手軽で簡単! 100均だけで始められるサボテンの水栽培

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観葉植物の中でもユニークな外観を持つ多肉植物。その中でもサボテンはメキシコを中心に南北アメリカ大陸に交配種も多く、2000種以上が知られている多肉植物の代表格です。葉がトゲに変化しているものが多いですが、トゲのない種類もあり、シャコバサボテンのように花が咲くものも多数あります。

初心者でも育てやすいイメージがあるサボテンですが、乾燥した地域で育つサボテンは水栽培できるのでしょうか。100均にはポットに入れられたミニサボテンが販売されています。

ここでは、100均でそろえられる道具を使ったサボテンの水栽培について、初心者の方でもわかりやすく説明します。

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そもそも水耕栽培とは?

水耕栽培(Hydropinics)とは、養液栽培の一種で、固形培地を使用しないで栽培する手法のことを指します。水耕法、水栽培などとも呼ばれます。

そもそも水だけで植物が育つの?と思った方は小学校の理科の実験で体験した、ヒヤシンスやクロッカスの水栽培を思い出してください。水だけで球根から根が出て、やがて芽がでて花を咲かすことができたはずです。

ヒヤシンスの水栽培の記事もありますので、興味があったら読んでみてください。

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家庭でできる水耕栽培のメリット

水耕栽培は、家庭菜園でも農家でも行われる栽培方法ですが、家庭で水耕栽培をするメリットはいくつもあります

  1. 室内でも気軽に栽培できる
  2. 身近にある手軽なもので栽培ができる
  3. 土作りが不要である
  4. 無農薬・減農薬栽培がしやすい(虫がつきにくい)
  5. 水やりの手間を少なくできる
  6. 小さなスペースでも栽培できる
  7. 植物の生長が早くなるとともに、質が安定しやすい
  8. 見た目をおしゃれにすることで、インテリアとして楽しむことができる

室内でも気軽に栽培できる

室内栽培用のライトの画像です。

土を使わず水やり(潅水)の必要もないので、室内でも気軽に栽培することができます。必要な日射量は植物によって異なりますが、日当たりの良い窓辺に置いておけば、問題なく生長します。日当たりの良い場所がない場合などは、栽培用の白熱球やLEDライトを使うことによって補うことができます。

身近にある手軽なもので栽培ができる

100均(100円ショップ)で販売されているオシャレな花瓶です。

水耕栽培は、専用の容器や機器を用意しなければできないと思われる方も多いと思います。実は、植物によっては身の回りにあるものだけで栽培することが可能です。例えば、容器としてコップやペットボトルを使用することもできますし、植物の大きさや種類によってはエアポンプなどの設備も必要ありません。

土作りが不要である

通常、畑やプランターなど土を使う栽培(土耕栽培)の場合は、植え付け(定植)の前に土作りが必要です。土作りはその場1回限りのものではなく、毎作必要となりますし、何より適切な養分バランスを保つことが難しいという難点があります。

しかし、水耕栽培の場合は土を使わないため、そのような煩わしさからは解放されます。

編集さん
編集さん

根域の水分量の維持と植物を固定するためにハイドロボールが使われたりもします。

100均(100円ショップ)で販売されているハイドロボールの画像です。

無農薬・減農薬栽培がしやすい(虫がつきにくい)

水耕栽培の場合は、室内で育てることも容易となるため、病害虫の被害に遭うリスクが下がります。ただし、ベランダやハウスなどで水耕栽培をする場合には、土耕栽培と同様に害虫や病気の被害に遭う可能性があるため、適切な防除が必要となることが多いです。

水やりの手間を少なくできる

サボテンの枯れる原因で一番多いのが、根腐れです。土壌栽培で育てる場合は、生育期と休眠期で水やりの方法を変える必要があります。

乾燥に強いサボテンは、水やりをやりすぎると吸収できなかった水が土の中にたまって、雑菌が繁殖して腐ってしまうのが原因ともいわれています。

水やりの方法を間違えると根腐れを起こしやすく注意が必要です。水耕栽培の場合は、年間を通して定期的(週1日程度)の水の取り替えをする必要はありますが、水やりは不要ですので、やりすぎや不足で枯らしてしまう心配はありません。

水質改善のためにゼオライトを水の中にいれておくという方法もあります。

編集さん
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ただし、植物のステージによっては水の取り替え頻度を1日に1回にする必要があったりします。また、水の鮮度は水耕栽培の命であるため、定期的(少なくとも週に1回程度)の水の取り替えは必須です。培養液での栽培など、場合によっては藻が発生するなど不衛生な環境となりますので、なるべくこまめに取り替えることをおすすめします。

小さなスペースでも栽培できる

土耕栽培の場合は、どんなに小さなスペースでも土を入れる容器が必要であるため、プランターや鉢植えが置けるくらいのスペースが必要となります。

水耕栽培の場合は、植物の大きさなどによりますが、小さいものではペットボトルやコップでも十分に育てることができます。実際にペットボトルでミニトマトやミニキュウリを育てることも可能です。

植物の生長が早くなるとともに、質が安定しやすい

水耕栽培の場合は、土耕栽培に比べて根域の状況がわずかに良くなったり一定になりやすいということもあり、生長のスピードが早くなる傾向にあります。

ただし、エアポンプによる酸素の吸入や培養液の濃度が適切であることが前提となります。

見た目をおしゃれにすることで、インテリアとして楽しむことができる

100均(100円ショップ)で販売されているオシャレな花瓶です。

先述したとおり、水耕栽培は室内でもできるためインテリアのアイテムとしても使えます。

例えば、容器を綺麗な絵柄のコップにしたり、コップにマスキングテープを貼ったりするとより水耕栽培を楽しむことができるでしょう。   

サボテンの基礎知識と水栽培を始める時期

サボテンの特徴 

サボテンはサボテン科に属する原産地が南米・メキシコの多肉植物で別名仙人掌とも呼ばれます。メキシコや西部劇ではサボテンが自生している独特のイメージがあります。また多くの交配種があり2000種以上が知られている多肉植物の代表格です。葉がトゲに変化しているものが多いですが、トゲのない種類もあり、シャコバサボテンや月下美人のように花が咲くものも多数あります。

サボテンは多肉植物の一種で、多肉は春秋型、夏型、冬型の3タイプに別れ、それぞれ生育期と休眠期が異なります。サボテンは、ほとんどが「夏型」に 該当します。夏型は夏に盛んに生育し、春と秋はゆっくり生育し、冬は休眠します。

乾燥に強く丈夫で、育てやすく観葉植物としても人気があります。

水栽培を始める時期

サボテンは多肉植物の夏型です。水栽培を始めるには生育期がおすすめです。通常のサボテンの植え替え時期と同じ生育期の直前3月から4月が適期です。

ただ水栽培で育てる場合は室内で管理するので、環境を整えやすいので真夏を除いた4月~9月頃まで行うことも可能です。

サボテンの水栽培(水耕栽培)の方法

サボテンの水栽培は気軽に始められます。では100均で購入したサボテンとフラスコ型のガラス瓶とプラスチック容器をつかって、その手順を説明します。

100均の金烏帽子(キンエボシ)と銀手毬(ギンテマリ)を水栽培へ。右の銀手毬は器が大きかったので水洗いして乾かしたペットボトルの口の部分をカットし、口の部分に根を入れて使っています。

必要なもの

  • サボテン
  • 容器(根の成長がみれる透明なガラスがおすすめ。家にあるグラスや瓶、ペットボトルでもできます。)
  • カッターorハサミ
  • その他に新聞や、軍手やピンセットは棘が刺さらないようにするためにあるとよいでしょう。

手順

  1. 土から水に植え替えるサボテンは1週間ほど水を上げずに乾燥させてから、鉢から外します。
  2. 根っこをほぐすように土を落とし水で洗い流します。
  3. 根元を2㎝ほど残して、カッターで切り落とします。カッターはライターなどであぶって消毒をしておきましょう。
  4. 室内の日の当たらない場所で、新聞紙などの上で2~3日乾かします。切り口が湿ったままだと病原菌が発生する恐れもあり、根の傷口をふさぐためにも大切なステップです。ここで土で育っていた根が役割を終えます。
  5. 切り口が乾いたら、サボテンの根が、水面ギリギリになるように水をいれて、器にセットします。
  6. 室内に日陰に置いて、2~3日に一度水を交換して発根するまで待ちます。早ければ2~3週間で根がでてきます。

サボテンの水栽培での育て方

置き場所、日当たり

もともとサボテンは日光が大好きです。室内のなるべく明るい風通しの良い場所がよいでしょう。だだし直射日光は葉焼けや、容器内の水温が高くなりすぎる危険があるため、避けます。

日当たりのよくない洗面所や寝室などに置く場合は、1週間ごとに日当たりのよい場所へ入れ替えるなど、ローテーションさせてるとよいでしょう。植物用のLED照明も効果的です。

肥料・水の量と交換時期

水栽培の手順にそって新しい根がでてきたら、根の先端3mmほどが水に浸かるようにして生長させます。多く根が生えてきたら根元から3㎝は水につからない位置で管理しましょう。生長に合わせて水位を調整します。

水は週に1回は水を替えます。水が濁ってきたら水の交換が必要です。毎日観察して濁りがでたら新鮮な水に交換しましょう。

サボテンはあまり肥料がなくても育ちます。液体肥料(液肥)を薄めて使う、もしくはハイポネックスの粉末は水に溶かして使うタイプですので、水耕栽培に使うことができます。肥料を使うと藻が発生しやすいので、水草用の肥料もおすすめです。

その他気をつけるポイント

水耕栽培では室内で育てるため、サボテンはヒョロヒョロと弱って徒長してしまうことがあります。徒長した場合は、茎を胴切りして、根を新しく生やして育てましょう。その後は今まで育てた環境より日の当たる場所で管理するようにしましょう。

通常サボテンは冬の休眠期には肥料も水もほとんど与えませんが、水栽培の場合は室内ですこしずつ生長しています。水の交換は通年変わらず水が濁ったら替えるを守ってください。

サボテンは耐寒性は強くありません。特に冬場は昼間は日差しの当たる窓辺に置いたままにしておくと、夜は気温が下がり寒くなります。置き場は温度が5℃以下にならない場所で管理すれば冬越しは可能です。

まとめ

100均のサボテンはとても豊富で、棒のような形で生長する柱サボテン、うさぎの耳のように見えるウチワサボテンのバニーカクタス、玉サボテンのサボテンの王様、エキノカクタス属の金鯱、緋牡丹などの接ぎ木になる柱サボテンなど品種も豊富です。

ガラスの器もたくさんあります。花瓶や徳利、グラスなど自分のアイデア次第です。試験管スタンドなども、他の多肉植物やお花などと一緒にかざってもすてきです。他にガラスの器を使った栽培では、や多肉植物などの寄せ植え、テラニウムも人気があります。

サボテンの花言葉は、花言葉は、枯れにくいところから「枯れない愛」や「燃える心」「偉大」などがあります。プレゼントとしても素敵ですね。

水栽培は、土や病気の心配もすくない初心者の方でもすぐ始められる栽培方法です。サボテンは丈夫で育てやすい観葉植物です。ぜひ、お気に入りのサボテンを見つけて、インテリアの一部に自分だけのサボテンを育ててみてはいかがでしょうか。

編集さん
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『農家web』では、この他、球根系から播種(は種)系、水生、宿根草、アサガオシクラメン、ヒヤシンス、紫陽花クレマチス、ベゴニア、ひまわり、チューリップ、ハーブ、アリウム、ポインセチアシャクヤクポトス、またサボテンなどの多肉植物、常緑のガジュマルパキラなど様々な観葉植物、ツツジなどの庭木、果樹、イチゴやトマトなどの野菜のおすすめ記事があります。

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農家web編集部のメンバーが「農業者による農業者のための情報サイト」をコンセプトに、農業に関するあらゆる情報を丁寧にまとめてお届けしていきます。
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