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サボテン

サボテンと日光の関係は?直射日光がいいの?季節別栽培のポイント!

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サボテン

サボテンはサボテン科に属する原産地が南米・メキシコの多肉植物で別名仙人掌とも呼ばれます。200以上の属があり属に含まれる種類は2000種以上あるといわれています。

園芸店以外でも100均やインテリアショップなどでも見かけるようになったサボテンですが、いざ育ててみようと思っても、置き場所は?日当たりは?とわからないことが多いのではないでしょうか。

サボテンは葉の代わりに茎で光合成をおこなっています。元気に育てるには、日光管理がとても大切です。この記事ではサボテンの季節ごとの日光管理について初心者の方でもわかりやすく説明します。

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サボテンの季節ごとの日光管理

多肉植物は春秋型、夏型、冬型の3タイプに別れ、それぞれ生育期と休眠期が異なります。サボテンは、ほとんどが「夏型」に 該当します。夏型は夏に盛んに生育し、春と秋はゆっくり生育し、冬は休眠します。

この生育期と休眠期に合わせて、日当たりや環境を整える必要があります。ここでは季節ごとのサボテンの日光管理と栽培環境について基本を説明します。

寒い冬の休眠期を超えて、生育期に入ります。この頃から梅雨までは屋外の日の当たる場所で管理しましょう。室内で育てるときも、日の当たる窓辺に置き、ベランダや屋外にも定期的に出して日光浴をさせてあげると元気に育ちます。

机や洗面所などに置いてあるサボテンがある場合は、窓辺に置くサボテンとローテンションして日に当ててあげましょう。

またサボテンは湿気が苦手で、乾燥を好むので風通しのよい場所で管理しましょう。梅雨時期は特に注意が必要で雨に当たらないように気をつけてください。

梅雨明け後の真夏の直射日光は、葉焼けの原因にもなりますので半日日に当てたら、午後は軒下などの日陰に移動する。もしくは寒冷紗などで遮光して半日陰で管理します。

葉焼けは室内で育てていたサボテンを急に屋外の強い日差しに当てたり、長時間夏の直射日光にあてたりすると、サボテンが温度の変化に対応できず緑色の肌が黄色から白色や茶色に変色してしまう原因となります。室内で育てていたサボテンなどは、カーテン越しなどで少しずつ適度に日光にならしてから外にだしましょう。

直射日光が怖いからと、室内で日陰の置いておくと、 日光不足になるとひょろひょろと先端が細くなってしまう「徒長」を起こしてしまう可能性もあります。徒長を放置しておくと弱って枯れる原因ともなります。

また日本の夏は30℃以上と高温で蒸し暑く、サボテンには向きません。なるべく風通しのよい涼しい場所で管理しましょう。

日差しがジリジリと焼けるような夏が過ぎたら、春と同様に屋外の日の当たる場所で管理しましょう。 室内で育てるときも、日の当たる窓辺に置き、ベランダや屋外にも定期的に出してあげると元気に育ちます。

サボテンは元々メキシコなど温暖な地域に生息しているため、耐寒性は強くありません。霜の降りる前には室内で管理してください。

サボテンは休眠期に入ります。耐寒性の弱いサボテンですので暖かい室内で管理します。昼間は窓際で日に当てましょう。 そのまま夜窓辺に置いておくと気温が下がり寒くなります。5℃以下にならないような環境であれば、冬越しは可能です。

サボテンは水栽培(水耕栽培)で育てることもできます。水栽培の場合は上記に限らず直射日光は葉焼けや、容器内の水温が高くなりすぎる危険があるため、避ける必要があります。水栽培での管理方法については、別に記事がありますので、興味のある方はご覧ください。

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その他 サボテンの栽培で気をつけたいポイント

水やり

サボテンは、乾燥した過酷な環境を生き抜くために、根や茎、葉などを肉厚にして水分を蓄えるようになっています。かといって水やりの必要性がないわけではありません。

水やりのポイントは、生育期と休眠期で緩急をつけた水やりをすることです。サボテンは多肉植物の夏型なので、基本的には生育期の3月〜9月は、表土が乾いたらタイミングで水をやり、休眠期にはいる10月〜2月は水は徐々に水を減らし、冬は霧吹きで葉水する程度の断水気味にします。

夏場は水やりの時間にも注意してください。日中に水やりをすると株が蒸れる恐れがあるので、夕方に株を少し冷やしてあげます。

乾燥した場所に生えているサボテンは、水の上げすぎは根腐れの原因ともなりますので、水やりは注意が必要です。

用土

一般の観葉植物では、鉢植えの場合は、赤玉土と鹿沼土を基本用土として、ピートモス、バーミキュライト、パーライトやココヤシチップといった改良用の土を基本用土にプラスして使います。

しかし、多肉植物は休眠を伴うものが多く、休眠中の多肉植物は、根もほとんど給水しないので、根腐れを防ぐために鉢土を完全に乾燥させる必要があります。このため、一般の観葉植物と異なり、赤玉6・腐葉土2・川砂2の割合がおすすめです。パーラライトや砂土などもブレンドしても排水性のよい、水はけのよい土ができます。市販のサボテンや多肉用の培養土も便利です。鉢底に鉢底石として軽石などを入れてから市販の土を入れます。

また、ハイドロカルチャーで栽培する場合は、土を用いず、ハイドロコーン、ハイドロボールという丸い発泡煉石を使用したり、ゼオライトという多孔性の鉱石、またカラフルな色で見た目も美しいジェリーボールを使用します。エアプランツも同様です。

上記の素材はいずれも一定の保水力のある素材なので、正しく肥料を使うことで、観葉植物をしっかりと生育することができます。植え替え時には元肥料として緩効性肥料を入れると元気に育ちます。元肥の緩効性肥料は、ハイポネックス マグァンプKなどがおすすめです。大粒のものから小粒のものまでありますので、品種に合わせた大きさをつかってください。

観葉植物やハイドロカルチャーについての肥料についての記事もありますので、興味があればお読みください。

肥料

砂漠などの栄養の少ない土でも育つサボテンですが、肥料を肥すことで大きく丈夫に育ちます。

サボテンなどの多肉植物は、元肥は植え付け、植え替え時に行います。 植木鉢などで栽培する場合は、元肥をしっかりと施し、適期に追肥を行っていきます。追肥はサボテンは3月〜9月の生育期は肥料が必要です。

液体肥料の場合は、ラベルなどに記載されている希釈率から更に2倍程度に薄めて、月1〜3回のペースで施肥します。固形肥料の場合は、ラベルなどに記載されている使用目安量の半分程度の量を、1ヶ月〜2ヶ月に1回程度施肥します(頻度は使う肥料のラベルの説明に合わせると良いでしょう)。

休眠期は絶対に肥料をやらないようにしてください。肥料やけを起こし、枯れる原因になります。

剪定(胴切り)

病気や伸びすぎたサボテンは、「胴切り」とよばれる、サボテンを大きくカットする剪定を行います。

時期は植え替え時と同じ3月から4月に行いましょう。できれば午前中の晴れた日がおすすめです。切り方は、よく切れる消毒したカッターなどの刃物で傷んだ部分や、カットしたい部分を水平になるようにカットするだけです。

健康な胴切りした上部で、サボテンを増やすこともできます。カットした断面は両方ともよく乾燥させてください。病気を防ぐことができます。

植え付け、植え替え

種まきから育てることができるサボテンですが、多くは園芸店など苗を購入することと思います。購入した鉢は、インテリアに合わせて、素焼き鉢や、陶器やグラスなどにも植え替えすることもできます。100均などのサボテンはポットにはいっているものも多いのですが、サボテンのためには植え替えをしてあげましょう。

サボテンは生長に合わせて、1年~2年に一度、植え替えをしましょう。時期は4月頃に、一回り大きな鉢に移し替えます。根から土を落とし、傷んだ根っこや根腐れを起こしているものは切り取ります。根を半分ほど切り取り4日ほど日陰で乾かしてから、新しい土に移し替え割り箸などでつついて土をなじませます。

植え替え時には意外と小さく手の鋭いさぼてんの棘が刺さらないように注意しましょう。ピンセットや手袋などが有効です。

ふやし方

サボテンは、種まきや、胴切りと、親株から子株を株分けして挿し木や葉挿しで増やすことができます。成長を早く進めて大きく育たてたいときなどには、健康なサボテンを台木にして接ぎ木で増やすこともできます。

株分けは、親株から子吹きをして芽がでた子株を切り取り挿し木にします。胴切りの場合は、切り落とした上部を挿し木にして使用します。挿し木は、切り落とした後風通しの良い場所で切り口を2週間程度乾燥させてから、用土に植え付けします。水はすぐにやらずに、1~2週間後に与えてください。

種まき(実生)で増やす場合は、底の浅い平鉢に小豆台の小石と川砂をいれて、等間隔になるように種をまきます。まき土はせず、水やりは、鉢ごと水につけて鉢底から十分吸わせます。その後皿の水は少なめにしておきます。ガラスやビニール袋などで鉢を覆い、保湿しましょう。10~15日位で発芽します。10~15日位で発芽します。発芽後は少しずつ通常の環境にならして大きく育ててから植え替えます。

種まきも挿し木で増やす場合も時期は春に行いましょう。種まきは温度が20℃以上にならないとないと発芽しにくいです。

病害虫

サボテンは、湿度の多い場所に置いておくと、立ち枯れ病や根腐れ病、黒斑病などにかかったり、アブラムシカイガラムシなどの害虫が原因ですす病などを発生することがあります。

予防には、湿気の少ない風とおしの良い場所に置いてあげましょう。もし病気にかかったら、変色した部分を切り取る胴切りをしましょう。

カイガラムシ・コナカイガラムシ・ハダニ・アブラムシ、ネジラミ、ワタムシ、ヨトウムシなどの害虫が発生する恐れがあります。梅雨にはナメクジが発生する恐れもあります。それぞれの害虫によって対応は異なりますが、見つけたら早めに取り除いてあげましょう。殺虫殺菌剤なども有効です。

害虫については下記に非常に詳しく対策を説明しているので、実際に発生してしまって困っている時など、参考にしてみてください。

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まとめ

サボテンはサボテン科に属する原産地が南米・メキシコの多肉植物で別名仙人掌とも呼ばれます。また多くの交配種があり2000種以上が知られている多肉植物の代表格です。

サボテンとひと口にいっても、その品種はさまざまで、生長して大きくなる柱サボテンやウチワサボテン、サボテンの王様と呼ばれる玉サボテンの金鯱、花が咲くシャコバサボテン、日本で生まれたギムノカリキウム属の緋牡丹など 、手に入れやすく人気のあるサボテンがたくさんあります。

多肉植物も最近人気があり、塊根植物(コーデックス)のアデニウムやロゼット形に育つハオルチアなどはサボテンの寄せ植えとしても人気です。

花言葉は、枯れにくいところから「枯れない愛」や「燃える心」などがあります。プレゼントとしても素敵ですね。太陽が大好きなサボテンですので、上手に日光管理をしてお気に入りのサボテンをすくすくと育ててみてください。

編集さん
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『農家web』では、この他、球根系から播種(は種)系、水生、宿根草、アサガオシクラメン、ヒヤシンス、紫陽花クレマチス、ベゴニア、ひまわり、チューリップ、ハーブ、アリウム、ポインセチアシャクヤクポトスペチュニアまたサボテンなどの多肉植物、常緑のガジュマルパキラ、クラピア、ビカクシダなど様々な観葉植物、ツツジなどの庭木、果樹、イチゴトマトなどの野菜のおすすめ記事があります。

また、雑草もイネ科雑草広葉雑草など一年草から多年草、また茎葉処理剤、土壌処理剤等の薬剤も幅広く解説しています。

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