これで簡単!バラ栽培の肥料の基本とやり方

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作物知りたい肥料
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バラ栽培において、手入れとともに重要となってくるのは肥料です。剪定や施肥がしっかりと管理され、適切な時期に行われるとコガネムシやアブラムシなどの病害虫にも強くなり、綺麗で鮮やかな花を咲かせてくれます。コガネムシなどの病害虫の管理、剪定と合わせて、肥料のやり方も理解しておきましょう。

この記事ではバラ栽培に向いている肥料の種類や肥料のやり方、品種別、栽培方法別の肥料の違いなどをわかりやすく説明します。

バラに適した肥料とは

作物・植物の栽培における肥料の種類は、大きく以下のとおりに分けることができます。

この記事ではバラ栽培向けの肥料の中で、液体肥料固形肥料有機肥料に注目して解説します。バラには、ミニバラ、つるバラの一種であるモッコウバラやフロリバンダ(ハイブリッドティローズとポリアンサローズの交配種・四季咲き中輪種)のアンティークなど様々な品種がありますが、基本的な肥料・施肥の考え方は同じです。ただし、品種によっては過剰な養分を嫌うものもありますので、それぞれの品種の育て方などを参考にしてください。

バラ栽培向けの液体肥料

液体肥料とは、液肥(えきひ)とも呼ばれ、液状になった液体の肥料のことを言います。液体肥料は、用土に混ぜ込んで元肥として使用することはほとんどなく、追肥として使用することを主としています。液体肥料には

  1. そのまま希釈せずに使用するタイプ(ストレートタイプ)
  2. 定められた希釈率で液肥を薄めるタイプ

の2タイプがありますので、その製品の使い方をよく読みましょう。希釈した液体肥料は土壌に散布します。

また、液体肥料は速効性(効き目がすぐに出やすい)タイプのものが多いため、前述したとおり追肥としての使用がおすすめです。

液肥は葉面散布できる?

液体肥料(液肥)は土壌散布用に製造、販売されているものが多く、基本的には葉面散布(植物の葉にかける)の方法では施肥ができません。葉面散布が可能かどうかは製品によって異なりますので必ずラベルをよく読みましょう。

バラ栽培向けの液体肥料は、主に追肥として使用されます。バラ用として調整された液体肥料もあるので効果的に使用しましょう。液体肥料は、速効性があるため植物にすぐ効きますが、その分植物の調子をコントロールすることも難しくなります。気になる方は、肥料のあげすぎに注意しながら、土に有機質肥料IB化成肥料などを混ぜ込んだ上で液体肥料を使用することもおすすめです。

バラ栽培向けの固形肥料

固形肥料とは、粉状、粒状、錠剤など固形の状態となった肥料のことです。固形肥料は、その形状や原料の性質、肥効(肥料の効き方)の種類によって、呼び名が変わることがあります。

バラ栽培向けの固形肥料は、元肥追肥として使用されます。

元肥としてバラを植えるときや植える替えるときに施肥する場合は、粉状、粒状の固形肥料がおすすめです。粉状、粒状になっている肥料を土壌に散布するか、土に混ぜ込みましょう。

追肥として施肥する場合には手軽に土壌に散布できる粒状の肥料が良いでしょう。また、鉢植えやプランター栽培には錠剤を置くだけで少しずつ溶け出してくれる錠剤タイプの肥料がおすすめです。

バラ栽培向けの固体肥料としてはハイポネックスの「Balife バライフ バラのまくだけ肥料」「Balife バライフ バラの置肥」、住友化学園芸の「マイローズばらの肥料」花ごころ「バラの肥料」がおすすめです。

バラ栽培向けの有機肥料

有機肥料(有機質肥料)とは、動植物由来(油粕や米ぬかなど植物性の有機物、鶏糞や魚粉、骨粉などの動物性の有機物)の原料を使って作られている肥料を指します。表示された成分以外にも生育に必要な成分(動植物由来のアミノ酸など)が含まれていることもあります。有機肥料は、有機物を土壌微生物が分解することで、植物が吸収できる養分に変化します。そのため、肥料の効き始めがやや遅く、肥効が長く続きやすい肥料が多いです(緩効性肥料、遅効性肥料)。

バラ栽培にも可能な限り有機肥料(有機質肥料)を使いたいという方もいらっしゃると思います。実はバラの肥料には有機質を配合して肥効が長く続く肥料がいくつか存在します。元肥追肥どちらにも使用することができますが、有機肥料を元肥で使用し、固形もしくは液体の化成肥料を追肥で使用することで生育のコントロールがしやすくなると思います。

有機質入りの肥料としては花ごころ「バラの肥料」「特選有機 濃いバラの肥料」「特選有機バラのたい肥」ハイポネックス「バラ専用肥料」がおすすめです。

バラ栽培向けのぼかし肥料

上記で説明したバラ栽培向けの有機肥料の他に、天然有機100%のバラ栽培向けのぼかし肥料も人気です。

ぼかし肥料とは、米ぬかや油粕などの有機物が含まれた有機肥料を土やもみがらなどと混ぜて、微生物の力を借りて一次発酵させた肥料です。散布する前に微生物の力で分解させておくことによって、未発酵の有機肥料よりも効き目が表れるのが早まります(速効性肥料に近づきます)。また、一次発酵で分解されていない有機物はそのまま残りますので施肥後にそれらが分解されて肥効が長続きします。有機質肥料であり、土壌の物理性や生物性の改良にも繋がります。

バラ栽培のぼかし肥料として、ザ・ローズショップの「バラ専用のぼかし肥料」がおすすめです。「バラ専用のぼかし肥料」はバラ職人が認めた品質で、バーミキュライトに放線菌・細菌・糸状菌・酵母等の有効微生物を培養吸着させ、あらゆる有機物を速やかに分解して総合的地力を作り、その活性化された土により、健康で病気に強い高品質のバラを育てることができます。

天然素材を使用した成分が多い有機肥料は、素材から臭いが発生したり、 細かい虫が寄ってくることがあります。室内での使用やベランダ栽培にはあまり向きません。

バラの肥料をやる時期とやり方

肥料のやる時期は大きく3つあります。ここで説明するのは、一般的なバラ栽培ですので、栽培する土地や品種によって異なりますので育て方などを調べて年間のスケジュールや肥料のやり方を決めましょう。

  1. 元肥:植え付け、植え替えの時期(新苗の場合4〜5月、大苗の場合10〜3月)
  2. 追肥:生育期(3月〜9月に適宜)
  3. 寒肥:毎年の冬(1月〜2月)

寒肥は地植えのバラにのみ行い、鉢植えには行いません。

元肥は植え付け、植替えのときのみ行います。

時期時期適している肥効タイプ肥料の状態やり方
元肥植え付け、植え替え時
(新苗の場合4〜5月、大苗の場合10〜3月)
緩効性肥料
遅効性肥料
固形肥料30〜40cmほどの穴を掘り、
そこに肥料を混ぜ込んで戻す
追肥生育期
(3月〜9月)
緩効性肥料・
速効性肥料
液体肥料・固形肥料(錠剤肥料含む)株の周りにまく。
液体肥料、固形肥料で頻度が変わるので
商品のラベルを参考にする
寒肥毎年の冬
(1月〜2月)
緩効性肥料・
遅効性肥料
固形肥料バラの枝の先端あたりを30cmほど掘り、
そこに肥料を混ぜ込んで埋め直す

栽培方法別のバラの肥料

先述したとおり、バラの肥料は地植え(庭など地面に掘った穴に植える)でも鉢植え(鉢に植える)でも基本的なやり方、肥料の成分は変わりません。ただし、鉢植えの場合は寒肥が不要であることは忘れないように注意しましょう。

上述したとおり、元肥は鉢に植えるとき、もしくは地面に植えるときにしっかりと施肥をしましょう。追肥は、栽培方法というよりは固体肥料、液体肥料などの肥料の声質によって異なりますので商品の特性などをラベルを読んでよく調べましょう。

また、鉢植えの追肥のための肥料として、肥料の量や希釈倍率を計算しなくて済み、少しずつ溶け出してくる錠剤タイプの肥料も人気です。

錠剤タイプの肥料には、ハイポネックスの「Balife バライフ バラの置肥」があります。

品種別のバラの肥料

バラの肥料には様々な種類や商品があることがわかっていただけたと思います。品種別に、その品種専用の肥料も存在します。下記に専用肥料がある品種について記載します。

ミニバラ

ミニバラ専用の肥料として、ハイポネックスが「錠剤肥料 ミニバラ用」を販売しています。

ミニバラを丈夫にし、次々と花を咲かせるために必要な肥料成分と微量要素を配合しています。土の上に置くだけの簡単な錠剤タイプの肥料です。肥料効果は約1ヶ月間持続するようです。

バラではないけれども・・・クリスマスローズ

バラではないですが、バラと並んで人気の園芸植物であるクリスマスローズについても紹介します。クリスマスローズ専用の肥料として、ハイポネックスが「プロミック クリスマスローズ用」を販売しています。

錠剤タイプの肥料でクリスマスローズの生育に必要な肥料成分やカルシウム、微量要素を含み、花数が多く丈夫な株をつくり、美しい花を咲かせます。有機(油粕、カニガラ)配合で、安定した肥料効果が1~2ヵ月間持続するようです。

バラの肥料のおすすめ商品一覧

バイオゴールド

天然有機100%のバイオゴールドというシリーズの肥料もバラ栽培向けに大変人気です。下の記事にバイオゴールドについて、バラ栽培向けのおすすめ商品や使い方を書いていますので一度ご覧ください。

マイローズ・花工場

商品名マイローズばら液体肥料マイローズばらの肥料花工場
概要
有機/化成有機入り化成有機入り化成化成
固形/液体液体固形液体

花ごころ

商品名バラの肥料特選有機 濃いバラの肥料特選有機バラのたい肥
概要
有機/化成有機入り化成有機有機
固形/液体固形固形固形

下の記事にも花ごころの詳細について解説していますので、ぜひ一度ご覧ください。

ハイポネックス

商品名ハイポネックス原液専用液肥 -バラ-Balife バライフ バラのまくだけ肥料Balife バライフ バラの置肥バラ専用肥料ハイグレード バラ
概要
有機/化成化成化成有機入り化成有機入り化成有機入り化成有機入り化成
固形/液体液体液体固形固形固形液体

下の記事にもハイポネックスの詳細について解説していますので、ぜひ一度ご覧ください。

バラの肥料の購入

店舗で購入する

上記で紹介したバラ向けの液体肥料や固体肥料は、一般的な大規模ホームセンターでも販売されています。ただし、バラに特化した専門肥料はコメリなど、農業・園芸に特化したホームセンターにしかない場合があります。

また、ダイソーにも液体肥料が販売されていることがありますが、取り扱いのない店舗も多いようなので注意が必要です。

通販で購入する

店舗で実物をみて購入することも良いことですが、「その店舗での取り扱いがない」ことや「そもそもその商品がホームセンターなどの小売店で販売されていない」ことも多いです。時間とお金を節約するため、積極的に通販(インターネットショッピング)を利用しましょう。今ではAmazonや楽天市場など様々なECサイトで農業・園芸用品が取り扱われています。店舗よりも安く購入できる場合も多いですので、一度のぞいてみましょう。

この記事を書いた人
農家web編集部

農家web編集部のメンバーが「農業者による農業者のための情報サイト」をコンセプトに、農業に関するあらゆる情報を丁寧にまとめてお届けしていきます。
編集部のメンバーは皆、実際に農業に携わりながら情報をまとめています。農学を極め樹木医の資格を持つ者、法人の経営・財務管理に長けている者、大規模農場の営農経験者などバラエティに富んだメンバーで構成されています。他にも農機具やスマート農業機器、ITなどのスキルも兼ね備えています。
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