水田雑草クサネムについて、生態から除草、防除方法まで徹底解説!

水田で繁茂するクサネム水田
出典:HP埼玉の農作物病害虫写真集
水田知りたい除草・防草除草・防草方法

稲作につきものの水田雑草。水田には様々な雑草が生えます。その中でもクサネムは稲(イネ)よりも成長する大型雑草で、収穫時に種子の混入により米の品質低下をもたらす雑草として知られています。

ここではクサネムについて、特徴と、駆除、防除方法について、徹底解説していきたいと思います。

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クサネムとは?

クサネムの蕾と葉っぱ
出典:HP埼玉の農作物病害虫写真集
マメ科
種類一年草
分布日本全土
学名Aeschynomene indica L.
別名

クサネムはアジア,ヨーロッパ,アフリカの温帯から熱帯にかけた広い地域に分布しています。日本の水田,湿った畑地,湿地などあちこちで見られます。

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クサネムの特徴

クサネムは水田,畦畔,湿地など、湿った場所に生える一年生雑草です。大型で、ネムの木のような葉っぱの形をしています。種子により繁殖し,5月頃に発芽します。開花は7~10月で,種子は9~11月に成熟し,黒色の種子の大きさが比較的玄米に近く,収穫時に混入すると機械的な除去が困難なため,夾雑物として、水稲農家にとって非常に困る害草です。

中干し後(7月中旬)に出芽、大量発生するケースも多々あります。種子が混入すると米の品質、等級の低下をもたらしてしまうので、しっかり除草することが重要になってきます。

水田で繁殖するクサネム
出典:HP埼玉の農作物病害虫写真集

クサネムの防除方法

クサネムは種子からの発芽時は除草剤に弱いため,この適期を逃がさずに一発除草剤などを使用するのが効果的です。初期に逃したものは中後期除草剤でしっかり除草しましょう。

また、畔(アゼ)際に定着したものは、種子をつける前に手で抜き取る等除草しましょう。

クサネムは湛水状態よりも湿潤条件・畑地状態を好みます。このため、耕耘・代かきを丁寧に行い、田面を平らにして土を露出させないように水管理するのも重要な防除方法です。

科学的防除(農薬による防除)

稲の生育初期、つまり田植え(移植)前後に、下記のような一発処理剤で抑えていく方法があります。特にピラクロニルは褐変作用を雑草に対して示す除草剤で、クサネムに対する効果が高いと言われています。おすすめの除草剤を紹介します。また、ベンゾビシクロンもクサネムに効果があります。

水稲用除草剤 銀河1キロ粒剤 5kg(50アール用)×4袋セット
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中期系はこちらおすすめです。

ゲパード1キロ粒剤 1kg
農家の店 みのり

初期を過ぎてしまった場合は、初期剤や一発処理剤の後に使用する、中期・後期の除草剤を使うことになり、体型的に防除していく必要があります。

中期・後期の除草剤としては、下記がおすすめです。

水稲用除草剤 ロイヤント乳剤 200ml
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このほか、アレイルSCなどがおすすめです。散布方法は、直播水稲に使えるかどうかや、落水散布又はごく浅く湛水(浅水)して散布など各農薬の使用方法を確認するようにしましょう。

重要なことは、どの雑草も成長、繁茂してからの除草は困難であるということです。地下茎を伸ばしたり、草丈が伸長する前、できるだけ初期に除草、防除することを心がけましょう。

また、田面散布の際は、田面の土壌表面がなるべく均一になるよう、ていねいに砕土・代かきし、均平となるように整地するのが重要です。(湛水散布の際は、入水等コントロール、水の出入りを止めて湛水のまま田面に均一に散布します。)

物理的、生物的、耕種的防除

農薬を使わずにヒエの発生を防いだり、除草したりする方法として、多くの農家さんが色々な方法を試しています。ヒエを防ぐためには様々な防除方法を複合的に行い、統合的に防除することが大事です。

ここでは、その方法を何点か紹介しますので、興味あるものがあれば、実行してみてください。

お酢を希釈して散布する

スーパーやドラッグストア、ホームセンターに売っている食酢をイネに影響がないよう酸度2・5%程度に希釈して散布すると、コナギイヌホタルイオモダカといった水田雑草を枯らす効果があるとして、お酢散布を行っている農家の方がいます。実際かなりの速効性が見られるようです。

出穂後のイネにかかると影響があるので、出穂後のイネにかけないようにするのがポイントです。(出穂前のイネには影響はあまりないとのこと)

アイガモを利用した除草

アイガモはクログワイ、コナギ、ノビエを含む雑草や、ウンカといった害虫を食べてくれるので、生物的防除になります。

まとめ

水田に生える雑草は、その他コナギ、イヌホタルイ、イヌビエ、イボクサ、コウキヤガラ、タイヌビエ、ミズガヤツリ、オモダカ、ヒルムシロ、アメリカアゼナ、キカシグサ、ウリカワ、シズイ、ハリイ、タマガヤツリ、ミゾハコベ、タケトアゼナ、キシュウスズメノヒエ、タカサブロウ、ミソハギ、ウキヤガラ、アゼトウガラシ、タウコギ、イグサ、ゴマノハグサ、カズノコグサ、ミズハコベ、ミズワラビ、ヒメタイヌビエ、タガラシ、デンジソウ、ホタルイ、トチカガミ、ヘラオモダカ、アゼナなどがあります。まずは早期発見、早期の撤去を軸としつつ、土壌処理剤、一発処理剤で防除し、生育したものに対しては後期に使える茎葉処理剤などの薬剤を散布する方法などで枯死、駆除をしていきましょう。何よりも早め早めに土壌処理剤でしっかり防除することで、病害虫による病害の発生も防ぎ、殺虫剤も減らせますし、圃場の農作業を楽にすることができます。早期発見、予防を心がけましょう。

水稲用の農薬は、日産化学やシンジェンタジャパン、三井化学、日本農薬、クミアイ化学工業から展開されています。

また、田んぼの肥料や、発芽・幼苗期の代かきや田植、灌水、分げつ期、穂ばらみ期など、時期、適期毎の稲の育て方を下記で詳しく説明しています。

一年生、多年生雑草対策に水田で使える除草剤について、液剤も含めて下記で概略を説明しています。

乳剤や水和剤の希釈方法や農薬の効果を高める展着剤については下記を参考ください。

また、畦畔、畑作、畑地の除草などには、しっかりからせるグリホサート系(ラウンドアップサンフーロンタッチダウンなど)、グルホシネート系(バスタ、ザクサ)や刈払機がおすすめです。広範囲に散布するための噴霧機の記事も合わせてご参照ください。

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