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「元肥」とは?元肥に適しているのは化成肥料?有機肥料?

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元肥には有機肥料が良いのか、化成肥料がいいのか。 肥料
元肥には有機肥料が良いのか、化成肥料がいいのか。
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「元肥」とは

苗を植え付け(定植する)前に予め土壌へ施しておく肥料を「元肥(もとひ・もとごえ)」と言います。元肥は、初期生育を助ける働きがあり、肥料効果が長く続く緩効性や遅効性の肥料を施すのが一般的です。

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元肥に適しているのは緩効性肥料?速効性肥料?

元肥に適している肥料として、緩効性肥料、遅効性肥料、堆肥が挙げられます。

  • 緩効性肥料の例
    • 緩効性の尿素窒素肥料(IB窒素、CDU窒素、GU尿素など)
    • 表面が樹脂で覆われた被覆配合肥料
    • く溶性や不溶性の原料を使用した肥料
  • 遅効性肥料の例
    • 骨粉
    • 緑肥
    • 不溶性の肥料
  • 堆肥、ぼかし肥料など

緩効性の化成肥料は、チッ素、リン酸カリ三要素の効果が平均して続く肥料と、特定の成分だけが長期間続く肥料があるので、使用するときには商品のラベルを良く読み栽培作物、方法にあったものを選びましょう。

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元肥に適しているのは有機肥料?化成肥料?

有機肥料(有機質肥料)、化成肥料ともに元肥として使用することができます。ただし、先に説明したとおり、化成肥料は速効性肥料ではなく、緩効性肥料や遅効性肥料を選びましょう。有機入り化成肥料など、有機質が混入された肥料もおすすめです。

元肥に適している肥料の成分は?

それでは「元肥」として、どのような成分の肥料を選べばよいでしょう。

本来、元肥に限らず施肥は、土壌診断などを実施して土壌にはどのような栄養素が残っていて、足りない栄養素は何かを分析してから、必要な栄養素のみ施肥をすることが望ましいです。しかし、家庭菜園や市民農園での栽培や時間やお金の関係で土壌診断ができない場合もありますので、一般的な話として元肥の考え方をお伝えします。

主に三大要素であるN-P-Kの成分のバランスを考えます。元肥には植物の伸長を促進するりん酸が窒素、カリウムよりも多いものやすべて同じくらいの配合量のものが適しています。土壌の性質にもよりますが、りん酸は土壌に固定されやすく、植物が取り込みにくい栄養素なので元肥として事前に土の中に混ぜておきましょう。また、微量要素(マンガンやマグネシウムなど)が含まれた肥料を選ぶと、微量要素欠乏が起きづらくなります。

元肥におすすめの成分含有量(%)の配合の一例を下の表に記載しますので参考にしてください。

NPK
888
8128
10187
4145

また、三大要素の他にもカルシウム、マグネシウムはりん酸と同様に植物が取り込みにくい栄養素であるため、苦土石灰も元肥として混ぜておきましょう。ただし、下の3点に注意してください。

石灰の施肥についての注意
  1. 消石灰や生石灰、苦土石灰は土壌の酸度(pH)のバランスをアルカリ性に寄せてしまうため、土壌酸度計などで土壌の酸度を測定し栽培する作物に適したpHになるように心がけましょう。
  2. 消石灰や生石灰など種類によってはアルカリ性の性質が強いものがあるため、そのような肥料を使う場合には、元肥を施す1〜2週間ほど前にあらかじめ石灰を施しましょう。
  3. 石灰は必ず必要というものではありません。土壌の酸度や前作の様子(カルシウム欠乏がなかったかなど)、栽培する作物の特徴を考えながら、必要であれば施肥しましょう。

元肥が必要な作物、施し方は?

元肥は、一般的な農作物全般に必要なものとなります。果菜類であればトマトきゅうりなど、根菜類であればじゃがいもなどにも元肥が必要となります。元肥として施す肥料の肥効のタイプは基本的に緩効性肥料、もしくは遅効性肥料です。土壌改良のために有機質肥料(有機肥料)を使用したりもします。

元肥の必要量と施肥の方法は、栽培する作物や植え付ける時期によっても異なるため、各作物の栽培方法を調べておきましょう。

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