生姜肥料

生姜栽培に適した肥料と与え方 生姜肥料

生姜栽培で使う肥料はどのような肥料がよいのでしょうか。ここでは肥料の成分や種類などの基本的情報から生姜栽培における肥料の種類や与え方について説明します。

生姜栽培に適した肥料とは

生姜にはどのような肥料成分がどれぐらい必要なのでしょうか。生姜栽培の施肥量は10aあたり成分量で窒素が24kg、カリウムが22kg、リン酸が25kgが目安です(出典:栃木県農産物施肥基準:葉茎菜類(PDF)

3大栄養素が同等程度必要なため、生姜には3大栄養素(窒素、リン酸、カリウム)がバランスよく含まれた肥料が適しています。

また香辛野菜の生姜は、アミノ酸が入っている肥料だと香りがよくなるといわれます。そのためアミノ酸が入った、有機肥料が適しています。地下茎部分を食する生姜は、土壌が柔らかくふかふかな土壌であることも重要なため、土壌効果もある有機肥料が適していいるといわれます。

しかしプランターなどでは、臭いが気になるという人は有機配合肥料を使いましょう。畑などでも堆肥や有機肥料を使い、足りない肥料分を化成肥料で補うこともできます。

生姜の専用肥料はほとんどが有機配合肥料で、さらにアミノ酸も配合されているため誰でも使いやすい肥料といえます。

生姜栽培の肥料の与え方

生姜栽培では、植えつけ時に土づくりと同時に元肥を施し、追肥は3回行います。追肥のタイミングは、草丈15cmの頃、草丈30cmごろ、最後の追肥は2回目の一カ月後に施肥します。

プランターでも同様です。プランターの場合は野菜の培養土などを使うと簡単です。

肥料の与え方については、土づくりの方法とともに元肥や追肥のやり方について詳しく説明しています。

生姜栽培におすすめの肥料

生姜栽培には有機肥料や有機配合肥料がおすすめ。有機配合肥料は野菜の肥料の他、生姜専用の肥料が便利です。

その他のおすすめの肥料や商品については、成分や使い方とともに詳しく説明しています。

肥料について

作物を栽培する場合、肥料を与えて育てることがほとんどですが、肥料についてよくわからないという方もいるのではないでしょうか。ここでは植物に必要な栄養素や肥料の種類、呼び方などを説明します。

そもそも植物に必要な養分って?植物が必要な養分に関するおさらい

植物が育つためにはチッソ(窒素)、リンサン(リン酸)、カリウム(加里)の三要素のほか、マグネシウムカルシウム石灰肥料が有名)などの「二次要素(中量要素)」、さらに鉄、マンガン、ホウ素をはじめとした「微量要素」が必要です。

チッソ(窒素)は、葉や茎などの成長に欠かせず、植物の体を大きくするため、「葉肥(はごえ)」と言われます。

リンサン(リン酸)は、開花・結実を促し、花色、葉色、蕾や実に関係するため、実肥(みごえ)と言われます。

カリウム(加里)は、葉で作られた炭水化物を根に送り、根の発育を促すほか、植物体を丈夫にし、抵抗力を高めるため、根肥(ねごえ)と呼ばれています。不足すると根・植物が弱ります。

肥料の箱や袋などに記載されているN-P-Kの表示は窒素(N)、リン酸(P)、カリウム(K)を指しています。その他、肥料についてより詳しいことは、下の記事を参考にしてみてください。

色々あって複雑ですが、最初は葉や茎活力を与えたいときは窒素(チッソ)多めの肥料を、花を咲かしたい、実の成長を促したいというときはリン酸多めの肥料を施すというイメージでやってみましょう。

肥料はどんな種類があるの?

作物・植物の栽培における肥料の種類は、大きく以下のとおりに分けることができます。

肥料はその物質の有機、無機によって、「有機肥料(有機質肥料)」「化学肥料(≒無機質肥料、化成肥料は化学肥料に属します)」の2つに分けることができ、形状によって、「固形肥料」と「液体肥料(液肥)」があります。

「化学肥料」とは、化学的に合成しあるいは天然産の原料を化学的に加工して作った肥料です。「有機肥料(有機質肥料)」とは、「油粕や米ぬか、腐葉土など植物性の有機物」「鶏糞(鶏ふん)、牛糞(牛ふん)、馬糞魚粉、骨粉などの動物性の有機物」を原料にして作られたものです。堆肥も、家畜の糞や落ち葉などの有機物を微生物によって分解・発酵したもので、有機肥料となります。有機肥料は、用土(培土)を養分を補うだけではなく、物理性の改善(ふかふかにする)にも役立ちます。

有機肥料と化成肥料どちらにもメリット・デメリットがありどちらがいいというわけではありません。育てる環境によって適している肥料は異なります。それぞれの特徴にあった肥料を選ぶことが大切です。

肥料を与えるタイミング 元肥と追肥

用土に肥料を与えるタイミングによって、肥料の呼び名が変わります。具体的には、「元肥」と「追肥」があります。

元肥

苗を植え付け(定植する)前に予め土壌へ施しておく肥料を「元肥(もとひ・もとごえ)」と言います。元肥は、初期生育を助ける働きがあり、肥料効果が長く続く緩効性や遅効性の肥料を施すのが一般的です。

追肥

苗の植え付け後(定植後)、作物が生長していくときに、土壌の肥料切れが起こらないように追加で施す肥料を「追肥(ついひ・おいごえ)」と言います。追肥を施す時期が遅れたりすると、植物の生育期に葉の色が薄くなったり、花が小さくなったりして最悪の場合、枯れてしまいます。特に窒素、カリウムは消費されるのが早いので適切な時期に追肥が必要です。

追肥は必要な肥料分がすぐに作物に届くように、速効性の化成肥料を使うことが一般的です。

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