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水栽培でふやすバラの挿し木 成功率を上げる方法とは?

基本

花の女王とも呼ばれる薔薇(バラ)。苗を買ってきて育てるのが一般的ですが、実は切り花からも増やすことができます。

園芸本ではバラの挿し木は、土(鹿沼土か赤玉土)に挿すと書いてありますが、水挿しで増やすことも可能です。ただインターネットの情報では水に差すだけで簡単に発根するように見えますが、失敗している方も多くいられます。

この記事では、水栽培で増やすバラの挿し木の成功率を上げる方法を、初心者の人でもわかりやすく説明します。

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バラの挿し木の時期と、さし枝について

水挿しの時期

バラの挿し木は、生育期に伸びてきた新しい枝を挿して増やす「緑枝挿し」と休眠期の冬に剪定した枝を使って増やす「休眠挿し」があります。

水栽培を始めるには植物の生育期がおすすめです。植え替え時期と同じ、5月下旬~9月までが適期です。温度が20℃~30℃。湿度50%~60%などの状況であれば冬の休眠時でも行えます。

さし枝

さし枝は、苗から取る場合は開花が終わった後、新芽が出る前までに元気な若い枝を切り取ります。

切り花の場合は、切り取ってから時間が経てば経つほど、成功率は下がります。花屋さんで買う場合には入荷したばかりの枝を選んで購入してください。花屋さんに聞いてみましょう。いただいた花も切り花の場合はいただいたらすぐに、花が付いている上部を切り取り、下の茎を使って挿し木します。切り取った花は小さなコップに飾れば花も楽しめます。

どちらの場合も上の枝は、養分が少ないためさし枝には使いません。枝を15㎝ほどに切りさし木にします。中ごろの茎が一番発根しやすいです。下の茎もさし枝として使えますが、時間がかかるでしょう。

切り口近くの葉は、水に浸からないよう切り落とします。残っている葉っぱも半分ほどに切り取り、下の茎はカッターやナイフなどで、斜めにスパッと切り落とします。ハサミで切ると切り口がつぶれるので根が生えにくくなります。

切り口を下にして、水を入れたコップや空き缶に入れておきます。1時間以上はそのまま水揚げをしておきましょう。

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バラ挿し木の手順(水栽培)

上記のさし枝が準備できたら、挿し木を始めましょう。手軽に家にあるものでできます。発根促進剤は絶対必要ではないですが、あると格段に成功率があがります。

準備するもの

  • バラのさし枝
  • スポンジ(台所用のスポンジ やわらかめが良い・メラニンスポンジは不可)
  • 平バット(いちごのパックや、トレーや牛乳パックなどを加工してもOK)
  • 発根促進剤(メデール・ルートン)

手順

バラの水差しの手順
  • 手順1
    さし枝の準備

    水揚げした枝を、スポンジを適当な大きさにきり枝を挟んで輪ゴムなどで止めます。発根促進剤のルートンを使う時には、この時に枝の切り口にメデールを塗ってから挟んでおきます。

  • 手順2
    植え付け

    容器に水を入れ、スポンジによく水を吸わせます。

  • 手順3
    置き場所

    室内の直射日光のあたらない、明るい日陰で管理します。

  • 手順4
    水やり

    水切れしないように、随時水を追加します。苗をあまりひっぱたりしないようにしましょう。

  • 手順5
    鉢上げ

    発根には、3週間から1か月半ほどかかります。茎の周りにカルスと呼ばれる白くてゴツゴツしたものが周りにつきます。その後根がでてきます。根がスポンジの下からでてきたら鉢上げをしましょう。バラはミニバラなどは水耕栽培でも育てることはできますが、エアポンプなど本格的な水耕栽培の設備が必要です。

    土に植え替えて育てれば、1年半ほどで花がさくものもあります。

発根促進剤について

生育期であれば水だけでも発根しますが、発根を早くしたり太く元気な根を促進させるために、発根促進剤も有効です。

ルートンは、さし木、さし苗の発根を促進させる植物成長調整剤です。粉末状ですので枝の切り口3㎝ぐらいを水に浸して、粉末をまぶして使います。ホームセンターなどでも300円程度で買える手軽な商品ですが農薬ですので、使用に際しては必ず商品の説明をよく読んで、記載内容に従ってお使いください。

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植物活力素 メネデールは、発根だけでなく発根時以外の水栽培で元気がなくなったときなどにも使えます。液肥でも農薬でもないためいつでも使うことができます。

バラの水挿しには、水揚げのときにメネデールをいれる。また水やりのときには発根まで2~3日に一度メネデールを薄めた水で水やりをするとよいでしょう。

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メネデールは、肥料をは併用できますが農薬と混ぜてはいけません。ルートンは農薬ですので併用はやめましょう。

培土について(スポンジを使う理由)

挿し木に使われるさし床と呼ばれる土の条件は、清潔で、水はけがよく肥料分がないことです。さし床には赤玉土・鹿沼土やバーミキュライトなどがよく使われます。

土を使うと植物を固定することもできますし、酸素が取り込みやすくなります。水にも酸素はありますが、土より少ないためスポンジで代用することで水分を適切な量に保ち、根の周りに空気を保つ効果もあります。

ロックウールというさし木用の人造鉱物繊維もあります。スポンジを固くしたような見た目です。

鉢上げ(土への植え替え)

根がしっかり伸びてきたら、鉢上げして土に植え替えましょう。

準備するもの

  • 発根したバラ
  • 鉢(3号鉢程度のもの)
  • 培養土(市販のバラ用培養土が便利です。)
  • 鉢底石

手順

  1. バラからハサミなどでスポンジを取り除きます。根を切らないように注意しましょう
  2. 鉢の底に鉢底石を入れ、培養土を鉢の3分の1程度入れます。
  3. バラの苗をいれ、根を広げます
  4. 3の上から用土を入れて、最後に鉢底をトントンと打ち付けてならしましょう。
  5. 水を鉢底から出るまで与えます。2回ほど行いましょう。

水耕栽培について

バラの中でもミニバラは株が小さく鉢植えに向いているので、水耕栽培でも育てることができます。しかし水の与えすぎると根腐れをおこすので、エアポンプの使用が必須です。エアポンプを使った水耕栽培は、水耕栽培の上級者向けですのでまずは鉢植えから育ててみることをおすすめします。

【補足】種苗法について

バラは挿し木で増やした苗などを他人に譲渡する行為は、品種によっては種苗法で禁じられています。家庭内で自分で楽しむだけにしましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。バラは様々な品種があり、品種により挿し木で増やしにくいものもありますが、水栽培での挿し木でしたら根の様子も見え、家で簡単に手軽でできるのでおすすめです。

それぞれの環境によっても、発根や育て方は変わるもです。切り花からバラを育てることができたらうれしいですよね。枯れて失敗しても、試行錯誤するのも植物を育てる楽しみの一つです。

この記事を参考にしながら自分なりのやり方を見つけてみてください。

編集さん
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