梅(梅の木)に肥料を与えたい!やり方とおすすめの肥料

咲き誇る梅の木作物
作物知りたい肥料

日本には、ハナミズキアジサイ、ギンモクセイなど季節を連想させる美しい花木が多くあります。その中でも梅はと並ぶ国花ともいえる存在で、歴史も弥生時代や奈良時代から続く日本を代表する果樹です。

手入れもしやすい梅の木。この記事では、梅の木への肥料のやり方、おすすめの肥料などをご紹介します。

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梅の育て方

家庭果樹としてもポピュラーな梅の木。ここでは、肥料の前提として、梅の概要と、育て方を解説します。梅のおすすめ肥料を早く知りたい!という方は下記をクリックしてください。

種類

美しく咲いた梅の木

梅はバラ科サクラ属の落葉高木、またはその果実のことを指します。品種は500種以上もあり、分類は複雑です。主に、野梅系、緋梅(紅梅)系、豊後系の3系統に別れると言われています。

梅は非常に手入れが簡単で、早咲き、八重咲きなど花を楽しむことはもちろん、香りが楽しめるのが特徴です。樹高の高い高木で、落葉樹であり、剪定をしっかりすることで花や実のつき方がよくなります。代表的な品種は以下になります。

実をつけた南高梅

南高梅(なんこううめ)

最も有名な梅の品種で、和歌山県の梅栽培の代表的な品種として君臨しています。果実は大きく、鮮やかな紅色になるのが特徴です。

織姫(おりひめ)

小梅の代表的な品種です。戦前から作られている品種で、耐寒性が極めて高いのが特長です。収穫時期が早い極早生品種で、自家受粉します。

豊後(ぶんご)

梅とアンズが交配してできた交雑種です。耐寒性が強いので東北地方でよくみられる品種です。

花香実

花は八重咲きで大きな実がなる品種です。生産性が低いので受粉樹としても利用されます。

栽培方法

梅は地植えはもちろんのこと、盆栽(梅盆栽)としても栽培されています。それぞれの土と水やりについて、簡単にふれておきます。

地植え

保水性、透水性のよい土であれば育てることができます。地植えの場合、植え替えることが難しいので、日当たりの良好な場所を選んで植え付けるようにしましょう。水やりは、基本的には必要ありません。実はだいたい地植え、鉢ともに植え付けてから3年ほどで結実するようになります。

盆栽(梅盆栽)

庭土を用土として利用することができます。市販の用土を利用する場合は、赤玉土4:腐葉土3:黒土3の割合で配合し、水はけをキープするようにしましょう。水やりは、夏は1~2日に1回、冬は乾燥したら行います。盆栽に限らず、鉢(鉢植え)でも同じように育てることができます。

剪定

剪定については、梅は桜と異なり剪定が大事です。「桜伐(き)る馬鹿、梅伐(き)らぬ馬鹿」という言い伝えがあるほどです。冬期剪定は開花前に、伸びすぎた枝(徒長枝)や生育不良の小枝、混み合った旧枝を間引くようにしましょう。夏剪定は茂りすぎた枝を間引いて日照や通風の確保を図るようにしましょう。

摘果

果樹は隔年で実をつけやすい為、それを避けるために、実がなり出したタイミングである程度摘果するようにしましょう。そうすることで年の実のつき方の隔たりが緩和されます。

病害虫

病気としては、黒星病、すす斑病、かいよう病、灰星病などが発生する場合があります。黒星病、すす斑病はカビ(糸状菌)によるものです。次亜塩素酸ナトリウムや農薬で消毒を行うことで対応します。また、かいよう病はウイルス(細菌)によるものです。対応する農薬を散布する、また病気に罹った枝を切り落として対応します。

害虫としては、アブラムシ、コスカシバ、ケムシ、カミキリムシなどが重要害虫です。見かけた場合には、捕殺するほか、農薬を散布するなどして防除および駆除に努めましょう。

梅は常緑でなく落葉樹ですが、樹冠が日陰をつくるため、幹の周囲には雑草が比較的生えにくいはずです。それでも草丈の低い一年生の草は、生えることがあります。雑草は病害虫発生の原因となる可能性があるので、こまめに除草するとよいでしょう。

肥料

一般に、梅は肥料をよく必要とするタイプに入ります。肥料が少ないと生育や花付きが悪くなるものの、肥料が多すぎると生理障害や病害虫の発生が起きるようになります。適切な時期および量で施肥することが重要です。

肥料を与える時期

寒肥とお礼肥の年2回を基準に考えるとよいでしょう。

寒肥とは、寒い冬のタイミングに施す肥料のことで、梅の場合は12月中旬~1月中旬が望ましいです。寒肥を行うと新芽や花芽の増加、また根張りを強めることに効果が出ます。

お礼肥とは、開花や実の収穫を終えたタイミングで施す肥料のことで、梅の場合は、6月〜7月頃が望ましいです。このほかにも、鉢植えの場合は4月上旬〜下旬頃に追肥をし、年3回とするケースもあります。

肥料焼けにはご用心

肥料は、多ければ多いほどよいというわけではありません。土中肥料の濃度が高くなりすぎると、根が吸水できなくなり、植物に障害が発生したり枯れてしまったりすることがあります。これが「肥料焼け」です。

成長が楽しみで、ついつい肥料を多くあげたくなってしまうかもしれませんが、一般に肥料をあげすぎると、かえって植物が弱ることがあり、樹や枝葉に障害が生じることもあります。肥料は過多にならないよう注意しなくてはいけません。

また、苗(苗木)は成木に比べ弱いので、特に苗(苗木)の段階では施肥量を減らす工夫が必要です。

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おすすめの梅の肥料

梅(梅の木)への肥料には、N(窒素)-P(リン酸)-K(カリ)が、8-8-8もしくは10-10-10の化成肥料を利用できます。手元になかったり、新しく購入する場合には以下の商品がおすすめです。

マイガーデン植物全般用

マイガーデンは、住友化学園芸の登録商標で、様々な草花・庭木・果樹の元肥や追肥に使うことができます。

栄養分を効率よく吸収させるすぐれた腐植酸入り緩効性肥料として特許を取得しており、植物が肥料を吸収しやすくする働きや、土壌の保水性、通気性を高めるなど、土に活力を与える作用がある腐植酸をブレンドしています。

また、肥料成分は樹脂コーディングし、土壌の温度変化や植物の生育にあわせて溶けだす量が調節され、効き目が持続するリリースコントロールテクノロジーを採用しており、樹脂コーディングのため、肥料が直接根に触れても肥料やけしないのが特長です。元肥、追肥両方に使用可能です。こちらは粒状の製品ですが、液体タイプ(液肥)のマイガーデンもあります。

編集さん
編集さん

マイガーデンの肥料は他にも種類がありますよ!

お礼肥 寒肥

お礼肥 寒肥は、JOYアグリスが販売する肥料です。米ぬかを主体にした有機質肥料なので、安心してして使うことができます。有機質肥料は、腐葉土や堆肥と同じくゆっくり長く効く肥料なので寒肥としてぴったりですが、この製品はお礼肥や追肥としても利用することができます。

地植えの場合には、樹冠に沿うように根元から離して穴や溝を掘り、1株あたり1kgを目安に施肥します。

乾燥 鶏糞 2L 有機肥料

にわとりのふんを乾燥させた有機肥料です。窒素(チッソ)、リン酸、カリの肥料の3大要素がバランスよく豊富に含まれています。緩効性肥料で、施肥して時間をかけて発酵するので寒肥にぴったりです。牛糞(牛ふん)や骨粉などの有機肥料とも相性がいいので、興味ある方は色々チャレンジしてみてください。

乾燥 鶏糞 2L 有機肥料
植木鉢 メダカ鉢 七輪のどっちゃん

グリーンパイル

グリーンパイルは、ジェイカムアグリが販売する肥料です。公園・街路・庭などの樹木に対して用いる、棒状の打ち込むタイプの肥料で、造園の施工で樹勢を回復させる目的でよく使われる資材でもあります。

グリーンパイルには、樹木の生育にとって理想的なバランスで窒素・リン酸・カリウムが配合されており、樹木の根元から少し離れた位置に打ち込むことで、成分が土壌の深層までしっかりと浸透し長持ちします。とにかく処理が簡単な点が魅力です。

梅の肥料を購入

ホームセンターなど店舗で購入する

上記で紹介した肥料は、コメリなどのホームセンターでも販売されています。また、ダイソーなどの100円均一でも販売されていることがありますが、取り扱いのない店舗も多いようなので注意が必要です。

通販で購入する

店舗で実物をみて購入することも良いことですが、「その店舗での取り扱いがない」ことや「そもそもその商品がホームセンターなどの小売店で販売されていない」ことも多いです。時間とお金を節約するため、積極的に通販(インターネットショッピング)を利用しましょう。今ではAmazonや楽天市場など様々なECサイトで農業・園芸用品が取り扱われています。店舗よりも安く購入できる場合も多いですので、一度のぞいてみましょう。

まとめ

梅の木は春に花を咲かせるだけでなく、葉や実の果肉、香りも楽しめる日本を代表する木です。梅酒や梅干し、また染色など、楽しみ方もさまざま。梅の栽培に当コンテンツがお役に立てると幸いです。

執筆者・監修者情報
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農家web編集部のメンバーが「農業者による農業者のための情報サイト」をコンセプトに、農業に関するあらゆる情報を丁寧にまとめてお届けしていきます。
編集部のメンバーは皆、実際に農業に携わりながら情報をまとめています。農学を極め樹木医の資格を持つ者、法人の経営・財務管理に長けている者、大規模農場の営農経験者などバラエティに富んだメンバーで構成されています。他にも農機具やスマート農業機器、ITなどのスキルも兼ね備えています。

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