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観葉植物の水耕栽培

挿し木から始める! パキラの失敗しない水耕栽培 

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ハイドロカルチャーのパキラ 観葉植物の水耕栽培

パキラは、常緑性で栽培が簡単で初心者でも育てやすいことから、カポック(シェフエラ)やモンステラと並んで人気の観葉植物です。

また丈夫で耐陰性に強いので水栽培(水耕栽培)でも育てやすい植物で、挿し木で増やす時にも、土を使わず水挿し(水差し)で行うことができます。

この記事では、剪定したパキラの茎や小さな苗を使った水耕栽培やハイドロカルチャ―への植え替え、育て方のポイントなどを初心者の方にもわかりやすく説明します。

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パキラの基礎知識と水栽培を始める時期

パキラの特徴 

植物の栽培をするうえで、その植物の特徴を知っておくことは大切です。自生地や生育期などを知ればその植物がどのような環境で育てると枯れずに育つのかわかってきます。

パキラは高温多湿のメキシコなどの熱帯に自生しています。自生しているパキラは20m以上の大木になります。日本では観葉植物用に1m~2mほどの大鉢のものや、ミニ・プランツに調整されているものが人気です。

暑さには強いのですが、寒さにはあまり強くありません。冬は5℃以下にならないように管理します。また日陰でも育つ耐陰性にも優れているので、室内やオフィスなどでも育てることができます。

学名 Pachira glabra
属名 パンヤ科 パキラ属 
原産地中南米
樹高10㎝~2m
耐寒性等耐寒性:弱い 耐暑性:強い
花言葉「快活」「勝利」

水栽培を始める時期

水栽培を始めるには植物の生育期がおすすめです。パキラの生育期は5月~9月。生育温度が20℃~30℃程度です。水栽培を始めるのは、この時期であればいつでも行えますが、できれば生育期初期の5月中旬~7月下旬までに行うと失敗が少なくなります。

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パキラの挿し木(水栽培)

パキラは、実生(種まき)や取り木・さし木で増やすことができます。挿し木で増やすのが簡単です。園芸本では土(赤玉土・バーミキュライト)に切った枝を挿して増やすのが一般的ですが、水栽培(水挿し)でも増やすことができます。

さし木の準備

成長力の高いパキラは、高温時になると枝が大きく伸びてきます。樹形を整えるために剪定や切り戻しをします。これらの枝をつかって挿し木にする挿し穂を準備しましょう。

パキラの剪定や切り戻しはどこを切っても問題ありませんが、切った親株は、生長点(節)の部分からまた新芽が生えてくるので、生長点(節)の上を切るとその後親株の樹形が整いやすくなります。

茎は長さが10㎝~15㎝程度に切ります。一番上の葉だけ残し、下葉は切り落とします。一番上の葉が大きいようなら蒸散を防ぐために切り取ります。茎の部分の切り口は斜めにスパッときって断面を広げ、さらに反対側から切り戻ししておきます。すぐに水に浸けるので先に器に水を入れておきましょう。

準備するもの

  • 剪定した茎
  • 透明な器(空き瓶やグラス・ペットボトルなどでもOK)
  • メネデール(発根促進剤なくても可・あると発根の成功率が上がります)

手順

  1. 容器に水(水道水)を入れます。メネデールを使う場合は100倍に希釈した水を使います。
  2. パキラの苗を入れます。
  3. 発芽するまで2~3日に1回に水は変えましょう。
  4. 2週間程度は明るい日陰で室内で管理しましょう。2~3週間程度で新しい根が生えてきます。
  5. 根が十分に発根したら、ハイドロカルチャーや水栽培(水耕栽培)で育てましょう。
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発根促進剤について

生命力の強いパキラは、生育期であれば水だけでも発根しますが、発根を早くしたり太く丈夫で元気な根を促進させるために、発根促進剤も有効です。植物活力素 メネデールは、発根だけでなく肥料でも農薬でもないので、発根時以外の水栽培で元気がなくなったときなどにも使えます。水替えのときに発根するまで入れると効果的です。水替えの都度でなくとも、1週間に一度でも入れてあげる、また希釈率を200倍にしても効果はあります。

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パキラの水栽培の手順

鉢植えのパキラを使う場合

水栽培(水耕栽培)でパキラを育てたい場合は、できれば水栽培の挿し木で増やしたものを使うのがおすすめですが、100均などに売られている小さな苗使って水栽培に植え替えることもできます。元々観葉植物などは大きくそだてるのに水栽培は向いていません。大きくなったパキラの鉢植えの水栽培は、枯れるリスクが多いので行わないでください。

  1. 植え替える鉢植えのパキラは、事前にしばらく水やりをせず乾いた土の状態で始めます。
  2. 鉢からパキラを取り出し、根から土をほぐして落とします。
  3. 根を水でよく洗い土を落とします。園芸用のシャワーノズルなどがあればより根元の土を落とすことができます。
  4. 傷んだ根がある場合は清潔なハサミで切っておきましょう。

準備するもの

  • 水挿しで発根したパキラの苗 or 土を洗い流したパキラの苗
  • 容器(透明なガラスのほうが根の成長も見え水量も調整しやすい)
  • 根腐れ防止剤(ミリオンA・ゼオライトなど)

手順

  • 器の底に根腐れ防止剤をいれます。鉢底が隠れる程度OK
  • 苗を入れます。
  • 器に水道水を入れます。この時の水位は根が全部浸からない程度。3分の2が水に浸かっているぐらいがよいでしょう。せめて3㎝程度は空気に当ててください
  • 水替えは1週間に一度程度行います。根腐れ防止剤と使わない場合は2~3日に一度は替えます。

ハイドロカルチャーへの植え替え

土を使わないで植物を育てる栽培方法を水耕栽培と言いますが、水耕栽培の中でも土の代わりに用土(培土)として、ハイドロコーン、ハイドロボールという丸い発泡煉石を使用したり、ゼオライトを使用して栽培する方法をハイドロカルチャーと呼びます。水だけの栽培とは異なり、植物を固定することもでき、根域の水分量の維持をすることもでき、またインテリアとしてもハイドロカルチャーでの栽培は人気があります。

パキラは、生長すると根が張って背が高くなります。水栽培で育てていてもある程度の大きさになったらハイドロカルチャーに植え付けして栽培するのがおすすめです。

準備するもの

  • 水挿しで発根したパキラの苗 or 株分けして土を洗い流したパキラの苗
  • ハイドロボールなどの人工石
  • ミリオンA・ゼオライトなどの根腐れ防止剤
  • 底に穴がない鉢(透明な容器であれば水位がわかりやすくなります)
  • 土入れ(小さな容器に植え付けるときはスプーンなどで代用可)
  • 割り箸等の棒状のもの
  • この他、水やりをするじょうろなどがあると便利です。水やりの失敗が少ない水位計もおすすめ

手順

  1. 底穴のない鉢に、根腐れ防止剤としてゼオライトを底が見えなくなる程度入れる
  2. ハイドロボールをゼオライトの上にいれます。
  3. パキラの苗をハイドロボールの上に置き、根を広げます。
  4. 根と容器の間にハイドロボールを入れて固定します。
  5. 最後にじょうろで水やりを。水の量は容器の6分の1程度与えます。水位計を使っている場合は、最適水位(OPT)まで入れましょう。

ハイドロカルチャーでの多肉植物の育て方の詳しい記事もあります。ハイドロカルチャ―の用土などにに興味のあるかたはお読みください。

パキラの水耕栽培での育て方

置き場所、日当たり

パキラは耐陰性が強く、日当たりの悪い場所でも育つことができます。しかし長期間日陰に置くと、株が軟弱になったり、ヒョロヒョロと徒長することもあります。明るい日陰もしくは夏以外は、カーテン越しの光が当たる場所で管理しましょう。直射日光は葉焼けや容器内の水温が高くなりすぎる危険があるため、避けましょう。

パキラは耐寒性はそれほど強くありません。置き場は温度が5℃以下にならない場所で管理して冬越ししましょう。冬場は、昼に日差しの当たる窓辺にそのまま置いておくと、夜は気温が下がり温度が下がってしまうことがあるので気をつけましょう。

水の量と交換時期

植物は葉や茎そして根からも酸素を吸収しています。水栽培で育てている場合は土やハイドロカルチャーに比べて、酸素が吸収しにくくなります。水の温度が上がると酸素の溶け込む量がすくなくなるため、弱って枯れてしまう可能性もあります。特に夏場は注意が必要です。

理想的な水栽培の水位は、根の半分から3分の2が浸かる程度。少なくとも根元3㎝は空気に触れるようにします。水は週に1回程度、ただし気温が高くなると水が濁るので濁ったら水を交換します。容器にがつくことがあります。水替えの時に容器も洗ってあげましょう。

ハイドロカルチャーの水やり

ハイドロカルチャーは、水を鉢の中に溜めて育てます。ハイドロボールなどは外から乾いているようでも鉢の中側は湿っていることも多いです。生育期である春から秋は、鉢の中が乾いてから2日~3日ほど待ってから与えましょう。

水は鉢の6分の1まで、容器にもよりますが鉢底1cm程度で大丈夫です。水位計を使っている場合も同様に、水位計の針がmin(水切れ)まで下がってから2~3日ほど待ってから水をopt(適正水位)まで入れます。秋から休眠期の冬は成長が鈍化しますが、室内であれば成長しているので同様に水やりをしましょう。乾燥時には霧吹きで葉水を与えて湿度を与えてください。

もし水を入れすぎてしまったら、鉢の上からタオルなどで押さえて、鉢を傾けて水を出しましょう。水耕栽培は新鮮な水を与えることが大切です。水をいれすぎると、根腐れのほかにも、水が腐る可能性もあります。

編集さん
編集さん

ハイドロカルチャーの水やりは意外と難しいので、水位計があると安心です

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肥料

パキラ栽培は、肥料はそれほどなくとも育ちます。しかし水栽培は土から栄養が取れないため肥料を使うと生育が早くなったり、葉が大きくつややかに育ちます。水栽培の肥料は、液体肥料(液肥)を薄めて使います。春から秋まで月に2回ほど液体肥料を与えます。冬も暖かい場所で管理する場合で新芽がでているようなら同じように与えましょう。水の交換のときか、ハイドロカルチャーの場合は水やりのときに水代わりに規定量より薄めて使います。肥料を使うと藻が発生しやすいので、水草用の肥料もおすすめです。

水栽培やハイドロカルチャーに使える液肥は、ハイポネックスハイポニカ液体肥料や水草用メネデールなどがあります。

肥料の与えすぎると肥料やけを起こして枯れることもあります。休眠期には与えないこと。また肥料は絶対にまぜてはいけません。

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水栽培(水耕栽培)のメリット

水耕栽培は、家庭菜園でも農家でも行われる栽培方法ですが、家庭で水耕栽培をするメリットはいくつもあります

  1. 室内でも気軽に栽培できる
  2. 身近にある手軽なもので栽培ができる
  3. 土作りが不要である
  4. 無農薬・減農薬栽培がしやすい(害虫がつきにくい)
  5. 水やりの手間を少なくできる
  6. 小さなスペースでも栽培できる
  7. 植物の生長が早くなるとともに、質が安定しやすい
  8. 見た目をおしゃれにすることで、インテリアとして楽しむことができる

しかし水だけでは土に比べて養分が足りないため、植物を大きく育てることには不向きです。また日光が必要な植物にはLEDライトなど初期投資がかかることもあります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。ここまでパキラの水栽培(水耕栽培)について説明してきましたが、パキラは丈夫で育てやすく、小さなものなら100均でも手に入る手軽な観葉植物です。耐陰性も強いので水栽培初心者の人にもぴったりです。家庭やオフィスで育てている人も多く成長も早いので、剪定した枝を分けてもらって水栽培で増やしてみてはいかがでしょうか。

ただしさし木で育てた、パキラの木は幹が太くなりません。大きく育てたい場合には実生か実生で育ったパキラを購入しましょう。

水栽培は、土や病気の心配も少なく手入れも簡単です。初心者の方でも思いついたら、水とペットボトル・空き瓶などの器があればすぐ始められる栽培方法です。ハーブなどは収穫も楽しめます。家の中にグリーンがあると癒されます。ぜひこの記事を参考にしてのパキラの水栽培を始めて、おしゃれにお部屋に飾ってみてください。

植物別、育て方と肥料、水やりの解説コンテンツ

執筆者・監修者情報
執筆者・監修者

農家web編集部のメンバーが「農業者による農業者のための情報サイト」をコンセプトに、農業に関するあらゆる情報を丁寧にまとめてお届けしていきます。
編集部のメンバーは皆、実際に農業に携わりながら情報をまとめています。農学を極め樹木医の資格を持つ者、法人の経営・財務管理に長けている者、大規模農場の営農経験者などバラエティに富んだメンバーで構成されています。他にも農機具やスマート農業機器、ITなどのスキルも兼ね備えています。

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