肥料散布機とは、肥料を散布するための機械および器具のことで、「肥料撒き機」や「施肥機」ともよばれています。広大な畑で使われる大型の肥料散布機のイメージがあるかもしれませんが、実は小規模な公園、芝生、菜園にぴったりな小型の肥料散布機も存在します。
芝生肥料散布機を使うと施肥作業がぐっと楽になります。しかし、芝生肥料散布機にどのような種類があるか知らなかったり、どれが適当か分からないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、芝生に肥料をやる場合の、芝生肥料散布機(肥料撒き機・施肥機)を選ぶための知識とおすすめの製品をご紹介します。
肥料散布機の種類
肥料散布機は散布する肥料が固形なのか液体なのか、また型式、規模で、大まかに以下のようなタイプに分かれます。
肥料が固形の場合
- 「自走式」・・エンジン、車輪(タイヤ)が付いた機械で、楽に押すことで自動で肥料が散布できます。
- 「手押し式」・・「自走式」のエンジンがないタイプです。
- 「背負い式」・・リュックのように肥料タンクを背負い、ホースで散布するタイプです。
- 「手動散粒機」・・胸の前に装着
肥料が液体(液肥)の場合
- 「手動式」・・ハンドルやレバーを上下に動かすことで加圧しながら噴霧するタイプで、主に背負式のものと、肩掛けのものがあります。
- 「電動式」・・電気の力でモーターを駆動させ、ノズルから噴霧するタイプです。
- 「ガソリン式」・・動力が電気ではなくガソリンのタイプです。動噴(動力噴霧器)とも呼ばれ、大規模な範囲での施肥に適しています。
以下、それぞれの詳しい説明とおすすめの肥料散布機をご紹介します。
すいすいラクラク「自走式」と「手押し式」
いずれも車輪がついた農機具のため、手撒きよりもはるかに楽に散布できます。また、労力や速度で優ることに加えて、均一に散布できることも見逃せないポイントです。
手押し式
手押し式の肥料散布機には、車輪がついており、負荷を感じることなく施肥を行うことができます。エンジンは搭載されていないので、馬力や速度では自走式に劣りますが、安価かつ手軽に入手できます。手撒きよりもキレイに均一に撒けるので、芝生管理にぴったりです。粒剤とともに粉剤にも対応している製品もあり、融雪剤の散布や種まきの用途で利用することも可能です。
スコッツ ロータリー式スプレッダー
キンボシが自信をもって販売する、芝生施肥のためのロータリー式スプレッダーです。エッジガードが付いているので花壇や通路の境で誤って撒きたくないところに撒いてしまうリスクを回避できます。
また、170cmと幅広いワイドな範囲でムラなく肥料散布ができます。肥料が1箇所に密集しないので肥料や毛の心配もありません。
プロキャス30 MBC-30A (ミナト電機工業)
粒状肥料だけでなく、融雪剤や種子の散布などにも使え、10インチの大型タイヤが付いているため、田畑など多少の不整地でも走行可能な万能散布機です。
自走式
自走式の肥料散布機には、車輪とエンジンが搭載されています。管理機(耕運機)と同じ感覚で使えるので、トラクターを使うほどではないけれど、手撒きではきついという人にもぴったりです。進行に合わせて、粒状肥料がばら撒かれます。車幅が50cm程度なので、畝間を走らせることができ、追肥をする際にも便利に使えます(畑のほか、ハウスや果樹園にも向いています)。「まきっこ」で有名なカンリウ工業が、製品紹介の動画を公開しており、大変参考になります。
小回りがきく「背負い式」
自分の体と一体化するので、意図した操作がしやすく、小回りがきくところが、背負い式の利点のひとつです。一方、人力をともなうため重労働になりがちで、大面積の施肥には向かないところが欠点です。背中にかけるタイプと胸にかけるタイプの代表的な製品をそれぞれご紹介します。
背負式肥料散布機(さんすけ)
背中にかけるタイプです。化成肥料はもちろん、油粕などの有機肥料も使用できます。肥料タンクからホースを経て落下する粒状肥料を圃場へとばら撒きます。
「さんすけ」が特に有名です。オプションのアタッチメントとして、車輪のついたノズル、穴あけ用の刃がついたノズルがあります。車輪のついたノズルを用いることで筋まきに利用でき、穴あけ用の刃がついたノズルを用いることで壺肥にも利用できる優れものです。向井工業が、製品紹介の動画を公開しており、大変参考になります。姉妹製品の「サンプキング」、ヤマト農磁の「グリーンサンパー」も有名です。
手動散粒機
胸にかけるタイプや手で持つタイプがありま。ハンドルを手回ししながら圃場を歩くことで、肥料をばら撒きます(乾電池を利用する電動タイプも存在します)。広い面積に対して、少量の粒剤を散布する場合にも便利です。除草剤などの散布や種子を播く用途でも利用されます。工進(KOSHIN)が製品紹介の動画を公開しており、大変参考になります。工進(KOSHIN)のHD-8という製品は、コンパクトながら容量にして8リットル、重量にして15kgまで粒剤を入れることができます。みのる産業の「均太」や丸山製作所の散粒機も有名です。
液体肥料の散布はどうするの?動力噴霧機とスプレイヤー
液体肥料については、上記で紹介した肥料散布機では対応ができません。農薬を散布するときと同様に動力噴霧機などで散布する必要があります。
大規模に散布したい場合には動力噴霧器、家庭菜園や市民農園レベルの場合はスプレイヤーやジョウロが良いでしょう。ご家庭の庭では特にスプレイヤーが便利です。
液体肥料の散布をさらに便利にしてくれる道具としてスプレイヤーというものがあります。スプレイヤーとは、普段の散水、潅水に使用しているホースの先端に液体肥料を充填したボトルを取り付けることによって、散水をしながら肥料も同時にあげることができる優れものです。スプレイヤーの使用には以下のメリットがあります。
- 散水と同時に肥料をあげることができ、省力化につながる
- スプレイヤーに希釈倍率を調整する機能があるので、事前に液肥を希釈する手間がなくなる(スプレイヤーの希釈倍率の幅によっては、事前の希釈が必要)

スプレイヤーを使うと肥料の散布が本当に楽になりますよ!
手動式噴霧器
手動式噴霧器は、ハンドルやレバーを上下に動かすことで加圧しながら噴霧することができる機械で、主に背負式のものと、肩掛けのものがあります。
メリットは、電池やガソリンを使用しないため気軽で経済的であること、安価なこと、デメリットは噴霧するために都度加圧しなければならないことです。除草範囲が広いと、ポンプに蓄圧するのが大変になります。
使いやすいおすすめの手動式噴霧器をご紹介します。
背負式手動噴霧器 グランドマスター RW-15DX(RW-15DX-AAA-0)
エンジンポンプ部門で世界1位を誇る、京都に本社を置く非常に優れたメーカー工進(koshin)の、手動式噴霧器です。
片手で加圧と噴霧が簡単に行える仕様になっていて、背当てパッドなどの工夫で長時間背負いやすくなっています。
また家庭菜園や、ベランダ、庭のガーデニング用で、10Lの容量もいらない方には、(株)フルプラ(FURUPLA)の「ダイヤスプレープレッシャー式単頭式」は、4Lと小型なものもあるので、おすすめです。小型の方がポータブルで器用に取り回せます。
また同じ小型のもので、トラスコ中山(TRUSCO)の、「TRUSCO 蓄圧式噴霧器 4L」もあります。こちらは過剰な圧力を外部に自動的に放出する安全弁装置付、レバーをロックすれば連続噴射が可能な肩掛け式の噴霧器です。
このジャンルは、その他、丸山製作所、アイリスオーヤマ、共立の商品があります。
電動式噴霧器
電動式噴霧器は、その名の通り、電気の力でモーターを駆動させ、ノズルから噴霧する機械です。手動式と比べハンドル等を動かして蓄圧する必要がないため、楽に散布することができます。
また、電動式はガソリン式に比べて駆動音が静かです。さらに排ガスを出さないのでエコで、ハウス内で散布するときに安心して使用できます。
電動式の噴霧器には、電池で動くタイプ、リチウムイオンバッテリーで動くタイプ、そしてコンセントから電気を供給して動くタイプの3タイプがあります。ここでは、それぞれのタイプごとにおすすめの噴霧機をご紹介します。
(電池タイプ)工進 乾電池式噴霧器 除草名人 JS-10
工進(koshin)の、単一乾電池4本で駆動する電動式噴霧器です。単一乾電池4本で約6時間動き、タンク50杯散布することができます。また、散布量と散布幅をノズル(噴口)や噴板で楽に調節することができるのが特長です。
(バッテリータイプ)マキタ 18V 充電式噴霧器 MUS158DSF
マキタ(makita)は世界有数の電動式工具メーカです。充電式バッテリーを軸にたくさんの電動工具を展開しています。そのラインナップの一つがこちらの商品です。
マキタのリチウムイオンは相互性があり、18Vは多くの工具が使えます。またなんといっても、充電することで繰り返し利用することができる点が特長です。
このジャンルはハイガー産業はじめ、高儀 EARTH MANなど様々なメーカーの商品があります。
(コンセントタイプ)工進 GT-10V
こちらはコンセントに挿して使用するタイプの噴霧器です。作業場所にコンセントがある場合は、バッテリーの充電などの手間がかからない、コンセント式の噴霧器もおすすめです。
ガソリン式噴霧器
ガソリン式噴霧器の特徴は何といってもパワフルなことです。大きな圃場など、広範囲に除草剤を散布するときに使用します。ガソリン式噴霧器は農業用に使用され、動噴(動力噴霧器)とよく呼ばれ、セット台にエンジンやモーターなどの動力とポンプを搭載した噴霧器を「セット動噴」と呼んでいます。
広範囲に除草剤を散布しないといけないけど、背負い式はきつい、といった方にピッタリです。ここではおすすめの「セット動噴」をご紹介します。
トラクターに取り付ける「けん引式」と「直装式」
大規模圃場では、トラクターに取り付けられた肥料散布機が利用されます。「けん引式」と「直装式」に大別されます。けん引式は、トラクターにけん引されることで回る、肥料散布機の車輪の回転を動力として利用するタイプです。直装式は、トラクターのPTO(Power Take Off)軸に直接装着され、トラクターのエンジン動力を取り出すことで、肥料散布機の動力として利用するタイプです。
また、けん引式と直装式といった分類とは別に、トラクターに取り付ける肥料散布機は、用途や形状によって次の4種類に大別されます。
マニュアスプレッダ
マニュアスプレッダとは、堆肥散布機のことで、堆肥の積み込みと散布に使われます。ベルトコンベア状の堆肥送り装置から、ビータとよばれる羽根状の攪拌散布装置を経て、堆肥が圃場へと散布される仕組みです。マニュアスプレッダで有名なデリカが、製品紹介の動画を公開しており、大変参考になります。
ブロードキャスター
ブロードキャスターは、主に粒状肥料の散布に使われます。元肥の全面散布に利用されることが多いです。円柱型の肥料タンクから圃場へと肥料がばら撒かれます。ブロードキャスターで有名なササキコーポレーションが、製品紹介の動画を公開しており、大変参考になります。
ライムソーワ
ライムソーワ(ライムソワー)は、主に粉状肥料の散布に使われます。もともとは石灰(消石灰)や粉状肥料の施用を目的に開発されたものの、最近では粒状もしくはペレット肥料の施用に使われることもあります。粉状肥料が舞い上がらないように地表から近い位置で投下される点、すじ状に散布される点が特徴です。「グランドソワー」で有名なタイショーが、製品紹介の動画を公開しており、大変参考になります。
スラリースプレッダ
スラリースプレッダは、家畜の糞尿を圃場へ散布する用途で使われます。肥溜めから肥料タンクへと糞尿を汲み上げ、肥料タンクから圃場に投下します。日本の場合、たとえば北海道のように、酪農が盛んで大面積の農地がある地域で使われることが多いです。コーンズ・エージーが、製品紹介の動画を公開しており、大変参考になります。
肥料散布機の価格
一概に言えない部分もありますが、高価な順に次のようになることが多いです。高価なものでは数百万円、安価なものでは数千円です。
- 「けん引式」と「直装式」
- 「自走式」と「手押し式」
- 「背負い式」
また、後述もしますが、高価な農機を購入する際には、「ヤフオク!」や中古農機取扱店を利用する方法もおすすめです。新品であればなかなか手が出しづらい価格であっても、中古で安価に購入できる場合があります。ぜひ一度、「ヤフオク!」や中古農機取扱店のwebサイトものぞいて見ましょう。
=>ヤフオク!で検索してみる肥料散布機を購入する
同じものを購入するのであれば、できるだけお得にと思うのが人の心。肥料散布機をお得に購入する方法をご紹介します。
通販で購入する
上記で紹介した肥料散布機は、ホームセンターなどの店舗でも販売されています。店舗で実物をみて購入することも良いことですが、「その店舗での取り扱いがない」ことや「そもそもその商品がホームセンターなどの小売店で販売されていない」ことも多いです。時間とお金を節約するため、積極的に通販(インターネットショッピング)を利用しましょう。今ではAmazonや楽天市場など様々なECサイトで農業・園芸用品が取り扱われています。店舗よりも安く購入できる場合も多いですので、一度のぞいてみましょう。ポイントが貯まるのも嬉しい点です。
「ヤフオク!」や中古農機取扱店で購入する
インターネットや物流網の発達にともない、中古農機市場が活況を呈し始めています。中古車を購入するのが当たり前であるのと同じく、中古農機を購入するのが当たり前になる時代が到来しています。ぜひ一度、「ヤフオク!」や中古農機取扱店のwebサイトものぞいてみましょう。
=>ヤフオク!で検索してみるオークションというと価格を随時確認しなくてはいけないなど煩わしいイメージがあるかもしれませんが、実は現在の「ヤフオク!」には「定額」で出品されている商品が多くあります。「定額」で出品されている商品は、オークション形式とは異なり、表示されている価格に対し購入ボタンを押すだけで即時取引完了となります。このように煩わしさもなくなっているばかりか、農機商品の取扱い数も急拡大しており、非常に使い勝手のよいサービスに進化しています。思いがけない商品との出会いがきっとあるはずです。
おすすめの芝生肥料
芝生に使える肥料はハイポネックスなどからたくさん販売されています。サッチを分解したり、除草成分もある肥料もあります。下記の記事で紹介しているので参考にしてください。
芝生の手入れアレコレ


日当たり・水はけ
植物は光合成によってエネルギーを作ります。特に、芝は日光が大好きで日当たりが良い場所を好みます。また、野外で育てるため、水はけが良い土地が望ましいです。日陰が多い場所の場合は、日照時間が比較的少なくても問題ない品種を選ぶと良いでしょう。刈高を上げてできるだけ葉の面積を多くし、光合成を促進させるなどの工夫も有効です。
水やり・散水
芝は、生育期に比較的多くの水やりが必要な植物です。生育期、土が乾いたら、なるべく水をやるようにしてください。特に猛暑の時期は水やりを毎日してあげましょう。一部の葉が徐々に巻いて丸まっている状態だとすると、明らかに水不足のサインが出ていますので、手動のホースやジョウロで水やりをしてあげましょう。
基本的な水やりの頻度の目安は週に1〜2度で、夏はできるだけそれ以上に散水するといいでしょう。休眠期の冬場は特に散水する必要はありません。球場など大規模な場所ではスプリンクラーでかん水します。
エアレーション
エアレーションとは、芝生に専用の穴あけ機で穴を開けることで、土壌中の酸素を増やし、透水性を高め、土壌表層に溜まる老廃物であるサッチの分解を促進させ、サッチの蓄積を防ぐために行います。
芝生は、畑と違って一度植えてしまうと、耕耘ができません。このため用土が固くなり、サッチが蓄積し、芝の育成を阻害してしまうのです。
エアレーションを行う適期は、芝生の生長がよい時期です。具体的には暖地型は初夏や梅雨明け、寒地型は春と秋が適期となります。また、エアレーションに合わせて、レーキや熊手で整地し蓄積したサッチを取り除く、またサッチ分解剤を使ってサッチを除去するサッチングも行ってください。




目土
目土は、芝生の管理特有の言葉で、「めつち」と読みます。目土は、芝生の上に川砂などをかぶせ、覆うことで、サッチの抑制や表面のデコボコを平にしたり、新芽を保護したり地温を保つ効果があったりと、非常に重要です。具体的には年間に1〜2回、4〜5月、10月に行うのがベストです。

普通の土(そこらのへんにあるような土)を使うのは駄目ですよ!
芝生の目土用の土も販売されていますので、ご自身で目土作業を実施することも可能です。




広い敷地の芝生をお持ちの方は、造園業者などに目土を頼むと良いと思います。ご自身でやるより安く綺麗に仕上がります。
⇒草刈り・芝刈りなど造園を頼みたいときには
除草
芝生にはスギナ、スズメノカタビラ、オヒシバ、メヒシバ等の芝生雑草が付き物で、放っておくと病害虫の発生を招いて病害の原因になります。対策としては、草刈機で除草、刈り取る他、除草剤も多くあります。
除草剤は、大きく分けると、草が発芽する前に処理する発芽抑制剤、発芽後生長してから処理する茎葉処理剤の2種類あり、茎葉処理剤の中でも雑草のみを枯らしてしまう選択性処理剤があり、芝生に優しいものがあります。
除草剤を散布するときは、その除草剤の特性をしっかりと理解した上で使用するようにしましょう。また噴霧器等を使用する場合も使い方をよく確認して噴霧してください。
病害虫が大量に発生した場合は、殺虫剤、農薬などで駆除するようにしましょう。ホームセンターのガーデニング、園芸、資材コーナーにベニカなどがよく置かれています。


雑草の様々な防除、駆除方法は下の記事がおすすめです。
また、特に防草シート(除草シート)での防除に興味ある方は下の記事をご参考ください。
芝刈り
芝刈りは、刈り込むことによって上への成長を止め、通気を良くして芽吹きを促進させ新芽を増やし、密度を高める働きがあるので、欠かせない手入れの一つです。葉が短くなる分、分けつし葉の枚数を増やして光合成を活発化させ、濃い緑になります。また、芝刈しないと、芝が伸びっぱなしで病害虫のすみかになってしまい、コガネムシなどの害虫のせいでラージパッチ(葉腐病)などの病気になりやすくなります。
生育期は月に2度以上、生育が旺盛で芝が伸びる最盛期は、出来れば週1くらいの頻度で芝刈りしてください。芝刈り機は様々な種類があり、電動、エンジン式、また刈る刃、方式としてはリール式とロータリー式があります。さらに、芝刈機は芝の際をうまく刈ることはできないので、見た目にこだわる方は、際刈りの為にハンディバリカンも必要になってきます。匍匐茎(ほふくけい)のような横に伸びるランナーは気にせず刈って大丈夫ですが、立ち上がりが目立つならば目土してください。
様々な種類があるので、必要な面積に応じて、ベストなものを選んでみてください。

芝を増やしたい時
芝は冬枯れしたり、踏み付けられすぎたり等で枯れることもあります。枯れた後に芝を植えて、芝の量を増やして密度の濃い芝生を作りましょう。隙間を埋めて芝を増やしたい場合は、直に種まきするよりも、種を容器(ポットやプランター)で育苗し芝苗を作ってから、苗を地面に植え付けるという方法がおすすめです。植え付け後、養生期間を設けて土に定着させるようにしてください。
また、冬にも芝生を維持するために暖地型の芝生に寒地型の芝を種まきし、「芝を芝で覆う」オーバーシードという方法があります。寒地型でオーバーシードをする場合は、ウィンターオーバーシードと呼びます。一年中芝が必要な競馬場などではよく行われている方法です。オーバーシーディングは手間が非常にかかるので、メリットデメリットをよく考えた上で行ってください。