有名なチェンソーメーカーであったり、好きなチェンソーブランドとして、ハスクバーナ（Husqvarna）の名前を挙げる人もきっと多いでしょう。ハスクバーナチェンソーは知名度もさることながら、機能や品質の面でもトップランナーといえます。
この記事では、ハスクバーナチェンソーのおすすめ製品や中古での購入方法などをまとめて紹介します。
ハスクバーナ（Husqvarna）とは？
ハスクバーナは、農林業機械や建設機械といった野外作業機の開発販売を行う世界的なメーカーです。同時に、「Husqvarna」のロゴマークでおなじみの製品ブランドでもあります。
もともとは、スウェーデン王室にマスケット銃を納める国営工場として1689年に設立されました。その後、ミシン、自転車、オートバイ、チェンソー、芝刈機などさまざまな機械の製造を行います。創業330年を超える当社ですが、時代とともに主力事業や会社としての佇まいを柔軟に変化させてきています。現在は、農林業機械や建設機械といった野外作業機を主力事業としており、世界60か国以上で事業を展開しています。
日本においては、ハスクバーナ・ジャパン株式会社が事業展開を担ってきましたが、2007年に小松ゼノア株式会社と合併したことで「ハスクバーナ・ゼノア株式会社」が誕生、引き続きその役割を担っています。ハスクバーナ・ゼノアでは、それぞれの特長を活かし、ハスクバーナ（Husqvarna）とゼノア（ZENOAH）の2つのブランドを主として扱っています。特に、林業や造園業の分野において、チェンソー、ポールソー、ヘッジトリマ、ブロア、草刈機、刈払機、手押し式芝刈機、ロボット芝刈機、ガーデントラクター、ホビーエンジン、粉砕ポンプなどが信頼と実績のある製品として広く知られています。
Albania（アルバニア）、Austria（オーストリア）、Belarus（ベラルーシ）、Belgium（ベルギー）、Bosnia and Herzegovina（ボスニア・ヘルツェゴビナ）、Bulgaria（ブルガリア）、Cyprus（キプロス）、Croatia（クロアチア）、Czech Republic（チェコ）、Denmark（デンマーク）、Estonia（エストニア）、Finland（フィンランド）、France（フランス）、Georgia（ジョージア）、Germany（ドイツ）、Greece（ギリシャ）、Hungary（ハンガリー）、Iceland（アイスランド）、Ireland（アイルランド）、Italy（イタリア）、Kenya（ケニア）、Latvia（ラトビア）、Lithuania（リトアニア）Luxembourg（ルクセンブルク）Moldova（モルドバ）、Netherlands（オランダ）North Macedonia（北マケドニア）Norway（ノルウェー）、Poland（ポーランド）、Portugal（ポルトガル）、Romania（ルーマニア）、Russia（ロシア）、Serbia（セルビア）、Slovakia（スロバキア）、Slovenia（スロベニア）、South Africa（南アフリカ）、Spain（スペイン）、Sweden（スウェーデン）、Switzerland（スイス）、Turkey（トルコ）、Ukraine（ウクライナ）、United Arab Emirates（アラブ首長国連邦）、United Kingdom（イギリス）、Zambia（ザンビア）、Zimbabwe（ジンバブエ）など
おすすめの選び方
ハスクバーナチェンソーには、たくさんの種類があります。さまざまな状況やニーズに適合できる反面、どれを選べばよいかわからないという人もいるでしょう。ここでは、おすすめの選び方①（使い方や用途で選ぶ）と②（動力源や燃料で選ぶ）の2つを紹介しますので、状況やニーズに合った機種の選定に役立ててください。
「chainsaw」を日本語表記すると、「チェンソー」、「チェーンソー」、「チェーンソウ」などとなります。いずれも正しいのですが、メーカーや業界関係者の間では「チェンソー」の表記を用いることが多いです。一般社会においては、「チェーンソー」の表記も広く浸透しています。
おすすめの選び方①（使い方や用途で選ぶ）
使い方や用途に応じて適したチェンソーを選ぶ方法があります。ハスクバーナでは、使い方や用途によって「プロ向けチェンソー」、「ツリーケア・ソー」、「オールラウンドソー」、「一般向けチェンソー」の4つのカテゴリーに大別しています。
プロ向けチェンソー
タフな機体に、高出力高性能のエンジンが搭載されています。最大切断径の面からも申し分なく、大木の伐採や倒木の処理にもしっかり適合します。他のカテゴリーに比べ種類も多く、林業や造園業のプロフェッショナルも満足できるラインナップで、特に注力していることがわかります。
535i XP®、540i XP、543 XP®、353、346 XP® New edition、545 Mark II、543 XP® G、550XP® Mark II、550 XP® G トリオブレーキ、550XP®G Mark II、555、560 XP®、562 XP®、560 XP® G、562 XP® G、565、572XP®、390 XP®、395 XP®、572XP®G、3120 XP
ツリーケア・ソー
軽量かつトップハンドルのカテゴリーです。小型なので運搬にも優れます。プロのアーボリスト向けに開発された製品で、樹木に登った状態でも作業がしやすいのが特長です。剪定、枝打ち、除去などの作業で高いパフォーマンスを発揮します。
T535i XP®、T525、T540i XP®、T540 XP®
オールラウンドソー
さまざまな用途で利用できるバランスに優れるチェンソーです。容易に始動できる始動性や操作性の高さが特長です。燃費にも優れ、排気ガスのレベルも低減されています。薪や丸太づくり、薪割りなどでの使用も想定されます。
439、440 eⅡ、445e Ⅱ
一般向けチェンソー
家庭や庭、ホビーや木工での作業に適したチェンソーで、エンジンとバッテリーの両タイプがあります。庭木、雑木、小木の伐木であったり、木材の切断であったりと活躍の場面も多いでしょう。
120e Mark II、135 Mark II、120i
おすすめの選び方②（動力源や燃料で選ぶ）
もうひとつのおすすめの選び方が、動力源や燃料で選ぶ方法です。動力源の違いによって、「エンジンチェンソー」と「バッテリーチェンソー」の2つに大別できます。それぞれチェンソーを使える環境、性能、メンテナンスの労力などが変わってきます。どういった状況での使用を想定しているかを考慮して機種選定する必要があります。
エンジンチェンソー
本格的な林業や造園業で使用する場合には、エンジンを搭載したエンジンチェンソーが選ばれます。動力源として混合燃料（ガソリンと2ストロークオイル）を使用するためバッテリーチェンソーと比べメンテナンスが面倒な反面、過酷な環境にも負けないパワーがあります。
ハスクバーナのエンジンチェンソーには、独自のX-TORQ® （エックストルク）、SmartStart®（スマートスタート）、AutoTune（オートチューン）といった優れた機能が採用されています。燃費がよく、排気ガスの少ないエンジンです。さらにエアインジェクション（遠心エアクリーニングシステム）によってフィルター清掃の頻度が少なくなっているほか、チョーク連動式のストップスイッチがトラブルを防ぐなど安全面にも最大限の配慮がなされています。
543 XP®、353、346 XP® New edition、545 Mark II、543 XP® G、550XP® Mark II、550 XP® G トリオブレーキ、550XP®G Mark II、555、560 XP®、562 XP®、560 XP® G、562 XP® G、565、572XP®、390 XP®、395 XP®、572XP®G、3120 XP®、T525、T540 XP®、439、440 eⅡ、445e Ⅱ、120e Mark II、135 Mark II
バッテリーチェンソー（充電式チェンソー、電動チェンソー）
燃料を使わないため排気ガスもなく、メンテナンスも楽です。一方で、パワー不足のため本格的な林業や造園業には不向きで、園芸や庭木の処理などに使用されることが多いというのが一般的な認識です。
しかし、ハスクバーナのバッテリーチェンソーは少し様相が異なります。独自開発のブラシレスモータや36V リチウムイオンバッテリーの採用により、エンジンチェンソーとほぼ同等の性能を実現しています。高回転チェンスピードによるパワフルさと低騒音性を兼ね備えているので、まさにプロ向けのバッテリーチェンソーといえます。
535i XP®、540i XP、T535i XP®、T540i XP®、120i
すべてのチェンソーを一覧表で比較
上記したハスクバーナチェンソーのスペックをまとめました。製品選びに役立ててください。
ハスクバーナチェンソーは種類が多くラインナップされており、それぞれのモデルに、ガイドバーの長さなど異なる仕様が存在します（他の販売店と比べて著しく安価で販売されている場合は、同モデルの別仕様ということがありえますので注意が必要です）。
まずは、ここでまとめた項目、排気量（cm3もしくはcc）、本体質量（kg）、メーカー希望小売価格などからモデルを絞り込み、その後に仕様（ガイドバーの長さなど）や機能（ヒートハンドルなど）によって最適な製品を選ぶとよいでしょう。
| 製品名 | ハスクバーナ 535i XP | ハスクバーナ T540i XP | ハスクバーナ 543 XP | ハスクバーナ 353 | ハスクバーナ 545 Mark II | ハスクバーナ 543 XP® G | ハスクバーナ 550XP® Mark II | ハスクバーナ 550XP®G Mark II | ハスクバーナ 555 | ハスクバーナ 560 XP® | ハスクバーナ 560 XP® G | ハスクバーナ 565 | ハスクバーナ 572XP® | ハスクバーナ 572XP®G | ハスクバーナ T535i XP® | ハスクバーナ T540i XP | ハスクバーナ T540 XP® | ハスクバーナ 439 | ハスクバーナ 440 eⅡ | ハスクバーナ 120e Mark II | ハスクバーナ 120i |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 概要 |  |  |  |  |  |  |  | | – |  | |  |  | |  |  |  |  |  |  |  |
| 使い方や用途 | プロ向けチェンソー | プロ向けチェンソー | プロ向けチェンソー | プロ向けチェンソー | プロ向けチェンソー | プロ向けチェンソー | プロ向けチェンソー | プロ向けチェンソー | プロ向けチェンソー | プロ向けチェンソー | プロ向けチェンソー | プロ向けチェンソー | プロ向けチェンソー | プロ向けチェンソー | ツリーケア・ソー | ツリーケア・ソー | ツリーケア・ソー | オールラウンドソー | オールラウンドソー | 一般向けチェンソー | 一般向けチェンソー |
| 動力源や燃料 | バッテリー | バッテリー | エンジン | エンジン | エンジン | エンジン | エンジン | エンジン | エンジン | エンジン | エンジン | エンジン | エンジン | エンジン | バッテリー | バッテリー | エンジン | エンジン | エンジン | エンジン | バッテリー |
| バッテリー電圧（V） | 36 | 36 | ー | ー | ー | ー | ー | ー | ー | ー | ー | ー | ー | ー | 36 | 36 | ー | ー | ー | ー | 36 |
| 排気量（cm3） | ー | ー | 43.1 | 51.7 | 50.1 | 43.1 | 50.1 | 50.1 | 59.8 | 59.8 | 59.8 | 70.6 | 70.6 | 70.6 | ー | ー | 37.7 | 35.2 | 40.9 | 38.2 | ー |
| 出力（kW） | ー | ー | 2.2 | 2.4 | 2.7 | 2.2 | 3.0 | 3.0 | 3.1 | 3.5 | 3.5 | 3.7 | 4.3 | 4.3 | ー | ー | 1.8 | 1.5 | 1.8 | 1.4 | ー |
| 本体質量（kg） | 2.6 | 2.9 | 4.5 | 5.0 | 5.3 | 4.7 | 5.3 | 5.5 | 5.9 | 5.9 | 6.1 | 6.5 | 6.6 | 6.8 | 2.4 | 2.5 | 3.9 | 3.92 | 4.4 | 5.1 | 2.95 |
| メーカー希望小売価格（税抜） | 55,000円～ | 69,000円～ | 139,000円～ | 99,800円～ | 99,800円～ | 154,900円～ | 158,000円～ | 170,000円～ | 128,000円～ | 224,600円～ | 237,100円～ | 216,300円～ | 265,900円～ | 277,900円～ | 55,000円～ | 68,000円～ | 108,000円～ | 49,800円～ | ー | ー | 27,800円～ |
ハスクバーナチェンソーの部品
チェンソーは多くの部品で構成されています。耐久性や強度に優れるハスクバーナチェンソーですが、使い続けることで部品は摩耗し消耗していきます。とりわけメンテナンスや修理が必要になってくるであろう部品に次のようなものがあります。
替刃
純正の替刃（ソーチェン）があります。X-CUTと名付けられている技術により、切れ味の持続性、確かな耐久性、目立てのしやすさなどが実現されています。その他、オレゴン製（OREGON）の替刃（ソーチェン）にも適合しますので、対応表を参照して選ぶようにしましょう。
オイル
オイルには潤滑油としての働きがあり、機械のパフォーマンスを発揮させるとともに、製品寿命を延ばすことにつながります。チェンソーにおいては、チェンオイルとエンジンオイルの2つが必要です。ハスクバーナは、そのいずれについても純正の製品を取り揃えています。ハスクバーナ製品のために独自に開発されたものですので、品質の高さは折り紙つきです。
キャブレター
パーツリストもしくは取扱説明書を確認することで、使用されているキャブレターを特定できます。ただし、キャブレターの調整や交換は、替刃やオイルに比べると高度な作業です。自信がある人以外は、修理店や販売店で対応してもらう方が無難です。
パンツ
純正のパンツ（ズボンもしくはチャップス）やジャケットといった防護服も取り揃えています。農業機械メーカーだからこそわかる安全性と快適性を両立しています。防護服の保護性能を維持するための専用洗剤もあります。
ハスクバーナチェンソーの修理および販売店
ハスクバーナのホームページに、修理店や販売店の一覧が掲載されています。確認の上、近くの店に連絡してみるとよいでしょう。農機具店が多いですが、ホームセンターでも修理や販売に対応している場合があります。
また、ハスクバーナでは、全国に10店舗を超える「ハスクバーナショップ」を設置しています。製品の展示点数も多く、実際に触って比べることができます。気になる場合は、ぜひ足を運んでみるとよいでしょう。
ハスクバーナチェンソーを中古で買いたいときは
135e、346 XP®、236eなどの販売が終了した旧モデルを入手したい人もいるでしょう。あるいは、新品でなくてもいいからハスクバーナチェンソーをもっと安く入手したいという人もいるかもしれません。そうした場合におすすめなのが、大手オークションサイトである「ヤフオク！」を利用する方法です。
オークションというと落札するために価格を随時確認しなくてはいけないなど煩わしいイメージがあるかもしれませんが、実は現在の「ヤフオク！」には「定額」で出品されている商品が多くあります。「定額」で出品されている商品は、オークション形式とは異なり、表示されている価格に対し購入ボタンを押すだけで即時取引完了となります。このように煩わしさもなくなっているばかりか、農機商品の取扱い数も急拡大しており、非常に使い勝手のよいサービスに進化しています。
以下にリンクを用意しましたので、ぜひ一度のぞいてみるとよいでしょう。
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まとめ
ハスクバーナチェンソーには信頼と実績があり、機能や品質の面でも優れています。たくさんの種類の製品があるので、きっとぴったりの1台が見つかるはずです。たくさんありすぎてどれを選べばよいかわからないという場合には、大まかにラインナップを把握した後に、仕様（ガイドバーの長さなど）や機能（ヒートハンドルなど）によって徐々に絞り込んでいくという方法がおすすめです。なお、ハスクバーナでは、今回紹介したチェンソーとは別にポールソー（高枝チェンソー）やヘッジトリマも展開しています。気になる人はチェックしてみるとよいでしょう。
また、純正の部品やアクセサリー（ガイドバー、ソーチェン、目立て用具、オイル、燃料缶、防護服、防護手袋、ヘルメット、バイザー、サングラス、ブーツ、クサビ、斧など）も取り揃えています。うまく活用して、しっかりとした装備で作業に臨むようにしましょう。
購入には選択肢を多くもつためにも、Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピング、モノタロウなどのショッピングサイトも活用してみましょう。ショッピングサイトはいわゆる通販サイトとも似ていますが、複数のショップやストアにまたがった買い物ができることから利便性が高いのが特長です（家電、パソコン、カメラ、アクセサリー、時計、打楽器、弦楽器、管楽器、本、コミック、ファッション、靴、スポーツ用品、アウトドア用品、ペット用品、キッチン用品、インテリア用品、家具、工具、プラモデル、おもちゃ、ゲーム、自動車、食品まで何でもそろいます）。出荷元と配送先にもよりますが昨今は物流が発達しているので、早ければ注文の翌日や翌々日には手元に届きます。また、送料を考慮しても実店舗で購入するより安いケースも多いです。
なお、他の売れ筋ブランドであったり、類似メーカーとしては以下のようなものもあります。興味がある場合には、ぜひチェックしてみるとよいでしょう。
