殺虫剤、農薬トランスフォームを徹底解説!

農薬
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トランスフォームフロアブルは2017年12月に農薬登録が認可された新規殺虫剤です。幅広い国と作物で使用され、急速に使用が拡大しています。

ここでは、農薬トランスフォームとはどんな殺虫剤なのか、特長や、効果と注意点を説明していきます。

トランスフォームフロアブルとは、どんな殺虫剤?

トランスフォームフロアブルは、ダウ・アグロサイエンスが開発した製品で、スルホキシイミン系の新規殺虫剤です。

トランスフォームは昆虫の神経系を阻害するタイプの殺虫剤の中でも、ネオニコチノイド系や有機リン系化合物などの既存の殺虫剤とは構造が異なる新規系統の殺虫剤です。このため、既存の殺虫剤との交差抵抗性は現在のところ、発見されていません。

交差抵抗性、交差耐性とは?

交差抵抗性(こうさていこうせい)、交差耐性(こうさたいせい)とは、ある生物が1種類の薬剤に対して耐性を獲得すると、それと同時に別の種類の薬剤に対する耐性も獲得することを言います。

トランスフォームフロアブルの有効成分、性状

  • スルホキサフロル(ISO Common name: Sulfoxaflor)・・・9.5%

スルホキサフロル(ISO Common name: Sulfoxaflor)は、世界共通の商標として、「イソクラスト」という名前がついています。

スルホキサフロルは、スルホキシイミン骨格をもつ新規系統の殺虫剤で、昆虫の神経伝達に作用するものです。シナプス後膜にあるニコチン性アセチルコリン受容体に結合し、虫の神経細胞に働くことで興奮刺激が誘起され、虫の恒常性維持機能が麻痺し、消耗させることで殺虫します。

性状は、類白色水和性粘稠懸濁液体になります。水和剤なので、水で希釈して散布します。農薬の希釈については下記をご参考ください。

トランスフォームフロアブルの特長

トランスフォームの最大の特徴は、ネオニコチノイド系や有機リン系化合物などの既存の殺虫剤とは構造が異なる「スルホキシイミン系」という新規系統の殺虫剤のため、既存の殺虫剤に抵抗性がある害虫に効く可能性が高いことです。

また、即効性(速効性)がありながらも、浸透移行性と浸達性に優れ、残効性があることも特徴と言えるでしょう。

さらに、耐雨性があるため、薬液を散布して乾けば、降雨があっても効果は持続します。

トランスフォームは、主にアブラムシ類、カイガラムシ類、タバココナジラミなどのコナジラミ類に優れた効果を発揮します。果樹や畑作でこれらの害虫、特に抵抗性が疑われる場合などには、ぴったりです。

使用するときに注意したい点

その他

既存の殺虫剤と同様に、ミツバチに対して影響があります。このため、ミツバチの巣箱及びその周辺にかからないようにすること、ミツバチ等を放飼中の施設や果樹園等では使用をさけてください。

効果・薬害・毒性

トランスフォームフロアブルは以下のように、幅広い「適用作物」と「適用病害虫名」に対応しています。

作物名適用病害虫名
かんきつアブラムシ類
ゴマダラカミキリ成虫
カイガラムシ類
アザミウマ類
りんごリンゴワタムシ
カイガラムシ類
コアオカスミカメ
アブラムシ類
なしアブラムシ類
カイガラムシ類
ネクタリン
すもも
アブラムシ類
カイガラムシ類
おうとう
ぶどう
カイガラムシ類
キャベツネギアザミウマ
キャベツ
だいこん
レタス
非結球レタス
はくさい
非結球あぶらな科葉菜類
ブロッコリー
ほうれんそう
しそ
ばれいしょ
ごぼう
やまのいも
食用ぎく
アブラムシ類
きゅうり
なす
ピーマン
コナジラミ類
トマト
ミニトマト
アブラムシ類
コナジラミ類
トマトサビダニ
きくアブラムシ類
アザミウマ類
つつじ類ツツジグンバイ
※記載事項が変更、修正されている場合があります。使用する際にはラベルをよく読み、用法・用量を守ってお使いください。

下記の有効成分を含む農薬の総使用回数(年限)は以下の通りなので、使用回数には注意してください。

  • スルホキサフロル 2〜3回

スルホキサフロルの使用可能回数(年限)は、適用作物によって2〜3回と変わってきます。適用作物と使用回数をよく確認するようにしましょう。

また、水稲用の同一成分薬剤として「エクシードフロアブル」があります。こちらはウンカ類、ツマグロヨコバイ、カメムシ類に殺虫効果を発揮します。

水稲用殺虫剤 エクシードフロアブル 500ml
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トランスフォームフロアブルの効果を高めるために

薬液を広範囲にまく際には、効果的に散布できる散布機噴霧機)やスプレイヤーの使用をおすすめします。

まとめ

トランスフォームの最大の特徴は、新規系統の殺虫剤のため、既存の殺虫剤に抵抗性がある害虫に効く可能性が高いことです。

従来のネオニコチノイド系や有機リン系化合物の殺虫剤を散布しても、害虫が集団で生存している等、抵抗性が疑われる場合には、是非トランスフォームフロアブルでの防除を試してみてください。







この記事を書いた人
農家web編集部

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