有機肥料(有機質肥料)

有機配合肥料、有機化成肥料とは?「8-8-8」の意味

有機配合肥料のイメージです有機肥料(有機質肥料)

ホームセンターなどで「有機配合肥料」や「有機化成肥料」と記載された肥料を見かけた方もいるはずです。それらの言葉が意味するものは何でしょうか?

この記事では「有機質が含まれているの?」「化成肥料(化学肥料)なの?」などの疑問にお答えします。

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有機配合肥料、有機化成肥料とは?

そもそも、有機配合肥料、有機化成肥料とはどのようなものなのでしょうか。

有機配合肥料とは

有機配合肥料とは、単に「配合肥料」とも呼ばれる複合肥料の一種です。

配合肥料は、目的に合わせて窒素質肥料リン酸質肥料、カリ(カリウム)質肥料を組み合わせて混合した肥料です。様々な有機肥料を混ぜ合わせたり、有機肥料を化学肥料に混ぜ合わせたりして作られます。

販売されている配合肥料の多くは、油かすや骨粉など有機質肥料をベースとし、一部化学肥料を混合することが多いため、有機配合肥料と呼ばれることが多いです。

有機配合肥料の特徴は、速効性の肥料と緩効性・遅効性の有機質肥料を組み合わせることで、肥料の効き始めが早く、肥効(肥料の効き目)が長く持続することです。有機質が含まれているので、化成肥料単独の肥料よりも肥料焼けがしにくく、土壌の物理性の改善にも繋がります。

有機配合肥料は、元肥追肥にも使用することができます。ただし、その配合の割合や窒素、リン酸、カリウム(加里)の含有量によってどちらに適しているかが変わってきますので、その製品の特性を調べることが必要です。

有機配合肥料の詳しい説明は、下の記事をご覧ください。

有機化成肥料とは

有機化成肥料とは、化成肥料に油かすや魚かすなどの有機質を配合した肥料のことを指します。化成肥料を含んだ有機配合肥料を分かりやすく「有機化成肥料」と名付けているのだと思われます

有機化成肥料は、上記で説明したとおり、化成肥料の速効性と有機質肥料の緩効性、遅効性を両方兼ね備えることで、元肥にも追肥にも使用できる肥料となっています。また、有機質肥料だけでは補うことができない養分を化成肥料で補うことによって、植物にバランスよく養分を吸わせることができます。

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有機配合肥料、有機化成肥料で有機農業はできるか?

有機配合肥料、有機化成肥料について理解いただけたと思います。それでは、これらを使って有機農業をすることはできるのでしょうか?

有機農業の定義にもよりますが、いわゆるJAS法による有機JAS制度に則った有機農業、オーガニック栽培を前提にすると、有機配合肥料は使えないことのほうが多いでしょう。

なぜなら、有機配合肥料には化学処理された無機化合物(いわゆる化学肥料)が含まれている場合が多いからです。

有機配合肥料は、「肥効の現れ方が遅い」などの有機質特有のデメリットを補うために化学肥料を混ぜ合わせて開発されているものが多いです。

そのため、正規の有機許容原料100%の資材であること、化学原料の添加や化学的な製造工程がないことなど、厳しく制限された有機農業では使用することができません。

編集さん
編集さん

家庭菜園などで使う分には良いでしょう。少しでも有機質のものを使って栽培するのも楽しいものです。

パッケージに書かれている「8-8-8」の意味

有機配合の化成肥料の画像です。
化成肥料の画像です。

有機配合肥料に限った話ではありませんが、肥料のパッケージに「8-8-8」や「10-10-10」などの数字が書かれている場合があります。

これらの数字は窒素(N)、リン酸(P)、カリウム(K)の配合割合(%)を示しています。「8-8-8」の場合は、窒素が8%、リン酸が8%、カリウム8%含まれていることになります。

普通肥料はその肥料に含まれる成分を明記し、成分量を保証しています。その成分量がパッケージに大きく印字されているということです。

「8-8-8」や「10-10-10」が多く見かける理由は、「バランス良く含まれていて、どんな植物にも幅広く使えるように設計、開発されているから」です。サツマイモ専用肥料など特化した肥料の場合は、異なった値になってきます。

有機配合肥料の使い方とおすすめ商品

固形・液体肥料のそれぞれの使い方

有機配合肥料は、液体のものと固形のものが存在します。一般的に有機配合肥料は下記の特徴があります。

  • 元肥追肥どちらにも使用できるが、その性質、成分によってどちらに適しているかが異なる。
  • 有機化成肥料は、速効性の化成肥料と緩効性・遅効性の有機質肥料を組み合わせたもので、効き始めが早く肥効が持続しやすい。
  • 液体の有機配合肥料は速効性、かつ養分が流れ出しやすく、肥効が持続しにくい。
  • 固形の有機固形肥料は緩効性・遅効性で肥効が持続しやすい。

下記に液体の有機配合肥料と固形の有機配合肥料の基本的な使い方について説明します。

液体の有機配合肥料

液体の有機配合肥料は、必要に応じて希釈して土壌や葉面に散布します。

希釈倍率はその製品によって異なるため、必ず製品のラベルをよく読んで確認しましょう。例えば、1000倍希釈で10L分の希釈済みの液肥を作りたい場合には、下記の要領で希釈します。

10mL(もしくはg)の原料を10Lの水で希釈する

液体肥料や葉面散布時の希釈の考え方

希釈倍率500倍で30Lの希釈液を作りたいときには、60ml(g)の原液(原料)が必要ということになります。原液の量や水量を簡単に計算できるサイトもあります。

また、液体肥料には葉面散布できるものとできないものがありますので、必ずその製品のラベルをよく確認してください。

固形の有機配合肥料

固形の有機配合肥料のは、土壌に混ぜ込んだり、散布したりします。

プロ農家の場合、肥料を散布するときにはブロードキャスター(肥料散布機)をトラクターに装着して使用しますが、有機肥料に特化した有機肥料散布機というものもあります。

また、有機固形肥料の中には「有機ペレット肥料」と呼ばれるものもあります。ペレット肥料とは、均一で散布ムラの少ないようにペレット状に加工した肥料のことを指します。有機ペレット肥料は、有機質を含みながらも成形されているため、通常の有機質肥料よりも散布がしやすく、機械などでの散布も可能です。

元肥として使う

元肥として適している有機配合肥料は、緩効性・遅効性の固形肥料です。窒素、リン酸、カリウム(加里)などがバランス良く含まれるように配合して土壌に混ぜ込むことで効果が発揮されます。

プロ農家であれば、土壌診断などを実施し、残肥やC/N比などの分析をした上で組み合わせることが重要ですが、家庭菜園や市民農園では油かすとリン酸質の有機肥料を混ぜ込むと良いでしょう。手間なく、手軽に有機肥料を使用したい場合は、有機質と化成肥料の良さを両方兼ね備えた有機化成肥料を使用することをおすすめします。

元肥としておすすめの有機配合肥料の商品は、住友化学園芸の「マイガーデンベジフル」、ハイポネックスの「野菜の有機肥料」、花ごころの「バラの肥料」などです。

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追肥として使う

追肥として適している有機配合肥料は、速効性・緩効性の固形肥料もしくは液体肥料です。液体肥料は、速効性があるため追肥としてはとても有効ですが、肥効が1週間程度しか持続しないものが多いため、継続的に施肥をする必要があります。緩効性の有機化成肥料などと合わせて、使用することをおすすめします。速効性の化成肥料と緩効性・遅効性の有機肥料をうまく組み合わせた有機配合肥料を上手に使っていきましょう。

追肥としておすすめの有機配合肥料の商品は、ハイポネックスの「トマトの肥料」「野菜の錠剤肥料」「芝生の肥料」、住友化学園芸の「マイガーデンベジフル」がおすすめです。

特に「トマトの肥料」「野菜の錠剤肥料」は錠剤タイプの有機配合肥料で、土に置くだけでいい手軽さ、早く効く成分とゆっくり効く有機質の成分を配合している機能の高さがおすすめできるポイントです。プランター栽培や鉢植えにもおすすめです。

商品名マイガーデンベジフルトマトの肥料野菜の錠剤肥料芝生の肥料
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有機肥料とは

有機肥料(有機質肥料)とは、動植物由来(油粕や米ぬかなど植物性の有機物、鶏糞魚粉、骨粉などの動物性の有機物)の原料を使って作られている肥料を指します。表示された成分以外にも生育に必要な成分(動植物由来のアミノ酸など)が含まれていることもあります。

有機肥料は、有機物を土壌微生物が分解することで、植物が吸収できる養分に変化します。そのため、肥料の効き始めがやや遅く、肥効が長く続きやすい肥料が多いです(緩効性肥料、遅効性肥料)。

また、有機肥料は動植物由来の原料を使用しているため、臭いが気になるものもあります。高温処理したり、化成肥料混ぜ合わせることで、臭いが軽減された有機肥料もありますので、その製品の特性をよく確認しましょう。

有機肥料(有機質肥料)のまとめ記事へのリンク

(準備中)

執筆者・監修者情報
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