シャコバサボテンの種類 代表品種の開花時期や花色

栽培

シャコバサボテン (学名:Schlumbergera truncata) は、サボテン科カニサボテン属シュムルベルゲラ属(シュルンベルゲラ属)に属するブラジル原産の多肉植物です。サボテン(仙人掌)といってもトゲはありません。シャコバサボテンは、葉の形が蝦蛄に似ていることからシャコサボテンと呼ばれることもあります。

冬咲きの大ぶりで鮮やかな美しい花を咲かせるサボテンとして有名で、クリスマス時期に咲くことから、別名「クリスマスカクタス」デンマークでいろいろな品種が導入されたことから、「デンマークカクタス」と呼ばれカニバサボテンもシャコサボテンの一種です。

9月中旬頃になると、ホームセンターやお花屋さんに数多く並ぶシャコバサボテンですが、その品種は多く、花期は品種により早咲き、遅咲きとあり、花色も豊富です。

この記事ではシャコバサボテンの花について、花色や、開花時期など代表的な品種の特徴について、説明するとともに、シャコバサボテンの育て方についてわかりやすく説明します。

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シャコバサボテンの品種と花色

シャコバサボテンは、多肉質の小判型の形状の葉茎節が連なった形状の枝先に、鮮やかな大きな花を咲かせます。シャコバサボテンの花期は11月~3月までです。花色は交配種が多いシャコバサボテンは育てていくうちに、色が変わってしまうこともあります。

早咲き品種

9月頃から蕾のついた苗が出回る早咲き品種。

品種名特徴
ダークマリー花色は、濃赤色の代表品種。
花弁が厚く分枝が少ない。大型になるので大鉢に向き。
チタホワイト花色は真っ白の花びらで中央がピンク色。
愛知県の南知多で改良された品種。
分枝力が強く、花・茎・鉢全体がすっきりした印象。
フリーダ花色は明るいオレンジ色。
茎節が中型で生育が旺盛です。草姿はやや下垂になる。
カミーラ花色は明るい赤紫色で中心部が白色。
茎節が深い緑色で、やや下垂の姿になる。
コンペイトウその名のとおり、蕾に小さな角が多くあり、金平糖のようにみえる品種
花色も赤・ピンク・白色とあり、早咲き種から遅咲き種までさまざま。

普通咲き品種

11月中旬から花を咲かせるのはシャコバサボテンの特徴です。

品種特徴
スーパー・ケーニガー花色は薄オレンジ色で大輪。
強靭で育てやすく、茎節が太く分枝力が強い。大鉢仕立てに向き。
エバ花色は薄オレンジ色で大輪。
強靭で育てやすく、茎節が太く分枝力が強い。大鉢仕立て向き。
ジーナ花色は純白色。コンパクトタイプの白色の代表種。
サニーブライト花色は黄色に近いオレンジ色。
スパーケーニガーの変異種で花色が安定しているのが特徴。

遅咲き品種

シャコバサボテンの仲間であるカニサボテンは1月~3月に花を咲かせます。遅咲きの品種はカニサボテンの交雑種などが多く、葉の特徴もカニサボテンに似ています。

品種特徴
ホワイトクリスマス花色は白色で、中心が淡いピンク色。
枝が上に伸びる立ち性で仕立てしやすい
ピンクローズ花色はピンク色で、珍しいバラ咲の立ち性品種。
蕾から花を楽しむことができる。
ノリス花色は鮮やかな真紅色(ワインカラー)で丸弁です。
草姿が横に伸びる横張性。

シャコバサボテンの仲間

カニバサボテン(カニサボテン)

シャコバサボテンとカニサボテンは見た目が似ています。大きな違いは茎節です。カニサボテンは、その名のとおりカニのハサミに似た丸みを帯びた茎節をもっています。シャコサボテンの茎節は、蝦蛄に似た葉が特徴で、葉の縁に突起がありトゲトゲしています。

また開花期も少し異なり、カニサボテンの開花期はシャコバサボテンが11月~12月であるのに対して、より遅咲きで1月~4月頃になります。シャコバサボテンがクリスマスカクタスと呼ばれるのも開花期によるものです。カニサボテンとシャコバサボテンの交雑も進んでいるため、両方の特徴をもった品種も増えています。

イースターカクタス

シャコバサボテンがクリスマスカクタスと呼ばれるのに対し、開花時期が3月~5月のイースターカクタスと呼ばれている種類があります。このためシャコバサボテンの仲間と思われがちですが、和名が星クジャクサボテンとつけられているように、クジャクサボテンやに近い種類です。葉の断面が星や十字型なことが特徴です。

シャコバサボテンや月下美人などについては、記事がありますので興味のある方はお読みください。

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その他 シャコバサボテンの栽培で気をつけたいポイント

栽培環境

シャコバサボテンは、日当たりの良い風通しの良い場所を好みます。できれば生育期の春から梅雨までは、屋外の日の当たる場所で屋外で管理しましょう。室内で育てるときも、日の当たる窓辺に置き、ベランダや庭など屋外にも定期的に出してあげると元気に育ちます。

夏越し

日光不足になるとひょろひょろと先端が細くなったりして徒長してしまい、弱って枯れる原因ともなります。しかし梅雨明け後の真夏の直射日光は、葉焼けの原因にもなりますので半日日に当てたら、午後は軒下などの日陰に移動する。もしくは寒冷紗などで遮光して半日陰で管理します。

シャコバサボテンは、ブラジル原産で自生地は熱帯性森林で霧が多い環境ですが、温度は夏でも25℃から30℃程度なので、日本の夏は暑すぎるといえるでしょう。風通しのよい涼しい場所を選んで管理しましょう。水やりも控えめにしてください。

冬越し

シャコバサボテンは、耐寒性は弱いです。霜の降りる冷え込む前、夜の温度が10℃以下になる10月下旬ごろには室内で管理してください。夜、窓際に置いておくと気温が下がり寒くなります。花が咲き終わったら気温が5℃以下にならない場所で管理し冬越をします。

短日処理

シャコバサボテンは短日植物で、日照時間が短くなると、花芽をつけ始めます。夜遅くまで明るい場所に置くと花芽やつぼみが付きにくくなる場合もあるので、明るさにも注意が必要です。ベランダなどでは生活光などで真っ暗にできない場合は、品種にもよりますが花芽がつく9月下旬ごろから一カ月程度、夕方から朝まで段ボールをかぶせておくなどの処理をしましょう。

水やり

サボテンの水やりのポイントは、生育期と休眠期で水やりの方法を変えることです。シャコバサボテンの水やりは基本的には生育期の3月〜9月は、表面の土が乾いたら水やりをします。ジョウロで根本に水を与える灌水で、底から水が流れでるまで与えます。

夏に根腐れすることが多いので梅雨と夏は、土が乾いたと思ったらもう2~3日まってから水やりをするとよいでしょう。

サボテンは休眠期にはいる10月〜2月は水は徐々に控えめにして水を減らしますが、シャコバサボテンは11月下旬から蕾が大きくなる時期ですので、水やりは控えず生育期と同様の水やりをします。花が終わった2月から3月頃までは水やりの回数を減らし、乾かし気味で管理します。

用土

一般の草花や観葉植物では、鉢植えの場合は、赤玉土と鹿沼土を基本用土として、ピートモス、バーミキュライト、パーライトやココヤシチップといった改良用の土を基本用土にプラスして使います。

しかし、多肉植物は休眠を伴うものが多く、休眠中の多肉植物は、根もほとんど給水しないので、根腐れを防ぐために鉢土を完全に乾燥させる必要があります。

シャコバサボテン専用の培養土が販売されていますので、そちらが便利です。専用の培養土を使う場合も鉢底には鉢底石を敷きましょう。自分で配合する場合には、赤玉土4・腐葉土3・軽石3や、赤玉土・腐葉土・鹿沼土の等量配合など水はけや通気性のよい土がよいでしょう。根腐れ防止にくん灰を少量混ぜてもよいでしょう。

サボテンは乾いた土に植え替えするのが基本ですが、シャコバサボテンはある程度湿らせた土に植え替えをします。新しい土は配合した後に半分程度濡らしてビニール袋に入れ、日向に2時間ほど放置した湿った土を使うとよいでしょう。

ハイドロカルチャー

サボテンは、水栽培(水耕栽培)で育てることもできます。また土の代わりにハイドロコーンやハイドロボールなどを使って、ハイドロカルチャーで育てることもできます。しかし植え替え時に苗を鉢ごと全部土から水栽培へ移行することは避けましょう。さし木で増やす際に、発根させた後に水栽培やハイドロカルチャーで育てましょう。

ハイドロカルチャーで使う素材はいずれも一定の保水力のある素材なので、正しく肥料を使うことで、観葉植物をしっかりと生育することができます。植え替え時には元肥料として緩効性肥料を入れると元気に育ちます。

水栽培やハイドロカルチャーについての肥料についての記事もありますので、興味があればお読みください。

肥料

砂漠などの栄養の少ない土でも育つサボテンですが、肥料をあげることで元気にすくすくと育ちます。

シャコバサボテンは花つきをよくするために肥料が大切です。生育期の4月と6月に固形の固形の緩効性肥料を置き肥し、3月~6月には液体肥料(液肥)を2週間に1度の施します。梅雨明け以降の肥料は不要です。

休眠期は絶対に肥料をやらないようにしてください。肥料やけを起こし、枯れる原因になります。

シャコバサボテンの肥料についての記事もありますので、肥料について興味のある方は読んでみてください。

植えつけ、植え替え

園芸店などで購入してきた苗の鉢は、インテリアに合わせて、素焼き鉢や、陶器やグラスなどにも植え替えすることもできます。またサボテンが病気で根元から腐ってしまったときは、すぐに植え替えが必要です。寄せ植えも植え替えの一種です。

またシャコバサボテンは生長に合わせて、1年~2年に一度、できれば毎年植え替えをしましょう。時期は4月頃に、一回り大きな鉢に移し替えます。根から土をくずして1/2~1/3程度を落とし、傷んだ根っこや根腐れを起こしているものは、根元から切り取ります。根腐れしているものは思い切って株分けしてもかまいません。根を露出している1/3程度切り詰め、新しい土に埋めて移し替えます。

植え替えする場合は、鉢が乾いている状態で引き抜きましょう。また新しい土は配合した後に半分程度濡らしてビニール袋に入れ、日向に2時間ほど放置した湿った土を使うとよいでしょう。

シャコバサボテンの一種であるカニバサボテンの植え替えについての記事もありますので興味がある方は読んでみてください。

剪定(切り戻し・芽摘み)

春に新芽を切り戻しすると、背丈を調整することで株がバランスよく仕立てられ、その茎を使ってふやすこともできます。秋になっても茎葉が生長し続けているときは、各枝の先端の赤くて柔らかい新芽をひねって、摘み取ると花芽が付きやすくなります。

秋には、茎節を成熟させて翌年の花芽のつきをよくするため、芽摘みをしましょう。涼しくなった9月の上旬に茎節がのびているようなら、先端のやわらかい新芽を摘みとります。

ふやし方

さし芽でふやすことができます。4月から7月ぐらいの生育期に行うとよいでしょう。しおれていない元気な茎節を2節ほどに切り取って、鉢に挿します。手でひねれば簡単に切れますが、切りにくい場合はハサミを使います。一鉢に10本ほど同心円状に挿し芽すると自然に丸く整って成長します。

シャコバサボテンのふやし方については、詳しい記事がありますので興味のある方はご覧になってください。

病害虫

シャコバサボテンは、ケムシ、ヨウトウムシなどの害虫が発生する恐れがあります。梅雨にはナメクジが発生する恐れもあります。それぞれの害虫によって葉っぱを食い荒らしたり、ウイルスを伝染させたりと活動も異なり、幼虫や成虫などによって対応は変わります。見つけたら早めに取り除いてあげましょう。殺虫殺菌剤なども有効です。

また湿気の多い場所に置いておくと、根腐れ病や茎枯れ病・茎腐れ病などにかかる恐れがあります。予防には、湿気の少ない風とおしの良い場所に置いてあげましょう。

まとめ

冬に大ぶりな赤やピンクの鮮やかな色の花が咲くシャコサボテンは、一般の観葉植物と比べて毎日手をかけなくても育つので、観賞用としても非常に人気のある植物です。ほかにも花が咲くサボテンとしては月下美人(ゲッカビジン)も有名です。

別名クリスマス・カクタスを呼ばれるとおりシャコバサボテンは冬に咲きますが、シャコバサボテンの近い仲間で、イースターカクタスがあります。花期は3月~5月ですのでシャコバサボテンの後に花を楽しむことができます。

最近はサボテンや多肉植物も人気で、つぼみから咲く花が可愛らしいカランコエ、ぷっくりとした扁平な球形の葉が2枚つける独特な見た目のリトープスなど、サボテンや多肉植物は不思議な魅力で、男性にも人気です。

お気に入りの花姿や、色の品種を見つけて上手に育てて、花を咲かせてみてください。

編集さん
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『農家web』では、この他、球根系から播種(は種)系、水生、宿根草、アサガオシクラメン、ヒヤシンス、紫陽花クレマチス、ベゴニア、ひまわり、チューリップ、ハーブ、アリウム、ポインセチアシャクヤクポトスペチュニアまたサボテンなどの多肉植物、常緑のガジュマルパキラ、クラピア、ビカクシダなど様々な観葉植物、ツツジなどの庭木、果樹、イチゴトマトなどの野菜のおすすめ記事があります。

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