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サボテン

サボテンの土は何がいいの?おすすめの土と配合のポイント!

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サボテン

サボテンはサボテン科に属する原産地が南米・メキシコの多肉植物で別名仙人掌とも呼ばれます。また多くの交配種があり2000種以上が知られている多肉植物の代表格です。葉がトゲに変化しているものが多いですが、トゲのない種類もあり、シャコバサボテン月下美人のように花が咲くものも多数あります。

100円ショップや、インテリアショップでも見かけることの多いサボテンの苗ですが、寄せ植えや植え替え、挿し木などで増やしたいと思っても、どんな土をつかえばいいのかわからない人もおおいのではないでしょうか。

この記事では、サボテン用の種類別・用途別のおすすめの土について、わかりやすく説明します。

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サボテンの用土について

植物は土から水分や養分を根から吸収します。根をはり植物を支える機能ももっているため土はとっても重要です。

サボテンは、乾燥した地域が原産地ですので一番重要なことは、水はけと通気性がよいことです。通常の庭土や畑の土はサボテンには向きません。土がずっと湿った状態になると根腐れなどを起こしやすくなります。ではどのような土がいいのでしょうか。

サボテンや多肉植物用の培養土

初心者の人や、自分で配合するのは難しそうと思う方は、サボテンや多肉植物専用の培養土が便利です。園芸店にやインターネットでも気軽に購入することができます。100均でも購入することができます。いずれの場合も、鉢底には水はけをよくするため軽石・ゼオライトなど鉢底石をいれるとより水はけがよくなります。

・サボテン・多肉植物用の培養土

メーカーによって配合は異なりますが、排水性・通気性がよく、保水性があるように配合されています。緩効性肥料や、木炭などが配合しているものもあります。また水をかけると固まる土などもあります。鉢底に穴がないものなどは、水やりをした後に上から流す必要があるので、そのようなときには固まる土も便利です。

・挿し芽・タネまき用の培養土

サボテン・多肉植物用の土とくらべ、水分を保ちやすいように土質を配合してある場合が多い。肥料分を含んでいない場合は、発根したらサボテン・多肉用の培養土に移し替えた方がよく育つでしょう。

シャコサボテン用培養土

毎年花をさかせるシャコサボテンは、専用の土が売られています。クジャクサボテンもシャコバサボテンの土を使いましょう。

配合土

自分で配合して作る場合に使われる用土を紹介します。土の配合は、どれが正解というものがありません。市販のサボテンの培養土の配合もそれぞれメーカーによって異なります。赤玉土をベースにして大きさや乾燥を好む品種などに合わせて配合します。

赤玉土 

火山灰土の赤土をふるい分けたもので、有機物を含まない弱酸性の土です。通気性・保水性・保肥性があります。高温で焼き固め、硬度を高くした土のことを「硬質赤玉土」といいます。焼き固めることで、崩れにくいことが特徴です。小粒の赤玉土は混ぜて、中粒の赤玉土は、鉢底石としても使用できます。

鹿沼土

軽石の一種です。強い酸性で、通気性と保水性があります。乾燥すると白くなるので水やりの目安にも役立ちます。大粒は大型のサボテンに。小粒タイプは化粧石としても使えます。

腐葉土

秋から冬に枯れて落ちた葉が堆積して分解されて、堆肥化して土のようになったもの。微生物を活性化してくれる改良用土です。

軽石パミス

軽い火山礫を砕いたもの、多孔質で水はけもよく通気性もあります。大粒は鉢底石として小粒は、植え替えた後の仕上げに化粧石として使用できます。軽石の一種である日向土(ひゅうがつち)などは、最近は土の代わりに使う人もいます。

川砂

川底やダムの底で採取された砂です。水はけがよいのが特徴です。実生のまき床としても使われます。

くん灰

もみ殻を低温でいぶして炭化させたもので、用土に混ぜると土を浄化して酸性に傾くのを抑えます。

ゼオライト

多孔質の鉱物で、土に混ぜて使うと水の浄化にも役立ちます。化粧砂にも活用でき根腐れ防止にも。

バーミキュライト

鉱石石を高温で、約成したもの。土を柔らかくするのに役立ちます。種まきの用土にも便利です。

土はなくコケの一種で、乾燥して販売されていることがほとんどです。水はけや通気性にすぐれています。水苔は、単体でさし床や植え替えに使ったり、土の上や周りに被せることで、根の乾燥を防ぐマルチングとしても利用できます。水に戻してから使います。

土の配合割合

基本の配合

  • 赤玉土5、鹿沼土2、腐葉土2・川砂1+緩効性粒上肥料
  • 赤玉土6、くん灰2、川砂2 +緩効性粒上肥料

底に鉢穴がない場合

  • 赤玉土8、くん炭1、川砂1+緩効性肥料 
  • 鉢底石に、大粒の鉢底石をつかったりゼオライトを敷き詰めたあとに、基本の配合でもよいでしょう。

シャコバサボテン・クジャクサボテン・月下美人

  • 赤玉土4・腐葉土3・軽石3 +緩効性粒上肥料
  • 赤玉土3.3・腐葉土3.3・鹿沼土3.3 等量配合 +緩効性粒上肥
  • 赤玉土5・腐葉土3・鹿沼土2 +緩効性粒上肥料

実生で育てるときの、まき土

・殺菌済み(よく洗って、日光消毒)川砂 肥料入れません。 

さし床

サボテンは、挿し木や挿し穂で増やす場合は、そのまま育てることもできます。さし床で増やし、根が落ち着いたところで植え替えする場合はなどの土は下記です

  • 赤玉土 10
  • バーミキュライト10
  • 川砂 10
  • 水苔(シャコバサボテンのさし床に)

多肉植物との寄せ植え

・赤玉4 鹿沼土2 軽石1 くん灰1 ゼオライト0.5 バーミキュライト 0.5 バイオ肥料1

上記をベースに、鉢底石や化粧石に軽石をつかったり、鹿沼土を使うと酸性になるのでくん灰を配合したりします。水苔やドライモスなど見た目や水はけなどで工夫するとよいでしょう。

ハイドロカルチャー

また、ハイドロカルチャーで栽培する場合は、土を用いず、ハイドロコーン、ハイドロボールという丸い発泡煉石を使用したり、ゼオライトという多孔性の鉱石、またカラフルな色で見た目も美しいジェリーボールを使用します。サボテンにはジェリーボールは適しません。

ハイドロカルチャーを使うと、土を使わないので害虫もわきにくく清潔で、見た目にもこだわることができます。半面土から栄養をとれないため、正しく肥料を与える必要もあります。また鉢底がない容器で育てるので根腐れの可能性も高まるので水やりには注意が必要です

正しく肥料を使うことで、観葉植物をしっかりと生育することができます。植え替え時には元肥料として緩効性肥料を入れると元気に育ちます。元肥の緩効性肥料は、ハイポネックス マグァンプKなどがおすすめです。大粒のものから小粒のものまでありますので、品種に合わせた大きさをつかってください。

ハイドロカルチャーでの栽培は、土で育てていた場合は、土の根を終わらして水栽培へと根を発芽しなおしてから行います。サボテンの水栽培(水耕栽培)やハイドロカルチャーについては、くわしい記事がありますので興味があるかたはご覧ください。

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その他 サボテンの栽培で気をつけたいポイント

栽培環境・水やり

生育期の春から梅雨までは日当たりのよい、風通しのよい屋外で管理します。梅雨明けからは直射日光のあたらない半日陰で管理しましょう。場所を移せない場合などには寒冷紗などで遮光します。真夏の直射日光は葉焼けの原因にもなるので気をつけましょう。

日が当たらないと、サボテンはヒョロヒョロと弱って徒長して枯れてしまうこともあります。屋内で育てる場合もできるだけ、日当たりには十分注意し、できるだけ庭やベランダにだして、日に当ててあげましょう。

寒さは苦手ですので、霜の降りる前には室内で管理しましょう

サボテンの水やりのポイントは、生育期と休眠期で水やりの方法を変えることです。サボテンは多肉植物の夏型なので、基本的には生育期の3月〜9月は、土が乾いたら水をやり、休眠期にはいる10月〜2月は水は徐々に水を減らし、冬は断水気味にします。

サボテンの水のやり方についての記事もありますので、水やりに興味のある方は読んでみてください。

肥料

砂漠などの栄養の少ない土でも育つサボテンですが、肥料をあげることで元気にすくすくと育ちます。

サボテンなどの多肉植物は、元肥は植え付け、植え替え時に行います。 植木鉢などで栽培する場合は、元肥をしっかりと施し、適期に追肥を行っていきます。追肥はサボテンは3月〜9月の生育期は肥料が必要です。

休眠期は絶対に肥料をやらないようにしてください。肥料やけを起こし、枯れる原因になります。

サボテンの肥料についての記事もありますので、肥料について興味のある方は読んでみてください。

植えつけ、植え替え

種まきから育てることができるサボテンですが、多くは園芸店など苗を購入することと思います。購入した鉢は、インテリアに合わせて、素焼き鉢や、陶器やグラスなどにも植え替えすることもできます。

またサボテンは生長に合わせて、1年~2年に一度、植え替えをしましょう。時期は4月頃に、一回り大きな鉢に移し替えます。根から土を落とし、傷んだ根っこや根腐れを起こしているものは切り取ります。根を半分ほど切り取り4日ほど日陰で乾かしてから、新しい土に移し替えます。

剪定(胴切り)

病気や伸びすぎたサボテンは、「胴切り」とよばれる、サボテンを大きくカットする剪定を行います。

時期は植え替え時と同じ3月から4月に行いましょう。できれば午前中の晴れた日がおすすめです。切り方は、よく切れる刃物で傷んだ部分や、カットしたい部分を水平になるようにカットするだけです。

胴切りした後の断面は、風とおしのよい涼しい場所に置いて乾燥させます。

健康な胴切りした上部で、増やすこともできます。

ふやし方

サボテンは、種まきや、胴切りと、親株から子株を株分けして挿し木や葉挿しで増やすことができます。成長を早く進めて大きく育たてたいときなどには、健康なサボテンを台木にして接ぎ木で増やすこともできます。

株分けは、親株から子吹きをして芽がでた子株を切り取り挿し木にします。胴切りの場合は、切り落とした上部を挿し木にして使用します。挿し木は、切り落とした後風通しの良い場所で切り口を2週間程度乾燥させてから、用土に植え付けします。水はすぐにやらずに、1~2週間後に与えてください。

種まき(実生)で増やす場合は、底の浅い平鉢に小豆台の小石と川砂をいれて、等間隔になるように種をまきます。まき土はせず、水やりは、鉢ごと水につけて鉢底から十分吸わせます。その後皿の水は少なめにしておきます。ガラスやビニール袋などで鉢を覆い、保湿しましょう。10~15日位で発芽します。10~15日位で発芽します。発芽後は少しずつ通常の環境にならして大きく育ててから植え替えます。

種まきも挿し木で増やす場合も時期は春に行いましょう。種まきは温度が20℃以上にならないとないと発芽しにくいです。

病害虫

カイガラムシ・コナカイガラムシ・ハダニアブラムシ、ネジラミ、ワタムシ、ヨトウムシなどの害虫が発生する恐れがあります。梅雨にはナメクジが発生する恐れもあります。それぞれの害虫によって対応は異なりますが、見つけたら早めに取り除いてあげましょう。殺虫剤なども有効です。

サボテンは、湿気の多い場所に置いておくと菌に感染して、根腐れ病・黒斑病・すす病・茎枯れ病・茎腐れ病などを発症します。

予防には、湿気の少ない風とおしの良い場所に置いてあげましょう。もし病気にかかったら、変色した部分を切り取る胴切りをしましょう。

害虫については下記に非常に詳しく対策を説明しているので、実際に発生してしまって困っている時など、参考にしてみてください。

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まとめ

サボテンには花を咲かせるシャコバサボテン、ウチワサボテン等様々な種類があり、一般の観葉植物と比べて毎日手をかけなくても育つので、観賞用としても非常に人気のある植物です。

また花言葉は、枯れにくいところから「枯れない愛」や「燃える心」などがあります。プレゼントとしても素敵ですね。

サイズも100均で買える小さなものから、部屋のインテリアとなる大きなものまで多種多彩です。ポットのままでは枯れてしまいます。多肉植物と寄せ植えをしたり、お気に入りの器に移し替えたり、テラニウムを作ってみたりすることで楽しめます。また自分で育てたサボテンを増やすのも意外と簡単にできます。

市販の培養土を活用して、化粧石で飾ったり、環境に合わせて土を自分でブレンドするのも園芸のたのしみです。ぜひチャレンジしてみてください。

編集さん
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『農家web』では、この他、球根系から播種(は種)系、水生、宿根草、アサガオシクラメン、ヒヤシンス、紫陽花クレマチス、ベゴニア、ひまわり、チューリップ、ハーブ、アリウム、ポインセチアシャクヤクポトスペチュニアまたサボテンなどの多肉植物、常緑のガジュマルパキラ、クラピア、ビカクシダなど様々な観葉植物、ツツジなどの庭木、果樹、イチゴトマトなどの野菜のおすすめ記事があります。

また、雑草もイネ科雑草広葉雑草など一年草から多年草、また茎葉処理剤、土壌処理剤等の薬剤も幅広く解説しています。

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