土を使わずにハーブや野菜を育てる水耕栽培は、畑がなくても室内やベランダなどで手軽に家庭菜園を楽しめるとして最近とても人気があります。
水耕栽培に興味がある方は、まずはスーパーなどで買ってきた野菜から、再収穫する再生栽培（リボベジ）の水栽培から始めてみませんか。ここでは、根わさびの茎から始める水耕栽培についてわかりやすく説明します。
わさびの茎をつかった水栽培の始め方
それでは、さっそくわさびの水栽培を始めましょう。根わさびの余ってしまう上部の部分の茎をつかって、葉わさびを収穫します。
用意するもの
- 根わさび（本わさび・生わさび）
- 容器（浅めの小皿やペットボトルをカットしたものでもOK）
- 水道水
手順
- 根わさびは、上部の茎が生えている部分を根を少し残してカットします。
- 茎の部分が上になるようにして、容器に置きます。
- 容器に水を入れます。水位は、根が少し浸かる程度（1㎝）です。
- 20日前後で根が生えてきます。根がでたら土に植え替えることもできます。
わさびの水耕栽培の育て方
栽培環境・水やり
直射日光の当たらない場所で管理しましょう。
水は最低でも1日1回は、変えてあげます。特に夏は雑菌が繁殖しやすいため、朝、晩の2回水替えをしてあげるとよいでしょう。水を換えるときに、容器も洗います。またわさびも水に浸かっている部分はぬめりがでることがあります。ぬめりはカビや腐ってしまう要因にもなるので、水で流してあげましょう。
肥料
水耕栽培は、基本的に土から栄養がとれないため肥料を使って育てる必要があります。しかし再生栽培（リボベジ）の場合は、残っている根に栄養が残っているので葉を1回収穫する程度でしたら肥料は必要ありませんが、長く栽培したいのであれば水耕栽培用の肥料を使いましょう。
野菜などの水耕栽培にもよく使われるのは、ハイポネックス微粉やハイポニカ液体肥料などがあります。
土に植え替え
わさびは多年草です。水耕栽培では葉の収穫は通常１回ですが、土に植え替えることで何度も収穫が楽しめます。プランターなどに野菜の培養土などをつかって、植えつけましょう。水耕栽培から土耕栽培に移行するときは、根が細く水を吸い上げにくくなります。葉水などを与えて少し多めに水を与えるとよいでしょう。
半日陰で水をたっぷり与えて育てます。土では根が育つのは難しいので葉や茎を収穫して楽しみましょう。
収穫
葉がある程度伸びてきたら収穫します。ワサビの葉や茎も根と同様に辛味成分があります。ピリッとした辛さがおいしいので、炒め物やおひたしなどにしても食べることができます。
わさびの葉は、ハート形でかわいらしいので観葉植物として飾ってもよいでしょう。
わさびの水耕栽培について
わさびは、水栽培で育てられたものを「沢わさび」土耕栽培で育てたものは「畑わさび」と呼ばれます。水耕栽培ではいろいろな野菜を家庭でも育てることができますが、家庭でも栽培できるのでしょうか。
わさびは、豊富なきれいな水と涼しい環境が必要で、日本でも限られた地域でしか栽培されていません。沢ワサビと呼ばれるように、沢の流水を使って育てられています。生育温度は8℃～16℃、13℃程度が最適といわれます。生育期間は15ヵ月程度かかるため、真夏の温度管理が難しいため家庭での栽培はかなり難しいでしょう。
まとめ
わさびはチューブで使うことが多いですが、すりおろして使う生わさびはやはり味が違います。お店で生わさびを手に入れたらぜひ再生栽培にチャレンジしてみてください。
スーパーで買ってきた、野菜やハーブをつかった再生栽培（リボベジ）は、大根や人参、かぶは葉っぱを育てることができます。また豆苗、三つ葉、小松菜、クレソン、バジルなどでも可能です。観葉植物としては、パイナップルやサツマイモ、サトイモなどもリボベジできます。興味のある方は、詳しい記事もありますので読んでみた下さい。
ベビーリーフや、サニーレタスなどの葉物野菜やハーブなども水耕栽培ではペットボトルやスポンジなどをつかって簡単に栽培ができます。リボベジから始めて、いろいろな野菜作りに挑戦してみてください。
『農家web』にはこのほかにも、水耕栽培のコンテンツが豊富です。野菜だけでなくハーブや、観葉植物、多肉植物、花を楽しむ球根なども水耕栽培で育てることができます。
育てたい植物の名前から育て方を検索できます。
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