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玉ねぎの肥料のやり方 種・苗・子球から始めよう!

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タマネギ 作物別の肥料

玉ねぎは、いろいろな料理に使うことができ、家庭の常備菜としてかかせません。栽培期間は長いですが、栽培も簡単で、長期間貯蔵もできるため家庭菜園でも人気があります。

この記事では、玉ねぎの栽培で大切な肥料のやり方について、初心者の方でも簡単な苗や子球から始める場合、タネから始める育苗の肥料についてわかりやすく説明します。

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タマネギの肥料の与え方

玉ねぎの栽培は、9月ごろからタネをまいて育てる方法や、11月頃に出回る苗を入手して育てる方法、夏にオニオンセット・セット球・ホームタマネギなどの名前で出回る子球(タネ球)から育てる方法があります。育苗には2か月ほどかかるので、初心者の人は苗や子球から始めるのがおすすめです。

苗から育てる場合

まずはホームセンターなどで11月頃に出回る苗から育てる方法です。育苗した苗を植えつける場合も同様です。玉ねぎの肥料は基本的に3回。植えつけ時に元肥を、追肥を植え付け25日後に1回目の追肥を、暖かくなってきた3月上旬に、2回目の追肥をします。

地植え

元肥

苗を植え付け(定植する)前に予め土壌へ施しておく肥料を「元肥(もとひ・もとごえ)」と言います。元肥は、初期生育を助ける働きがあり、肥料効果が長く続く緩効性や遅効性の肥料を施すのが一般的です。

畑などでは、土づくりと一緒に行います。玉ねぎは酸性土壌を嫌いますので、土壌のphが低い場合は、苦土石灰などの石灰資材を植え付けの2週間前までに施しておきましょう。溝の深さや幅などは下記の表を参考にしてください。玉ねぎの元肥は、畑全体にまんべんなく肥料を与える肥料の与え方る全面施肥で行います。

  1. 栽培するスペース(畝)を決め、深さ20㎝ほど軽く耕し、さらに表面から10㎝ほどは細かく施します。
  2. 堆肥牛糞など)1㎡あたり2kgを畝全体にまきます
  3. クワで堆肥を土にすきこむようによく混ぜます
  4. 元肥として1㎡あたり100gの化成肥料とようりん50gを畝全体に撒いて、クワでよく混ぜます。
  5. 畝幅80㎝程度、高さ10㎝の畝を作ります。
  6. 1週間ほどしたら、苗を植えつけます。
畝幅畝間畝高条間(列間)株間
80cm100〜120cm10〜15cm15cm程度15cm程度
追肥

苗の植え付け後(定植後)、作物が生長していくときに、土壌の肥料切れが起こらないように追加で施す肥料を「追肥(ついひ・おいごえ)」と言います。

玉ねぎの追肥は、2回行います。1回目は、植え付けをしてから25日後に行います。この頃の追肥は、低温期にとう立ちするのを防ぐ働きがあります。2回目の追肥は、暖かくなってきた3月初旬に行います。草丈を伸ばし、葉の数を増やして球を肥大させるための肥料です。

追肥の方法は同じです。株間に速効性の化成肥料をばらまいて土寄せしておきます。肥料の量の目安は1㎡あたり一握り程度です。

プランター・鉢植え

玉ねぎは鉢植えやプランターでも育てることができます。プランターに、2列、株間15㎝ほどで植えつけましょう。

元肥

プランタ―の場合は、元肥入りの野菜の培養土が便利です。用土に肥料が入っていない場合は、元肥として化成肥料を入れてから植え付けます

追肥

追肥は、地植えと同様に植え付けから25日後と2月下旬から3月上旬の2回追肥します。化成肥料をバラバラと土にまいて、土を足して土寄せしておきます。春の追肥は、液体肥料(液肥)をつかってもよいでしょう。液肥を使う場合は、水やり代わりに3月から1週間おきに2回~3回、規定量に薄めて水やり代わりに与えます。

タネから育てる場合(育苗)

地植え(育苗畑)

地植えで、タネから育てる場合は、9月頃にタネをまいて2か月間ほど育苗をし、生長したら掘り上げて、本畑に植えつけ(定植)します。育苗に2か月ほどかかるため、元肥をした畑にタネをまき、本葉が2枚のころに間引きして、追肥します。

元肥

育苗畑での種まきの手順は、以下のとおりです。

  1. 事前に、土づくりをしておきましょう。苦土石灰で酸度調整をした後、堆肥を1㎡あたり2kgほどいれてよく混ぜて、耕しておきます。
  2. 元肥として化成肥料か有機肥料を1㎡あたり70g~100gほど施し、畝を立てます。
  3. 列間8㎝、深さ8㎜のまき溝を作ります。
  4. まき溝を作ったら、その溝に合わせて5mm間隔で条播き(すじまき)します。
  5. まき終わったら、種が隠れるくらいに軽く覆土しましょう。
  6. たっぷりと水やりをしましょう。
  7. 乾燥や風雨を防ぐため、ワラ(稲わらなど)や新聞紙、不織布などのべた掛け資材で畝全体を覆いましょう。
  8. 1週間程度で発芽してきます。発芽するまでは乾燥に気をつけて、必要であれば水やりをしましょう。
追肥

追肥は、2回目の間引きの後に行います。間引きは1回目は、草丈7㎝ぐらいのころに株間1㎝程度に、2回目は草丈10㎝のころに株間1.5㎝ほどに間引きます。

2回目の間引きが終わったら、条間を移植ごてなどで溝をつけて、苗に土が寄るようにし、その溝に1㎡あたり30g程度、化成肥料を追肥します。

鉢植え・プランター

タマネギは、プランター・鉢植えでも栽培することができます。プランターは深さ15cm程度のものでも問題なく栽培することができます。プランター・鉢植えなどではタネを直播して、そのまま栽培していきます。

元肥
  1. 用土は元肥入りの野菜専用の培土を使うと便利です。元肥が入っていないようなら緩効性肥料を土に混ぜて使います。用土はプランターの上部2〜3cm程度のところまで敷き詰めます。
  2. まきやすくするために、軽くまき溝を作ります。一般的なサイズ(幅30cm程度)であれば、2列がよいでしょう。
  3. まき溝を作ったら、その溝に合わせて5mm間隔で条播き(すじまき)します。
  4. まき終わったら、5mm程度覆土しましょう。覆土のときには、周りの土を寄せるより培養土をさらにかぶせてあげるとやりやすいです。覆土をしたら、軽く手で鎮圧してやります。その後、水やりをしましょう。不織布や新聞紙、寒冷紗などの資材でその上を覆うと乾燥しづらくなるのでおすすめです。
  5. 1週間程度で発芽してきます。発芽するまでは乾燥に気をつけて、表面が乾燥しているようであれば、水やりをしましょう。発芽してきたら、不織布などべた掛け資材を外してやります。
追肥

追肥は、プランタ―の場合は元肥入りの野菜の培養土をつかっているようでしたら1か月は追肥入りません。1か月ほどしたら、追肥をします。2週間に1度2回~3回化成肥料を施肥します。苗が順調にそだっているようなら、その後は苗から育てるのと同様に、春になるまで追肥は必要ありません。

タネ球(子球)から育てる場合

玉ねぎには、タネ・苗から育てる以外にもう一つ、小さな子球から育てる方法もあります。子球(タネ球)は、早春に極早生・早生の専用品種をハウスなどで作った玉ねぎで、それを夏に植えつけて、年内に収穫することができます。オニオンセット・セット球・ホームタマネギなどの名前で夏に出回ります

基本的には、苗から育てるのと同様に元肥を施して、植えつけます。大切なことは植え付けの時期です。平均気温26℃~26.5℃、暖地では植え付けの適期は、8月下旬から9月初旬。畑など地植えで育てる場合は、事前に苦土石灰で酸度調整をしておき、植え付け2週間前までに堆肥2kg、肥料をいれて植えつけます。

追肥は、9月下旬から10月上旬に1度、速効性の化成肥料を施しましょう。11月下旬頃から収穫できます。肥大に差がありますので、大きくなったものから収穫しましょう。分球もおきやすいですが、家庭で食べる分には何の問題もありません。肥大しない株は、そのまま育ててとう立ちさせると葉タマネギとして食べることができます。

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タマネギにおすすめの肥料

タマネギの肥料は、根の張りをよくするために元肥としては、リン酸が多く含まれているものがおすすめです。追肥には、速効性の肥料がおすすめです。追肥にもリン酸が含まれているものがよいでしょう。有機肥料ではリン酸成分の多い米ぬか鶏糞などが使えます。ぼかし肥料であれば、害虫の心配もすくなく追肥にも使えて便利です。

普通化成肥料8・8・8などチッソ・リン酸・カリ分が等量入っているものを使う場合には、元肥にはようりんなどのリン酸肥料をプラスして与えてあげるとよいでしょう。追肥にはようりんは不要です。

畑などの地植えは、堆肥などの有機成分は土づくりに大切ですが、玉ねぎには有機物の腐敗臭を好むタマネギバエが発生しやすくなります。堆肥や有機肥料は完熟のものを使うなど注意が必要です。

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肥料の成分について

植物が育つために必要な三大栄養素三要素)は窒素(チッソ)、リン酸(リンサン)、カリウム(カリ・加里)です。

  • 窒素(N)は、「葉肥(はごえ)」とも呼ばれ、生育の初期に効果的であり、茎と葉の生長に大きく影響します。
  • リン酸(P)「実肥」と呼ばれ、開花・結実を促すためにリン酸が必要となります。また、植物全体の生育や分げつ、枝分かれ、根の伸長など様々な要素に関わっています。
  • カリウム(C)「根肥」と呼ばれ、葉で作られた炭水化物を根に送り、根の発育を促したり、植物を丈夫にして病気などに対する抵抗力を高める働きがあります。そのため、カリウムは「根肥」と呼ばれます。

まとめ

ここまでタマネギの肥料のやり方について説明してきましたが、いかがでしたでしょうか。玉ねぎ栽培には肥料は大切ですが、肥料は与えれば与えるだけ大きく育つということではありません。

肥料の与えすぎは、病害虫などの発生が増えたり、肥料焼けをおこして最悪の場合枯れてしまうこともあります。肥料は施肥量を守り、適切な時期に与えてください。

執筆者・監修者情報
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農家web編集部のメンバーが「農業者による農業者のための情報サイト」をコンセプトに、農業に関するあらゆる情報を丁寧にまとめてお届けしていきます。
編集部のメンバーは皆、実際に農業に携わりながら情報をまとめています。農学を極め樹木医の資格を持つ者、法人の経営・財務管理に長けている者、大規模農場の営農経験者などバラエティに富んだメンバーで構成されています。他にも農機具やスマート農業機器、ITなどのスキルも兼ね備えています。

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