みかんの剪定と肥料の関係性

みかんの肥料

みかんは、オレンジ、キンカン、レモンなどの柑橘(かんきつ)類の中でも、最も身近なもののひとつと言っても過言ではありません。みかんを果樹として栽培することも人気で、プロ農家の果樹園だけではなく、ご家庭の庭での地植え栽培も盛んに行われています。

みかん栽培において、剪定と肥料やり(施肥)は重要な要素と言えるでしょう。この記事では、みかんの剪定と肥料やりの関係性や基本について紹介します。

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みかんの剪定と肥料やりの方法で品質が変わる?

結論から言うと、枝の剪定具合や肥料のやり方によって樹勢や果実の品質が左右されます。

植物は基本的に、光合成によって体内にて栄養分を生成します。しかし、光合成を促進させるためには、土壌などから栄養分を吸い上げる必要があります。多かれ少なかれ土壌への栄養補給が必要となりますので、肥料やりは栽培において重要な要素となります。特にみかんなどの果樹、実を付ける野菜などは、多くの栄養分が長期的に必要となってきます。

剪定は、果樹栽培における重要な要素です。剪定をしっかりと正しい方法で行うことで、樹勢の維持や隔年結果の抑制、果実の品質向上に繋がります。

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剪定の目的

剪定の目的は、いくつか定説があります。また、果樹の剪定に関しては現在も研究されている分野であり、時代や栽培方法によっても剪定の意図が変わってきます。ここでは、昔から定説とされてきた目的を一部ご紹介します。

  1. 太陽光を有効に利用するため。
  2. 果実の精算に寄与する活性の高い葉(元気な葉)の比率を高めるため。
  3. 作業性を高めるため。
  4. 隔年結果の波を小さくするため。
  5. 果実を大きくし、粒を揃えるため。
  6. 収量を抑えつつも糖度の高い果実を生産するため。
編集さん
編集さん

近年では、切り過ぎの剪定(強すぎる剪定)は不要とされています。みかんの光飽和点は4万lx程度となっており、そこまで強い光が葉全体に当たる必要がありません(農学博士大庭喜八郎)。それよりも、気温や地温、土壌中の水分量が品質に大きく影響することが知られています(カンキツの種・品種における光合成特性と温度・光条件)。そのため、冬場に加温して栽培するハウスみかんが通常期でなくても品質維持、向上ができる栽培方法として積極的に行われています。

肥料やりと剪定の組み合わせによる生育の調節

肥料やり(施肥)と剪定の重要性や目的について理解いただけたと思います。ここからは、肥料やり(施肥)と剪定の組み合わせがどのように栽培に影響するのかを解説します。

肥料やりと剪定の組み合わせは、以下のパターンがあります。

  1. 多施肥と強剪定
  2. 少施肥と強剪定
  3. 多施肥と弱剪定
  4. 少施肥と弱剪定

多施肥と強剪定

強い剪定をして、窒素(N)主体の肥料を多く施すと、剪定したことによる樹の中での養分移動だけではなく、養分の吸収量も多くなります。多施肥・強剪定の特徴を以下に記載します。

  • 強い新梢(今年伸びた枝(当年枝)のことを指す)が数多く発生し、樹冠(樹木の幹の上部にあって枝や葉の茂っている部分を指す)も拡大します。
  • 多施肥とすることで強剪定をしても樹勢を維持できます。強い剪定をする年、繰り返す年は肥料を多く施さないと樹勢の維持は困難となります。
  • 強剪定と多施肥の組み合わせは、着花しにくくなります。着花したとしても、結実が果実の品質は悪く、着色が遅くなったり、果皮が荒く厚くなったり、食味も悪くなりがちです。

少施肥と強剪定

施肥量の少ない木に強い剪定をした場合、一般的には樹野中の養分が不足して、樹勢が著しく低下する可能性が高まります。少施肥・強剪定の特徴を以下に記載します。

  • 強剪定をしたあと、一時的には樹の中の養分が局所的に集中することで、樹勢が回復したように見えるが、その後樹勢が著しく低下する場合があります。
  • 樹冠は縮小します。
  • 着花は少なくなるが、多施肥・強剪定の木に比べれば着花量は多くなります。
  • 隔年結果の波が激しくなります。
  • 果実品質は、一般的にあまりよくない状態となります。
編集さん
編集さん

樹勢が回復しないからと言って、強剪定だけを繰り返すのは悪手です。しっかりと施肥を行い、樹勢を回復させることが重要です。

多施肥と弱剪定

施肥量が多い木に対して、剪定を弱く行うと、樹の様子は比較的好ましくなります。弱い剪定を毎年続けると新梢の発生は次第に弱くなってくるが、肥料がしっかりと施されていると、養分も見合うようになるため、発生が弱まらずに維持できます。多施肥・弱剪定の特徴を以下に記載します。

  • 弱い剪定を続けても新梢の発生は弱まりづらいです。
  • 樹冠は拡大される事が多いです。
  • 剪定が軽いため着花もよいが、肥料がしっかりと施されていると、樹勢が維持できるため、隔年結果しにくいです(他の管理作業との兼ね合いもあります)。
  • 間引き剪定を主体にして、時々切り返し剪定をすることで、着花の状態が安定しやすくなります。
  • 施肥量が多い場合でも、剪定の程度を弱めて間引き剪定を主体にすることで果実の品質を良くすることができます。
  • 先述した4パターンのうち、最も隔年結果しにくく、品質の良い果実を得ることができる組み合わせと考えられます。

少施肥と弱剪定

施肥量が少なくなると、樹の養分吸収も少なくなります。そのような木に、強剪定を行うことは悪手と先述しましたが、弱剪定を行った場合はどのようになるでしょうか。少施肥・弱剪定の特徴を以下に記載します。

  • 先述した4パターンのうち、もっと新梢の発生が弱くなります。
  • 樹冠は、著しく縮小します。
  • 樹勢が弱く、様相は良くない状態となる。
  • 強剪定よりも養分の消耗が少なく済むが、弱い剪定の中で切返し剪定を局部的に行うと、やや強い新梢が発生し、樹勢の低下に繋がる。
  • 樹の中の養分が少なくなるため、隔年結果しやすい。

みかんの剪定の基本

みかんの画像です。

みかんの剪定は、栽培場所の気候によっても異なりますが、概ね2月〜4月の間に実施します。

剪定対象の枝は、主枝に接合している上部の枝や強く立ち上がり過ぎた枝、下に垂れている枝などです。内向枝の切除も重要ではありますが、風通しやある程度の日当たりが確保できるようであれば切りすぎる必要はありません。

また別の記事にて、みかんの剪定方法について詳しく解説したいと思います。

みかんに使える肥料

みかんには、油かす肥料や米ぬか肥料(米ぬかボカシ肥料)などの有機質肥料(有機肥料)から、成分比が調整された化成肥料まで様々な肥料が使えます。

\みかんにおすすめの肥料まとめ/

特に初心者の方には、みかん栽培の専用肥料もおすすめです。

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みかんの肥料の購入場所

みかんの肥料は、ホームセンター、100均、インターネットなどで購入可能です。肥料を購入できる主な場所・方法は以下のとおりです。

肥料を購入できる場所
  • JAなどの農業資材店
  • 100均、100円ショップ
    • ダイソー(DAISO)
    • キャンドゥ(CanDo)
    • セリア(Seria)
    • etc
  • ホームセンター
    • コメリ
    • カインズ
    • コーナン
    • etc
  • インターネット
    • Amazon
    • 楽天市場
    • ヤフーショッピング
    • etc
執筆者・監修者情報
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