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根菜類栽培

香味野菜として人気!ショウガ(生姜)の基礎知識と栽培方法の基本

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ショウガ・根生姜の写真 根菜類

ショウガ(生姜)は、消臭や殺菌作用、体を温める効果などさまざまな薬効を持った香味野菜です。独特の苦味もあり、冷奴やそうめんの薬味など、日本料理によく使用される野菜となっています。また、ショウガは栽培と収穫の方法によって、根生姜(根ショウガ)、葉生姜(葉ショウガ)、矢生姜(矢ショウガ)などに分別され、周年的に栽培することができる非常に有用な作物です。

ショウガは、学名で「Zingiber officinale」、英名で「Ginger」と呼ばれます。ショウガは、インドやネパール、中国などでも盛んに栽培され、古来から保存食、香辛料や医薬品(生薬)として使用されてきました。日本には、2〜3世紀ごろに中国から伝わり、奈良時代には栽培が始まっていたとされています。

日本国内のショウガは、国内供給量の7割程度が国産のものとされています(しょうが – 農畜産業振興機構)。中でも高知県、熊本県、千葉県などが主要産地となっています。

この記事では、ショウガの基礎知識や栽培方法の基本、重要事項、注意点などについて解説します。記事が長いため、目次を見て必要な部分から読み進めてください。

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ショウガの基本知識

収穫された生姜(ショウガ)
作物名科目原産地育てやすさ根塊の価格
(円/kg
苗の価格
(円/1苗)
収穫までの日数
(目安)
栽培できる地域作型栽培方法土壌酸度
(pH)
連作障害萌芽適温(地温)生育適温日当たり光飽和点
ショウガショウガ科熱帯アジア(不確定)☆☆★★★1,000円〜3,000円程度【根生姜】
植え付けから2ヶ月〜3ヶ月程度
【葉生姜】
植え付けから6ヶ月程度
全国葉生姜栽培
根生姜栽培
軟化栽培
露地栽培
施設栽培
プランター・鉢植え栽培
5.5〜6.0あり(3〜4年)15℃〜30℃25℃〜30℃日なた15〜20klx

ショウガは、ショウガ科ショウガ属の多年生の宿根草です。原産地は熱帯アジアとされていますが、野生種が見つかっておらず、厳密には不確定となっています。2〜3世紀頃には日本に渡来していたとされており、古来より栽培されていたとされています(ショウガ – Wikipedia)。

ショウガ栽培のポイント

  • ショウガは、種生姜(種ショウガ)を購入するか、前年に収穫した根塊(ショウガ)を適切に貯蔵して越冬させて植え付けます。病斑がない充実した根茎を植え付けるようにしましょう。
  • ショウガは、比較的高温性の作物で、生育適温は25℃〜28℃と高く、15℃以下になると生育が停止してしまいます。また、萌芽適温も高いため、十分に暖かくなったころから栽培開始となります。
  • ショウガは、乾燥を嫌い、多湿を好む作物です。特に生育旺盛となる夏ころには土壌の乾燥に注意しましょう。
  • 土壌の適応性は高いですが、適度な保水性があり、水はけの良い場所が適しています。
  • ショウガは連作障害が出やすい作物です。連作障害を防ぐために、4年〜5年は休閑するようにしてください。もちろん、プロ農家など同じ圃場で連作をする必要がある場合は、土壌処理剤(土壌消毒)や土作りによって連作障害を抑えながら、栽培をすることが可能です。

知っておこう!ショウガの種類

ショウガ栽培をする上で、どのような種類があるのかを知っておくことは重要なことです。ここでおさらいしておきましょう。

ショウガの分類は、以下の2つに従って分類されます。

  1. 大きさ
  2. 栽培・収穫方法

ショウガの品種は、大きさで分類されることが一般的です。大きさで分類すると、下記の3つに分けられるます。シそれぞれの定義と代表的な品種をまとめましたので参考にしてください。

項目大生姜中生姜小生姜
定義晩生で茎や葉が大きく生長し、根茎がよく肥大する品種。最も栽培されており、一般的に国産生姜と呼ばれたりする。中生〜晩生で大生姜に比べると小ぶりの品種。早生で根塊が小さめの品種。
味の違い香り・辛味ともにマイルドな生姜。爽やかな辛味が広がる生姜。辛味が強く、薬味として最適な生姜。
代表的な品種近江生姜、印度生姜、おたふく生姜、生姜土佐一号、生姜長崎一号、オガワウマレ生姜、八郎生姜、土佐大生姜 など三州しょうが(※小生姜に分類されることもある)、黄生姜、房州、らくだ など金時生姜、谷中生姜 など

また、ショウガは栽培方法や収穫時期の違いによって、下記3種類に分けることができます。品種によって、どの栽培・収穫方法が適しているかが変わってくるので、種生姜を購入するときに調べてみましょう。ちなみに、親生姜と呼ばれるものは、種生姜として植え付けた生姜を収穫したもののことを指します。

項目根生姜葉生姜矢生姜
定義地下の根茎部分を食用とする生姜。一般的に生姜と言われているものは根生姜になる。「新生姜」は収穫直後の白く柔らかいものを指し、「ひね生姜(囲い生姜)」は2ヶ月以上貯蔵して皮が飴色になったものを指す。根茎が小指ほどの大きさになったときに、葉付きの状態で収穫される生姜。生食に適している。谷中生姜は、葉生姜として収穫・販売されることが多い。遮光されたところで軟化栽培し、茎を白く柔らかくさせ、茎葉が15cm程度伸びてきた頃にわずかに日射に当てることで株元を紅色にしてから収穫する生姜。焼き魚の付け合せなどによく使われる。「筆生姜」「芽生姜」「軟化生姜」とも呼ばれる。
収穫時期10月下旬〜11月上旬7月〜8月8月〜9月
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生姜栽培(ショウガ栽培)のスケジュール

生姜(ショウガ)の栽培スケジュール
萌芽適温生育適温
15〜30℃25〜30℃
ショウガの萌芽適温と生育適温

各地域ごとに合わせて考えた、生姜栽培(ショウガ栽培)のスケジュールです。前提として、萌芽適温や生育適温とそれぞれの地域の気候を比較して、適当な栽培時期を選択して栽培してください。

中間地での栽培の場合、しっかりと気温が上がってくる4月下旬ころに植え付けすると、10月下旬頃から収穫することができます。また、矢生姜、葉生姜は更に早く7月〜8月に収穫することが可能です。株間を狭く植えることで、間引きと称して葉生姜を収穫することも可能です。

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生姜栽培(ショウガ栽培)の流れ・栽培方法

収穫された生姜(ショウガ)

ショウガ栽培の流れは、下記のようになります(関東・露地栽培の目安)。下記は、植え付けをして収穫まで栽培する流れとなっています。先述したように、地域によって気候などが変わりますので、適当な栽培スケジュールを立てて、同じような流れで栽培してください。

ショウガ栽培の流れ
  • 植え付け前
    • 「生姜の種」で販売されていることはない
    • 種生姜(種ショウガ)は、種苗店やホームセンターなどで早めに確保しておく
    • すでに生姜栽培を始めている園芸仲間や農家から根塊を分けてもらうのも良い
    • 前作で収穫したショウガを種生姜として活用しても良い
  • 植え付けの2週間前くらいから

  • 4月下旬〜5月上旬頃
    • 植え溝を作り、種生姜を並べて置き、植え付ける
    • 覆土の厚さは4〜5cm程度で十分である。あまり高くしすぎると、乾燥が助長される。逆に水はけの悪い土地であれば、畝高の高い畝を作れば排水性が良くなる
    • プランター栽培も可能
  • 5月〜8月頃
    • 水やり
    • 追肥(施肥)・土寄せ
    • 除草・病害虫管理
  • 7月〜8月頃
  • 10月下旬〜11月上旬頃
  • 植え付けから4年〜5年経過

種生姜(種ショウガ)の準備

種生姜を購入する

まずはじめに、種生姜を準備します。ショウガは、他の野菜とは異なり種で販売されているわけではなく、根塊そのものが種生姜として販売されています。種生姜は、時期になると種苗店やホームセンターなどで販売されますので見かけたら早めに入手するようにしましょう。種苗店などがネット販売しているケースもあるので、覗いてみるのもおすすめです。

種生姜を保存して次作に使う

種生姜は、すでにショウガ栽培を始めている方(園芸者や農家など)から分けてもらうことも可能です。また、すでにご自身でショウガ栽培をしている場合には、前作で収穫したショウガ(根塊)を種生姜として活用することができます。

種生姜の簡易的な保存方法は、下記のとおりです。

  1. ショウガを収穫したら、泥付きのそのままビニール袋に入れて口を縛る
  2. 袋ごと発泡スチロールに格納する
  3. 寒すぎず暑すぎない(15℃前後)の場所にて保管する。このとき湿度が90%以上となることが望ましい
  4. 植え付け前の3月頃に袋を開封して出来を確認する。黒い病斑やカビもなく、綺麗に色づいていれば問題なく使用できる
編集さん
編集さん

大規模に栽培されているプロ農家だと、袋に入れたショウガを収穫用コンテナに格納して、大きな保温庫などで保管することが多いです。湿度を保つためにスプリンクラーや加湿器を備えている方もいらっしゃいました。

良い種生姜の見極め方

ショウガ栽培は、種生姜の出来の良し悪しで決まると言っても過言ではありません。もちろん、病斑が出ているものは生長が悪くなりますし、そのほかにも芽の動きが悪いものも生長が悪くなりがちです。良い種生姜を見極めるようになると、良いショウガが収穫できるようになりますので、実践してみましょう。下記に、種生姜の見極め方についてポイントを挙げましたので参考にしてください。

  • 根塊の外皮がみずみずしく、色つやが良い
  • 黒い病斑や病害痕、カビなどがない
  • 白く伸び始めた小さな芽がたくさんある
スーパーで販売されているショウガを種生姜として使うことはできる?

結論から言うと、「できる可能性がありますが、避けましょう」。なぜなら、スーパーで販売されているショウガは芽が出ないように処理されたり、冷蔵保管されているため、栽培に適した状態ではないと考えられます。ショウガだけではなく、他の多くの作物についても同様のことが言えます。

種生姜を適切な大きさに分割する方法

種生姜は、購入した場合は小さく分割されているケースもありますが、譲り受けたものや前作の根塊は収穫したものは分割されずに大きな根塊となっていることが多いと思います。植え付けをする前に分割しましょう。

1片あたりの大きさ(重量)をを意識して、分割していきます。下記にそれぞれの目安を記載しますので、参考にしてください。また、分割するときも発芽している箇所を確認してください。各片に発芽部位がしっかりと残るように分割してください。芽が2〜3個程度残っていると安心です。切り口は、2〜3日程度乾燥させると良いでしょう。

項目大生姜中生姜小生姜
分割重量の目安(1片当たりのグラム数)70g〜80g程度60g〜70g程度50g程度

畑の準備(土作り)

ショウガを植え付ける畑の土作りを実施します。ショウガはプランターでも栽培することが可能です。地植え(露地栽培)とプランター栽培に分けて、土作りの方法を解説します。

露地栽培における土作り

ショウガ栽培における土作りの基本は、有機質が豊かで保水性に優れた土壌にすることです。ショウガは、乾燥を嫌う傾向にありますので、しっかりと土壌水分を蓄えられるよう土作りをしていきましょう。

但し、水はけ(排水性)の悪い土壌についても要注意です。水たまりができてしまうような場所では、ショウガに根腐れ(根茎腐敗病)などの悪影響を及ぼし、最悪の場合枯れてしまいます。排水性の悪い場所では、畝を高くしたり深く耕うんしたりして改善します。

土作りには、主に下記の肥料を使用します。

  • 苦土石灰
  • 熔成燐肥(熔成リン肥)
  • 堆肥

苦土石灰の散布(定植2週間前)

定植の2週間前ころになったら、定植する予定の場所に苦土石灰を散布します。土壌酸度(pH)を確認しながらの作業が望ましいですが、そこまでは難しいという方は下記の目安で散布してください。散布したあとは鍬(クワ)や耕運機などで深く(20cm以上)耕してしっかりと馴染ませましょう。

肥料(全種類施用)施用目安量(1平方メートル当たり)
苦土石灰100g程度
早めに準備できそうであれば・・・

早めに土作りの準備ができそうであれば、冬場のうちに土作りを始めておくのも一つの手です。冬場のうちに、苦土石灰と堆肥、完熟鶏ふんなどを一緒に施用して深く耕してなじませておくとよいでしょう。

肥料(全種類施用)施用目安量(1平方メートル当たり)
苦土石灰100g程度
堆肥2kg程度

グラムの目安は、下記を参考にしてください。

種類大さじ1杯小さじ1杯一握り
堆肥約100g
化成肥料約15g約5g約30g
苦土石灰約20g約8g約40g
油かす約20g約8g約40g
草木灰約30g

元肥の散布(定植1週間前)

定植の1週間前ころになったら、定植する予定の場所に植え溝を掘り、その溝に対して元肥を散布します。まずは、植え付ける場所に植え溝を掘っていきます。植え溝の大きさは、下記を参考にしてください。あくまで目安ですので、その場所に合わせたレイアウトにアレンジしてください。

溝幅溝の深さ畝間畝高条間(列間)株間
15cm程度10cm程度60〜80cm4〜5cm1条植え10cm〜20cm程度

植え溝を掘ったら、堆肥→油かす・化成肥料の順に溝に施肥をします。植え溝1メートル当たりの施肥の目安量は、下記のとおりです。

肥料(全種類施用)施用目安量(1メートル当たり)
堆肥1kg程度
油かす100g程度
化成肥料50g程度

施肥が終わったら、溝の深さの8割くらいまで土を戻します。このあとの植え付けの手順については「種生姜の植え付け」を参考にしてください。

プランター栽培における土作り

ショウガは、プランターでも栽培することができます。プランターで栽培する場合は、深さ20cm程度のプランターを用意すると良いでしょう。日陰でも育てやすい作物であるため、ベランダでの栽培も可能です。

プランター栽培においては、基本的に土作りはせずに栄養分が含まれている培養土を使用することが一般的です。一般的な野菜の培養土を用意すれば、大きな問題はないと思います(追肥は必要です)。

種生姜の植え付け

土作りが完了したら、畑に根株を植え付けます。地温が15℃以上になるころが適している時期です。

植え付けの手順は以下のとおりです。

  1. 植え溝を掘ります元肥の散布参照)。
  2. 植え溝に元肥を施して、植え付けの準備を済ませます(元肥の散布参照)。
  3. 種生姜を並べて、植え付けます。
  4. 地上から4〜5cmほどの厚さに覆土し、軽く鎮圧します。

植え付け

あらかじめ用意しておいた溝に、種生姜を植え付けていきます。畑の準備が済んでいない場合は、畑の準備(土作り)を参考にしてください。

種生姜は、1畝(1つの溝)に1列に並べて、株間が10cm〜20cm程度になるように間隔を空けながら、植え付けていきます。

ここで気になる点が2つあると思います。

  1. 植え付ける向き
  2. 植え付ける深さ

植え付ける向き

種生姜の植え付ける向きは、新芽が出ているほうが上となります。植え付けるときには、新芽が出ている方が上になっていることを確認しながら植え付けてください。

植え付ける深さ

あらかじめ準備していた溝にそのまま置いて並べるやり方で問題ありません。その上から土を戻し、覆土します。

覆土・鎮圧

溝に種生姜を並べ終わったら、土を戻します。このとき、元の地面の高さよりも4〜5cm程度高くなるように土を盛り上げます。土をかけすぎると萌芽が遅くなりますので注意しましょう。覆土が終わったら、クワなどで軽く鎮圧してあげます。

土壌の乾燥と雑草を防ぐためにマルチングしても良いでしょう。マルチングする場合は、鎮圧が終わった後に、黒マルチを張ります。黒マルチを張る場合は、梅雨明け頃に忘れずに外しましょう。

プランター・鉢植えの場合は?

鉢植え・プランターの場合は、下記の手順で植え付けてみてください。

  1. 元肥入りの野菜専用の培土2:堆肥1の割合で混ぜてプランターの上部7割程度のところまで敷き詰めます。底には、あらかじめ鉢底石やネットを敷いておいてください。
  2. 深さ5cm程度の溝を掘り、植え付けます。混み合わないように、一つのプランターに対して植え付ける根株は1〜3株程度で良いでしょう(60cmプランターの場合)。
  3. 植え付けが終わったら、その上からマルチングすることをおすすめします。ワラや腐葉土などを敷きましょう。その上からしっかりと水やりをします。
  4. 日当たりの良いところに置いておきます。地温が下がらないようにビニールなどをかけて保温すると、萌芽しやすくなると思います。
ショウガは乾燥を嫌う植物

ショウガは、乾燥を嫌う植物です。そのため、土壌表面が乾燥してきている場合には水やりをしてあげましょう。特にプランターの場合は、雨など外部からの水分の補給がありませんので、こまめに観察してやる必要があります。土壌の水分保持のために、マルチングをすることも重要です。

ショウガ栽培の管理作業(手入れ作業)

ショウガ栽培の生育期に関する管理作業(手入れ作業)には、主に4つの作業があります。

  1. 水やり
  2. 追肥(施肥)・土寄せ
  3. 除草・病害虫管理

水やり

土壌の乾燥が続くようであれば、水やりをしてください。特に下記の2つの時期は、土壌水分が重要となりますので、注意しながら観察してください。

  • 萌芽し始め、地上部の葉が増え始めた頃
  • 6月〜8月頃(生長が旺盛となるとともに、土壌の乾燥もしやすいため)

土壌の乾燥が気になる場合は、マルチングも有効です。乾燥が気になり始める夏前から敷き藁(稲ワラなどを敷く)をするなど、その土地に合わせたやり方をすれば良いでしょう。

植え付け時に黒マルチを張った場合は、梅雨明け頃に外しましょう。有機マルチ(稲ワラなど)に切り替えるのも良いでしょう。

プランターについても同様で、土壌表面が乾いたら水やりを適宜行いましょう。

ちなみに生育後期に潅水(水やり)が多すぎると根塊腐敗病が起きやすくなるので注意が必要です。

追肥(施肥)・土寄せ

地植えの場合

追肥・土寄せは、生育期間中に3回程度実施すると良いでしょう。下記を参考に追肥を施してみてください。また、生長の度合いによって追肥の回数や量を調整してください。

追肥の施し方は、畝の肩部分に肥料を散布してから、畝の周りの土と肥料を一緒に株元に土寄せします。

追肥実施時期施用目安量(1メートル当たり)
1回目草丈が15cmくらい化成肥料もしくは有機配合肥料30g程度
2回目草丈が30cmくらい化成肥料もしくは有機配合肥料50g程度
3回目2回目の1ヶ月後化成肥料もしくは有機配合肥料50g程度

土寄せをする際に、畝と畝の間を中耕するのもおすすめです。中耕すると土壌の通気性が良くなり、子の発達を促すことができます。また、除草もできるので一石二鳥です。

土壌の栄養分の補充加減がわかってきたら、ボカシ肥料など有機肥料中心の栽培に挑戦してみても良いでしょう。

プランター・鉢植えの場合は?

プランターの場合も、畑と同じタイミングで化成肥料や油かすなどを軽く散布してあげます。また、液体肥料も有効ですが、固形の化成肥料などに比べて流亡もしやすいため肥効が長続きしませんのでご注意ください。

除草・病害虫管理

地植えの場合、特に春ころから雑草が生い茂ってきます。雑草は、害虫生息の温床にもなるので、こまめに抜き取ることをおすすめします。また、落ち葉やワラなどをある程度の厚さ(5〜10cm)に敷き込んでおくと雑草の発生を抑制することができます。除草剤を活用するのも有効です。

病害虫と聞くと少し怖いですよね。ショウガは病害虫に強い植物と言われますが、病害虫に侵されてしまうリスクがないわけではありません。病害虫に対して適切に処理することでまん延を防ぐこともできます。「ショウガ栽培の生理障害・病害虫管理」に生理障害、病害虫の対処方法をまとめました。

ショウガの場合、特に重要な病害は根塊腐敗病です。雨などで畑(圃場)が浸水するなど土壌の水分過剰状態が続くと、感染が拡大する傾向にあります。また害虫では、アワノメイガやアズキノメイガ(フキノメイガ)による被害が多いです。

葉生姜の収穫

収穫された生姜(ショウガ)

葉生姜は、7月〜8月頃に収穫となります。

葉生姜は、葉の枚数が6枚〜7枚程度になったころに収穫します。収穫するときには、古根(植え付けたときの種生姜)を残したまま、かき取ります。地中の種生姜を可能な限り傷めないように収穫すると、残った芽がまた伸びてきます。

最終的に地下部に残った根茎は、根生姜として収穫することができます。

矢生姜(筆生姜)の収穫は?

矢生姜は、葉の枚数が3~4枚程度展開し、茎葉が15cmほど伸びた頃に収穫します。軟化させるため、日除けなどで遮光された環境で栽培されます。遮光しない環境で栽培した場合でも、同様に収穫することは可能かと思いますが、味や風味などは異なるかもしれません。

編集さん
編集さん

矢生姜の栽培に関しては、実際に見聞きしたことがないため情報がまとまり次第、ご紹介しますね。

根生姜の収穫

たくさんの根生姜の写真

根生姜は、晩秋の10月下旬〜11月上旬ころに収穫適期を迎えます。地温が10℃以下になったり、霜が降りたりすると腐敗が多くなることから、収穫はその前にすべて済ませてしまいます。収穫するときは、周りの土を掘り起こして土から根を剥がし、そのまま引き上げます。

種生姜だったものも収穫後食べられるの?

食べられます。「親生姜」と呼ばれ、普通の根生姜と比較すると辛味が強くなっています。

ショウガ栽培の生理障害・病害虫管理

ショウガを栽培していると、いろいろなトラブルが発生します。しかし、適切な対処方法を知っていれば慌てる必要はありません。代表的な生理障害と病害虫への対処方法を説明していますので、参考にしてください(準備中)。

主な害虫

  • ヨトウムシ
  • アワノメイガ
  • アズキノメイガ(フキノメイガ)
  • ショウガクロバネキノコバエ
  • カブラヤガ

主な病気

  • 根茎腐敗病
  • 紋枯病
  • 立枯病
  • 白星病
  • 紅色根茎腐敗病
  • 葉枯病
  • 腐敗病
  • 青枯病

主な生理障害

  • マンガン過剰

執筆者・監修者情報
執筆者・監修者

農家web編集部のメンバーが「農業者による農業者のための情報サイト」をコンセプトに、農業に関するあらゆる情報を丁寧にまとめてお届けしていきます。
編集部のメンバーは皆、実際に農業に携わりながら情報をまとめています。農学を極め樹木医の資格を持つ者、法人の経営・財務管理に長けている者、大規模農場の営農経験者などバラエティに富んだメンバーで構成されています。他にも農機具やスマート農業機器、ITなどのスキルも兼ね備えています。

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