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チェーンソー道具

チェンソーのすべてがココに!チェンソー総まとめ

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【画像】マキタのエンジンチェンソーであるMEA3110TMやME230Tのほか、リコイル(スターターロープ)操作不要でブラシレスモーターや脱落防止ナットを採用したUC122DRF、MUC254DRGX、MUC254DGNR、MUC256DGF、MUC306DZF、MUC353DZなどがリチウム電池を搭載したコードレスチェンソーとして知られている(セーバーソー、ジグソー、グラインダー、ドリルなどの技術が活かされている) チェーンソー

映画や漫画の中で、チェンソーは武器あるいは凶器として描写されることがあります。もちろん本来の使われ方とは全く異なりますが、目にする機会が多い分、もっとも有名な農業機械のひとつといえるかもしれません。

この記事では、チェンソーに関する知っておきたい情報を網羅的に説明します。詳細はそれぞれ別の記事を用意していますので、ぜひチェックしてみてください。

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チェンソーとは

チェンソーは、多数の小さな刃が連なったソーチェンを動力によって回転させることで、木などの対象物を切る道具です。

林業や土木業においては欠かすことのできない道具ですが、一方で庭の手入れなど広く一般に利用される道具でもあります。そのため、製品の性能や仕様が幅広く、種類が多いことも特徴になっています。

手作業では大変な労力のかかる作業であっても軽快にこなしてしまう便利な道具である反面、使い方を誤ると大変危険な道具でもあります。ホームセンターなどでも簡単に購入できることから忘れがちではありますが、使用にあたっては十分に注意を払うようにしましょう。

「チェンソー」、「チェーンソー」、「チェーンソウ」の違い

「chainsaw」を日本語表記すると、「チェンソー」、「チェーンソー」、「チェーンソウ」などとなります。いずれも正しいのですが、メーカーや業界関係者の間では「チェンソー」の表記を用いることが多いです。一般社会においては、「チェーンソー」の表記も広く浸透しています。

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チェンソーを使うために資格や講習は必要?

チェンソーを使うために資格を取得したり、講習を受けたりする必要があるのでしょうか?それぞれについて説明します。

資格

チェンソーは、優れた切断力をもち非常に便利である反面、使い方を誤ると他の電動工具などと比べても危険な道具でもあります。死傷事故の件数は減少傾向にありますが、近年でも高止まりしている状況です。

こうしたことを背景に、チェンソーの使用にあたっては資格や免許に相当する「チェーンソーによる伐木等の業務に係る特別教育」の修了が必要とされています。ただし、これは業務で使用する場合に限られており、私的に使用する場合には必須とはなっていません。

講習

安全意識が高い場合には仲間内や地域独自に講習(勉強会)が開催されることもあるかもしれませんが、法令の裏付けのある講習に限れば、「チェーンソーによる伐木等の業務に係る特別教育」のほぼ一択という状況になっています。

この特別教育では、チェンソーの安全な使い方、メンテナンスの方法(ヤスリでの目立てや組立て)、伐採や剪定の方法などもカリキュラムに含まれており、一通りの基本的な技能を習得することができます。受講条件はなく、誰でも受講することができます。

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チェンソーの使い方

チェンソーの使い方は、製品によって微妙に異なります。したがって、最も重要なことは、製品ごとの取扱説明書をしっかりと読むことです。一方で、チェンソーの扱いに習熟している人であれば、取扱説明書をあまり読まなくてもすぐに使えてしまうのも事実です。それは製品によらず共通する使い方があるためです。

チェンソーを使う際に、特に注意しなくてはいけないのはキックバック(跳ね返り)です。キックバックとは、ガイドバー先端上部の位置が木に当たることが原因で起こり、作業者の上半身や頭部めがけて跳ね返る現象のことです。また、立木を切る際には、事前に木を倒す方向や退避場所を確実にしておかなければいけません。正しい知識をもたずに作業に臨み、手前に木が倒れるようなことがあると重大な死傷事故につながります。

チェンソーは危険な道具であり、チェンソーを使った作業にも常に危険がつきまとうことを忘れてはいけません。細心の注意を払って作業に臨むようにしましょう。

チェンソーを動力ごとに分類すると

エンジンを搭載したチェンソーを「エンジンチェンソー」とよびます。一方、モーターを搭載し電気によって動作するチェンソーを「電動チェンソー」とよびます(電源コードが必要なタイプ、コードレスタイプの両方があります)。それぞれに、メリットとデメリットがあります。どちらか一方が優れているということはなく、一長一短というところになるので、使用場面や用途に応じたものを選ぶ必要があります。

エンジンチェンソー

エンジンチェンソーには、以下のような特徴があります。エンジンの出力(kWあるいは馬力)は排気量(ccあるいはml)で近似され、大きいほど長いガイドバー(cmあるいはインチ)を装着することができます。

エンジンチェンソー
動力エンジン
動力源燃料
(無鉛ガソリンおよびエンジンオイル)
始動リコイルスタートロープを引いて点火
取り回し山林や畑等どこでも使える
(燃料切れ後にも、給油すればすぐに使える)
メンテナンス燃料で汚れやすく手間
排気ガス排気ガスが出る
騒音大きめ
振動大きめ
切断力パワフル

電動チェンソー

電動チェンソーには、以下のような特徴があります。モーターの出力(kWあるいは馬力)が大きいほど長いガイドバー(cmあるいはインチ)を装着することができます。近年はバッテリーの改良なども進み、エンジンチェンソーに見劣りしない強力な製品もあります。

電動チェンソー
動力モーター
動力源電気
(バッテリー)
始動スイッチを押すだけなので、再始動も楽
取り回し電源がある場所でのみ使える
(バッテリー切れ後には、充電が必要)
メンテナンス手間が少ない
排気ガス排気ガスが出ない
騒音小さめ
振動小さめ
切断力切れ味で劣る傾向

チェンソーを用途ごとに分類すると

チェンソーは切ることを目的とした道具ですが、用途ごとにさらに特化したものも存在します。代表的な用途として次のようなものがあります。

枝打ち

枝打ちとは、樹木の幹から枝を切り落とす作業のことです。樹木から製材するにあたって、枝の部分は木材に「節」を生じさせます。一般に、この節は商品価値を低下させるため、それを防ぐ目的で枝打ちが行われてきました。また、枝打ちによって日光が下層まで届くようになるため、森林整備に寄与する山林作業とも位置付けられています(その他の身近な山林作業としては、チップソーナイロンコードカッターなどが装備された草刈機を利用しての草刈りおよび除草作業が挙げられます)。

かねてより枝打ちには、鉈(ナタ)や鋸(ノコギリ)といった手工具が利用されてきました。しかし、近年の林業においては、農機具類の発展にともない、鉈(ナタ)や鋸(ノコギリ)では切断に苦労する太い枝を中心にチェンソーが利用されることが増えています。枝打ちには、軽量の小型チェンソーが利用されます。

高枝切り

高枝切りチェンソー」は、高い位置にある枝を切るために柄が長く設計されているチェンソーです。そのため、「高枝チェンソー」、「ポールチェンソー」、「ガーデンポールソー」などとよばれることもあります。さらに、そのいずれとも異なる名称をメーカー独自に製品名としていることも多く、その製品が高枝チェンソーであることを認識しにくいという特徴もあります。

竹切り

切りには、竹を切ることに特化した専用のチェンソーを使います。一般的なチェンソーとの違いは、ソーチェンがフルカッタータイプであること、ガイドバーがカービングバーであること、ハンドルがトップハンドル(トップハンドルソー)であることなどの特徴を備え、竹を切ることに特化させている点です。

根切り

樹木あるいは草本の根を切ることに特化したチェンソーは、「根切りチェンソー」や「ルートカッター」などとよばれています。根を切るために土に刃およびガイドバーを入れるので、一般的なチェンソーと異なる状況で使用することが想定されます。

製材

製材とは、伐採した木や丸太などを材木へと加工することを指します。材木はさらなる切削や寸法調整を経て、角材や板材などの用材に加工されます。角材や板材などの用材が、建築や家具に利用されることで消費者へと届けられています。

角材や板材などの用材に加工する際には、材木を垂直方向に挽く(切断する)ことになります。一般に、チェンソーは材木を水平方向に挽くことを想定した機械なので、垂直方向に挽くことにはあまり適していません(垂直方向に挽く場合は抵抗が大きく、切断時間も長時間に及ぶため、十分に目立てしておくなど準備が必要です)。そこで、チェンソーを用いた製材を補助する目的で使うのが、「チェンソー製材機」です。

チェンソーアート

「チェンソーアート」もしくは「チェンソーカービング」とは、チェンソーを駆使して原木や氷の塊から制作された彫刻作品のことです。制作過程の実演パフォーマンスまで含めて、芸術つまりアート(art)だと表現されることもあります。確かにダイナミックかつスピーディーに、龍、馬、熊、猛禽類などの彫刻作品を作り上げる様子は、芸術つまりアート(art)であることに疑いの余地がありません。なお、カービング(carving)は、カーブ(carve)のことであり、カービング愛好家のことをカーバーともよびます。

チェンソーをメーカーごとに分類すると

代表的なチェンソーメーカーとして、次のようなものがあります。

スチール(STIHL)

スチール(STIHL)は、販売台数世界No.1のチェンソーブランドでありメーカーです。林業、農業、造園業、建設業向けの機械を開発販売しています。チェンソーのほかにも、コンクリートカッター、カットオフソー、クリアリングソー、チップソー、刈払機、草刈機、ヘッジトリマー、ブロワー、スイーパー、高圧洗浄機、コンビツール、ハンドツール、携行缶、防護用品なども手掛けています。

ハスクバーナ(Husqvarna)

ハスクバーナ(Husqvarna)は、農林業機械や建設機械といった野外作業機の開発販売を行う世界的なメーカーです。同時に、「Husqvarna」のロゴマークでおなじみの製品ブランドでもあります。もともとは、スウェーデン王室にマスケット銃を納める国営工場として1689年に設立されました。その後、ミシン、自転車、オートバイ、チェンソー、芝刈機などさまざまな機械の製造を行います。創業330年を超える当社ですが、時代とともに主力事業や会社としての佇まいを柔軟に変化させてきています。現在は、農林業機械や建設機械といった野外作業機を主力事業としており、世界60か国以上で事業を展開しています。

ゼノア(ZENOAH)

会社の沿革としては、1910年に創立された東京瓦斯工業株式会社が源流にあり、ゼノア株式会社や小松ゼノア株式会社を経て、現在のハスクバーナ・ゼノア株式会社に至っています。ゼノアブランドの農林機器の中でも、チェンソーは重要な役割を果たした製品です。G35シリーズというチェンソーの爆発的ヒットが、現在までの農林機器事業の礎を築きました。プロソー、オールラウンドソーまで幅広く取り揃えており、樹木、雑木、材木、薪などあらゆる用途に対応します。

ブラックアンドデッカー(Black&Decker)

ブラックアンドデッカーチェンソーは、充電式の電動チェンソーなので燃料の入手やメンテナンスの手間が少ない点で優れています。電池としてリチウムイオンバッテリーを採用しており、急速充電が可能です。このリチウムイオンバッテリーは他用に供し、ブラックアンドデッカーのガーデニング製品や電動工具製品にも利用することができるため、価格や作業性の面からも合理的といえます。さらに、替刃(ソーチェン)に大手メーカーのオレゴン(OREGON)製品が使える点なども汎用性の高さに寄与しており、安心して使うことができます。

マキタ(makita)

マキタ(makita)は、電動工具のトップメーカーです。有名なインパクトドライバーやインパクトレンチなどの電動工具だけでなく、耕運機、芝刈機、高圧洗浄機、送風機、発電機、噴霧器、墨出し器、電気カンナ、ポンプ、レーザー距離計といったさまざまな機器を開発販売しています。マキタのチェンソーもよく知られており、特に電動チェンソーは高性能に加えてラインナップが豊富で大変人気があります。木工や工作といった作業には、レシプロソーやバンドソーも用いられます。

リョービ(RYOBI)

リョービ(RYOBI)は、世界トップクラスのダイカストメーカーです。他にも、電動工具、ガーデン機器、清掃機器などDIY機械で馴染みがあるという人も多いのではないでしょうか。実は、電動工具、ガーデン機器、清掃機器などを手掛けていたパワーツール事業部門は、2018年に京セラグループの京セラインダストリアルツールズ株式会社へと事業譲渡されています。しかしながら、京セラインダストリアルツールズは、認知度の高いRYOBIブランドをそのまま継続して使用しているため、現在でもホームセンターなどでその製品を見かけることができます。

共立(KIORITZ)

共立(KIORITZ)は、株式会社やまびこのもつ製品ブランドのひとつです。小型屋外作業機械と農業用管理機械を展開する国内ブランドと位置付けられています。やまびこは、共立(KIORITZ)のほか、エコー(ECHO)新ダイワ(shindaiwa)ブランドのチェンソーも展開しています。

エコー(ECHO)

エコー(ECHO)は、株式会社やまびこのもつ製品ブランドのひとつです。小型屋外作業機械と農業用管理機械を展開するグローバルブランドと位置付けられています。ただし、エコーチェンソーは日本国内でも販売されており、ホームセンターなどで見かけることができます。そうした背景もあり、エコーチェンソーは一般用、共立チェンソーはプロ用と認識している人もいるようです。

新ダイワ(shindaiwa)

新ダイワ(shindaiwa)のチェンソーは、ラインナップも豊富です。林業や造園業のプロが行うような、枝払い、間伐、大径木処理、根切り作業に適合するモデルも当然あります。一方、農家の普段使い向けのモデルもあり、庭木や枝の剪定、丸太や木材の切断、伐採、伐木、薪割り、日曜大工、木工などほとんどの作業をこなすことができます。

ハイコーキ(HiKOKI)

ハイコーキ(HiKOKI)は、工機ホールディングス株式会社が展開する製品ブランドです。工機ホールディングスはかつて日立工機株式会社という社名の日立グループの会社でしたが、2017年にグループを離脱し現在に至っています。この沿革にともない、日立(HITACHI)ブランドで展開されていた電動工具などの製品が、新たにハイコーキ(HiKOKI)ブランドに刷新されています。社名やブランド名の変遷はあっても、製品の開発販売や保証修理は、設立以来70年に渡って当社が担っています。穴あけ、締付け、研削、研磨、曲げ、切削、圧着などの専門作業において、抜群の実績と信頼があるメーカーといえるでしょう。

ハイガー(HAIGE)

ハイガー産業株式会社は、農業機械を含む産業機械の開発販売を行うメーカーです。群馬県に本社を構え、中国の工場で製造した高品質な製品をリーズナブルな価格で販売することを標榜しています。安かろう悪かろうとも評されがちなMedeInChinaの製品を会社一丸の努力によって高い品質まで向上させてきました。

丸山(MARUYAMA)

株式会社丸山製作所は、農林業用機械などの開発販売を行うメーカーです。農林業用機械のほかにも、工業用ポンプ、消火器、緑化関連商品、畜産・施設園芸関連商品(石灰塗布機など)も手掛けています。当社はエンジン技術やポンプ技術に強みをもちます。そういったこともあり、農業、林業、造園業などのプロにとっては、2サイクルエンジンの搭載された農業機械(農機具や資材)でなじみが深いです。

シングウ(SHINGU)

株式会社新宮商行は、創業100年を超える「木」のプロフェッショナル企業です。事業として、木材部、機械部、山林部といった部門をもっており、木にまつわるトータルソリューションを提供しています。具体的には、木質住宅部材や資材の供給、林業関連機械の開発販売、全国5,000ヘクタールの社有林の管理および森林経営などの取り組みがなされています。

タナカ(Tanaka)

社名をそのまま冠したブランドで、チェンソーについてはガイドバーや本体にそのロゴが印字されています。主な販売経路は、農機具店などです。現在は新規での製造はされていませんが、農機具店で流通在庫として販売されている可能性があります。入手したい場合には、問い合わせて確認してみるとよいでしょう。また、中古で入手する方法も検討してみましょう。なお、電動チェンソーも扱っていましたが小型2サイクルガソリンエンジンに強みがあったので、人気はECS-3309やTCS-2800Sといったエンジンチェンソーに集中していました。

その他

その他に、以下のメーカーなどもあります。いずれも知名度と人気があります。

  • ボッシュ(BOSCH)
  • ヤードフォース(YARD FORCE)
  • ナカトミ(NAKATOMI)
  • 山善(YAMAZEN)
  • 高儀(EARTH MAN)
  • 工進(KOSHIN)

チェンソーの部品やパーツ

チェンソーは、専門性の高い部品やパーツの組み合わせで成り立っています(互換性のある部品やパーツが多いことも象徴的です)。そのうちのいくつかについては、チェンソーを使用する上で一定程度は知っておく必要があります。

刃(ソーチェン)

刃(ソーチェン)は、カッター、ドライブリンク、タイストラップが繰り返し連結された構造になっています。そして、それぞれの部品を連結させる役目の突起が、リベットです。これら部品の種類を変えたり、並び方や頻度を変えたりすることで、チェンソー刃に異なる特性をもたせています(たとえば、竹切り用やカービング用では、フルカッターとよばれるカッター数を2倍にしたチェンソー刃が用いられます)。異なる特性をもたせたチェンソー刃は、用途が異なるため各々別製品となり、品番も異なります。

ガイドバー

ガイドバーとは、ソーチェンとともに切削部を構成する金属製のプレートのことです。ガイドバーにある溝(レール)をソーチェンが走って回転することで、チェンソーの刃として機能します。ガイドバーにはタイプや形状の違いがあり、「スプロケットノーズバー」と「ハードノーズバー」に大別されます。

チェーンオイル

チェンソーは、刃(ソーチェン)がガイドバーの溝を高速回転することで、切断あるいは切削能力を発揮する仕組みになっています。この時、仕組みとして必ず摩擦が発生します。チェーンオイルは、この摩擦を低減させる潤滑油として使用します。

チェーンオイルを使用しないと、摩擦により熱が発生して焼き付きが起きてしまうとともに、刃(ソーチェン)とガイドバーがあっという間に摩耗してしまいます。そのため、チェーンオイルはチェンソーを使う場合に必須といえます。

燃料

エンジンを搭載したエンジンチェンソーでは、無鉛ガソリンとエンジンオイルを混ぜ合わせた「混合燃料」を使用します。誰でも簡単に作製できる混合燃料ですが、手間に感じる人もいるでしょう。その場合には、市販されている混合燃料を利用する方法もおすすめです。

チェンソーの防護服と保護具

チェンソーの使用にあたっては防護服や保護具のガイドラインが示されており、以下のような防護服と保護具に言及されています。これらの防護服と保護具は、作業中のチェンソーが体に触れてしまった場合でも刃(ソーチェン)の回転を止めるような機能があります。私的な目的(庭木の伐採、枝打ち、薪割りなど)でチェンソーを使用する場合には義務化されていませんが、ぜひ防護服や保護具を着用装備する習慣を身につけましょう。

  • 下肢の保護衣(防護ズボンもしくはチャップス
  • 手袋(グローブ
  • 保護帽(ヘルメット
  • 保護網(フェイスガード、フェイスシールド、フェイスプロテクター、バイザー)
  • 防音保護具(イヤーマフ)
  • 安全靴(チェンソーブーツ)

チェンソーの目立てについて

目立てとは、丸ヤスリやクランプなどの道具を用いて刃を研ぐ作業のことで、刃の切れ味を回復するために行います。チェンソーだけでなく、鋸(ノコギリ)などにおいても行う作業です。

チェンソーでは、木の伐採や切断にともなって徐々に切れ味が低下したり、切り曲がるようになったりします。動力(エンジンやモーター)のパワーで一定程度には切れますが、目立てをすると新品同様の鋭い切れ味を取り戻すことができます。切れ味が悪くなる度に新品のソーチェンに交換するとなると、価格的にも高いのはもちろん、サステナビリティの観点からも好ましくありません。

使用状況や好みにもよりますが、通常はチェンソーを2~3日使用するごとに目立てをします。ポイントさえ押さえれば、初心者でも簡単にできます。安全で効率のよい作業をするためにも、正しい目立てをぜひ身につけるようにしましょう。

チェンソーを中古で売買したいときは

チェンソーをはじめとする中古の農業機械を手軽に売買できるサービスがあります。中古の農業機械を専門に扱ったサービスもありますが、手軽さという観点では「ヤフオク!」、「メルカリ」、「ジモティー」、「楽天(中古市場)」、「Yahoo!ショッピング(中古マーケット)」などがおすすめです。どれも農業機械以外の売買もできるサービスですので、汎用性があり、すでにアカウントをもっている人も多いはずです。サービスを利用するために、新たに利用者情報を入力してアカウントを作成する面倒な操作を省ける点で優れています。

チェンソーをレンタルしたいときは

年に数回しか使わなかったり、保管収納スペースがなかったりという理由から、チェンソーをレンタルしたい場合があるかもしれません。他には、たとえばマキタのMUC254CDGRを購入する前に、仕様として記載されている有効切断長250mmや重量3.1kgを体感するためにレンタルしたいというような場合もあるかもしれません。

農業機械や農業資材といった農機具は、購入するものであってレンタルするものではないという潮流がこれまではありました。しかし、世間一般に「所有」から「共有」への概念の変容があり、農業分野でもレンタルサービスが少しずつ増えてきています。

徐々に広がりを見せる農機具のレンタルサービスですが、試運転や整備などのメンテナンスをレンタルサービス事業者が行ってくれるというメリットもあります。メンテナンスの行き届いた農機具で安心安全に作業できる状況は、初心者にとっては大きなメリットといえます。反対にデメリットは、同じ回数だけ当該農機具を使う場合は料金的に割高になること、レンタルできる農機具の種類が限られていることなどが考えられます。メリットとデメリットをそれぞれ鑑みて、必要に応じて農機具のレンタルサービスを利用してみましょう。

まとめ

チェンソーには、多くの製品や型式があります。初めてカタログや通販サイトを見て、その多彩なラインナップに面食らってしまった人もいるかもしれません。

使い方やメンテナンスなど知っておきたいことも少なくありませんが、極端にはスロットルレバーを握ることできちんと作動するはずです。まずは手軽に入手できるものから始めてみて、操作を通じて徐々に理解を深めることをおすすめします。初心者であっても、軍手を着用したり、足場をしっかりと確保するなど安全に十分留意して作業に臨めば、きっとチェンソーは想像以上にマルチな活躍をみせる頼もしい相棒となってくれることでしょう。

執筆者・監修者情報
執筆者・監修者

農家web編集部のメンバーが「農業者による農業者のための情報サイト」をコンセプトに、農業に関するあらゆる情報を丁寧にまとめてお届けしていきます。
編集部のメンバーは皆、実際に農業に携わりながら情報をまとめています。農学を極め樹木医の資格を持つ者、法人の経営・財務管理に長けている者、大規模農場の営農経験者などバラエティに富んだメンバーで構成されています。他にも農機具やスマート農業機器、ITなどのスキルも兼ね備えています。

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