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除草剤の使い方

庭の雑草対策 おすすめの除草剤の使い方や選び方

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雑草が伸びた庭 除草剤の使い方

暖かくなると生えてくる雑草、あっという間に庭を覆ってしまいます。毎年草刈りに悩んでいるという人も多いのではないでしょうか。雑草対策除草剤は有効ですが、除草剤の種類や使い方を間違えると十分な効果を発揮できません。

この記事では、庭の雑草対策に除草剤を使ってみたい方に、おすすめの除草剤や使い方などをわかりやすく説明します。

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除草剤の選び方

除草剤には、雑草の種類や、大きさ、散布時期、場所などにより使う除草剤が異なります。ではそれぞれの選ぶポイントについて説明していきます。

雑草の種類で選ぶ

雑草が生い茂っているようでしたら、雑草の種類を見てみましょう。スギナやナズナ、ドクダミなどの厄介な多年草が生えているようでしたら、根まで枯らす除草剤がおすすめ。多年草の雑草は、冬に茶色くなり枯れたように見えても根は生きていて、春になるとまた新芽が出て大きく生長してくるため、根までしっかり枯らすことが大切です。

ナズナや、スズメノカタビラ、ハコベなどの1年生雑草しか生えていないようでしたら、接触型と呼ばれる散布した部分だけが枯れる接触型の除草剤も使えます。

雑草の種類がわからない人には、雑草別の除草剤の一覧に画像があるのでそちらも参考にしてください。

雑草の大きさ・散布時期で選ぶ

除草剤が大きく育ってきてから、雑草を枯らすのには「茎葉処理剤」と呼ばれる液体の除草剤を、直接雑草にかけて枯死させます。雑草が大きくなりすぎても、小さすぎても除草剤の効果に影響することがあります。それぞれの雑草と除草剤に合わせた時期に散布することが大切です。

また除草剤は、雑草の生えていない時に発芽を抑制したり、発芽直後に枯死させる「土壌処理剤」と呼ばれる粒状(顆粒)の除草剤もあります。雑草に毎年悩んでいる人は雑草が生える前に処理することで、雑草自体が生えることを防ぎます。

雑草の生えている場所で選ぶ

除草剤は、畑などの農耕地と駐車場や道路などの非農耕地で散布できる除草剤は異なります。農耕地に散布できる除草剤は、農薬取締法に基づき国に農薬登録をされている除草剤でなければなりません。農薬登録されているものの中にも農耕地で使えない除草剤もあります。

まずパッケージを確認しましょう。「家庭用」や「非農耕地用」とかかれているもの、または「農薬として使用できない」旨の記載があるものは、農耕地では使えません。家庭の庭であればそれほど問題にならないかもしれませんが、庭で家庭菜園をしている場合などは注意が必要です。

農耕地とは、畑、果樹園、田んぼ、畦畔、山林などで、自宅の庭でも植物を植えた庭も、農耕地です。非農耕地は、駐車場や道路、鉄道や堤防などで、人が植えた植物がない場所(周りに守るべき作物がない場所)です。

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おすすめの除草剤

根まで枯らす除草剤

茎や葉に直接散布するだけで、根まで枯らすことができるのは、グリホサート系の除草剤」です。

グリホサートの除草剤は、すでに生長している雑草の葉茎に散布して枯らす「茎葉除草剤」で、吸収移行性型のため、薬液がかかった葉や茎だけでなく根を含めて全体を枯らす効果があります。非選択性(どんな植物にも効く)のため、傾斜地では使わないこと。また間違えて花や木を育てている場合には、それらにかからないように注意しましょう。

グリホサート系の除草剤は多くあります。家庭の庭におすすめするのは、グリホサートの成分にさらに発芽を押さえる成分が配合された除草剤。すでに水で希釈されており、注ぎ口がシャワータイプになっているので、キャップを開けてそのまま散布することができます。水で希釈する手間もジョウロも必要ありません。

ラウンドアップマックスロードALⅢやネコソギロングシャワーV9などがあります。この2製品は農耕地では使えませんので注意しましょう。広い場所でコスト重視であれば、自分で水で希釈して使う原液タイプがおすすめです。

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接触型除草剤

薬剤を散布した部分が枯れる接触型の除草剤には、「ザクサ」「バスタ」などのグルホシネート系の除草剤が有名です。グルホシネートは、イネ科、広葉の一年生雑草、多年生雑草、ササ類、雑灌木など、スギナやドクダミ、など頑固な雑草含め、ほぼすべての草種に有効で、枯らす効果があります。性質は速効性で効果の発現に2~5日、そして完全な効果に5日~ 20日ほどを要します。

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両方とも農薬登録され農耕地でも使えるので、安全な除草剤ですが、かなり強力な除草剤であり摂取量の制限も、グリホサート系の除草剤より低くなっていることから、人畜に対して毒性が強いと判断していると解釈できます。ヨーロッパでは、除草剤としての登録が2018年に期限切れになっていることや、フランスで、2017年に食品安全、環境および労働のための国家機関によって生殖毒性化学物質(R1b)として分類されたため、現在では、グルホネシート系除草剤は市場から撤退しています。

そこで、ペットやお子様のいるご家庭では、お酢をつかった除草剤をおすすめします。お酢は強烈な酸性で、その酸の力でかけた場所の植物を枯らすことができます。食酢は農薬取締法により安全性が認められた特定防除資材(特定農薬)で、自由に使用が可能で、人体にも安全です。

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土壌処理剤

夏などに、多年草の雑草(スギナ・タンポポ・ドクダミ、チガヤなど)が生えていた場合には、雑草が生える前には、「土壌処理剤」と呼ばれる除草剤を使います。土壌処理剤はまだ雑草が生えてきていない時期に散布し、地面に膜を張って、新しく生えてくる雑草を抑えるものになります。

土壌処理剤は顆粒状のものが多く土にバラバラと撒くだけで、土壌に成分が残り、雑草の発芽成長を妨げる発芽抑制効果があります。

土壌処理剤と茎葉処理剤の区別は、土壌処理剤はほとんどが顆粒状であること、またラベルを見て土壌散布となっていれば土壌処理剤で間違いありません。ホームセンターなどでは、「ネコソギトップW」や「カダン除草王 オールキラー粒剤」などがよく見かけ少量サイズもあるので、家庭などではおすすめです。

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除草剤の使い方

除草剤は、均等に撒くのが基本です。

茎葉処理剤は、雑草の生長期に散布します。雑草の種類によって時期は変わるので除草剤のラベルをよく読んで使ってください。原液タイプは、水で希釈してジョウロや噴霧器を使い散布します。希釈タイプはすでに水で希釈されているので、そのまま枯らしたい葉や茎に散布します。散布してすぐに雨が降ると、効果が落ちるので、散布後6時間程度雨の降らない日を選び、午前中に散布するのが効果的です。

土壌処理剤は、粒のまま土にばら撒いて使います。手袋をしてそのまま散布するか、容器のまま散布できるものもあります。土壌処理剤は乾燥しているとムラがでやすいため、雨が降った次の日など土がある程度湿った状態がおすすめです。乾燥している場合は水を撒いてから散布しましょう。翌日も散布した場所に入るとムラがでるため、出入りはしないようにします。

除草剤について

安全性

除草剤というと、あれだけ生命力の強い雑草が枯れるのだから危険というイメージを持たれている人も多いのではないでしょうか。しかし、除草剤は毒をまいているわけではなく、植物の光合成を合成するシステムや生長ホルモンを止めるシステムをターゲットにして、それを攻撃することで枯死させています。よってほとんどの農薬に登録されている除草剤は、動物に対しては「普通物」(食塩と同程度の毒物)に分類されています。

安全性を気にされる方は、農薬登録されている除草剤を使いましょう。

種類

除草剤には、「茎葉処理剤」と「土壌処理剤」のふたつに大きく分けられます。

茎葉処理剤は、生長した雑草の茎や葉に直接薬剤を振りかけて枯らす除草剤で、液体のものがほとんどです。土壌処理剤は、土表面に散布して雑草の発芽を抑制したり、発芽直後に枯死させる除草剤で、顆粒(粒状)のものがほとんどです。家庭用には、この両方の効果を持つ「茎葉兼土壌処理剤」と呼ばれるものもあります。

農薬ではない除草剤とは

パッケージを読むと、赤字で「本剤は農薬ではありません。農作物や植木・芝・花き等の植物の栽培・管理に使用すると罰せられます」との記載があります。これはどのような意味なのでしょうか。

除草剤には、農薬に登録されている除草剤と登録されていない「登録外除草剤」があります。農耕地に散布できる除草剤は、農薬取締法に基づき国に農薬登録をされている除草剤でなければなりません。農薬として登録された除草剤のパッケージには[農林水産省登録第○○号]と表記されています。

農薬への登録は、安全を担保するため、薬効、薬害・残留性、動植物への毒性・影響を調査し、国の厳しい基準を満たす必要があります。

一方農薬に登録されていない除草剤は、同じような成分で価格が安価なため手に取る人も多いですが、農耕地では使えません。農薬登録の手続きをとっていないため、作物等の影響を調査していない可能性もあります。農薬登録には莫大なコストがかかります。そのため農薬として登録されていない除草剤が安価で販売されているのです。

これらの除草剤は2019年3月に「農薬として使用できない」旨の表記が義務付けされています。カインズやアイリスオーヤマなどのグリホサート除草剤もこちらに該当します。

その他の雑草対策

防草シート

除草剤を撒いて除草しても、雑草の種はまた飛来して根を張ってしまいます。防草シートは除草シートとも呼ばれますが、除草するのではなく紫外線を防ぐことで、雑草の生長を止める効果があります。

庭には、防草シートを敷いた後に、砂利人工芝を敷くと景観が美しくなるだけでなく、防草シートの寿命を延ばすこともできます。最初手間がかかりますが、耐久性の高い防草シートを正しく敷けば、効果は長く続きます。

執筆者・監修者情報
執筆者・監修者

農家web編集部のメンバーが「農業者による農業者のための情報サイト」をコンセプトに、農業に関するあらゆる情報を丁寧にまとめてお届けしていきます。
編集部のメンバーは皆、実際に農業に携わりながら情報をまとめています。農学を極め樹木医の資格を持つ者、法人の経営・財務管理に長けている者、大規模農場の営農経験者などバラエティに富んだメンバーで構成されています。他にも農機具やスマート農業機器、ITなどのスキルも兼ね備えています。

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