カニサボテンの植え替えの方法と育て方のポイント!

栽培

カニサボテン(カニバサボテン)は、サボテン科シュルンベルゲラ属(学名Schlumbergera truncata)に属し、原産地はブラジル南東部のオルガン山周辺の限られた地域に自生しているシャコサボテンの仲間です。冬に花が咲くことから別名クリスマスカクタスとも呼ばれています。

シャコサボテンと見た目が似ていますが、茎節に違いがあります。カニサボテンは、その名のとおりカニのハサミに似た丸みを帯びた茎節をもっています。シャコサボテンの茎節は、蝦蛄に似た葉が特徴で、葉の縁に突起がありトゲトゲしています。イースターカクタスもカニサボテンやシャコサボテンに似ていますが、少し小ぶりです。

園芸上は、両方ともクリスマスカクタスやデンマークカクタスの別名で鉢植えで販売されており、交配種もありますので区別は難しいこともありますが、育て方に大きな違いはありません。

寿命も長く丈夫で、きちんと育てれば毎年冬場に開花するカニサボテンですが、大きくなったカニサボテンを植え替えたい、お気に入りの器に移し替えたいときに、どうしていいのかわからない人も多いのではないでしょうか。

カニサボテンは1年~2年に1度、生長に合わせて植え替えが必要です。この記事ではカニサボテンの植え替えについて初心者の方でもわかりやすく説明します。

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カニサボテン植え替えの時期と方法

カニサボテンは、草丈が15㎝から40㎝ほどで、1年~2年に一度植え替えが必要です。鉢がいっぱいになったり根が鉢の下からでているようなら植え替えが必要です。できれば毎年植え替えするのがおすすめです。

植え替えをしないと、土に栄養分がなくなって鉢いっぱいに根が広がってしまうので、生長できず根詰まりや根腐れを起こして枯らしてしまう可能性もあります。

ではカニサボテンの植え替えは、いつどのように行えばよいのでしょうか。ここではカニサボテンの植え替えのやり方と時期について、基本的な考え方を説明します。

植え替え時期

多肉植物は春秋型、夏型、冬型の3タイプに別れ、それぞれ生育期と休眠期が異なります。カニサボテンは、「夏型」に 該当します。夏型は夏に盛んに生育し、春と秋はゆっくり生育し、冬は休眠します。

カニサボテンの植え替えは、生育期の直前3月下旬から4月が適期です。夜間の温度が12℃以上15℃ぐらいの時に行います。植え替えるときには、時期だけでなく天気や時間帯にも気をつけましょう。天気の良い暖かい日中に植え替えるとよいでしょう。午後雨が降るときにはさけたほうがよいでしょう。

植え替えに必要なもの

  •  今までつかってたものより一回り大きいものを用意します。カニサボテンは下に枝垂れ下がるのが魅力でもありますので、鉢は深めのものを選びましょう。植木鉢はプラスチックのものより、素焼きのほうが通気性があっておすすめです。
  • 用土 新しい用土を用意します。古い土には栄養がなくなり害虫が沸いている可能性もあります。今までつかっていた土は使わず、必ず新しいものを用意します。ホームセンターなどで売られているシャコサボテン用の培養土が便利です。大きな鉢を使う時は床土に大粒の赤玉土などのごろ土や軽石を使うと水はけがよくなります。
  • ハサミ 消毒済みのものを使いましょう。(植物を剪定したハサミには病気などが付着している恐れもあるので、使った後は次亜塩素酸ナトリウムやアルコールなどを使って消毒しておきます)

このほかピンセットやシャベル、軍手はサボテンの棘が刺さることがあるのでできれば革製の手袋があると安心です。

植え替えの方法

カニサボテン 植え替えの手順
  • 手順1
    事前準備

    植え替えるカニサボテンは1週間ほど水を上げずに乾燥させておきます。

  • 手順2
    鉢から外す

    鉢から外し、根っこをくずして、土を丁寧に2分の1~3分の1落とします。このときに害虫などがいないかもチェックします。

  • 手順3
    根の切り詰め

    伸びた根を半分から3分の1ほど切り詰めます。茎節が赤くなって、茎節の継ぎ目根が出ている場合は、根腐れしている可能性もあります。腐った根は根元から切ります。

  • 手順4
    用土の準備

    新しい用土は、軽く湿らせます。用土をひろげジョウロで半分水をかけます。ビニール袋に入れ日向に2時間ほどしていれておくと、均一に湿った土になります。

  • 手順5
    植え付け

    新しい鉢に植え付けします。鉢の底に大粒の赤土土か軽石を敷き、その上に緩効性粒上肥料を加えます。苗を押さえながら④の培養土いれて植え込みます。最後にピンセットや割り箸などで土をならします。

  • 手順6
    水やり

    水やりは植え付け後、4日から5日後に行います。その間は半日陰に置いて徐々に通常の環境に戻します。

植え替えの用土

シャコバサボテン専用の培養土が販売されていますので、そちらが便利です。専用の培養土を使う場合も鉢底には鉢底石を敷きましょう。自分で配合する場合には、赤玉土4・腐葉土3・軽石3や、赤玉土・腐葉土・鹿沼土の等量配合・ピートモス・バーミキュライト・パーライトの等量配合など水はけや通気性のよい土がよいでしょう。根腐れ防止にくん灰を少量混ぜてもよいでしょう。

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その他 カニサボテンの栽培で気をつけたいポイント

栽培環境

カニサボテンは、日当たりの良い風通しの良い場所を好みます。できれば生育期の春から梅雨までは、屋外の日の当たる場所で屋外で管理しましょう。室内で育てるときも、日の当たる窓辺に置き、ベランダや庭など屋外にも定期的に出してあげると元気に育ちます。

夏越し

日光不足になるとひょろひょろと先端が細くなったりして徒長してしまい、弱って枯れる原因ともなります。しかし梅雨明け後の真夏の直射日光は、葉焼けの原因にもなりますので半日日に当てたら、午後は軒下などの日陰に移動する。もしくは寒冷紗などで遮光して半日陰で管理します。

冬越し

カニサボテンはもともとブラジルが原産のため耐寒性は弱いです。霜の降りる冷え込む前には夜の気温が10℃以下なる11月頃には室内で管理してください。夜、窓際に置いておくと気温が下がり寒くなります。花が咲いた後は置き場は温度が5℃以下にならない場所で管理すれば冬越しは可能です。

短日処理

カニサボテンは短日植物で、日照時間が短くなると、花芽をつけ始めます。夜遅くまで明るい場所に置くと花芽やつぼみが付きにくくなる場合もあるので、明るさにも注意が必要です。ベランダなどでは生活光などで真っ暗にできない場合は、花芽がつく時期に一か月間、夕方から朝まで段ボールをかぶせておくなどの処理をしましょう。

水やり

サボテンの水やりのポイントは、生育期と休眠期で水やりの方法を変えることです。カニサボテンは基本的には生育期の3月〜9月は、表面の土が乾いたら水やりをします。ジョウロで根本に水を与える灌水で、底から水が流れでるまで与えます。

カニサボテンは、ブラジル原産で自生地は熱帯性森林で霧が多い環境ですが、温度は夏でも25℃から30℃程度なので、日本の夏は暑すぎるといえるでしょう。夏に根腐れすることが多いので梅雨と夏は、土が乾いたと思ったらもう2~3日まってから水やりをするとよいでしょう。

サボテンは休眠期にはいる10月〜2月は水は徐々に控えめにして水を減らしますが、カニサボテンは11月下旬から蕾が大きくなる時期ですので、水やりは控えず生育期と同様の水やりをします。花が終わった2月から3月頃までは水やりの回数を減らし、乾かし気味で管理します。

肥料

砂漠などの栄養の少ない土でも育つカニサボテンですが、肥料を肥すことで花つきがよくなり、早く大株にに育ちます。

カニサボテンなどの多肉植物は、元肥は植え付け、植え替え時に行います。 植木鉢などで栽培する場合は、元肥をしっかりと施し、適期に追肥を行っていきます。春から梅雨までには、液体肥料を2週間に一度追肥します。9月頃から蕾ができ始めます。梅雨明け以降、肥料は不要です。花芽のころには肥料が切れているようにしましょう。

休眠期は絶対に肥料をやらないようにしてください。肥料やけを起こし、枯れる原因になります。

肥料が草花に与える影響など、シャコバサボテンの肥料について、詳しく書いた記事がありますので、興味のあるかたは読んでみてください。

剪定(切り戻し・芽摘み)

春に新芽を切り戻しすると、背丈を調整することで株がバランスよく仕立てられ、その茎を使ってふやすこともできます。秋になっても茎葉が生長し続けているときは、各枝の先端の赤くて柔らかい新芽をひねって、摘み取ると花芽が付きやすくなります。

秋には、翌年の花芽のつきをよくするため、芽摘みをしましょう。涼しくなった9月の上旬に茎節がのびているようなら、先端のやわらかい新芽を摘みとります。

ふやし方

サボテンは、種まきや、胴切りと、親株から子株を株分けして挿し木で増やすことができます。また健康なサボテンを台木にして接ぎ木で増やすこともできます。

カニサボテンは、さし芽で簡単に増やすことができます。

4月から7月ぐらいの生育期に行うとよいでしょう。しおれていない、元気な茎節を2節ほどに切り取って、鉢に挿します。一鉢に10本ほど同心円状に挿し芽すると自然に丸く整った姿に成長します。切り戻しで切り取った茎節を使うとよいでしょう。

病害虫

カニサボテンは、ケムシ、ヨトウムシなどの害虫が発生する恐れがあります。梅雨にはナメクジが発生する恐れもあります。それぞれの害虫によって葉っぱを食い荒らしたり、ウイルスを伝染させたりと活動も異なり、幼虫や成虫などによって対応は変わります。見つけたら早めに取り除いてあげましょう。殺虫殺菌剤なども有効です。

また湿気の多い場所に置いておくと、根腐れ病や茎枯れ病・茎腐れ病などにかかる恐れがあります。予防には、湿気の少ない風とおしの良い場所に置いてあげましょう。

害虫については下記に非常に詳しく対策を説明しているので、実際に発生してしまって困っている時など、参考にしてみてください。

カニサボテンとシャコバサボテンの違い

シャコバサボテンとカニサボテンは見た目が似ていますが、違いはどこにあるのでしょうか。大きな違いは茎節です。カニサボテンは、その名のとおりカニのハサミに似た丸みを帯びた茎節をもっています。シャコサボテンの茎節は、蝦蛄に似た葉が特徴で、葉の縁に突起がありトゲトゲしています。

また開花期も少し異なり、カニサボテンの開花期はシャコバサボテンが11月~12月であるのに対して、より遅咲きで1月~4月頃になります。シャコバサボテンがクリスマスカクタスと呼ばれるのも開花期によるものです。カニサボテンとシャコバサボテンの交雑も進んでいるため、両方の特徴をもった品種も増えています。

園芸上は、両方ともクリスマスカクタスやデンマークカクタスの別名で鉢植えで販売されており、交配種もありますので区別は難しいこともありますが、育て方に大きな違いはありません。

また近縁種に開花期が春のイースターカクタスもありますが、和名が星クジャクサボテンといわれるように性質はクジャクサボテンに似ています。花の形も異なり、また茎節に毛が生えているのが特徴です。

まとめ

カニサボテンの花色はピンク、オレンジや赤など多彩で、冬に鮮やかな大きな花を咲かせます。花が下に垂れるのが特徴で樹高も40㎝ほどなのでハンギングでつるすしたり、花を咲かせるサボテンとしてとても人気があります。ほかにも花を楽しむサボテンとしては、月下美人やクジャクサボテンなどが有名です。

サボテンの花言葉は、枯れにくいところから「枯れない愛」や「燃える心」などがあります。プレゼントとしても素敵ですね。ぜひ、ホームセンターや園芸店などでお気に入りのサボテン品種を見つけて、緑のある生活を楽しんでください。

シャコバサボテンの記事

農家webには、カニサボテンの仲間であるシャコバサボテンの記事があります。近年ではシャコバサボテンの方が市場に多く出回り、手に入れやすくなっています。カニサボテンとも育て方はそれほどかわりません。

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編集さん
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『農家web』では、この他、球根系から播種(は種)系、水生、宿根草、アサガオシクラメン、ヒヤシンス、紫陽花クレマチス、ベゴニア、ひまわり、チューリップ、ハーブ、アリウム、ポインセチアシャクヤクポトスペチュニアまたサボテンなどの多肉植物、常緑のガジュマルパキラ、クラピア、ビカクシダなど様々な観葉植物、花、花壇、ツツジなどの庭木、果樹、イチゴトマトなどの野菜のおすすめ記事があります。

また、雑草もイネ科雑草広葉雑草など一年草から多年草、また茎葉処理剤、土壌処理剤等の薬剤も幅広く解説しています。

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