ウリハムシを駆除、防除する農薬について

ウリハムシによって苗に食害が出ている写真病害虫
病害虫種類農薬

キュウリ、スイカ、カボチャなどのウリ科の葉が大好きで食害をもたらす害虫として有名なウリハムシ。ここではウリハムシとはどういう虫なのか、その特性と、ウリハムシを駆除、防除するための農薬、またその他の効果的な方法、対策についても解説します。

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そもそも、ウリハムシはどういう害虫?

ウリハムシとは?

ウリハムシは、ハムシ科ウリハムシ属の甲虫(コウチュウ)の一種です。ハムシは主にコガネムシを小さくしたような形状のようなものが多く、硬い外観をしています。ウリハムシはハムシの一種です。

成虫は春~秋に発生し、色は黄色で、日中活発に動き、よく飛びます。成虫の姿で越冬し、5月頃ウリ科野菜の株元に産卵し、幼虫、蛹を経て新成虫は7月頃に地上に出てきます。

どうしてウリハムシは害虫なのか?

ウリハムシは名前の通り、キュウリ、スイカ、カボチャ、メロンなど、ウリ科の葉が大好物で、円を描くように丸い食害痕を残します。それだけならまだしも、たくさん発生すると果実の表面もかじりだし、農作物に食害をもたらします。

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ウリハムシに効く農薬

ウリハムシは農作物の代表的な害虫のため、下記のように、多くの適用農薬があります。

ウリハムシに効く代表的な農薬

有機リン系 スミチオン

有機リン系殺虫剤は殺虫剤の中でも、昆虫の神経系を阻害するタイプで、殺虫剤の代表的なタイプです。代表的な有機リン系農薬は、エルサン、オルトランやスミチオンがあり、カメムシの場合、エルサンが適用できます。

ネオニコチノイド系 ダントツ、スタークル、モスピランなど

ネオニコチノイド系とは、90年代に登場した比較的新しい殺虫成分で、ニコチンの仲間です。ニコチン性アセチルコリン受容体と結合し、信号の伝達を阻止し、結果、昆虫は麻痺し、死に至ります。

浸透性、速効性、持続性が優れていることや幅広い殺虫スペクトラムを持つため、現在非常によく使用されている殺虫剤です。ネオニコチノイド系農薬については下記で詳しく説明しています。ご参考ください。

家庭園芸でよく使われる住友化学の「ベニカベジフルVスプレー」や「ベニカXファインスプレー」「ベニカXネクストスプレー」「ベニカベジフルスプレー」は、ネオニコチノイド系のクロチアニジンを成分にしています。

ウリハムシに効く農薬一覧表

RACコード別に分類した、ウリハムシに効く代表的な農薬は以下のようになります。

IRACコードグループ名カメムシ
1B有機リン系スミチオン
ダイアジノン
マラソン
3Aピレスロイド系アディオン
トレボン
4Aネオニコチノイド系ダントツ
アルバリン
スタークル
モスピラン
アベイル
13ピロールコテツフロアブル

※農薬を使用する際にはラベルをよく読み、用法・用量を守ってお使いください。

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RACコードとは??

RACコードとは、農薬を作用機構(農薬の効き方)ごとに分類して番号と記号を振ったコードになります。

例えば殺虫剤なら有機リン系は[1B]、ネオニコチノイド系は[4A]など、すべての農薬にRACコードが設定されています。

同じRACコードの農薬を繰り返し使うと害虫や病原菌に抵抗性がついてしまうのを、RACコードが違うコードの農薬を交互に使うことで防ぐことができます。「系統」とも呼ばれますが、RACコードの方が、より厳密に分類されています。 

殺虫剤は、IRAC(アイラック)コード、殺菌剤にはFRAC(エフラック)コード、除草剤にはHRAC(エイチラック)コードになっています。

殺虫剤はウリハムシだけでなく、カメムシ類、カイガラムシ類やハダニ類、アブラムシ類、アザミウマ類、ヨトウムシコナジラミ、コガネムシ、ハスモンヨトウネキリムシ、ヨコバイ、ハモグリバエ、ハマキムシ、イラガ、ウンカ、メイガ、ハムシ、ケムシ、テントウムシダマシナメクジシンクイムシ、コオロギ、タマネギバエ、ダンゴムシなど幅広い殺虫スペクトラムを持つものも多いので、うまく活用しましょう。

上記の農薬は水で溶かして薄めて使用する液剤や水溶性の粉剤、粒剤(粒状や顆粒)です。希釈方法等については下記をご参考ください。

防除する際のポイント

近年では、特定の農薬に抵抗性を持った害虫も多く発生し、農薬の効率的な使用のため、農薬のRACコードを確認して、タイプの異なる殺虫剤のローテーション散布を心がけること、また、農薬の使用量を減少させるために、生物的、物理的、耕種的防除法を取り入れたIPM防除体系を組んで、統合的に実践することが重要になってきています。

IPM(総合的害虫管理)とは?

農地を取り巻く環境や病害虫の対象種の個体群動態を考慮しつつ、「生物的防除」「化学的防除」「耕種的防除」「物理的防除」を組み合わせることで、病害虫の発生を経済被害を生じるレベル以下に抑えることをいいます。

  • 「生物的防除」 病害虫の天敵を導入し、病害虫密度を下げる防除法
  • 「化学的防除」 化学薬剤を使用して行う防除法
  • 「耕種的防除」 栽培法,品種、圃場の環境条件等を整え、病害虫の発生を減らす防除法
  • 「物理的防除」 防虫ネット、粘着トラップ、光熱等を利用して病害虫を制御する防除法

(IPM・・・Integrated Pest Management)

物理的防除

アルミホイル、シルバーマルチなど、光を乱反射させて防除

ウリハムシは、キラキラと、光が乱反射するのを嫌う習性があります。これを利用して、マルチをシルバーマルチに変えるのは、ウリハムシの飛来を抑制するのに非常に有効です。

また、防鳥テープも光が当たると乱反射するので有効です。農作物の生長点と株の中の間くらいに、ビーっと一本ずつ張っておくと予防になります。

またアルミホイル(クッキングホイルやガスマット)のような銀色のものも光が反射し、有効です。アルミホイルを使うときは、農作物の株元にマルチングのように敷くのが効果的です。

防虫ネット

また、ウリハムシの被害は直接的な食害なので、網目のある防虫ネットなどで農作物を物理的に守るのも効果的です。家庭菜園だと、寒冷紗(かんれいしゃ)でも)でも防除出来ます。

まとめ

日中飛来して植える苗や、定植して生育している苗木、農作物に食害をもたらすウリハムシ。特にきゅうり、スイカ、カボチャ、メロンなどのウリ科の植物を中心に、ハクサイ、インゲン、果樹、花きにも被害をもたらします。

適切に退治、防除を行い、本記事が、ウリハムシ対策の一助となれば幸いです。

ここで紹介した農薬は、JA販売店やホームセンターのガーデニング・資材、庭木コーナーにあるものもあります。ほ場で早期発見し、適切な薬剤や防除方法でしっかり発生を予防、ガードできると、農薬散布と言った農作業の回数を減らすことができます。

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