殺虫剤、農薬コルト顆粒水和剤を徹底解説!

種類製品・タイプ農薬

殺虫剤コルト顆粒水和剤は、日本農薬などが販売する昆虫の行動を制御する昆虫行動制御剤(IBR剤)で、従来の薬剤に対して抵抗性を発達させた害虫にも有効なため、ローテーションのなかに組み込みやすい殺虫剤です。

ここでは、農薬コルト顆粒水和剤とはどんな殺虫剤なのか、特長や、効果と注意点を説明していきます。

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コルト顆粒水和剤とは、どんな殺虫剤?

コルト顆粒水和剤は、日本農薬やクミアイ化学工業から販売されている製品で、有効成分のピリフルキナゾンが作用し、昆虫の行動を制御する(IBR)タイプの殺虫剤です。

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コルトは従来の昆虫の神経系を阻害するタイプの殺虫剤(ネオニコチノイド系や有機リン系化合物など)とは構造が異なる、昆虫の行動を制御する昆虫行動制御剤(IBR剤)です。

このため、既存の殺虫剤に対して感受性の低下した害虫、抵抗性を発達させた害虫にも効果を発揮する点がポイントです。

コルト顆粒水和剤の有効成分、性状

  • ピリフルキナゾン・・・20.0%

有効成分のピリフルキナゾンは、アミノキナゾリン構造を持ち,昆虫の行動を制御します。まず、害虫の吸汁活動を速やかに停止させ,歩行・飛翔行動を阻害して作物から離脱させ、死に至らしめる効果があります。

性状は、褐色水和性細粒になります。水和剤なので、水で希釈して散布します。農薬の希釈については下記をご参考ください。

コルト顆粒水和剤の特長

コルトの最大の特徴は、ネオニコチノイド系や有機リン系化合物などの既存の殺虫剤とは構造が異なる「スルホキシイミン系」という新規系統の殺虫剤のため、既存の殺虫剤に抵抗性がある害虫に効く可能性が高いことです。

また、即効性(速効性)がありながらも、浸達性に優れ、茎葉への散布処理によって3週間以上の効果が持続する優れた残効性がある点も大きな特長と言えるでしょう。

さらに、ナミテントウ,タイリクヒメハナカメムシ,ショクガタマバエ,チリカブリダニ,ミヤコカブリダニなど、害虫の各種天敵に対して悪影響が小さい農薬なので,IPM(総合的害虫管理)に適した薬剤である点もポイントです。

IPM(総合的害虫管理)とは?

農地を取り巻く環境や病害虫の対象種の個体群動態を考慮しつつ、「生物的防除」「科学的防除」「耕種的防除」「物理的防除」を組み合わせることで、病害虫の発生を経済被害を生じるレベル以下に抑えることをいいます。

  • 「生物的防除」 病害虫の天敵を導入し、病害虫密度を下げる防除法
  • 「科学的防除」 化学薬剤を使用して行う防除法
  • 「耕種的防除」 栽培法,品種、圃場の環境条件等を整え、病害虫の発生を減らす防除法
  • 「物理的防除」 防虫ネット、粘着トラップ、光熱等を利用して病害虫を制御する防除法

コルトは、主にアブラムシ類,コナジラミ類,カイガラムシ類などカメムシ目害虫,チャノキイロアザミウマなどに対して非常に優れた効果を発揮します。果樹や畑作でこれらの害虫、特に抵抗性が疑われる場合などには、ぴったりな農薬と言えるでしょう。

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使用するときに注意したい点

その他

既存の殺虫剤と同様に、ミツバチに対して影響があります。このため、ミツバチの巣箱及びその周辺にかからないようにすること、ミツバチ等を放飼中の施設や果樹園等では使用をさけてください。

効果・薬害・毒性

コルト顆粒水和剤は以下のように、幅広い「適用作物」と「適用病害虫名」に対応しています。

作物名適用病害虫名
未成熟とうもろこし
こんにゃく
ばれいしょ
やまのいも
てんさい
豆類(種実、ただし、らっかせいを除く)
さやえんどう
にがうり
カリフラワー
ブロッコリー
はくさい
レタス 非結球レタス
タバコ(たばこ)
アブラムシ類
かんしょ
きゅうり
かぼちゃ
すいか
メロン
トマト
ミニトマト
ピーマン
とうがらし類
いちご
オクラ
花き類・観葉植物
アブラムシ類
コナジラミ類
たまねぎ
ねぎ
ネギアザミウマ
ネギハモグリバエ
にらネギアザミウマ
さやいんげん
しろうり
しょくようほおずき
コナジラミ類
キャベツネギアザミウマ
なすアブラムシ類
コナジラミ類
カスミカメムシ類
アスパラガスコナジラミ類
カスミカメムシ類
ネギアザミウマ
かんきつ(柑橘)アブラムシ類
カイガラムシ類
コナジラミ類
チャノキイロアザミウマ
ミカンバエ成虫
なしアブラムシ類
カイガラムシ類
チュウゴクナシキジラミ
チャノキイロアザミウマ
りんごアブラムシ類
カイガラムシ類
リンゴワタムシ
おうとうカイガラムシ類
オウトウショウジョウバエ
もも
ネクタリン
小粒核果類
アブラムシ類
カイガラムシ類
ぶどうカイガラムシ類
チャノキイロアザミウマ
ツマグロアオカスミカメ
マンゴーチャノキイロアザミウマ
かきカイガラムシ類
チャノキイロアザミウマ
キウイフルーツクワシロカイガラムシ
アブラムシ類
チャトゲコナジラミ
チャノキイロアザミウマ
チャノミドリヒメヨコバイ
クワシロカイガラムシ
ツマグロアオカスミカメ
※記載事項が変更、修正されている場合があります。使用する際にはラベルをよく読み、用法・用量を守ってお使いください。

下記の有効成分を含む農薬の総使用回数(年限)は以下の通りなので、使用回数には注意してください。

  • ピリフルキナゾン 2〜4回

ピリフルキナゾンを含む農薬の使用可能回数(年限)は、適用作物によって2〜4回と変わってきます。適用作物と使用回数をよく確認するようにしましょう。

コルト顆粒水和剤の効果を高めるために

薬液を広範囲にまく際には、効果的に散布できる散布機(噴霧機)やスプレイヤーの使用をおすすめします。

まとめ

コルト顆粒水和剤の最大の特徴は、新規系統の殺虫剤のため、既存の殺虫剤に抵抗性がある害虫に効く可能性が高いことです。

コルトは、主にモモアカアブラムシなどのアブラムシ類や、タバココナジラミなどのコナジラミ類,アカマルカイガラムシなどのカイガラムシ類などカメムシ目害虫,チャノキイロアザミウマなどに対して非常に優れた効果を発揮します。

従来のネオニコチノイド系や有機リン系化合物の殺虫剤を散布しても、害虫が集団で生存している等、抵抗性が疑われる場合には、是非コルト顆粒水和剤での防除を試してみてください。







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