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サボテン

柱サボテンは地植えできる?地植えに強い種類と育て方のポイント!

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サボテン

サボテンはサボテン科に属する原産地が南米・メキシコの多肉植物で別名仙人掌とも呼ばれます。200以上の属があり属に含まれる種類は2000種以上あるといわれています。しかしその形からサボテンは大きく「木の葉サボテン」「柱サボテン」「ウチワサボテン」「球サボテン」の4つに分かれることができます。

「柱サボテン」は、上に長く伸びる柱状をしていて、縦に筋のように凹んだ稜線を持つのが特徴です。多くの属が含まれます。西部劇や植物園でみる柱サボテンは、大型で自分たちの背丈を大きく超えているものもあり、迫力があります。

また大きく育てたサボテンを、屋外でも育てることができるのか。そもそも日本で、サボテンを庭に地植えできるのか?疑問に思われている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、柱サボテンの地植えに強い種類と育て方についてわかりやすく説明します。

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地植えに強い品種と育て方

柱サボテンは、最大でも1cmにしかならない小型種から、高さ20mにまでなる大型種まであり花が咲く品種も多くあります。サボテンは、原産がメキシコや南米など熱帯であることが多いので耐寒性はあまり強くありません。冬は屋内で5℃以下にならないように管理することで冬越しをします。

しかし一部のサボテンは、耐寒性が比較的強いため暖地では戸外で冬越しをすることができる品種もあります。

では柱サボテンの露地栽培(屋外で育てること)が可能な品種と、一般的な管理方法について説明します。

地植えできる柱サボテンの品種

鬼面角

サボテン科セレウス属に属する柱サボテンで、生長すると高さ10m以上にもなります。生長が早くニョキニョキと生長し、手にいれやすいのも特徴です。一夜限りの開花をするサボテンとしても有名です。

ヤマカル柱

鬼面角と同じサボテン科セレウス属に属する柱サボテン。見た目が似ていて鬼面角と区別するのが難しいので、ヤマカル柱はあまり流通していないので、鬼面角をヤマカル柱として販売しているところも。 ディズニーランドのビックサンダーマウンテンの近くにある大きな柱サボテンも鬼面角もしくはヤマカル柱です。

ブラジル柱

エキノプシス属(旧トリコケレウス属)に属する柱サボテン。鬼面角より根が細い。学名は異なりますが、青緑柱とよばれていることもあります。

袖ヶ浦

サボテン科ハリシア属に属する柱サボテン。花サボテンの接ぎ木としてもよく使われて耐寒性が強く丈夫です。1mを超えると花を咲かせます。

栽培環境・冬越し

柱サボテンは、日当たりの良い風通しの良い場所を好みます。地植えに適した場所は、南向きで日当たりがよく風通しの良い場所です。梅雨も注意が必要です。サボテンは乾燥した地域で生息しているため多湿が苦手です。軒下で雨が当たらないことが理想ですが、用土はサボテン用の水はけのよい土にし、風が通りやすい場所で育てましょう。

生育期の春から梅雨まではしっかり日光に当てます。日光不足になるとひょろひょろと先端が細くなったりして徒長してしまい、弱って枯死する原因ともなります。

梅雨明け後の真夏の直射日光は、葉焼けの原因にもなります。半日陰が理想ですので軒下や他の木の陰なのでその環境が作れない場合には、半日日に当てたら、寒冷紗などで遮光して半日陰で管理します。

柱サボテンは元々メキシコなど温暖な地域に生息しているため、耐寒性は強くありません。通常の鉢植えであれば霜の降りる前には室内で管理し、室内でも冬場は夜窓辺に置いておくと気温が下がり寒くなります。5℃以下にならない場所で管理します。

露地植えの冬越しは、屋外の場合は、霜が降りる地域で越冬は難易度が高く、温室管理がよいでしょう。簡易的な屋外温室もありますので、検討してください。

暖地では、寒さに強い品種であれば耐えられる可能性は高いです。しかし突然の寒波の可能性もあります。できれば防寒対策をしましょう。園芸用の不織布シートが便利です。100均などでも売られています。通気性がよく直接植物にかけることができるので大きなサボテンでも対応できます。遮光率が高くないものを選びましょう。

水やり

柱サボテンは、乾燥した過酷な環境を生き抜くために、根や茎、葉などを肉厚にして水分を蓄えるようになっています。かといって水やりの必要性がないわけではありません。

水やりのポイントは、生育期と休眠期で緩急をつけた水やりをすることです。柱サボテンは多肉植物の夏型なので、基本的には生育期の3月〜9月は、表土が乾いたら水をやり、休眠期にはいる10月〜2月は水は徐々に水を減らし、冬は断水気味にします。露地植えでは、梅雨は水やりの必要はないでしょう。冬も、必要ないですが乾燥が続いているときは、葉水を与えます。また冬は水をあげるときは時間にも注意します。夕方に上げると気温が下がり凍結する恐れがあります。

乾燥した場所で育つ柱サボテンは、水の上げすぎは根腐れの原因ともなりますので、水やりは注意が必要です。

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その他 柱サボテンの栽培で気をつけたいポイント

用土

一般の観葉植物では、鉢植えの場合は、赤玉土と鹿沼土を基本用土として、ピートモス、バーミキュライト、パーライトやココヤシチップといった改良用の土を基本用土にプラスして使います。

しかし、多肉植物は休眠を伴うものが多く、休眠中の多肉植物は、根もほとんど給水しないので、根腐れを防ぐために鉢土を完全に乾燥させる必要があります。このため、一般の観葉植物と異なり、赤玉6・腐葉土2・川砂2の割合がおすすめです。パーラライトや砂土・軽石などもブレンドしても排水性のよい、水はけのよい土ができます。市販のサボテンや多肉用の培養土も便利です。

また、屋内でハイドロカルチャーで栽培する場合は、土を用いず、ハイドロコーン、ハイドロボールという丸い発泡煉石を使用したり、ゼオライトという多孔性の鉱石、またカラフルな色で見た目も美しいジェリーボールを使用します。エアプランツも同様です。

上記の素材はいずれも一定の保水力のある素材なので、正しく肥料を使うことで、観葉植物をしっかりと生育することができます。植え替え時には元肥料として緩効性肥料を入れると元気に育ちます。元肥の緩効性肥料は、ハイポネックス マグァンプKなどがおすすめです。大粒のものから小粒のものまでありますので、品種に合わせた大きさをつかってください。

観葉植物やハイドロカルチャーについての肥料についての記事もありますので、興味があればお読みください。

肥料

砂漠などの栄養の少ない土でも育つ柱サボテンですが、肥料を肥すことで大きく丈夫に育ちます。

柱サボテンなどの多肉植物は、元肥は植え付けや植え替え時に行います。 植木鉢などで栽培する場合は、元肥をしっかりと施し、適期に追肥を行っていきます。追肥は柱サボテンは3月〜9月の生育期は肥料が必要です。

休眠期は絶対に肥料をやらないようにしてください。肥料やけを起こし、枯れる原因になります。

剪定(胴切り)

病気や伸びすぎた柱サボテンは、「胴切り」とよばれる、サボテンを大きくカットする剪定を行います。

時期は植え替え時と同じ3月から4月に行いましょう。できれば午前中の晴れた日がおすすめです。切り方は、よく切れるカッターなどの刃物で傷んだ部分や、カットしたい部分を水平になるようにカットするだけです。

健康な胴切りした上部で、柱サボテンを増やすこともできます。カットした断面は両方ともよく乾燥させてください。病気を防ぐことができます。

植え付け、植え替え

種まきから育てることができるサボテンですが、多くは園芸店など苗を購入することと思います。購入した鉢は、インテリアに合わせて、素焼き鉢や、陶器やグラスなどにも植え替えすることもできます。最近は、サボテンや多肉植物との寄せ植えも人気ですが、それも植え替えの一種です。

サボテンは生長に合わせて、1年~2年に一度、植え替えをしましょう。時期は4月頃に、一回り大きな鉢に移し替えます。根から土を落とし、傷んだ根っこや根腐れを起こしているものは切り取ります。根を半分ほど切り取り4日ほど日陰で乾かしてから、新しい土に移し替えます。

ふやし方

種まき・挿し木

柱サボテンは、種まきや、胴切りと、親株から子株を株分けして挿し木で増やすことができます。また健康なサボテンを台木にして接ぎ木で増やすこともできます。

挿し木は胴切りした茎や、サボテンの茎から生えた子株を使って、増やす方法です。種まき(実生)や挿し木での増やし方は、サボテンの増やし方の記事にありますので参考にしてください。

接ぎ木

日本の改良種の「緋牡丹」は一大ブームを起こした赤い斑のミニサボテンですが、全斑のため継ぎ木でなければ生長できません。接ぎ木の台木には柱サボテンの竜神木や三角柱がよく使われます。

接ぎ木は、養分や水分の通り道である繊管束が合わないとうまくいかないので、挿し木や胴切りより、難易度が高い方法です。時期は春か秋がよいですが、春は生育期の直前ですので、難易度の高い接ぎ木には春が最適です。

接ぎ木にチャレンジしたいは下記を参考にしてください。

①柱サボテンの台木を、上から2~3㎝のところで水平にカッターやナイフでカットします。

②カットした下の柱サボテン(台木)の切り口の周辺が斜めになるように肩口を切ります。

③つなげたいサボテン(穂木)を株の下側を水平にカットし、切断面の周辺を斜めにきります。

④③の穂木を、②の台木に乗せます。このときに繊維束ができるだけ合うようにします。繊維束は株の切り口かの中心から同心円状にならんでいるので、中心が合うように合わせましょう。台木と穂木の太さが違うと、台木の繊維束の中に穂木の繊維束が入ってしまう場合もありますが、そのときは一か所でも合うように合わせましょう。

④穂木を台木に乗せたら、動かないように糸やテープで固定します。この時にはあまりきつく縛りすぎて接着面がつぶれてしまわないように注意します。

⑤乾燥した半日陰に置きましょう。1週間程度で接地面が付き始めます。接着しているようなら糸やテープを外しましょう。土が乾燥しているようなら水やりをしましょう。その時には接地面に水が当たらないように注意が必要です。その後は通常の環境において育てていきます。

病害虫

柱サボテンは、湿度の多い場所に置いておくと、立ち枯れ病や根腐れ病、黒斑病などにかかったり、アブラムシカイガラムシなどの害虫が原因ですす病などを発生することがあります。

予防には、湿気の少ない風とおしの良い場所に置いてあげましょう。もし病気にかかったら、変色した部分を切り取る胴切りをしましょう。

カイガラムシ・コナカイガラムシ・ハダニ・アブラムシ、ネジラミ、ワタムシ、ヨトウムシなどの害虫が発生する恐れがあります。梅雨にはナメクジが発生する恐れもあります。それぞれの害虫によって対応は異なりますが、見つけたら早めに取り除いてあげましょう。殺虫殺菌剤なども有効です。

害虫については下記に非常に詳しく対策を説明しているので、実際に発生してしまって困っている時など、参考にしてみてください。

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まとめ

柱サボテンには花を咲かせるシャコバサボテンや、西部劇などでみられる弁慶柱、白い毛でおおわれている老楽や翁丸 、高さが10メートル以上になる鬼面角、筒状で根元から分岐し群生する蝦サボテンなど手に入れやすく人気のあるサボテンがたくさんあります。初心者でも育てられる気軽さから採種して実生するなど奥深さも魅力の一つです。

最近は多肉植物も人気で、葉を花のようなロゼット型にするエケベリアや、ぷっくりとした扁平な球形の葉が2枚つける独特な見た目のリトープスなど、サボテンや多肉植物は不思議な魅力で、男性にも人気です。

大きな柱サボテンやサボテンの王様といわれる金鯱などは、迫力があり温室などで見た方は感動し、地植え柱サボテンにあこがれて、いつか育ててみたいと思っている人も多いのではないでしょうか。

花言葉は、枯れにくいところから「枯れない愛」や「燃える心」などがあります。冬越しや夏越しなど屋外での管理は難しいですが、ぜひ環境や品種に気をつけて大きなサボテンを育ててみてください。

サボテンの記事

農家webには、このほかにも柱サボテンの記事やサボテンの品種についての記事があります。

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