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サボテン

柱サボテンの失敗しない植え替えの方法!

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サボテン

サボテンはサボテン科に属する原産地が南米・メキシコの多肉植物で別名仙人掌とも呼ばれます。200以上の属があり属に含まれる種類は2000種以上あるといわれています。しかしその形からサボテンは大きく「木の葉サボテン」「柱サボテン」「ウチワサボテン」「球サボテン」の4つに分かれることができます。

「柱サボテン」は、上に長く伸びる柱状をしていて、縦に筋のように凹んだ稜線を持つのが特徴です。多くの属が含まれ、シャコサボテンは柱状ではありませんがこの仲間に入ります。

100円ショップや、インテリアショップでも見かけることの多いサボテンの苗ですが、インテリアに合わせた鉢に移し替えたい、大きくなって鉢が根が出てきたときなど、どうしていいのわからないことが多いのではないでしょうか。

柱サボテンは少なくとも2年に1度、生長に合わせて植え替えが必要です。この記事では柱サボテンの植え替えについて初心者の方でもわかりやすく説明します。

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柱サボテン植え替えの時期と方法

柱サボテンは、最大でも1cmにしかならない小型種から、高さ20mにまでなる大型種まであり花が咲く品種も多くあります。小さな株なら1年に一度、大きな株なら2年から3年に一度植え替えるのがおすすめです。

植え替えをしないと、土に栄養分がなくなって鉢いっぱいに根が広がってしまうので、生長できず根詰まりや根腐れを起こして枯らしてしまう可能性もあります。

では柱サボテンの植え替えは、いつどのように行えばよいのでしょうか。ここでは柱サボテンの植え替えのやり方と時期について、基本的な考え方を説明します。

植え替え時期

多肉植物は春秋型、夏型、冬型の3タイプに別れ、それぞれ生育期と休眠期が異なります。柱サボテンは、ほとんどが「夏型」に 該当します。夏型は夏に盛んに生育し、春と秋はゆっくり生育し、冬は休眠します。

柱サボテンの植え替えは、他のサボテンの植え替え時期と基本的にはかわりません。生育期の直前3月から4月が適期です。植え替えるときには、時期だけでなく天気や時間帯にも気をつけましょう。サボテンは多湿が苦手なため、天気の良い午前中に植え替えるとよいでしょう。午後雨が降るときにはさけたほうがよいでしょう。

植え替え準備

準備するもの

・鉢 今までつかってたものより一回り大きいものを用意します。インテリアにこだわりたい人は、鉢底に穴のない植物用の器でないものでも大丈夫です。鉢底に穴があいてないものを鉢につかったときは、水やりの後下から漏れ出ないので、上から水をながしてあげます。管理が心配な人は、プラスチックより、素焼きの鉢が通気性がよくおすすめです。

・用土 新しい用土を用意します。古い土には栄養がなくなり害虫が沸いている可能性もあります。今までつかっていた土は使わず、必ず新しいものを用意します。ホームセンターなどで売られているサボテンや多肉植物用の培養土が便利です。大きな鉢を使う時は床土に大粒の赤玉土などのごろ土や軽石を使うと水はけがよくなります。

・ハサミ 消毒済みのものを使いましょう。(植物を剪定したハサミには病気などが付着している恐れもあるので、使った後は次亜塩素酸ナトリウムやアルコールなどを使って消毒しておきます)

・このほかピンセットやシャベル、軍手はサボテンの棘が刺さることがあるのでできれば革製の手袋があると安心です。

植え替えの方法

  1. 植え替える柱サボテンは1週間ほど水を上げずに乾燥させてから、鉢から外します。
  2. 根っこを揉み落として土を落とします。
  3. 根が細い品種の柱サボテンは、伸びた根を半分から3分の2ほど切ります。腐った根は根元から切ります。
  4. 日陰で、4~5日乾かします。湿ったままだと病原菌が発生するためです。
  5. 新しい鉢に植え付けします。鉢の底に大粒の赤土土か軽石を敷き、その上に緩効性粒上肥料を加えます。苗を押さえながら培養土いれて植え込みます。最後にピンセットや割り箸などで土をならします。
  6. 水やりは植え付け後、4日から5日後に行います。その間は半日陰に置くか、ティッシュなどをかけておきましょう。

植え替えの用土

植え替え時には、必ず新しい用土を使ってください。柱サボテンの植え替えにはどのような土がよいのでしょうか。

一般の観葉植物では、鉢植えの場合は、赤玉土と鹿沼土を基本用土として、ピートモス、バーミキュライト、パーライトやココヤシチップといった改良用の土を基本用土にプラスして使います。

しかし、多肉植物は休眠を伴うものが多く、休眠中の多肉植物は、根もほとんど給水しないので、根腐れを防ぐために鉢土を完全に乾燥させる必要があります。このため、一般の観葉植物と異なり、赤玉6・腐葉土2・川砂2の割合がおすすめです。パーラライトや砂土などもブレンドしても排水性のよい、水はけのよい土ができます。市販のサボテンや多肉用の培養土も便利です。

配合土は、どれが正解ということはありません。サボテンの植え替えの土については詳しい記事がありますので興味のある方は読んでみてください。

またサボテンは水栽培(水耕栽培)や、土を用いず、ハイドロコーン・ハイドロボールやゼオライトなどの保水性、吸水性のある用土(倍土)使ったハイドロカルチャーでも育てることができます。ハイドロカルチャーで育てる場合は、土からの植え替えとは多少異なり、水栽培と同様に土の根を終わらせて水で育てる根を発根してから植え替える必要があります。

水栽培やハイドロカルチャーに興味のあるかたは、サボテンの水耕栽培の記事をお読みください。

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その他 柱サボテンの栽培で気をつけたいポイント

栽培環境・水やり

柱サボテンは、日当たりの良い風通しの良い場所を好みます。できれば生育期の春から梅雨までは、屋外の日の当たる場所で屋外で管理しましょう。室内で育てるときも、日の当たる窓辺に置き、ベランダや屋外にも定期的に出してあげると元気に育ちます。

日光不足になるとひょろひょろと先端が細くなったりして徒長してしまい、弱って枯れる原因ともなります。

梅雨明け後の真夏の直射日光は、葉焼けの原因にもなりますので半日日に当てたら、午後は軒下などの日陰に移動する。もしくは寒冷紗などで遮光して半日陰で管理します。

柱サボテンは元々メキシコなど温暖な地域に生息しているため、耐寒性は強くありません。霜の降りる前には室内で管理してください。特に冬場は夜窓辺に置いておくと気温が下がり寒くなります。5℃以下にならない場所においてあげましょう。

柱サボテンは、乾燥した過酷な環境を生き抜くために、根や茎、葉などを肉厚にして水分を蓄えるようになっています。かといって水やりの必要性がないわけではありません。

水やりのポイントは、生育期と休眠期で緩急をつけた水やりをすることです。柱サボテンは多肉植物の夏型なので、基本的には生育期の3月〜9月は、表土が乾いたら水をやり、休眠期にはいる10月〜2月は水は徐々に水を減らし、冬は断水気味にします。

乾燥した場所で育つ柱サボテンは、水の上げすぎは根腐れの原因ともなりますので、水やりは注意が必要です。

肥料

砂漠などの栄養の少ない土でも育つ柱サボテンですが、肥料を肥すことで大きく丈夫に育ちます。

柱サボテンなどの多肉植物は、元肥は植え付け、植え替え時に行います。 植木鉢などで栽培する場合は、元肥をしっかりと施し、適期に追肥を行っていきます。追肥は柱サボテンは3月〜9月の生育期は肥料が必要です。

休眠期は絶対に肥料をやらないようにしてください。肥料やけを起こし、枯れる原因になります。

剪定(胴切り)

病気や伸びすぎた柱サボテンは、「胴切り」とよばれる、サボテンを大きくカットする剪定を行います。

時期は植え替え時と同じ3月から4月に行いましょう。できれば午前中の晴れた日がおすすめです。切り方は、よく切れるカッターなどの刃物で傷んだ部分や、カットしたい部分を水平になるようにカットするだけです。

健康な胴切りした上部で、柱サボテンを増やすこともできます。カットした断面は両方ともよく乾燥させてください。病気を防ぐことができます。

ふやし方

柱サボテンは、種まきや、胴切りと、親株から子株を株分けして挿し木で増やすことができます。また健康なサボテンを台木にして接ぎ木で増やすこともできます。

日本の改良種の「緋牡丹」は一大ブームを起こした赤い斑のミニサボテンですが、全斑のため継ぎ木でなければ生長できません。接ぎ木の台木には柱サボテンの竜神木や三角柱がよく使われます。

接ぎ木は、養分や水分の通り道である繊管束が合わないとうまくいかないので、挿し木や胴切りより、難易度が高い方法です。時期は春か秋がよいですが、春は生育期の直前ですので、難易度の高い接ぎ木には春が最適です。

接ぎ木にチャレンジしたいは下記を参考にしてください。

①柱サボテンの台木を、上から2~3㎝のところで水平にカッターやナイフでカットします。

②カットした下の柱サボテン(台木)の切り口の周辺が斜めになるように肩口を切ります。

③つなげたいサボテン(穂木)を株の下側を水平にカットし、切断面の周辺を斜めにきります。

④③の穂木を、②の台木に乗せます。このときに繊維束ができるだけ合うようにします。繊維束は株の切り口かの中心から同心円状にならんでいるので、中心が合うように合わせましょう。台木と穂木の太さが違うと、台木の繊維束の中に穂木の繊維束が入ってしまう場合もありますが、そのときは一か所でも合うように合わせましょう。

④穂木を台木に乗せたら、動かないように糸やテープで固定します。この時にはあまりきつく縛りすぎて接着面がつぶれてしまわないように注意します。

⑤乾燥した半日陰に置きましょう。1週間程度で接地面が付き始めます。接着しているようなら糸やテープを外しましょう。土が乾燥しているようなら水やりをしましょう。その時には接地面に水が当たらないように注意が必要です。その後は通常の環境において育てていきます。

挿し木は胴切りした茎や、サボテンの茎から生えた子株を使って、増やす方法です。種まきや挿し木での増やし方は、サボテンの増やし方の記事にありますので参考にしてください。

病害虫

柱サボテンは、湿度の多い場所に置いておくと、立ち枯れ病や根腐れ病、黒斑病などにかかったり、アブラムシカイガラムシなどの害虫が原因ですす病などを発生することがあります。

予防には、湿気の少ない風とおしの良い場所に置いてあげましょう。もし病気にかかったら、変色した部分を切り取る胴切りをしましょう。

カイガラムシ・コナカイガラムシ・ハダニ・アブラムシ、ネジラミ、ワタムシ、ヨトウムシなどの害虫が発生する恐れがあります。梅雨にはナメクジが発生する恐れもあります。それぞれの害虫によって対応は異なりますが、見つけたら早めに取り除いてあげましょう。殺虫殺菌剤なども有効です。

害虫については下記に駆除の方法や対策を説明しているので、実際に発生してしまって困っている時など、参考にしてみてください。

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まとめ

柱サボテンには花を咲かせるシャコバサボテンや、西部劇などでみられる弁慶柱、白い毛でおおわれている老楽や翁丸 、高さが10メートル以上になる鬼面角、筒状で根元から分岐し群生する蝦サボテンなど手に入れやすく人気のあるサボテンがたくさんあります。

またサイズも100均で買える小さなものから、部屋のシンボルツリーとなるようなのような大きなものまで多種多彩です。寄せ植えなどでも楽しめ、また何年も育てないと開花しない品種があったりと、奥の深いのも魅力です。

また花言葉は、枯れにくいところから「枯れない愛」や「燃える心」などがあります。プレゼントとしても素敵ですね。ぜひ、ホームセンターや園芸店などでお気に入りのサボテン品種を見つけて、緑のある生活を楽しんでください。

編集さん
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『農家web』では、この他、球根系から播種(は種)系、水生、宿根草、アサガオシクラメン、ヒヤシンス、紫陽花クレマチス、ベゴニア、ひまわり、チューリップ、ハーブ、アリウム、ポインセチアシャクヤクポトスペチュニアまたサボテンなどの多肉植物、常緑のガジュマルパキラ、クラピア、ビカクシダなど様々な観葉植物、ツツジなどの庭木、果樹、イチゴトマトなどの野菜のおすすめ記事があります。

また、雑草もイネ科雑草広葉雑草など一年草から多年草、また茎葉処理剤、土壌処理剤等の薬剤も幅広く解説しています。

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編集部のメンバーは皆、実際に農業に携わりながら情報をまとめています。農学を極め樹木医の資格を持つ者、法人の経営・財務管理に長けている者、大規模農場の営農経験者などバラエティに富んだメンバーで構成されています。他にも農機具やスマート農業機器、ITなどのスキルも兼ね備えています。

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