初心者でもわかる!チェンソーの使い方

【画像】チェンソーは、インパクトレンチ、ドリルドライバー、ディスクグラインダ、ミニグラインダ、釘打ち機などのバッテリー式充電工具と同じようにホームセンターで入手できるが、大木を伐るためのソーチェーンやエンジンが搭載されており、じょうごなどを利用して燃料を補給する点で使い方も大きく異なるチェーンソー
チェーンソー道具

チェンソーは、その仕組みから鋸(ノコギリ)や鉋(かんな)にもたとえられる部分がありますが、使い方は全く異なります。DIY用品の使い方とも似ていますが、使い方を誤ると危険な農業機械となってしまうことも認識しなくてはいけません。

この記事では、チェンソーの使い方について詳しい解説をします。

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チェンソーを使うために資格や講習は必要?

かかり木処理の写真

チェンソーは、優れた切断力をもち非常に便利である反面、使い方を誤ると他の電動工具などと比べても危険な道具でもあります。死傷事故の件数は減少傾向にありますが、近年でも高止まりしている状況です。こうしたことを背景に、業務でチェンソーを使用する場合には、「チェーンソーによる伐木等の業務に係る特別教育」の修了が必要です。

一方、私的な目的(庭木の伐採、枝打ち、薪割りなど)でチェーンソーを使用する場合には、「チェーンソーによる伐木等の業務に係る特別教育」の受講および修了は必要ありません。しかし、チェンソーの安全な使い方、メンテナンスの方法(ヤスリでの目立てや組立て)、倒木処理や剪定方法などもカリキュラムに含まれており、一通りの基本的な技能を習得することができます。

必須な人もそうでない人も、「チェーンソーによる伐木等の業務に係る特別教育」の受講および修了をぜひ検討してみるとよいでしょう。受講条件はなく、誰でも受講することができます。

「チェンソー」、「チェーンソー」、「チェーンソウ」の違い

「chainsaw」を日本語表記すると、「チェンソー」、「チェーンソー」、「チェーンソウ」などとなります。いずれも正しいのですが、メーカーや業界関係者の間では「チェンソー」の表記を用いることが多いです。一般社会においては、「チェーンソー」の表記も広く浸透しています。

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チェンソー本体と防護服を準備

チェンソーチャップスの写真

チェンソーを使うにあたっては、まずチェンソー本体と防護服を準備する必要があります。それぞれどのような準備が必要か説明します。

チェンソー本体

チェンソー本体をこれから入手する場合には、以下の観点で選ぶとよいでしょう。とりわけ動力の選択は重要で、エンジンチェンソー電動チェンソー(電源コンセントが必要な電気チェンソー、コードレスタイプのバッテリーチェンソーなど)かによって使い勝手が大きく異なります。エンジンチェンソーは切れ味やパワーに優れる一方で、十分な清掃や手入れが必要です。

  • 動力で選ぶ(エンジン、モーター)
  • やりたい作業で選ぶ(薪割り、薪作り、枝打ち、剪定、高枝切り、園芸など)
  • ユーザーの熟練度で選ぶ(林業者用、プロ用、家庭用、初心者用など)
  • メーカーで選ぶ(マキタ、リョービ、ボッシュ、STIHL、HiKOKIなど)

一般に大は小を兼ねるともいいますが、チェンソーの場合はできる限り軽量小型のものを選ぶようにします。重いチェンソーは重量とともに振動も大きいため疲労がたまりやすく、怪我や事故につながる可能性があります。目的や用途を鑑みて、できる限り軽量小型のチェンソーを選ぶことで怪我や事故を回避するようにしましょう。

防護服

チェンソーの使用にあたっては防護服や保護具のガイドラインが示されており、以下のような防護服と保護具に言及されています。これらの防護服と保護具は、作業中のチェンソーが体に触れてしまった場合でも刃(ソーチェン)の回転を止めるような機能があります。私的な目的(庭木の伐採、枝打ち、薪割りなど)でチェンソーを使用する場合には義務化されていませんが、ぜひ防護服や保護具を着用装備する習慣を身につけましょう。

  • 下肢の保護衣(防護ズボンもしくはチャップス
  • 手袋(グローブ
  • 保護帽(ヘルメット
  • 保護網(フェイスガード、フェイスシールド、フェイスプロテクター、バイザー)
  • 防音保護具(イヤーマフ)
  • 安全靴(チェンソーブーツ)

チェンソーの使い方

チェンソーの使い方は、製品によって微妙に異なります。したがって、最も重要なことは、製品ごとの取扱説明書をしっかりと読むことです。一方で、チェンソーの扱いに習熟している人であれば、取扱説明書をあまり読まなくてもすぐに使えてしまうのも事実です。それは製品によらず共通する使い方があるためです。ここでは、共通するチェンソーの使い方について、「点検」、「給油」、「始動」、「切断」に分けて解説します。

点検

チェンソーを動かす前に、まずはチェンソー各部の整備が行き届いているか状態を確認するために点検が必要です。以下の項目を確認するようにしましょう。

  • 本体(エアークリーナー)やハンドルに汚れがないか
  • ボルトの緩みや調整は適切か
  • ガイドバーに木くずやおがくずによる詰まりがないか
  • ソーチェンの張りが適切か
  • ソーチェンを研ぐ必要はないか(刃こぼれはないか)
  • チェンブレーキ(緊急停止装置)がきちんと機能しているか
  • 点火プラグの掃除は必要ないか
  • スターターロープの引きと戻りの具合が適切か

給油

チェンソーの点検が完了したら、給油をします。引火により火災が発生する恐れがあるので、火気厳禁です。給油中は絶対にタバコを吸ったり、火気を近づけたりしてはいけません。チェンソーで用いる油つまりオイルには、2種類あります(エンジンチェンソーには、オイルタンクと燃料タンクの2つが備えつけられています)。ひとつはチェーンオイルで、もうひとつはエンジンオイルです。

チェーンオイルは、エンジンチェンソーと電動チェンソーのいずれにおいても使用します。チェンソーは、刃(ソーチェン)がガイドバーの溝を高速回転することで、切断あるいは切削能力を発揮する仕組みになっています。この時、仕組みとして必ず摩擦が発生します。チェーンオイルは、この摩擦を低減させる潤滑油として使用します。チェーンオイルを使用しないと、摩擦により熱が発生して焼き付きが起きてしまうとともに、刃(ソーチェン)とガイドバーがあっという間に摩耗してしまいます。そのため、チェーンオイルはチェンソーを使う場合に必須といえます。

一方、エンジンオイルはエンジンチェンソーのみで使用し、電動チェンソーでは使用しません。エンジンチェンソーの燃料である混合燃料(無鉛ガソリンとエンジンオイルを混ぜ合わせたもの)を作製する際に用いて、潤滑、清浄、衝撃吸収、密封、冷却、防錆などの役割を果たします。エンジンオイル無しでエンジンを作動させると、ピストンがスムーズに動かないといったことが起こり、あっという間に故障してしまいます。長期間の保管には不向きなので、使用後には抜き取ってから自然に停止するまで運転動作させて、気化器の中まで空にします。

なお、エンジンオイルはチェンソー専用というわけではないので、刈払機、草刈機芝刈機、小型発電機、耕うん機、エンジンポンプ、ブロワ、ヘッジトリマーといった他の農機具とも共用できます。

始動

電動チェンソーの始動は、電源スイッチを押すだけなので簡単です。エンジンチェンソーの始動も慣れてしまえば何ら難しいことはありませんが、正しい手順とコツを身につける必要があります。

  1. 周囲に落ち葉や枯れ草などの可燃物がなく、ガイドバーが地面や障害物に触れることのない場所を確保してチェンソーを置く(排気が連続して可燃物に当たると発火することがあります)
  2. ブレーキレバーを前方に倒して、チェンブレーキをかける
  3. プライマリーポンプを押して、混合燃料を吸い込む
  4. チョークを閉める
  5. スターターロープを引く
  6. 最初の爆発音がしたら、チョークを開く
  7. 再度スターターロープを引くと、エンジンがかかる
  8. ブレーキを解除し、スロットルレバーを握ることで刃の回転を確認する
  9. ガイドバーの先端を切り株や丸太へと向けて、チェーンオイルが吐出されていることを確認する
  10. 暖機運転(アイドリング)させて、切断作業に備える

切断

チェンソーを使って切断作業をする際の基本姿勢は次の通りです。

  • 安定した足場を確保する(傾斜地や高所のような足場が不安定な作業場では特に注意する)
  • チェンソーは片手では扱わず、必ず両手で扱う(フロントハンドルを左手、バックハンドルを右手で持つ)
  • 切断するときには、右足をやや後ろ方向に引いた姿勢をとる

切断作業は多くの場合、ガイドバーの下側を樹木あるいは木材に当てます。チェンソーを持ち上げることで、ガイドバーの上側を樹木あるいは木材に当てて切断することもできます。さらに、大木を切り倒す場合には、ガイドバー先端を木に押し当てて切り込むこともできます。このとき特に注意しなくてはいけないのは、キックバック(跳ね返り)です。キックバックとは、ガイドバー先端上部の位置が木に当たることが原因で起こり、作業者の上半身や頭部めがけて跳ね返る現象のことです。

また、立木を切る際には、事前に木を倒す方向や退避場所を確実にしておかなければいけません。正しい知識をもたずに作業に臨み、手前に木が倒れるようなことがあると重大な死傷事故につながります。

チェンソーは危険な道具であり、チェンソーを使った作業にも常に危険がつきまとうことを忘れてはいけません。細心の注意を払って作業に臨むようにしましょう。

まとめ

チェンソーは、その仕組みから鋸(ノコギリ)や鉋(かんな)にもたとえられる部分がありますが、使い方は全く異なります。DIY用品の使い方とも似ていますが、使い方を誤ると危険な農業機械となってしまうことも認識しなくてはいけません。

チェンソーを使うにあたっては、チェンソー本体のほかに、防護服を準備する必要もあります。防護服や保護具は、作業中のチェンソーが体に触れてしまった場合でも刃(ソーチェン)の回転を止めるような機能があります。私的な目的(庭木の伐採、枝打ち、薪割りなど)でチェンソーを使用する場合には義務化されていませんが、ぜひ防護服や保護具を着用装備する習慣を身につけましょう。

チェンソーの使い方は、「点検」、「給油」、「始動」、「切断」に分けて整理するとよいでしょう。まずはチェンソー各部の整備が行き届いているか状態を確認するために「点検」が必要です。次いで、「給油」をします。引火により火災が発生する恐れがあるので、火気厳禁です。給油中は絶対にタバコを吸ったり、火気を近づけたりしてはいけません。チェンソーで用いる油つまりオイルには、2種類あります(エンジンチェンソーには、オイルタンクと燃料タンクの2つが備えつけられています)。ひとつはチェーンオイルで、もうひとつはエンジンオイルです。「始動」については、電動チェンソーでは電源スイッチを押すだけなので簡単です。エンジンチェンソーも慣れてしまえば何ら難しいことはありませんが、正しい手順とコツを身につける必要があります。「切断」については、正しい基本姿勢を身につけるとともに、キックバック(跳ね返り)が起こらないように慎重に作業します。また、立木を切る際には、事前に木を倒す方向や退避場所を確実にしておかなければいけません。正しい知識をもたずに作業に臨み、手前に木が倒れるようなことがあると重大な死傷事故につながります。

チェンソーは危険な道具であり、チェンソーを使った作業にも常に危険がつきまとうことを忘れてはいけません。細心の注意を払って作業に臨むようにしましょう。

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農家web編集部のメンバーが「農業者による農業者のための情報サイト」をコンセプトに、農業に関するあらゆる情報を丁寧にまとめてお届けしていきます。
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