アスパラガスが細いのは肥料不足?生育不良の原因と対処法

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アスパラガスの栽培で、アスパラガスが細くヒョロヒョロして太くならないというのはよく聞きますが、肥料不足が原因でしょうか。この記事では、アスパラガスの生育不良の症状や原因と対処法について説明します。

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生育不足の症状と原因

アスパラガスが細い

アスパラガスは春と秋に伸びた若芽が、草丈20㎝ほどになったら収穫します。出てきた若芽が細いのはどのような理由があるのか。まずは、アスパラガスが細くなってしまう原因について、説明します。

株が若い

アスパラガスは、野菜には珍しい多年草で1つの株で7年~10年収穫できます。株が大きくなることにより太いアスパラガスが収穫できるのです。株が若いうちには、細いものしかでてきません。

アスパラガスは種まきから育てると3年は収穫できません。時期になるとポット苗や、地堀り苗が出回ります。1年生のものは翌々年から、中には翌年の春から収穫できる大株もあります。大株でも翌春の収穫は控えめにし、6月までに収穫を終えてその後は葉を茂らせて、株を育てることが大切です。細い茎節を収穫しないでそのまま育てることで養分を根に蓄えることができます。

株分けした後の収穫も、株が若いために補足なります。

肥料不足

アスパラガスは多肥を好むため、生育期は肥料切れに注意が必要です。芽が出る少し前から、9月までは肥料切れしないようにして栽培します。

またこの時期には雑草も多く生えてきます。肥料分が雑草にとられたり、病害虫の原因ともなりますので雑草の防除も重要です。

土壌環境の悪化

同じように肥料を与えているのに、アスパラが細いのであれば土壌状況も確認してください。畑などでは、土壌は育てているうちに酸性土壌に傾いている可能性もあります。土壌pHが酸性に傾くと肥料を与えていても、吸収が悪くなり欠乏症をおこすこともあります。

また化成肥料のみで育てている場合などでは、土の中に微生物が減って排水が悪くなったり、肥料で与える3要素以外の微量要素が不足することがあります。その場合は酸度調整や堆肥などを施す必要があります。

茎が枯れる

秋の終わりに茎葉が枯れるのは、正常です。8割以上枯れこんだら剪定して焼却処理します。そのままにしておくと病害虫の原因ともなりますので、毎年根元から刈り取りましょう。

病害虫

アスパラガスで一番多い病害は、「茎枯病」です。茎の枝分かれする部分から茶色くなり黒い斑点が現れ、次第に全体が枯れます。また紫紋羽病も葉が黄化して葉が枯れたようになります。

茎枯病は、発病したらすぐに取り除きます。防除方法としては、梅雨や台風の時期に発生するので早めの薬剤を散布する。また降雨で2次感染もするため雨はね対策として敷き藁も有効です。

また害虫による食害で、葉が枯れることもあります。オオタバコガヨトウムシなどは食害による被害が大きいので、見つけ次第捕殺する、または殺虫剤も有効です。

水不足・水分過多

アスパラガスは乾燥に強く過湿に弱いといわれるので、水やりを控えてしまう人もおおいのですが。実はアスパラガスは年間を通して水を必要とします。水やりのやり方で収穫量にも差がでるといわれています。ただし過湿が苦手なので、水分が過多になると根腐れの原因ともなります。

アスパラ農家などでは、茎に水がかからず土壌に水分を補給できるようにして、少量多回数の水やりを行っています。家庭菜園などでは、排水性の悪い土壌では高畝にし乾燥が続くようなら水やりをしましょう。株元に水をやると病気が発生しやすくなるのでこまめに水やりができる人は、株元ではなく畝間に水をやるとよいでしょう。

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対応策

病害

アスパラガスが病気にかかってしまったら、まずはその苗を根元から取り除き、他の株に影響がないようにしましょう。前年に病気にかかっていた場合には、予防策としては、ベンレート水和剤などの薬剤を生育前半に使い、葉が展開してからはダコニール1000の薬剤を使用しましょう。

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土壌環境

アスパラガス、酸性土に弱いため土壌が酸性に傾いていると、生育が遅れ肥料分を吸収することができなくなります。植えつけ時に酸度調整していても、年数とともに酸度が高くなってしまいます。できれば土壌検査をして酸性に傾いているか確認してから調整しましょう。

冬に一度、石灰資材で酸度を調整しておきましょう。よく使われるのは苦土石灰です。野菜の栽培に必要な苦土(マグネシウム)も補充することができます。土壌中の有機酸によって徐々に溶けるため、堆肥などと一緒に軽く中耕しておくとよいでしょう。

土壌検査

土壌酸度(ph)は、土壌 pH6.0〜7.0を目安にしましょう。土壌酸度計や土壌酸度測定液などを使うと、土の酸度が簡単に図ることができます。定期的に検査することで、土壌の状態を知ることができます。

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肥料不足

葉が黄色くなってきたときなど肥料不足の症状が現れたら、速効性の肥料で追肥しましょう。速効性の化成肥料か液体肥料(液肥)も有効です。化成肥料を軽く一握り与えるか、規定量に薄めた液体肥料を与えます。一度にたくさんの量を与えると肥料やけするリスクもありますので、施肥量には気をつけましょう。液体肥料は、「ハイポネックスの野菜の液肥」や「マイガーデン液肥」などがよいでしょう。

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アスパラガスの肥料の与え方

元肥

アスパラガスは、タネからも育てられますが、春や秋に出回る市販の苗(地堀り苗)を使って植えつけるのが手軽です。特大苗を購入すれば翌春から収穫することもできます。

元肥は、土づくりと同時に行いましょう。酸性土壌を嫌うアスパラは、酸度が高い場合には植え付け2週間前に苦土石灰などの石灰資材で、酸度を調整しておきます。1週間前には完熟堆肥と肥料をまいてよく施してから植えつけます。

アスパラは土づくりが大切なので堆肥を多く施肥します。家庭菜園でたくさんの堆肥を撒くのが大変な場合は、溝を掘って元肥を入れる溝施肥で行いましょう。60cmほどの畝幅の真ん中に、深さ30cm、幅30cmの溝を掘ります。底に堆肥と元肥を施してよく混ぜて土を戻し植えつけます。施肥量は溝1mあたり、完熟堆肥2kg、化成肥料100g程度が目安です。

追肥

収穫は植え付け2年目から、それまでは収穫せず、株を育てます。春に植え付けした場合は、植え付け1か月後から10月まで月に1度化成肥料を与えます。株の周りに肥料をまいて、軽く中耕して土寄せします。秋の終わりには、茎や葉が枯れるので切り取って処分しておきます。

2年目以降は、早春に芽がではじめたら追肥をします。株の間を耕して堆肥と緩効性の化成肥料をすき込みます。収穫は翌年のために6月中旬までとして、収穫後追肥をします。その後は9月まで1か月に1度追肥をします。

肥料について

肥料の成分について

植物が育つために必要な三大栄養素(三要素)は窒素(チッソ)、リン酸(リンサン)、カリウム(カリ・加里)です。

  • 窒素(N)は、「葉肥(はごえ)」とも呼ばれ、生育の初期に効果的であり、茎と葉の生長に大きく影響します。
  • リン酸(P)「実肥」と呼ばれ、開花・結実を促すためにリン酸が必要となります。また、植物全体の生育や分げつ、枝分かれ、根の伸長など様々な要素に関わっています。
  • カリウム(C)「根肥」と呼ばれ、葉で作られた炭水化物を根に送り、根の発育を促したり、植物を丈夫にして病気などに対する抵抗力を高める働きがあります。そのため、カリウムは「根肥」と呼ばれます。

肥料の呼び名について 元肥と追肥

用土に肥料を与えるタイミングによって、肥料の呼び名が変わります。具体的には、「元肥」と「追肥」があります。

苗を植え付け(定植する)前に予め土壌へ施しておく肥料を「元肥(もとひ・もとごえ)」と言います。元肥は、初期生育を助ける働きがあり、肥料効果が長く続く緩効性や遅効性の肥料を施すのが一般的です。

苗の植え付け後(定植後)、作物が生長していくときに、土壌の肥料切れが起こらないように追加で施す肥料を「追肥(ついひ・おいごえ)」と言います。花や結実の後に与える追肥をお礼肥といったり、冬に与える追肥を寒肥(かんごえ)といったりもします。

有機肥料と化成肥料について

肥料には有機肥料と化学肥料と呼ばれるものがあります。

有機肥料とは動植物由来の原料を使って作られている肥料を指します。畑や庭などの地植えに使うと土壌改良効果も期待できますが、虫がわいたり臭いがつよいものもあります。

化学肥料は、化学的に合成、あるいは天然産の原料を化学的に加工して作った肥料です。化成肥料は化学肥料に化学的操作を加えて製造された複合肥料を「化成肥料」といいます。三大要素がバランス良く含まれており初心者の人でも使いやすい肥料です。

有機肥料、化成肥料両方にメリット・デメリットがあります。最近では有機肥料を配合した化成肥料などもあり両方のメリットをうまく配合している肥料も多く販売されています。

化成肥料は薬品のように危険なものなの?

「化成肥料」はその名前から植物や環境、人体に強く影響を及ぼすイメージが付いている場合がありますが、それは全くの誤解です。

一番重要なのは「肥料」を必要な量だけ施すということです。適正量の使用であれば「化成肥料」「有機質肥料」など、どの肥料でも問題は発生しません。逆に化学肥料でなくても適正な使用方法ができていない場合は植物や人体に大きな影響があります。

肥料だけではなく一般流通されている農業用の資材はすべて適正に使用すれば問題が起こらないようになっています。

執筆者・監修者情報
執筆者・監修者

農家web編集部のメンバーが「農業者による農業者のための情報サイト」をコンセプトに、農業に関するあらゆる情報を丁寧にまとめてお届けしていきます。
編集部のメンバーは皆、実際に農業に携わりながら情報をまとめています。農学を極め樹木医の資格を持つ者、法人の経営・財務管理に長けている者、大規模農場の営農経験者などバラエティに富んだメンバーで構成されています。他にも農機具やスマート農業機器、ITなどのスキルも兼ね備えています。

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