「目土」とは、どんな作業? 芝生にとって、肥料と同じくらい大事です!

目土用の砂とスコップ栽培

芝生の手入れでよく聞く「目土」(めつち)という言葉。普段聞き慣れないこの「目土」とは、一体何を指すのでしょうか?

ここでは、目土とは何か、そして目土は芝にどんな効果をもたらすのか、どんな時に行うのか、また行うときの注意点を解説します。

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目土とは何?

目土とは、「めつち」と呼び、同義語に目砂「めすな」があります。

目土も目砂も、芝生を管理するときに必要になる、土と砂のことを指し、芝生の上にその土と砂をかぶせて覆うこと自体も「目土」または「目土入れ」と言います。

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どうして目土するの?その効果は?

 目土をする目的は、大きく2つに別れます。

新しい芝生を敷く、作るとき

芝生を新しく作るときは、種を蒔く場合と、苗を敷く、植える場合があります。
目土することで種や苗を土が覆い、保護してくれ、生えるのを助けます。また土が水分を含み、地温も適度に維持してくれることから、発芽、生長がよくなります。
これらの効果を狙って、種まき後、植え付け後に目土するのです。

既にある芝生を手入れ、補修するとき

芝生は踏まれたりすることで徐々に傷んで剥がれたり、土壌と茎の間に間隔、隙間が空いてスカスカになってきたりします。また、サッチが発生して栄養の吸収が落ちてきたりします。そのため、サッチ取り(サッチング)やエアレーション、目土を定期的に行い補修する必要があります。

エアレーションとは?

エアレーションとは、スパイクのような穴あけ機で芝生の地面に穴を開け、地面の中に空気を送り込み、循環させることを言います。このようにすることで、根と茎の生長を促進させます。畑の土壌を耕運して土の中に空気を送り込むのと同じで、芝生を維持するための重要な作業です。

芝生の手入れ、養生として行う目土は、サッチング後、エアレーションと同時期に行うことが多く、以下のような効果が期待できます。

  • 地温を維持して、芝の茎、根の生育を促進させます
  • 土が新芽を覆うことで保護し、乾燥を防ぎます
  • 保水力を高め、微生物の働きを活性、促進し、サッチの分解を促します
  • 表面の凸凹をなくし、平らにします

目土をするタイミングは?

暖地型芝のの生育スケジュール
寒地型芝の生育スケジュール

上のスケジュールより、暖地型では4,5月、寒地型では3,4月が目土のタイミングになります。秋の涼しいも大丈夫ですが、できれば、上記のタイミングでエアレーションと目土を行えれると良いでしょう。

逆に暑い時期は地温が高いため、目土は逆効果になります。この時期は避けるようにしてください。

目土、目砂には種類はあるの?

目土、目砂は、どんな土や砂でもいいというわけではありません。目土用の専用土を使用します。目土、目砂にはさまざまな種類があります。以下に代表的なものを紹介します。

芝生用の用土

芝生用の用土は、黒ボク土などの土を水はけや通気性などを考慮して配合した用土です。肥料を含んでいるものもあります。

雑草の種子や芝生に悪影響のあるものが混入しておらず、滅菌消毒されているものもあり、安心して使用できます。

商品にもよりますが、目土にも床土にも使用することができます。少し割高の商品も多いですが芝生栽培初心者にはおすすめです。

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洗い砂

海や山、川から採取した砂を洗って使えるようにしたものが「洗い砂」です。それぞれ採取した土地によって、海砂、山砂、川砂と区別されることが多いです。特に川砂のものが家庭用の芝生にはよく使われる印象です。

洗い砂は、粒状となっており固まらず水はけ、通気性が良いことから芝生に適しています。水中や地中から採取されるので、雑草などの種子が混ざりづらいこともメリットです。

目砂に使うだけではなく、床土の主体として使うことも効果的です。砂だけでも十分ではありますが、保水力、保肥力が弱いため、土壌改良資材(パーライト、ゼオライト、バーミキュライトなど)や他の目土を混合して使うと良質な芝生用土になります。

海砂・山砂・川砂は採取したものをそのまま使えるのか?

結論から言うとそのまま使うことは難しく、市販されているものは加工、調整されてから販売されています。

特に海砂は注意が必要です。塩分除去のため、真水で洗い流したりする必要があります。貝殻などが多く混ざり、アルカリ性が強くなっている場合もあります。

そのような洗っていない砂を芝生に使うと、生育不良の原因となるのでやめたほうがよいでしょう。そのまま使用するのであれば、実績のある採取地から取れた川砂であれば問題は少ないかもしれません。

黒ボク土

黒土(黒ボク土)は、火山灰で構成された地層の上層にある土です。有機物の含有量が多く、芝の生長に適しています。用土の色が黒いため、散布した場所が見えやすいというメリットもあります。

ただし、細かい粒状の目土や目砂より透水性、水はけが悪く、長期的に水はけの悪い土壌になりやすいので注意が必要です。黒ボク土自体、そもそも乾いていないものも多く、散布機を使用できないことがデメリットです。また、黒ボク土には雑草の種子などが混入していたり、踏圧の強いところでは沈みやすくなったりするなどのデメリットもあります。

粒状と黒土をブレンドして改良している方も多く、用土にはピートモスやパーライト、珪砂などを原料として混合しているものもあります。

赤土

目土、目砂は、どんな土や砂でもいいというわけではありません。目土用の専用土を使用します。目土、目砂にはさまざまな種類があります。以下に代表的なものを紹介します。

目土の仕方と注意するポイント

目土のポイントは、均等に上から土を被せていくことです。手で行うのは難しいため、道具を使用します。

目土・目砂入れをするときの大まかな手順は下記のとおりとなります。今回はすでに芝が栽培されいてる場所での目土・目砂入れの手順を紹介します。芝張りなど目地に目土を入れる場合は、広範囲への散布はせずに、必要な場所で手まきしてください。

目土・目砂入れの手順

その他 芝生の管理で気をつけたいポイント

芝生の肥料はどんな時期にどれくらいの頻度で与えればいいのでしょう?下記では、芝生の肥料の時期、頻度に加え、水やり、散水や芝刈りについて詳しく説明しています。

特に芝刈りについては、キンボシやマキタ、OREC、スピア&ジャクソン、バーゴンなど、芝を刈る機械、道具を出しているメーカーはたくさんあります。下記は草刈り機の記事ですが、芝刈りにも使えるので参考になるかと思います。

どんな肥料がおすすめなのかは下記を参考にしてみてください。バロネス(baroness)(共栄社)やハイポネックスなど、おすすめしたい肥料を厳選して紹介しています。また、元肥追肥とは、など肥料の基本的な解説もしています。

また、雑草を放置していると害虫が発生し、最悪枯れますし、水はけが悪い状態だと、やキノコが繁殖します。下記は、芝生雑草に困った場合の対策方法を説明しています。また、病原菌、病害が広がった場合は殺虫剤などでの殺菌、駆除が有効です。

その他、ティフトン芝高麗芝に特化したコンテンツもあります。

さらに、芝はプランターや鉢、ポットを使って発芽、生長させ、剥げた部分に張ったり植え付けることで増やしていくことができます。

まとめ

天然の芝生は人工芝には出せない魅力があります。ゴルフ場のグリーンに均しい、美しい芝生を張ることができると、庭のガーデニングも奇麗な状態になることでしょう。他の植物と同じく、是非芝生の手入れ、ガーデン、エクステリア、生垣管理、DIYにチャレンジしてみてください。

(補足)芝生の種類

芝生の種類概要属する芝の種類
日本芝日本に自生する芝暖地型野芝(ノシバ)、高麗芝(コウライシバ)、ビロード芝(ビロード芝・キヌシバ)
西洋芝海外から導入された芝暖地型バミューダグラス、ティフトン芝、センチビードグラス、セントオーガスチングラス
寒地型ケンタッキーブルーグラス、ベントグラス、トールフェスク、ライグラス、ペレニアルライグラス
執筆者・監修者情報
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農家web編集部のメンバーが「農業者による農業者のための情報サイト」をコンセプトに、農業に関するあらゆる情報を丁寧にまとめてお届けしていきます。
編集部のメンバーは皆、実際に農業に携わりながら情報をまとめています。農学を極め樹木医の資格を持つ者、法人の経営・財務管理に長けている者、大規模農場の営農経験者などバラエティに富んだメンバーで構成されています。他にも農機具やスマート農業機器、ITなどのスキルも兼ね備えています。

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