サボテンの花を咲かせたい! 初心者におすすめの種類

栽培
栽培花菜類

サボテンはサボテン科に属する総称で、原産地が南米・メキシコの多肉植物で別名仙人掌とも呼ばれます。200以上の属があり属に含まれる種類は2000種以上あるといわれています。

100均や、インテリアショップでも見かけるようになったサボテンですが、子孫を残すため美しい花を咲かせるものもたくさんあります。サボテンの中には金鯱(キンシャチ)など何十年も育てないと咲かない品種もたくさんあります。

ここでは、初心者の方にも育てやすい、比較的花つきの良い品種や花サボテンと呼ばれる種類について説明するとともに、育て方のポイントを説明します。

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花つきの良いサボテンの品種

サボテンは、多肉植物の一種です。サボテンの棘はアレオーレ(刺座)と呼ばれる綿毛が生えていることが、その特徴です。棘は外敵から守る役割もあるかもしれませんが、乾燥を防ぐために進化したといわれています。

またサボテンはその形状から、柱状に伸びる「柱サボテン」、平たい茎がウチワ状につくオプンチア属に代表される「ウチワサボテン」丸い球形の「球サボテン」、普通の植物のように見える「木の葉サボテン」の4つに大きくわけられます。花が付きやすいのは球サボテンが中心です。

玉翁(タマオキナ)

マミラリア属の球サボテン。白い毛でおおわれた円柱形で花冠をかぶったように花が一周するように開花します。開花時期は春で、紫紅色の小さな花を咲かせます。

マミラリア属では他に「鶴の子丸」「明星」「白珠丸」「金洋丸」「金松玉」などもあります。

白壇(ビャクダン)

カマエキリウス属の紐サボテン。ひも状に横に伸びるサボテンで群生します。開花時期は春で、鮮やかなオレンジ色の花を咲かせます。

丈夫で繁殖力が強い品種です。冬に一度断水させると開花がよくなります。

短毛丸(タンゲマル)

エキノプシス属の球サボテン。生長とともに群生します。開花時期は夏の夜で、ラッパ上の白い大きな花を咲かせます。花の寿命は短く1日~2日です。

耐寒性が強く、日本の高温多湿にも対応でき、古くから暖地では露地植えでの冬越しも可能な品種です。生長が早いので鉢植えで育てるときは、1年に1度植え替えがおすすめです。

青王丸(セイオウマル)

ノトカクタス属の球サボテン。ノトカクタス属のサボテンはそれほど大型にならず、品種によりピンク・黄色・紫色などの花をつけます。棘にも色がついているものも多く、棘と花両方が楽しめます。青王丸は、黄色いの大きな花をつけ、中央の雌しべが赤くなります。

非常に丈夫で育てやすい品種で、このほかノトカクタス属の「すみれ丸」「小町」などもおすすめです。

雪晃(セッコウ)

パロディア属(旧ブラジリカクタス属)のブラジル原産の小型の球サボテン。全身が細かい棘におおわれており、春になるとてっぺんにたくさんの蕾をつけて、オレンジや赤色の花を咲かせます。開花が長いのが特徴で、2週間~1か月ほど花を咲かせます。

丈夫で育てやすく、冬に日光によく当てることで春に開花しやすくなります。

ムスクラ

レブチア属(アイロステラ属に分類されていることもあり)の小型の球サボテン。全身が白い刺におおわれ、生長とともに群生します。花色はオレンジ色で、花期が5月から9月と長いのが特徴です。

その他の花サボテン

  • クジャクサボテン エピフィルム属に属する森林性サボテン 花期は5月から6月で、花色は白色・赤・紫・黄・ピンク・オレンジなど多種
  • 月下美人(ゲッカビジン) クジャクサボテンの仲間。純白の花を夏の一夜だけ咲かせる。
  • シャコバサボテン シュルンベルゲラ属に属する森林性サボテン 茎節の形が蝦蛄ににていることが名前の由来で、冬に大輪の花を咲かせることからクリスマスカクタスとも呼ばれる。

これらのサボテンについては、別に記事がありますので育て方も異なりますので、興味があるかたはこちらをお読みください。

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その他 サボテンの栽培で気をつけたいポイント

栽培環境・水やり

サボテンは、日当たりの良い風通しの良い場所を好みます。地植えする場合も、なるべく日の当たる場所で管理しましょう。室内で育てる場合は、時折庭やベランダなど屋外に出してあげましょう。生育期の春から梅雨まではしっかり日光に当てます。日光不足になるとひょろひょろと先端が細くなったりして徒長してしまい、弱って枯死する原因ともなります。

梅雨明け後の真夏の直射日光は、葉焼けの原因にもなりますので半日日に当てたら、寒冷紗などで遮光して半日陰で管理します。

サボテンは元々メキシコなど温暖な地域に自生しているため、耐寒性は強くありません。通常の鉢植えであれば霜の降りる前には室内で管理し、室内でも冬場は夜窓辺に置いておくと気温が下がり寒くなります。5℃以下にならない場所で管理します。

サボテンは、乾燥した過酷な環境を生き抜くために、根や茎、葉などを肉厚にして水分を蓄えるようになっています。かといって水やりの必要性がないわけではありません。

水やりのポイントは、生育期と休眠期で緩急をつけた水やりをすることです。サボテンは多肉植物の夏型なので、基本的には生育期の3月〜9月は、表土が乾いたら水をやり、休眠期にはいる10月〜2月は水は徐々に水を減らし、冬は断水気味にします。冬は、葉水程度で十分ですが、水をあげるときは時間にも注意します。夕方に上げると気温が下がり凍結する恐れがあります。

乾燥した場所で育つサボテンは、水の上げすぎは根腐れさせるの原因ともなりますので、水やりは注意が必要です。

用土

一般の観葉植物では、鉢植えの場合は、赤玉土と鹿沼土を基本用土として、ピートモス、バーミキュライト、パーライトやココヤシチップといった改良用の土を基本用土にプラスして使います。

しかし、多肉植物は休眠を伴うものが多く、休眠中の多肉植物は、根もほとんど給水しないので、根腐れを防ぐために鉢土を完全に乾燥させる必要があります。このため、一般の観葉植物と異なり、赤玉6・腐葉土2・川砂2の割合がおすすめです。パーラライトや砂土・軽石などもブレンドしても排水性のよい、水はけのよい土ができます。市販のサボテンや多肉用の培養土も便利です。

サボテンは水栽培(水耕栽培)や、土を用いず、ハイドロコーン・ハイドロボールやゼオライトなどの保水性、吸水性のある用土(倍土)使ったハイドロカルチャーでも育てることができます。

上記の素材はいずれも一定の保水力のある素材なので、正しく追肥することで、観葉植物をしっかりと生育することができます。

サボテンの水栽培やハイドロカルチャーについての肥料についての記事もありますので、興味があればお読みください。

肥料

砂漠などの栄養の少ない土でも育つサボテンですが、肥料を肥すことで大きく丈夫に育ちます。

サボテンなどの多肉植物は、元肥は植え付けや植え替え時に行います。 植木鉢などで栽培する場合は、元肥をしっかりと施し、適期に追肥を行っていきます。追肥はサボテンは3月〜9月の生育期は肥料が必要です。

  • 液体肥料の場合は、原液をラベルなどに記載されている希釈率から更に2倍程度に薄めて、月1〜3回のペースで施肥します。
  • 固形肥料の場合は、ラベルなどに記載されている使用目安量の半分程度の量を、1ヶ月〜2ヶ月に1回程度施肥します(頻度は使う肥料のラベルの説明に合わせると良いでしょう)。

休眠期は絶対に肥料をやらないようにしてください。肥料やけを起こし、枯れる原因になります。

剪定(胴切り)

病気や伸びすぎたサボテンは、「胴切り」とよばれる、サボテンを大きくカットする剪定を行います。

時期は植え替え時と同じ3月から4月に行いましょう。できれば午前中の晴れた日がおすすめです。切り方は、よく切れるカッターなどの刃物で傷んだ部分や、カットしたい部分を水平になるようにカットするだけです。

健康な胴切りした上部で、サボテンを増やすこともできます。カットした断面は両方ともよく乾燥させてください。病気を防ぐことができます。

植え付け、植え替え

種まきから育てることができるサボテンですが、多くは園芸店など苗を購入することと思います。購入した鉢は、インテリアに合わせて、素焼き鉢や、陶器やグラスなどにも植え替えすることもできます。最近は、サボテンや多肉植物との寄せ植えも人気ですが、それも植え替えの一種です。

サボテンは生長に合わせて、1年~2年に一度、植え替えをしましょう。根が張りすぎると、水を吸い上げられずに、しぼんでしまいます。時期は4月頃に、一回り大きな鉢に移し替えます。根から土を落とし、傷んだ根っこや根腐れを起こしているものは切り取ります。根を半分ほど切り取り4日ほど日陰で乾かしてから、新しい土に移し替えます。

植え替え時には意外と小さく手の鋭いさぼてんの棘が刺さらないように注意しましょう。

ふやし方

サボテンは、種まきや、胴切りと、親株から子株を株分けして挿し木や葉挿しで増やすことができます。成長を早く進めて大きく育たてたいときなどには、健康なサボテンを台木にして接ぎ木で増やすこともできます。

株分けは、親株から子吹きをして芽がでた子株を切り取り挿し木にします。胴切りの場合は、切り落とした上部を挿し木にして使用します。挿し木は、切り落とした後風通しの良い場所で切り口を2週間程度乾燥させてから、用土に植え付けします。水はすぐにやらずに、1~2週間後に与えてください。

種まき(実生)で増やす場合は、底の浅い平鉢に小豆台の小石と川砂をいれて、等間隔になるように種をまきます。まき土はせず、水やりは、鉢ごと水につけて鉢底から十分吸わせます。その後皿の水は少なめにしておきます。ガラスやビニール袋などで鉢を覆い、保湿しましょう。10~15日位で発芽します。10~15日位で発芽します。発芽後は少しずつ通常の環境にならして大きく育ててから植え替えます。

種まきも挿し木で増やす場合も時期は春に行いましょう。種まきは温度が20℃以上にならないとないと発芽しにくいです。

病害虫

サボテンは、湿度の多い場所に置いておくと、立ち枯れ病や根腐れ病、クモの巣病、黒斑病などにかかったり、アブラムシカイガラムシなどの害虫が原因ですす病などを発生することがあります。

根腐れ病は特にサボテンの病気で多く、根元が茶色くぶよぶよとしていたら根腐れの可能性が高いです。そのままにしておくと次第に腐り折れてします。根腐れしたら胴切りをして植え替えしましょう。

予防には、湿気の少ない風とおしの良い場所に置いてあげましょう。もし病気にかかったら、変色した部分を切り取る胴切りをしましょう。

カイガラムシ・コナカイガラムシ・ハダニ・アブラムシ、ネジラミ、ワタムシ、ヨトウムシなどの害虫が発生する恐れがあります。梅雨にはナメクジが発生する恐れもあります。それぞれの害虫によって対応は異なりますが、見つけたら早めに取り除いてあげましょう。殺虫殺菌剤なども有効です。

害虫については下記に非常に詳しく対策を説明しているので、実際に発生してしまって困っている時など、参考にしてみてください。

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まとめ

サボテンは、その姿だけでも観葉植物として人気があります。高さが10メートル以上になる鬼面角や、うさぎの耳のようなかわいい見た目の、白桃扇(バニーカクタス)、接ぎ木の台木になる竜神木などがあります。また最近では棘がなくやわらかな見た目のロフォフォラ属や星形の形などがある、アストロフィツムなども多肉植物同様に人気があります。

ダイソーなどで見かける、ゴツゴツした岩山のような見た目のコリファンタ属の象牙丸や、ウチワサボテンの「金烏帽子(キンエボシ)」小さな丸い茎節がどんどん子吹する「銀手毬」も成長すれば花を咲かせます。また花ではありませんが、ギムノカリキウム属の日本の改良種の全斑の品種の「緋牡丹」(ヒボタン)はまるで花のようなかわいらしい見た目で一大ブームを起こしました。

サボテンの花言葉は、枯れにくいところから「枯れない愛」や「燃える心」「偉大」などがあります。品種により花色や花の咲き方もさまざまです。水やりなどあまり手間がかからないことでも人気の秘密です。

サボテンを買ったらぜひ、その品種を図鑑などで調べてみてください。園芸店では店員さんに聞いて今後の成長の仕方を教えてもらってください。切り花では楽しめないサボテンの花の魅力。ぜひお気に入りの品種をみつけて、美しい花を咲かしてお部屋に飾ってみてください。

編集さん
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『農家web』では、この他、球根系から播種(は種)系、水生、宿根草、アサガオシクラメン、ヒヤシンス、紫陽花クレマチス、ベゴニア、ひまわり、チューリップ、ハーブ、アリウム、ポインセチアシャクヤクポトスペチュニアまたサボテンなどの多肉植物、常緑のガジュマルパキラ、クラピア、ビカクシダなど様々な観葉植物、ツツジなどの庭木、果樹、イチゴトマトなどの野菜のおすすめ記事があります。

また、雑草もイネ科雑草広葉雑草など一年草から多年草、また茎葉処理剤、土壌処理剤等の薬剤も幅広く解説しています。

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