多肉植物の土 おすすめの土と配合のポイント!

多肉植物土栽培

多肉植物は、雨が少ない場所や岩場などに生育するものが多い植物で、乾燥した過酷な環境を生き抜くために、根や茎、葉などを肉厚にして水分を蓄える性質をもつ植物です。サボテンも多肉植物の一種です。

ぷっくりとした葉や、根が大きくふくらんだもの、トゲトゲとしたものと他の植物とは違うユニークな魅力をもった多肉植物。最近は園芸店だけでなく100円ショップや、インテリアショップでも見かけることの多くなった多肉植物の苗ですが、寄せ植えや・植え替え・植え付け・葉挿しでふやす時の土はなにがよいのでしょうか。

この記事では、多肉植物の種類別・用途別のおすすめの土について、わかりやすく説明します。

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多肉植物の用土について

植物は土から水分や養分を根から吸収します。根をはり植物を支える機能ももっているため土はとっても重要です。

多肉植物は、乾燥した地域が原産地ですので一番重要なことは、通気性(水はけ)がよいこと、それとある程度の保水性があるものがよいでしょう。一般の草花より排出性を高めた配合にします。

市販の培養土

初心者の人や、自分で配合するのは難しそうと思う方は、サボテンや多肉植物専用の培養土が便利です。園芸店にやインターネットでも気軽に購入することができます。100均でも購入することができます。

サボテン・多肉植物用の培養土

メーカーによって配合は異なりますが、排水性・通気性がよく、保水性があるように配合されています。緩効性肥料や、木炭などが配合しているものもあります。また水をかけると固まる土などもあります。鉢底に穴がないものなどは、水やりをした後に上から流す必要があるので、そのようなときには固まる土も便利です。

挿し芽・タネまき用の培養土

サボテン・多肉植物用の土とくらべ、水分を保ちやすいように土質を配合してある場合が多い。肥料分を含んでいない場合は、発根したらサボテン・多肉用の培養土に移し替えた方がよく育つでしょう。

シャコサボテン用培養土

サボテンの一種であるシャコバサボテンは、専用の土が売られています。クジャクサボテンもシャコバサボテンの土を使いましょう。

配合用の土

自分で配合して作る場合に使われる用土を紹介します。土の配合は、どれが正解というものがありません。市販の多肉植物用の培養土の配合もそれぞれメーカーによって異なります。赤玉土をベースにして大きさや乾燥を好む品種などに合わせて配合します。

赤玉土 

火山灰土の赤土をふるい分けたもので、有機物を含まない弱酸性の土です。通気性・保水性・保肥性があります。高温で焼き固め、硬度を高くした土のことを「硬質赤玉土」といいます。焼き固めることで、崩れにくいことが特徴です。小粒の赤玉土は混ぜて、中粒の赤玉土は、鉢底石としても使用できます。

鹿沼土

軽石の一種です。強い酸性で、通気性と保水性があります。乾燥すると白くなるので水やりの目安にも役立ちます。大粒は大型のサボテンに。小粒タイプは化粧石としても使えます。

腐葉土

秋から冬に枯れて落ちた葉が堆積して分解されて、堆肥化して土のようになったもの。微生物を活性化してくれる改良用土です。保水性・保肥性を高めることができます。

ピートモス

湿地に堆積した水が発酵して土のようになったもの。腐葉土の代わりにも使えます。やや酸性なので酸度(ph)調整済みのものが多肉植物にはよいでしょう。

軽石

軽い火山礫を砕いたもの、多孔質で水はけもよく通気性もあります。大粒は鉢底石として小粒は、植え替えた後の仕上げに化粧石として使用できます。軽石の一種である日向土(ひゅうがつち)などは、最近は土の代わりに使う人もいます。

川砂

川底やダムの底で採取された砂です。水はけがよいのが特徴です。実生のまき床としても使われます。

くん炭

もみ殻を低温でいぶして炭化させたもので、用土に混ぜると土を浄化して酸性に傾くのを抑えます。とても軽く、通気性・保水性を高める効果があります。

ゼオライト

多孔質の鉱物で、土に混ぜて使うと水の浄化にも役立ちます。化粧砂にも活用でき根腐れ防止にも。

バーミキュライト

原料の鉱石石を加熱風化処理したもの。土を柔らかくするのに役立ちます。種まきの用土にも便利です。

水苔

土はなくコケの一種で、乾燥して販売されていることがほとんどです。水はけや通気性にすぐれています。水苔は、単体でさし床や植え替えに使ったり、土の上や周りに被せることで、根の乾燥を防ぐマルチングとしても利用できます。水に戻してから使います。

土の配合割合

水はけのよい配合

基本の配合。過湿になりにくく根腐れしやすい品種(コーデックス属)などにも適しています。

  • 赤玉土4・軽石4・腐葉土1・くん炭1
  • 赤玉土2・鹿沼土2・腐葉土2・川砂2・パーライト1・くん炭1

やや保水性を高めた配合

生長を早めたいときや、水を好む品種のキク科のセネシオ属などは保水性を高めたものを。ただ根腐れしやすいので、多湿にならないよう水やりに注意が必要。大きい鉢で育てるときは鉢底に、軽石などをいれて排出性をよくしましょう。

  • 鹿沼土4・軽石2.5・腐葉土2.5・くん炭1
  • 腐葉土(ピートモス)4・赤玉土2・鹿沼土2・くん炭2

サボテンの配合

サボテンの基本の配合。鉢底には軽石などの鉢底石をいれるとより排出性がよくなります。

  • 赤玉土5、鹿沼土2、腐葉土2・川砂1
  • 赤玉土6、くん炭2、川砂2

サボテンは種類が多く、それぞれにおすすめの配合があります。サボテンの土の配合には、記事がありますので興味のある方はお読みください

寄せ植えに

  • 赤玉4 鹿沼土2 軽石1 くん灰1 ゼオライト0.5 バーミキュライト 0.5 バイオ肥料1

上記をベースに、鉢底石や化粧石に軽石をつかったり、鹿沼土を使うと酸性になるのでくん灰を配合したりします。水苔やドライモスなど見た目や水はけなどで工夫するとよいでしょう。

水苔

多肉植物は土が少なくても育つので、寄せ植えには、リースや木の枝などにも植え付けられます。そんな時に便利なのが水苔です。

水苔の中に、培養土を入れてくるんでその中に多肉植物を植えて、麻紐で苔玉のようにしてつかったり、金網を小さく切り取ってその上にミズゴケを乗せ、さらに培養土を乗せて棒状に巻いて苔ベースをつくれば、リースなどにも使えます。

肥料(元肥)について

培養土にはすでに元肥として、肥料がはいっているものがあります。その場合は必要ありませんが、配合土などは元肥として肥料を土に混ぜ込むことが基本です。

植木鉢などで栽培する場合は、元肥をしっかりと施し、適期に追肥を行っていきます。植え替え、植え付け時の元肥のやり方としては、粒状の緩効性肥料を他の観葉植物の2/3程度の量を目安に与えるようにします。元肥をしっかり施しておけば、しばらくは追肥はいらないかもしれません。肥料の容器もしくは袋に記載されている、通常の草花の使用目安量の1/2~2/3程度を施しましょう。追肥はタイプによって生育期が異なりますので、注意してください。

元肥の緩効性肥料は、ハイポネックスのマグアンプKの中粒や花ごころなどがおすすめです。多肉植物の肥料については詳しい記事がありますので、肥料について興味のあるかたはお読みください。

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水栽培やハイドロカルチャー

多肉植物のおすすめの土紹介してきましたが、多肉植物は土を使わず水栽培(水耕栽培)やハイドロカルチャーでも育てることができます。

水栽培

多肉植物は、水だけで育てることもできます。土を使わず水やりの必要もないので、室内でも気軽に栽培することができます。水で育てるためには、土の根を終わらして水栽培へと根を発芽しなおしてから行います。最近はホームセンターなどでカット苗と呼ばれる、根が付いていない挿し木用の苗も販売されていますので、そちらを使うと簡単に水栽培ができます。

水栽培に興味があるかたは、サボテンの水栽培の記事がありますので参考にしてください。

ハイドロカルチャー

また多肉植物は土を用いず、ハイドロコーン、ハイドロボールという丸い発泡煉石を使用したり、ゼオライトという多孔性の鉱石を使ったハイドロカルチャーでも育てることができます。

ハイドロカルチャーを使うと、土を使わないので害虫もわきにくく清潔で、見た目にもこだわることができます。半面土から栄養をとれないため、正しく肥料を与える必要もあります。また鉢底がない容器で育てるので根腐れの可能性も高まるので水やりには注意が必要です

ハイドロカルチャーでの栽培は、土で育てていた場合は、水栽培と同様に土の根を終わらして根を発芽しなおしてから行います。

その他 多肉植物の栽培で気をつけたいポイント

多肉植物の生育サイクル 3タイプ

春秋型

春と秋に盛んに生育するタイプです。多くは生育適温が10〜25°Cの範囲にあり、夏は暑さのせいが生育が悪く、根腐れや蒸れを避けるために、休眠させる必要があり、冬は寒さのために自然に休眠します。茎や葉が柔らかく、色鮮やかで草花のような雰囲気を持つ多肉タイプです。

代表的な植物
  • ハオルチア
  • ベンケイソウ科のエケベリア
  • セダム

夏型

夏に盛んに生育するタイプです。多くは生育適温が20〜30°Cの範囲にあり、春と秋はゆっくり生育し、冬は休眠します。このため、春と秋は、水やり、肥料を少な目にする必要があります。
シャープなフォルムの多肉植物はこの多肉タイプです。

代表的な植物
  • サボテン
  • アガべ
  • ユーフォルビア

冬型

冬に盛んに生育するタイプです。多くは生育適温が5〜20°Cの範囲にあり、気温が一定以下になると生育を始めます。高温多湿が苦手で、冬であっても高温多湿な室内などでは生育を止めてしまうことがあります。春と秋はゆっくりと生育するため、水と肥料を少量施します。個性的な多肉植物はこのタイプが多いです。

代表的な植物
  • アエオニウム
  • コノフィツム
  • リトープス

栽培環境

多肉植物は、日光が大好きです。1年を通して日当たりがよく風通しの良い場所で管理しましょう。夏の直射日光は、葉焼けの可能性もあるので危険です。半日陰にするか、遮光ネットなどで遮光してあげましょう。日に当てないとひょろひょろともやしのように徒長してしまう恐れがあります。

多肉植物は耐寒性はあまり強くないものが多いので、基本的には鉢植えで育てて、霜が降りる前には室内に取り込みましょう。多肉植物には気温が下がると紅葉する種類もありますので、その場合は日に当たる軒下などで、水やりを控えめにしてあげるとよいでしょう。気温が5℃以下になったら室内で管理します。

室内で育てる場合も、窓辺など日当たりの良い場所に置いてあげましょう。できれば冬でも昼間はベランダや屋外に出して日に当てると元気に育ちます。

水やり

多肉植物は、雨が少ない場所や岩場などに生育するものが多い植物で、乾燥した過酷な環境を生き抜くために、根や茎、葉などを肉厚にして水分を蓄えるようになっています。だからといって、水やりが必要ではないわけではありません。

多肉植物の水やりのポイントは、生育期と休眠期で水やりの方法を変えることです。

生育期

鉢土が乾いてから、ジョウロで底から水が流れ出るまで与えます。生育期から休眠期に移る時期は、徐々に水やりの量を少なくします。

休眠期

休眠期は水やりをやめて乾燥させる必要があります。休眠期から生育期に移る時期は、徐々に水やりの量を増やしていきます。


生育期、休眠期の判別は、多肉植物の場合、先述したとおり春秋型、夏型、冬型の3タイプに分けられます。肥料をやる時期・頻度も、水と同じく生育期と休眠期で分ける必要があります。

まとめ

多肉植物には2000種類以上もある、サボテンや茎や根が大きく膨らんだ塊根植物のコーデックス、肉厚のぷっくりとした葉をもつメセンなど、種類も豊富です。

丈夫で、水やりの手間も少ない多肉植物は、植物の初心者の人も始めやすいのも魅力です。最近は家にいることも増え、ガーデニング・家庭菜園など人気があります。ダイソーなど100均で売られているものはポットで売られている場合もありますので、できれば早めに植え替えしてあげてください。

市販の培養土を活用して、化粧石で飾ったり、環境に合わせて土を自分でブレンドするのも園芸のたのしみです。ぜひチャレンジしてみてください。

編集さん
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『農家web』では、この他、球根系から播種(は種)系、水生、宿根草、アサガオシクラメン、ヒヤシンス、紫陽花クレマチス、ベゴニア、ひまわり、チューリップ、ハーブ、アリウム、ポインセチアシャクヤクポトスペチュニアまたサボテンなどの多肉植物、常緑のガジュマルパキラ、クラピア、ビカクシダなど様々な観葉植物、ツツジなどの庭木、果樹、イチゴトマトなどの野菜のおすすめ記事があります。

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