多肉植物は、種類が多く見た目も、ぷっくりした葉のものや、棘のはえたもの、根や茎が太い幹のようになったものなど、さまざまです。
園芸店だけでなく、100均やインテリアショップでも見かける多肉植物ですが、通販などでは20万円を超えるような高額な多肉植物も。レアな理由は品種だけではありません。100均で買った多肉植物がレアになる可能性もあります。この記事ではレアといわれるな多肉植物について、わかりやすく説明します。
レアな多肉植物の種類
綴化(てっか)種

成長点が一直線に繋がり、茎が扁平な形に変形することを綴化といいます、石化(せっか)、帯化(たいか)ともいいます。
多肉植物には、茎や幹でそれが起きて通常の個体が変異したものなので、珍しく価値があがります。柱状のサボテンが、綴化するとまったく違う形になりその個性的な姿を楽しむ人も多くいます。 綴化種もまれにですがダイソーなので見つけることもありますので、チェックしてみてください。
ハオルチア属

ハオルチア属は、軟質葉系の葉に透明感がある種類が人気で、一部の種類は葉の先に窓と呼ばれる半透明な部分があります。その光を通す姿を楽しめる品種「ブラックオブツーサ錦」は100万円を超える金額で取引されることもあります。
ハオルチア属は、多くの種類がありすべてが高額でレアというわけではありません。100均では品種名でなくハオルチアとして販売されています。オブツーサやトゥルンカータなどがたまに出回ることも。高額な苗を買う時にはインターネットなどでは、現物を見ることができないため信頼できるお店で購入しましょう。
塊根植物(コーデックス)

珍奇植物とも呼ばれ、茎や根が大きく膨らむのが特徴で、一つの鉢を盆栽のように楽しむ人が多く、男性にも人気があります。男性にはその他アガベやアロエなども人気があります。以前は、多肉植物専用のお店でしか買えなかったのでなかなか手に入れにくかったのですが、ここ最近の人気で、ダイソーでもアデニウムが販売され、多肉植物好きの人たちの間で、一時期話題にもなりました。
コーデックスはパキポディウム属やユーフォルビア属のものなど人気があります。 ‘タッキー’はデコボコとした緑色の幹で独特なフォルムを持ち、春に黄色の花を咲かせるので人気の品種ですが生育が遅いため、流通量が少ない品種です。
コーデックスは、実生株(日本で種から育てられた株)と現地球(海外から輸入された株)があります。実生株のほうが日本の環境に適用しやすく、現地球は海外で自生しているもの鉢に植え替えたりしているものもありますので、日本の環境になじめないものもあります。
ロフォフォラ属

ロフォフォラ属はサボテン一種です。サボテンは、100均などでもたくさん見かけるので、レアというイメージはないかもしれませんが、サボテンだけで2000種類以上あるサボテンは、希少価値のあるものがたくさんあります。
ロフォフォラ属もその一種です。サボテンの一種ですが棘はなく丸くぽってりとした形が人気のサボテンです。品種は、鳥羽玉・翠冠玉・銀冠王があります。こちらは、ホームセンターや100均などでは見かけないレアな多肉植物といえるでしょう。
ロフォフォラ属に似た、白い点があることから有星類と呼ばれるアストロフィツムなども人気があります。こちらは100均で稀に見かけます。
レアな多肉植物はどこで買う?
多肉植物専門店
最近の多肉植物の人気で、各地に多肉植物の専門店ができています。できれば現物を見て店員さんと話ができる専門店で買うのがおすすめ。
多肉植物は、初心者でも簡単に育てられると同時に種類や見た目も異なり、品種によって丈夫なもの、管理が難しいものもあり奥が深いのも魅力です。自分の管理できる範囲を相談して、管理方法やおすすめの品種などを聞いて育てれば、自分にぴったりの品種を選ぶこともできます。
近くに多肉植物専門店がなければ、ホームセンターや、園芸店ものぞいてみてください。超レアなものはないかもしれないですが、多肉植物は取り扱っているところも増えているので、お気に入りが見つかるかもしれません。
インターネット通販
近くに多肉植物専門店がなければ、インターネットの通販サイトを利用しましょう。ある程度実績のあるところがおすすめです。値段が高すぎるのも、安すぎるのも注意が必要です。
インターネットでも、質問があればお店の方に聞いてみましょう。その答えでもそのお店が信頼できるか判断できます。個人的な見解ですが、フリマアプリ・オークションサイトの個人の方から買うのは、自分できちんと知識があり、判断できないと、トラブルの原因になる可能性もあります。種類が多い多肉植物本当はレアじゃなかった、発根しないコーデックスだったなんてことも。
その他の注意点
レア種ということは、栽培が難しい、生育が遅い、ふやしにくい、などの可能性があります。当然ですが、植物ですので住んでいる場所の環境にも影響されます。
手に入れてみたものの、育てられなかった、枯れてしまったというのはとても残念なことです。プレゼントとしても、管理の難しいものを送られたら困ってしまいます。それからレア種や難しい品種は寄せ植えはせず、まず単品でしっかり管理しましょう。
多肉植物の栽培で気をつけたいポイント
栽培環境
多肉植物は、日光が大好きです。1年を通して日当たりがよく風通しの良い場所で管理しましょう。夏の直射日光は、葉焼けの可能性もあるので危険です。半日陰にするか、遮光ネットなどで遮光してあげましょう。日に当てないとひょろひょろともやしのように徒長してしまう恐れがあります。
多肉植物は耐寒性はあまり強くないものが多いので、基本的には鉢植えで育てて、霜が降りる前には室内に取り込みましょう。多肉植物には気温が下がると紅葉する種類もありますので、その場合は日に当たる軒下などで、水やりを控えめにしてあげるとよいでしょう。気温が5℃以下になったら室内で管理します。
室内で育てる場合も、置き場所が大切。窓辺など日当たりの良い場所に置いてあげましょう。できれば冬でも昼間はベランダや屋外に出して日に当てると元気に育ちます。
水やり
多肉植物は、雨が少ない場所や岩場などに生育するものが多い植物で、乾燥した過酷な環境を生き抜くために、根や茎、葉などを肉厚にして水分を蓄えるようになっています。だからといって、水やりが必要ではないわけではありません。
多肉植物の水やりのポイントは、生育期と休眠期で水やりの方法を変えることです。
生育期
鉢土が乾いてから、ジョウロで底から水が流れ出るまで与えます。受け皿は必ず捨てて、水がたまらないように気をつけましょう。生育期から休眠期に移る時期は、徐々に水やりの量を少なくします。
休眠期
休眠期は水やりをやめて乾燥させる必要があります。休眠期から生育期に移る時期は、徐々に水やりの量を増やしていきます。
生育期、休眠期の判別は、多肉植物の場合、先述したとおり春秋型、夏型、冬型の3タイプに分けられます。肥料をやる時期・頻度も、水と同じく生育期と休眠期で分ける必要があります。
サボテンの水のやり方についての記事もありますので、水やりに興味のある方は読んでみてください。
まとめ
多肉植物は、品種が多くバラの花のようなロゼット状の葉をもつエケベリア属、テキーラの原料でトゲトゲした見た目がかっこいいアガベやサボテンなど、見た目もさまざまです。また寄せ植えにしたり、リースにしたりと楽しみ方は無限です。
最近家にいることが増え、多肉や エアープランツ(チランジア) などはインテリアグリーンとして、とても人気があり多肉植物愛好家のことをタニラーと呼んだりします。
100均などでも気軽に買える多肉植物はいまや専門店もできるほどのブーム。ぜひ皆さんもお気に入りの品種を見つけて、緑のある生活を楽しんでみてください。