もみじの葉が萎れたり、黒色の斑点や白いカビのようなものが生えてたら病気かもしれません。ここではもじみ(かえで)に発生しやすい病気やその対処方法について説明します。
もみじ(かえで)に発生しやすい病気
うどんこ病
- 発生時期:5月上中旬頃から秋頃
- 原因:カビ(糸状菌)
- 伝染方法:風による病原菌の胞子の飛散
- 発生部位:葉新梢
- 症状:葉にうどん粉をふりかけたような白いカビが生じる。特に若い葉や新梢に発生が多く、放置すると葉や新梢が白く覆われ、よじれたり奇形になることもある。

写真提供:HP埼玉の農作物病害虫写真集

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炭疽病(たんそびょう)
- 発生時期:6~10月
- 原因:カビ(糸状菌)
- 伝染方法:風や雨による病原菌の胞子の飛散
- 発生部位:葉
- 症状:はじめに小さな茶褐色~灰褐色の小さな斑点ができ、周囲が赤褐色に縁どられて輪紋や小黒点が現れる。 病気が進むと病斑同士が重なり合って大型化し、やがて黄化して早期落葉や葉枯れを引き起こす。

写真提供:HP埼玉の農作物病害虫写真集

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胴枯病
- 発生時期:4月~6月、8月~9月
- 原因:カビ(糸状菌)
- 伝染方法:風や雨による病原菌の胞子の飛散
- 発生部位:幹,枝
- 症状:幹や枝に灰褐色の病斑が生じ、そこから上方がしおれて新葉が展開しないか枯死する。春〜夏期には白色〜淡黄色のひも状の粘塊物が露出する小さな盛り上がりができ、秋期には黒く角のような突出物が生じる
葉が枯れるのは病気とは限らない
葉に異常があらわれるのは、病気が原因とは限りません。
例えばもみじに発生の多いカミキリムシ(てっぽうむし)は葉先を食害るため葉先が茶色くかれたようになりますし、イラガが食害した葉は白くみえることもあります。
またもみじは「葉焼け」も病気ではありません。夏の強い日差しや乾燥などにより葉が縮れる、茶色く枯れたようになることもあります。
害虫による症状や対策については下記で詳しく説明していますので、そちらも参考にしてください。


病気の予防・対処方法
病気の葉の除去
どの病気でも、病気にかかってしまった葉は2次感染を防ぐために切り取って処分するのが基本です。病気の中には治るもの、治らないものもありますが、変色した葉や萎れてしまった葉は治ることはないので、まずは切り取って処分しましょう。
カビが原因の場合などは、切り取る場合には胞子が飛ばないように切り取り、ビニール袋に入れてから処分しましょう。切り取った後は、手袋やハサミ、長靴などの消毒も忘れずに行いましょう。
胴枯病にかかった場合には、胴枯病に適用のある農薬はありません。枯れた幹、枝を切除して焼却しましょう。太い枝や幹を切った場合には、切断面にトップジンMペーストなどの防菌・癒合促進剤を塗布しましょう。
病気にかからないための環境づくり
病気はそれぞれ発生しやすい状況があります。カビが原因の病気が多いので、過湿などが原因になるため風通しをよくする、菌を飛ばさないために水やりは上から行わない等があります。
またどのような病気でも、雑草の除草は効果があります。周りの雑草から菌が飛来することもありますので、周りの環境にも十分注意しましょう。
日照不足や、肥料の過不足などによりもみじの株が軟弱、徒長、過繁茂などの状態になると、発病が多くなります。健全の株の育成のためには、日当たり、風通しを良くする。肥料は窒素を抑え、カリを施用するなどをすることにより病気を防ぎます。
殺菌剤の散布
もみじには、作物名が「かえで」の他「樹木類」の記載がある農薬が使えます。いくつかもみじの病気に使える農薬を紹介します。
ベニカXネクストスプレー
ベニカXネクストスプレーは樹木類に使える殺虫殺菌剤で、病気の予防と治療の効果の他に殺虫成分が含まれています。
うどんこ病だけでなく、アブラムシやケムシなどの害虫にも使え、原液を吹きかけるだけなので家庭でも使いやすい農薬です。
GFベンレート水和剤
炭疽病には、GFベンレート水和剤が使えます。樹木の炭疽病に適用のある殺菌剤で、浸透移行性に優れ、予防効果と治療効果の両方があります。粉末状なので水に溶かして使います。樹木類のうどんこ病には適用はありませんが、その他の果樹等のうどんこ病に適用があるので、うどんこ病にも効果が期待できます。
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