庭植えや鉢植えで育てることができる南天(ナンテン)ですが、肥料はいつ、どのように与えたらよいのでしょうか。ここでは南天(ナンテン)の栽培に適したおすすめの肥料や与え方のポイントについて説明します。
南天(ナンテン)栽培の肥料の与え方のポイント
南天(ナンテン)栽培で与える肥料のポイントは下記の4つです。
- 南天は地植えの場合の肥料時期は、12月~2月に行う寒肥と、追肥は9月に行います。
- 鉢植えの場合の肥料時期は2月と9月です。
- 元肥・追肥ともゆっくりと効果のでる緩効性肥料が適しています。
- 実つきをよくするには、9月にリン酸(P)とカリウム(K)が多い肥料を使います。
南天(ナンテン)におすすめの肥料
地植えでは、有機肥料がおすすめです。有機質肥料はゆっくりと効果がでて、土壌改良効果があるため、排出性・保水性・通気性のよい土壌を作ることができます。肥料の三要素(チッソ、リン、カリウム)以外にも生育に必要な成分(動物由来のアミノ酸など)が含まれていることもあります。
鉢植えなどでは、有機肥料は動植物性由来の原料を使用しているので、臭いがきになるものもあります。鉢植えなどには、臭いを軽減処理された庭木や花木の肥料などの有機配合肥料もおすすめです。
ここからは肥料の種類や特徴、製品について説明します。
有機肥料
庭植えの元肥や寒肥には土壌改良効果もある有機肥料がおすすめです。有機肥料には油粕、米ぬか、鶏糞などがあります。未発酵のものは扱いが難しいため、発酵が住んでいる完熟肥料を使いましょう。
鶏糞は肥料成分が多いですが、土壌改良効果が低いので牛ふんや腐葉土などの堆肥と一緒に使うとよいでしょう。
窒素分が多い油かすは庭木によくつかわれますが、花や実をつける南天ではリン酸やカリウムが少ないため、緩効性肥料と併用するか、魚粉や骨粉などを使いリンを高めた肥料や、肥料分が調整されたぼかし肥料などもおすすめです。
お礼肥・寒肥(JOYアグリス)
お礼肥 寒肥は、JOYアグリスが販売する肥料です。米ぬか100%の有機質肥料でペレット状になっているので使いやすい肥料です。有機質肥料は、腐葉土や堆肥と同じくゆっくり長く効く肥料なので寒肥(元肥)としてぴったりですが、この製品はお礼肥や追肥としても利用することができます。N(チッソ):2 P(リン):5 K(カリウム):3 Mg(マグネシウム):1で、リンとカリウムが多い肥料です。
果樹・花木の肥料
果樹や花木の肥料であれば、花や実をつける南天におすすめの肥料です。一般的に花木・庭木では、窒素成分を控えめにしてリン酸を多めに与えることで、花や実を多く咲かせ充実させるため、窒素分が少なくリンとカリを強めた肥料が多いのが特徴です。有機配合肥料でも臭いを抑えた加工がされているものも多いので鉢植えにもおすすめです。
鉢植えには、鉢の縁に置くだけの錠剤肥料もおすすめです。
液体肥料
液体肥料は、鉢植えの追肥として水やり代わりに与えたり、葉色が薄くなってきた場合などに速効性のある肥料としておすすめです。液体肥料はハイポネックス原液やマイガーデンの液肥などが使えます
防ぎたい!肥料にまつわるトラブルあれこれ
実つきが悪いのは肥料のせい?
実つきが悪いのは、窒素分が多くなり葉や茎が大きくなりすぎて起こることもありますが、肥料のせいだけとは限りません。
南天(ナンテン)は、梅雨時期に花が咲きます。花が雨にあたり花が落ちたり、受粉がうまくいかないこともあるため、梅雨時期は鉢植えなどは雨のあたらない場所で管理しましょう。また日照不足や根詰まり、剪定時期を間違えると実つきが悪くなることもあります。株の様子をみて判断しましょう。
肥料は絶対混ぜないで!
よくある失敗として、いろいろな肥料を混ぜて高い栄養素の肥料を作り与えようとしてしまうことが挙げられます。肥料を混ぜると化学反応を起こし、植物自体に被害が出るだけでなく、有害物質・ガスが発生したりと、大きな事故につながる危険性があります。くれぐれも、肥料同士を原液で混ぜることはしないでください。
まとめ
南天(ナンテン)は、春から夏にかけて白い小さな花が、冬にはかわいらしい赤い実を鑑賞でき、紅葉が楽しめる品種もあります。丈夫で育てやすいので初心者の人でも育てやすい植物です。斑入りの品種であれば、葉っぱも楽しめす。縁起がよく育てやすい南天(ナンテン)、ぜひお気に入りの品種をみつけて育ててみてください。
南天(ナンテン)は、春から夏にかけて白い小さな花が、冬にはかわいらしい赤い実を鑑賞でき、紅葉が楽しめる品種もあります。丈夫で育てやすいので初心者の人でも育てやすい植物です。
南天の肥料の与え方や栽培のポイントについてはこちらで説明しています。