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肥料

なぜ植物・作物を育てるためには肥料が必要なの?肥料の必要性

肥料

じゃがいもイチゴトマトなどの作物、植物を育てるためには、なぜ肥料が必要なのでしょう?道ばたの木や野草などは肥料がなくても元気に育っているのに、花壇や農園ではなぜわざわざ肥料を施さなければならないのでしょうか?

この記事では、肥料が必要な理由を詳しく解説するとともに、農家webで幅広く取り扱いしている肥料の施し方や購入方法、商品に関する記事をご紹介します。

そもそも自然界の植物はなぜ育つのか?

そもそも自然界(森林や野原など)の植物は、なぜ肥料も何も与えていないのに、健全に育つのでしょうか?

自然界で植物が健全に育つ理由として、大きく以下の2点が挙げられます。

  • その場所の環境に適合した植物が自生しているため
  • 窒素などの植物の栄養源となる物質が循環して、常に土壌中に供給されているため

上記の図のように、植物の果実などは動物に食べられ、排泄物(フン)として土壌に供給されます。排泄物(フン)は、有機物であり、土壌中の土壌微生物によって分解されることで、植物が吸収することのできる栄養分となります。その栄養分は、植物の根から水とともに吸収されます。

また、同様に植物の落ち葉や枝、枯れ木、動物の死骸も有機物であり、土壌微生物によって分解されて、土壌中の栄養分となります。これら有機物が自然界の中で循環することによって、常に土壌中には栄養分が供給され、植物が育つことができるのです。

当たり前のことですが、「土壌中に栄養分がある」だけでは植物は育ちません。根から水を吸い上げ、葉・茎から太陽(日光)、二酸化炭素をそれぞれ吸収します。植物はこれらの要素を使って、光合成を行い、生長しているのです。

なぜ肥料が必要なのか?

自然界では、植物が生長に必要な栄養素が、自然に循環していることがわかりました。では、人工的に栽培している作物はなぜ肥料を施す必要があるのでしょうか?

園芸で栽培している植物や、プロの農家が栽培している作物の場合は、自然界での栄養分の循環が機能するとは限りません。なぜなら、人工的な栽培環境では以下のようなことが行われ、自然界とは艦橋が異なるためです。

  • 植物の果実を人間が収穫することで、自然界の動物などが食べることができない(有機物として循環しない)
  • 人工的な栽培環境は、自然界の動物が寄り付きづらい
  • 人工的な栽培環境下では、摘葉、摘果した残渣や落ち葉などが、作物の病気などを防ぐためにゴミとして処理される(有機物として循環しない)
  • 花壇やプランター、鉢などの培地では、限られた土地で植物を栽培していることから、特に有機物の循環がしづらい環境である
  • 同じような作物が育てられることによって、土壌中の栄養分に偏りが生じる
  • 一般的に、人工的に栽培される作物は野生種とは異なり、収穫量や品質を向上させるため品種改良されていることで、野菜・草花が健全に生長するための養分の必要量が多い
  • 特にプランターや鉢植え、袋栽培などの隔離培地では、土壌の量が少ないことから栄養分が不足しがちになる

上記のような状況から、人工的に植物を栽培するためには、人間が何らかの形で植物が必要とする栄養分を与えてあげる必要があります。それを実現する資材が肥料であり、施肥という作業となります。

もちろん、肥料が絶対に必要ということではありません。自然栽培と呼ばれる有機物の循環を意識しながら、作物を栽培する手法などもあります。肥料を施すにしても、やりすぎは環境にも植物にも悪影響です。必要な栄養素を必要な量だけ肥料で補ってあげるという考えが必要です。

肥料の基礎、肥料にはどのような種類があるのか

作物・植物の栽培における肥料の種類は、大きく以下のとおりに分けることができます。

肥料はその物質の有機、無機によって、「有機肥料(有機質肥料)」「化学肥料(≒無機質肥料、化成肥料は化学肥料に属します)」の2つに分けることができ、形状によって、「固形肥料」と「液体肥料(液肥)」があります。

「化学肥料」とは、化学的に合成しあるいは天然産の原料を化学的に加工して作った肥料です。「有機肥料(有機質肥料)」とは、「油粕や米ぬか、腐葉土など植物性の有機物」「鶏糞(鶏ふん)、牛糞(牛ふん)、馬糞魚粉、骨粉などの動物性の有機物」を原料にして作られたものです。堆肥も、家畜の糞や落ち葉などの有機物を微生物によって分解・発酵したもので、有機肥料となります。有機肥料は、用土(培土)を養分を補うだけではなく、物理性の改善(ふかふかにする)にも役立ちます。

肥料について、もっと知りたい

肥料について、もっと知りたい方は下記のメニューから自分の知りたい内容を選んで、記事を探してみてください。農家webは肥料を知るための記事として、以下の内容のものを用意しています。

  • トマト、イチゴなどの畑作物の肥料だけではなく、果樹向けの肥料、バラ、庭木、花木などのガーデニング・花壇向けの肥料、多肉植物などの観葉植物向けの肥料まで多数の作物別の肥料の記事
  • 肥料とは何なのか?初心者向けの解説から化学的な話まで幅広く解説した基礎知識の記事
  • 石灰窒素など農薬としても使われる肥料や硫安尿素などマニアックな肥料の解説記事
  • 水耕栽培など栽培方法別に適した肥料を解説した記事
  • 化学肥料(化成肥料)、有機肥料などに属する肥料の詳細な解説記事 など
作物別の肥料
必要量はそれぞれの作物(植物)によって異なるため、注意が必要です。もし肥料の選び方などで不安を感じる方は、その作物(植物)専用の肥料を購入して使ってみることをおすすめします。農家webでは、作物別におすすめの肥料の商品ややり方について詳しくまとめた記事が多くあります。
肥料の種類
肥料はその物質の有機、無機によって、「有機肥料(有機質肥料)」「化学肥料(≒無機質肥料、化成肥料は化学肥料に属します)」の2つに分けることができます。有機肥料、化学肥料にはそれぞれ特徴があり、うまく組み合わせて栽培に活かすことが重要です。農家webには、有機肥料、化学肥料に関する詳しい記事が多数あります。
化学肥料・化成肥料
化学肥料とは、化学的に合成、あるいは天然産の原料を化学的に加工して作った肥料です。化成肥料も化学肥料に含まれます。化学肥料はその名前から危険なものとして認識されがちですが、有機肥料と合わせて上手に使うことによってより安全で健全な作物の栽培ができます。農家webには化学肥料に関する様々な記事があります。
有機肥料(有機質肥料)
有機肥料(有機質肥料)とは、動植物由来(油粕や米ぬかなど植物性の有機物、鶏糞や魚粉、骨粉などの動物性の有機物)の原料を使って作られている肥料を指します。有機肥料には様々な種類があります。農家webには、有機肥料の使い方や種類について詳しく解説した記事があります。

あの肥料の特徴を知って買いたい

あの商品やシリーズの特徴を知って買いたい、肥料を楽に散布する道具を買いたい方は、下記のメニューから自分の探している内容を選んで、記事を読んでみてください。農家webは肥料を知るための記事として、以下の内容のものを用意しています。

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