除草剤は、液体タイプと顆粒タイプの粒剤があります。粒剤は、ほとんどが土壌処理剤と呼ばれる除草剤の種類で、土壌にそのまま撒くだけで雑草の発生を抑制したり、生育初期であれば枯死させることもできます。
この記事では、そんな粒剤のおすすめ除草剤について用途別にランキング形式で、ご紹介します。
家庭用おすすめ除草剤(粒剤)
家庭用と除草剤に書いてあるものは、使える場所が駐車場や宅地など限られていますのでラベルをよく読んで使いましょう。ホームセンターなどでもよく見かける手に入れやすい除草剤を紹介します。
第3位 カダン除草王 オールキラー粒剤
有効成分 カルブチレート 2.0%
フマキラーが販売する、カダン除草王オールキラー粒剤は、非選択性の土壌処理剤です。有効成分のカルブチレートは、尿素系の除草成分で、雑草・草の光合成阻害により除草します。一年生雑草、多年生広葉雑草の他、ススキ、セイタカアワダチソウなどの根の深い多年生雑草にも効果を発揮します。効果は6カ月間続きます。少量サイズの400gから3kg箱まであるので家庭で使いたい分だけ、購入することができ無駄になりません。
第2位 クサノンEX粒剤
有効成分 ターバシル2.0%、フルミオキサジン0.2%
住友化学園芸が販売するクサノンEY粒剤は、非選択性の土壌処理剤です。有効成分のタバーシルは、ダイアジン系の除草成分で、根まで枯らす成分で効果が長く持続します。フルミオキサジンはフェニルフタルイミド系の除草成分で、根や茎から吸収されて雑草を枯死します。速効性があり低温でも効果を発揮します。
一年生雑草、多年生広葉雑草や厄介なスギナ、カタバミなどに効果が期待でき、効果は7カ月~8カ月間ほど続きます。
第1位 ネコソギシリーズ
レインボー薬品が開発、販売する除草剤ブランド「ネコソギシリーズ」には多くの粒剤があります。家庭用では、ネコソギトップW、ネコソギエースVなどがホームセンターなど手軽に購入できます。初めて使うならネコソギトップWが、幅広い雑草に効果があり様々なサイズもあるので使いやすいです。
ネコソギトップWは、ネコソギトップWは、非選択性「土壌処理剤」で、草丈40cmの雑草まで枯らすことができる、長期持続型粒状除草剤です。有効成分のアミカルバゾンは、発生初期の一年生及び多年生広葉雑草に効果を発揮します。またブロマシルは除草効果が高く、頑固な雑草であるササ・ススキも枯らす効果が期待できます。ネコソギシリーズ最長の最大9カ月除草効果が持続します。
ネコソギエースVは、非選択性の「土壌処理剤」で、3種類の有効成分で幅広い草種を枯らし、長期間雑草を生やさないネコソギシリーズの定番商品です。容量も100g~10kgまで多くの種類があるので、使いたい分購入できて無駄がありません。
有効成分のヘキサジノンは根の深い雑草効果を発揮し、DBNはスギナに対して効果が早く出現し、DCMCは雑草の抑制効果が長く続きます。雑草の生える前から草丈20㎝までに土に均等に撒くことにより、効果が約4~6ヶ月間持続します。
商品名 | ネコソギトップW | ネコソギエースV |
---|---|---|
概要 | ||
有効成分 | アミカルバゾン ブロマシル | ヘキサジノン DBN DCMU |
農耕地におすすめ除草剤(粒剤)
家庭用の除草剤や、農薬ではない除草剤は畑や果樹園、山林などの農耕地では使えません。家庭菜園でも同様です。ここでは農耕地で使えるおすすめの除草剤を紹介します。
第3位 トレファノサイド粒剤2.5
有効成分 トリフルラリン2.5%
トレファノサイド粒剤は、畑作用の土壌処理剤です。有効成分トリフルラリンはジニトロアニリン系の除草剤で、発芽時の雑草の成長分裂を阻害することで、雑草を抑える薬剤です。イネ科の雑草(オヒシバ、メヒシバ、ノビエ、イヌビエ、スズメノテッポウなど)に優れた効果を発揮し、スベリヒユ、ハコベにも効きます。また、非常に多くの作物で使用することができる点もメリットです。粒剤だけでなく乳剤もあります。
第2位 カソロン
有効成分 DBN(2,6-ジクロロベンゾニトリル(PRTR・1種))・・・2.5%(粒剤2.5)、4.5%(粒剤4.5)、6.7%(粒剤6.7)
カソロンは、土壌処理剤で、果樹園農家にとっては非常にポピュラーな除草剤です。カソロンはDBNの濃度によって、「粒剤2.5」、「粒剤4.5」、「粒剤6.7」の3種類があり、それぞれに「適用作物」と「適用雑草」も異なります。ギシギシ、ヨモギ、スギナ、ヤブガラシなど、非常に厄介な難防除雑草に効果があり、60~90日間と長期間効果が持続します。
粒剤2.5 | 粒剤4.5 | 粒剤6.7 |
第1位 ゴーゴーサン細粒剤F
有効成分 ペンディメタリン2.0%
ゴーゴーサン細粒剤Fは、選択性の土壌処理剤の代表的な除草剤です。有効成分のペディメタリンは、ジニトロアニリン系の除草剤で、雑草の生長点の細胞分裂・細胞伸長を阻害することによって、雑草の生長を抑制し除草します。イネ科雑草と広葉雑草両方の一年草に効果を発揮します。キャベツ、白菜、レタス、にんじんと非常に多くの作物で使用することができる除草剤です。
芝生用のおすすめ除草剤(粒剤)
芝生用の除草剤は、選択制の除草剤で芝生を枯らさずに雑草だけを枯らすことができる除草剤です。
第3位 シバキーププラスV
有効成分 メコプロップPカリウム塩1.0%、DBN1.0%、肥料等98.0%
レインボー薬品のシバキーププラスVは、除草効果に加え、チッソ(窒素)、リンサン(リン酸)、カリウムの三大要素のほか、二次要素であるマグネシウムまでも含有し、除草しながら施肥できる商品になります。日本芝の中に発生したメヒシバやスズメノカタビラ等の一年生イネ科雑草や、ヤハズソウ等一年生広葉雑草、クローバーやスギナなどの多年生広葉雑草に効果が期待できます。効果がでるのは3週間後ほどで雑草が枯れ、効果は4カ月ほど続きます。
第2位 シマジン粒剤
有効成分 CAT 1.00%
シマジン粒剤は、スイスの製薬会社・チバガイギー社が開発した土壌処理剤で、日本では古くから使用されてきています。水稲畑苗代、ジャガイモ等の栽培初期(播種後、植付後)に、雑草発生を防ぐために散布される他、ゴルフ場の芝生でも使用されます。日本芝、ティフトン芝で使用できる除草剤で、粒剤の他、フロアブル剤もあります。1年生の広葉雑草、特にイネ科雑草に効果を発揮します。
第1位 シバゲンDF
有効成分 フラザスルフロン 25.0%
石原バイオサイエンスが製造販売するシバゲンDFは、細粒剤ですが水で希釈してつかいます。ゴルフ場の芝生の除草を目的として開発された製品で、葉茎処理効果と土壌処理効果を併せ持つため、時期に関係なく使用できます。
除草対象の雑草は最も幅広く、イネ科、カヤツリグサ科、広葉タイプの一年生雑草から、多年生雑草まで効果を発揮します。芝生に生える厄介な雑草の代表種、スズメノカタビラやメヒシバ、また地下茎を作るハマスゲ、ヒメクグ、チドメグサ、カタバミもしっかり枯死させます。
更に、ゴルフ場用に開発されているだけあって、日本芝(野芝(ノシバ)や高麗芝(コウライシバ))のみならず、ティフトンで有名なバミューダグラスなどの西洋芝(ベントグラスは除く)、また近年繁殖させ易さで普及しているセンチピードグラスでも使用できる、おすすめの除草剤です。