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ほうれん草の葉が黄色くなるのは肥料切れ? 見分け方と対処法

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ほうれん草は「青菜の王様」とも呼ばれ、栽培期間も短く栽培も比較的簡単なことから、家庭菜園では畑だけでなくプランターでも育てることができます。

ほうれん草の肥料元肥が大切ですが、栽培の途中で肥料切れが起こると、どのような症状がでるのか、また間違えやすい症状と対処法についてわかりやすく説明します。

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ほうれん草の肥料切れの症状

植物が育つために必要な三大栄養素(三要素)は窒素(チッソ)、リン酸(リンサン)、カリウム(カリ・加里)です。それぞれの要素が足りないとどんな症状がでるのかまず説明します。

窒素(チッソ)不足

窒素(N)は、「葉肥(はごえ)」とも呼ばれ、生育の初期に効果的であり、茎と葉の生長に大きく影響します。葉を食用とするほうれん草は窒素は大切です。生長の初期にきっちりと与え、後期には窒素が多すぎると、ほうれん草のえぐみの原因でもある「シュウ酸」が多くなる原因ともなります。

窒素が不足すると、葉が全体的に黄色くなります。古い葉から症状が現れやすく、新しい葉は緑色で生育が良くない場合は、窒素不足を疑いましょう。

リン酸不足

リン酸(P)「実肥」と呼ばれ、開花・結実を促すためにリン酸が必要となります。また、植物全体の生育や分げつ、枝分かれ、根の伸長など様々な要素に関わっています。ほうれん草には元肥で施肥しておけば不足になりにくいです。

リン酸が不足すると、下葉から黄色くなります。下の葉が黄色く、上葉は緑色で生育が良くない場合はリン酸不足を疑いましょう。

カリ不足

カリウム(C)「根肥」と呼ばれ、葉で作られた炭水化物を根に送り、根の発育を促したり、植物を丈夫にして病気などに対する抵抗力を高める働きがあります。そのため、カリウムは「根肥」と呼ばれます。通常に施肥しておけば、カリウム不足はおきませんが、土壌が砂質である場合は不足する場合もあります。

カリウムが不足すると、葉脈の間の色が黄色くなったり斑点がでたりします。斑点がでるのは病気でもでもおきるので、なかなか見た目で判断がむずかしいといえます。斑点が出た場合はまず病気をうたがってください。

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ほうれん葉が枯れる、黄色くなる原因

葉の色が黄色くなるのは、肥料不足でおこることは上述したとおりですが、その他の要因でも葉が黄色くなったり枯れたりすることはあります。肥料をしっかりと施肥しているのに、肥料を追肥する前にこれらの症状も確認しておきましょう。

土壌のphが低い

ほうれん草は、酸性土壌に弱い性質をもっています。土壌酸度(ph)は、土壌 pH 6.5~7.5が適正で、他の野菜に比べphが高い環境でよく育ちます。酸性土壌になると、本葉が2~3枚ほどのころに生長がとまり、葉が黄色くなります。

また土壌のphによって肥料のバランスが崩れてしまうこともあります。植えつけ前に、石灰資材を施していない場合には、土壌が酸性になっている可能性が高いといえるでしょう。できれば土壌検査を行い、土壌が酸性に傾いている場合には、苦土石灰や消石灰を施します。

土壌検査

土壌の酸度を測るには、土壌酸度計や土壌酸度測定液などを使うと、土の酸度が簡単に図ることができます。定期的に検査することで、土壌の状態を知ることができます。

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病害虫

病気

ほうれん草は、「べと病」「立枯病」に病気にかかりやすいです。べと病は、葉の葉面に黄色や白色の病斑がまず発生し、その後葉の全体に灰黄色になり、枯死します。立枯病は子葉が2~3枚ぐらいのときに発生しやすく、茎や葉が萎れたり細くなったり、下葉から黄色変色して腐敗して枯れてしまいます。

その他、葉にモザイクのような斑点が出て枯れる「モザイク病」や、下の葉から黄色くなり、衰えてしぼんでいく「萎凋病」なども葉が黄色くなり枯れる症状がでます。

害虫

ほうれん草は、アブラムシ、ヨウトウムシ、シロオビノメイガ、などの害虫が付きやすくなります。これらは食害により葉に穴を開けたり、株を弱らせたりします。またアブラムシはウイルスを媒介するため、病気を発生させるので見つけたらすぐに駆除しましょう。

対処法

上記で説明したとおり、肥料不足以外にも葉が変色したり、枯れたりする要因は多くあります。病害虫などは病斑や斑点、食害等で判断がしやすいと思いますので、殺菌剤・殺虫剤などを使って対応しましょう。

肥料については、畑や庭植えで土づくりをして、しっかり追肥しているにもかかわらず症状が出ている場合には、追肥をすると逆効果になることもあります。まずは土の乾燥や過湿、根の様子も確認しましょう。また土壌のphによって肥料のバランスが崩れてしまうこともありますので、まずは土壌phを計測し、低い場合には石灰資材を使ってバランスを整えましょう。

プランターの場合は、庭植えにくらべ水やりにより肥料が流れ出てしまう可能性もあります。まずは病害虫や根腐れの症状がないか確認し、薄い液体肥料を与えてみましょう。いづれにせよ枯れた葉は取り除きます。

追肥におすすめの液体肥料

肥料不足の場合やプランター栽培には、追肥として速効性のある液体肥料をつかってもよいでしょう。液体肥料は野菜用のものを使うとよいでしょう。住友化学園芸の「マイガーデンベジフル液肥」やハイポネックスジャパンの「野菜の液肥」などがあります。

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ほうれん草の肥料の与え方

ホウレンソウは、栽培期間が短いため肥料は元肥だけで、追肥は行いません。冬まきの場合やプランター栽培の場合は、本葉が3枚~4枚のころに少量追肥してもよいでしょう。

地植えの場合

畑などの地植えの場合は、土づくりが大切です。また酸性土に弱いのでその対応も必要です。堆肥と石灰を一緒にまくと堆肥に含まれている窒素がアンモニアとして逃げてしまうので、1週間ほどあけましょう。また石灰をまいてからphの数値に変化がでるまで1週間から10日ほどかかるので、種まきはそれから行うとよいでしょう。

  1. 牛糞などの堆肥を、1㎡あたり1kg程度をまいてよく施します。
  2. 堆肥を撒いてから1週間ほどたってから、苦土石灰を1㎡あたり150gと元肥として有機肥料化成肥料を施肥し、土とよく混ぜて耕してから畝を立てます。
  3. 2から10日ほどたってから、種をまきます。

鉢植え・プランター

鉢植えや、プランターなどで育てる場合は、市販の元肥入りの野菜の培養土などが便利です。自分で配合する場合は、赤玉土6.5腐葉土2.5、バーミキュライト1の配合します。そこに苦土石灰を用土1ℓ当たり3gほど混ぜます。自分で配合した場合や、元肥が入っていない場合は、化成肥料を施します。

プランター栽培の場合は、水やりなどで肥料分が流れ出てしまうので、生育をみて、本葉が3枚~4枚のころに液肥を1度追肥します。

執筆者・監修者情報
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