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多肉植物

多肉植物ふっくら娘(福だるま) 置き場所や水やり・ふやし方のポイント!

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ふっくら娘 多肉植物

肉厚でぷっくりした葉に、白い粉をまとった「ふっくら娘」は別名福だるまと呼ばれるコチドレン属の一種です。オレンジ色のベル型の花が咲くのも魅力の一つです。

この記事では、ふっくら娘を初めて手に入れた方にもわかりやすく、管理場所や水やり、増やし方など育て方のコツを、初心者の方にもわかりやすく説明します。

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ふっくら娘について

基礎知識

園芸分類多肉植物・観葉植物
学名 Cotyledon orbiculata ‘Fukkra’
属名 ベンケイソウ科コチドレン属
原産地南アフリカ
草丈・樹高10cm~30㎝
耐寒性等耐寒性 普通 耐暑性 普通
花言葉

生育タイプ

多肉植物は、春秋型、夏型、冬型の3つのタイプに分かれます。それぞれの型により生育期と休眠期が異なります。生育パターンを知ることで、それに合わせて管理することで無理なく育てることができます。

ふっくら娘は、「春秋型」です。春秋型は、 春と秋に盛んに生育するタイプです。10〜25°Cの範囲で生育が旺盛になります。夏場は暑さのせいで生育が悪く、根腐れや蒸れを避けるために、休眠させる必要があり、冬は寒さのために自然に休眠します。茎や葉が柔らかく、色鮮やかで草花のような雰囲気を持つ多肉タイプです。

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ふっくら娘の管理方法と水やり

置き場所

多肉植物は日当たりよい風通しの良い場所を好みます。基本は冬以外はベランダや庭などの屋外で管理します。室内で育てる場合もなるべく窓辺など日の当たる場所で管理しましょう。日照不足になると、ひょろひょろと葉や茎が伸びる徒長をおこします。雨ざらしにすると表面の白い粉が落ちるので屋外でも軒下などで管理しましょう。

休眠期から生育期に屋外の日当たりに出す場合は、徐々にならしてください。窓辺で日に当ててから日中の日向に置くなどをしないと、葉焼けの原因ともなります。

ふっくら娘は高温多湿が苦手です。真夏の直射日光は葉焼けの原因ともなります。夏は、強い日差しののあたらない場所や、午前中にだけ日の当たる半日陰になる軒下などで管理します。そのような場所がない場合は、遮光シートなどで遮光しましょう。梅雨や夏はサーキューレーターなどを使うのも効果的です。

寒さにはそれほど強くないふっくら娘は、気温が5℃以下になったら室内の明るい日向で管理します。霜や雨にあてると葉が傷みます。暖かい昼間は外で日に当ててあげましょう。夜窓辺に置いておくと、室内でも急激に冷えて耐えられないことがありますので窓辺に置きっぱなしにしないようにしてあげましょう。

水やり

多肉植物は、生育期には、水をたっぷりジョウロで与え、休眠期には断水気味に育てるため葉水で与えます。水の与えすぎは多肉植物は根腐れの原因になるので気をつけましょう。

ふっくら娘の生育期の水やりは表面の土が乾いてからさらに3~5日たってから与えます。葉に白い粉が吹いているので、水は葉の上から与えず用土に与えるようにします。小さい鉢などではジョウロで与えず、水差しなどを使って、横から株元に水を与えると葉に水をかけずに与えることができます。

休眠期の葉水も、葉ではなく土に水をかけるようにします。水の量は半日で鉢が乾く程度、表面の土が濡れる程度の水の量が目安です。

管理方法と水やりの季節ごとのスケジュール

ふっくら娘・年間スケジュール
  • 冬の休眠期から覚めた3月頃から外にだし、日当たりの良い場所で管理しましょう。夜温度が下がるときには、室内に取り込みます。4月~6月は生育が旺盛の時、屋外の日向で管理します。

    水やりは、休眠期から生育期に入りますので鉢の土が完全に乾いたら、鉢底から水がでるまで与えます。

  • 7月から9月は、真夏の直射日光は苦手ですので、葉焼けしないよう半日陰で管理しましょう。遮光シートなどを使って工夫しましょう。日本の夏は多湿ですので、風通しの良い場所で株を蒸らさないように注意します。サーキュレーターを使うと効果的です。

    水やりは6月下旬からは月に1~2回霧吹きで、水を与える「葉水」で与えます。葉水といっても、多肉植物は鉢土に水を上げます。時間は日中に水やりをすると株が蒸れる恐れがあるので、夕方に株を少し冷やしてあげます。

  • 気温が下がる9月下旬~10月までは、春と同様に屋外の日向で管理します。水やりも春と同様に、鉢底から水がでるまで与えます。

  • 休眠期です。最低気温が5℃を下回るようになったら室内の、日当たりの良い場所で管理します。暖房の風が当たらない場所に置きます。暖かな昼間は、屋外で日に当ててあげるとより元気に育ちます。

    水やりは「葉水」を月に1度~2回ぐらいの頻度で行い株全体を湿らせます。気温が上がる暖かい午前中に行いましょう。

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その他 ふっくら娘の栽培で気をつけたいポイント

植え替え

購入した鉢がビニールポットであったり、自分の好みの鉢に代えたいときには、植え替えをします。また生育に合わせて、1~2年に一度は植え替えが必要です。

時期は、生育期ならいつでも行えますが、適期は生育期初旬の3月~4月か9月がよいでしょう。植え替えた後に生育する期間が長いと株が土に根付きやすいので失敗がすくなくなります。購入した時期が生育期以外で、植え替えを行いたい場合は、根を崩さず用土だけ追加して新しい鉢に植え替える鉢増し(手順2~3を行わない)をしましょう。植え替える用土は必ず新しい乾いた土を使いましょう。

  1. 植え替え・寄せ植えの多肉植物はは、土が乾いた状態のときに、鉢から外します。
  2. 下葉を整理します。枯れた葉や、色が変わっている下葉はピンセットなどで取り除き株元をすっきりさせることで、夏の蒸れもふせぐことができます。
  3. 根っこをほぐすように土を落とします。
  4. 根を半分から3分の2ほど切ります。腐った根は根元から切ります。
  5. 新しい鉢を用意して、底に鉢底ネットをいれます。
  6. 鉢の底に鉢底石を入れ、その上に緩効性粒上肥料を加えます。(なくても可。鉢底石を入れることで根腐れ防止になります)
  7. 苗を押さえながら、培養土いれて植え込みます。最後に割り箸などでつついて、根の周りに土が入るようにします。最後に鉢をトントンと叩いて隙間を入れて完成です。
  8. 水やりは植え付け後、7日~10日後に行います。その間は明るい日陰に置いておきましょう。

用土

一般の観葉植物では、鉢植えの場合は、赤玉土と鹿沼土を基本用土として、ピートモス、バーミキュライト、パーライトやココヤシチップといった改良用の土を基本用土にプラスして使います。

しかし、多肉植物は休眠を伴うものが多く、休眠中の多肉植物は、根もほとんど給水しないので、根腐れを防ぐために鉢土を完全に乾燥させる必要があります。ふっくら娘は乾燥した地域が原産地ですので一番重要なことは、通気性(水はけ)がよいこと、それとある程度の保水性があるものがよいでしょう。赤玉土4・軽石4・腐葉土1・くん炭1などの配合で、一般の草花より排出性を高めた配合にします。

市販の多肉用の培養土も便利です。多肉植物の配合はどれが正解ということはありません。多肉植物の土についての記事もありますので、興味のある方はお読みください。

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多肉植物はは水耕栽培や、土を用いず、ハイドロボールやゼオライトなどの保水性、吸水性のある培地を使ったハイドロカルチャーでも育てることができます。ハイドロカルチャーで育てる場合は、土からの植え替えとは多少異なり、土の根を終わらせて水で育てる根を発根してから植え替える必要があります。

多肉植物のハイドロカルチャーでの育て方に興味がある人は、こちらをお読みください。

肥料

多肉植物のふっくら娘には、元肥は植え付け、植え替え時に行います。 植木鉢などで栽培する場合は、元肥をしっかりと施し、適期に追肥を行っていきます。追肥は3月〜5月・9月~10月の生育期は肥料が必要です。

  • 液体肥料(液肥)の場合は、ラベルなどに記載されている希釈率から更に2倍程度に薄めて、月1〜3回のペースで施肥します。
  • 固形肥料の場合は、ラベルなどに記載されている使用目安量の半分程度の量を、1ヶ月〜2ヶ月に1回程度施肥します(頻度は使う肥料のラベルの説明に合わせると良いでしょう)。

休眠期は絶対に肥料をやらないようにしてください。肥料やけを起こし、枯れる原因になります。

多肉植物の肥料についての記事もありますので、肥料について興味のある方は読んでみてください。

ふやし方

多肉植物は株分け、さし芽、葉ざし、根ざし、挿し木、胴切り、種まき(実生)でふやします。ふっくら娘は、挿し木で増やします。

挿し木(さし芽)

ふっくら娘は、枝分かれして幹立ちした姿で生長します。その茎をカットして、挿し穂として使います。徒長した茎や、仕立て直しをしてカットした茎を挿し穂にして挿し木で増やすことができます。

  1. 消毒済みのハサミで、親株から茎を切り取り挿し穂にします。さし木はできるだけ茎を長めにしたほうが成功しやすいので、挿しやすいように下葉がある場合は取り除きます。
  2. 1週間ほど明るい日陰で、切り口を乾かして乾燥させます。
  3. 乾いた新しい用土に挿して植え替えます。風通しの良い明るい半日陰で管理します。水やりは1週間ほどたってから与えます。

その他の作業

剪定(仕立て直し)

株元から複数の茎が伸びて、株が混みあってきたら梅雨前に蒸れ防止のためにも、仕立て直しをして間引きします。間引きした茎をつかって挿し穂にして増やすこともできます。

ふっくら娘は、夏越しが意外と難しい品種ですので、万が一のためにも保険に挿し穂で増やしておくとよいでしょう。

花芽切りについて

ふっくら娘の開花時期は初夏で、4月頃から生長点からぐんぐんと花芽が伸びてオレンジ色のかわいらしい花を咲かせます。花が終わったら花茎を根元からカットしましょう。そこから新芽が生えてきます。

病害虫

多肉植物は夏の高温多湿の時期に、 軟腐病・灰色カビ病等にかかりやすくなります。害虫(アブラムシカイガラムシ)の排せつ物につく菌によって引き起こされるすす病などにかかることもあります。

予防としては、風通しの良い場所で育てる、また梅雨まえに、枯れたり色が変わっている下葉を取り除いておくのも効果があります。

カイガラムシ・ハダニ・アブラムシ・アザミウマ、ネジラミなどの害虫が発生する恐れがあります。また梅雨時期にナメクジや夜盗虫(ヨトウムシ)などが発生することもあります。それぞれの害虫によって対応は異なりますが、見つけたら早めに歯ブラシなどでこそげとるか、水流で取り除いてあげましょう。殺虫剤なども有効です。

害虫や病気に対しての対策は、下記に詳しい記事がありますので発生して困っているときなどは参考にしてください。

多肉植物の病気とは?病気別対策と復活のポイント!
多肉植物の病気やその復活方法をを紹介するとともに、多肉植物の病気になりにくい栽培方法や水やりや肥料、注意点、手入れ方法などを初心者の方でもわかるように説明します。
農薬が効きにくい厄介者、カイガラムシを駆除、防除する農薬について
果樹などの樹木に多く発生する、果樹農家にとってはメジャーな害虫のカイガラムシ。ここではカイガラムシはどういう虫なのか、その特性と、カイガラムシを駆除、防除するための農薬について解説します。
ハダニを駆除、防除する農薬について
ハダニは大量発生しやすく、幅広い農作物に食害をもたらす害虫です。ここではハダニとはどういう虫なのか、その特性と、ハダニを駆除、防除するための農薬について解説します。
アブラムシを駆除、防除する農薬について
アブラムシを駆除、防除するために、アブラムシの特性、そして農薬の種類別、作物別のアブラムシに効く農薬を説明します。
アザミウマ(スリップス)を駆除、防除する農薬について
アザミウマは農作物に吸汁し、ウイルスを運ぶ農家にとって非常に厄介な害虫です。ここではアザミウマとはどういう虫なのか、その特性と、アザミウマを駆除、防除するための農薬について解説します。

まとめ

ふっくら娘が属しているコチドレンは、葉っぱの先がギザギザでふくらんだ葉の先が赤く色づく熊童子や、熊童子より小型の猫の爪という動物の名前ががついているものもあります。特徴的な姿で寄せ植えなども人気があります。

ふっくら娘が属しているベンケイソウ科には、葉が重なって伸びるクラッスラ属、丸い葉が特徴のパキフィツム属のほか、セデベリア属、カランコエ属、センペルビウム属、コチレドン属などがあります。またロゼット系にはエケベリア属のほかに、冬型の葉の色が豊富なアエオニウム属・肉厚な葉が特徴のグラプトペタルム属、エケベリア属とグラプトペタルム属の交配種のグラプトベリア属などがあります。

多肉植物は、置き場所と水やりを間違えなければ枯れにくく手間もかからないので、植物を育てるのが初めての人にもおすすめです。ふっくら娘は、夏に葉が落ちやすく蒸れが苦手ですので上手に夏越しさせて、かわいらしいぷっくりとした葉を楽しんでみてください。

編集さん
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