に流し込み散布するなど用途も様々です。
しかし、畑や果樹園などで使用するときには注意が必要です。発酵していない米ぬかは、土にそのまま散布したところですぐには肥料の効果が現れません。それだけではなく、逆に土や植物の状態を悪化させてしまう原因となってしまうこともあります。
詳しくは、下記を参考にしてください。
作物別、米ぬか肥料の使い方
米ぬかが肥料として適しているか、どのような施肥をすればよいかは作物ごとに異なります。それぞれ下記から確認してみてください。
米ぬか肥料の購入方法
米ぬか肥料は、ホームセンター、インターネットなどで購入可能です。肥料を購入できる主な場所・方法は以下のとおりです。
各購入場所・購入方法のメリット・デメリットをまとめました。購入方法選びの参考にしてください。
購入方法 | ホームセンター | 100均 | インターネット |
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メリット |
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デメリット |
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