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プランター栽培

冬野菜のプランター栽培 栽培の難易度や育て方のポイント

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冬野菜のイメージ プランター栽培

冬に旬を迎える冬野菜は、寒さから身を守るために糖度を高くするため甘くておいしい野菜が多くあります。鍋の材料となる白菜や大根なども、プランターで栽培することができます。

ここでは、冬野菜のプランター栽培について、その難易度や栽培期間、育て方のポイントなどをわかりやすく説明します。

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冬野菜のプランター栽培について

冬に収穫する野菜は、タネからプランターに直播で育てられるものが多く、栽培も簡単なものが多くあります。初めて家庭菜園をする人は、収穫までの期間が短い葉物野菜から始めるのがおすすめです。

栽培環境

野菜は基本的に日光を好みます。マンションンのベランダなどは、ひさしやコンクリートの壁が日を遮ってしまうこともあります。夏野菜に比べて、半日陰でも育つ野菜が多いですが、プランターを台の上に乗せるなど工夫をして、できるだけ日光を当て風通しの良い場所で育てましょう。

暑さに弱い野菜が多いので、早まきは避け、涼しくなってきてから栽培するのが成功のポイントです。最近の気候は、涼しくなってきたと思ったら急激に残暑が戻ってくることもあります。天気予報に気をつけて、暑くなる日には日陰に移すなど対策をしましょう。

またエアコンの室外機から出る温風は、植物は苦手なので置き場所に注意しましょう。高層階では強風が吹く場合がありますので、防風ネットや支柱を立てるなどの対策をしましょう。

肥料・水やり

プランター栽培では、元肥入りの野菜の培養土などを使って育てるのが簡単です。畑などに比べて、土づくりが不要で手軽ですが、畑にくらべ土の量が決まっているので栄養分が足りなくなることがあります。水やりもこまめにするので肥料分が流れ出てしまうこともあります。そのため肥料はしっかり追肥をして育てます。有機肥料は、臭いがするものもあるので、化成肥料や、液体肥料、臭いのない有機配合肥料などがおすすめです。

水やりは、土が乾いたらプランターの底から水がでるまでが基本です。畑などの地植えと比べると乾燥しやすいので、水やりはこまめに与える必要があります。冬の水やりは、夜に行うと植物が凍ってしまうこともあるので気をつけましょう。またマンションなどは、水もれなどに気をつけましょう。

プランターのサイズ

プランターには、さまざまなサイズがあります。設置スペースや野菜にあったサイズのプランターを選びましょう。草丈が低い葉物野菜などは、小型や標準タイプの深さのないプランターで育てることができます。栽培期間が長く、大きく育つ野菜は深型プランターなどが使われます。
土を入れると重くなりますので、移動できるサイズのものを選びましょう。水はけが必要な野菜にはスリット鉢などをつかえば、鉢底石なども不要です。

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初心者におすすめの冬野菜(栽培難易度:簡単)

かぶ

かぶはアブラナ科の野菜で、日本には全国に80種類以上があるといわれています。主に大きさで、大カブ、中カブ、小カブに分けられます。漬物や煮物、サラダなどの広い用途に使え、栽培の簡単な小カブが家庭菜園ではよく栽培されています。大カブは、京都の千枚漬けとして使われる「聖護院かぶ(しょうごいんかぶ)」が有名です。

冷涼な気候を好むため、春と秋にタネをまいて育てます。暑さは苦手なので栽培が夏にかからないように育てるとよいでしょう。初心者の人は9月過ぎに種をまくと、栽培が簡単です。こかぶであれば、種まきから収穫まで40日~50日ほどと短期間で収穫が楽しめ、早取りしてもおいしく食べることができます。

作物名カブ
科目アブラナ科アブラナ属
播種(種まき)時期3月下旬~6月上旬(春まき)
7月下旬~9月中旬(夏秋まき)
収穫期5月中旬~7月上旬(春まき)
8月下旬~11月(秋夏まき)
生育適温20~25℃
栽培ポイントコカブがプランターにはおすすめ
収穫が遅くなるとスが入るので早めに

小松菜

小松菜は、冬が旬の野菜ですが耐寒性や耐暑性にも優れているため、ほぼ周年栽培が可能です。時期や品種にもよりますが、生育が早いので種をまいてから1か月ほどで収穫できます。収穫したい時期に合わせて、1週間ごとにタネをまくと、長く収穫が楽しめます。

生育適温が15℃~25℃で耐寒性が強く、害虫や病気などのリスクが低く、寒さに当たると甘さが増すことから、秋に散布して冬収穫するのが多く、冬が旬といわれます。多くの野菜は日光を好みますが、小松菜は1日3時間~4時間ほど日照があれば育てることができ、初心者の方におすすめの野菜です。

作物名コマツナ
科目アブラナ科アブラナ属
播種(種まき)時期3月~11月
収穫期5月~12月
生育適温15℃~25℃
栽培ポイント暑さ、寒さにつよい丈夫な野菜
タネから1か月で収穫できる

春菊

独特な香りを持つ春菊は、すきやきなどの鍋料理や、てんぷらやナムル、おひたしなど幅広い料理に使える冬が旬の野菜です。栽培が簡単、タネまきから収穫までは35日前後と栽培期間も短く、暑さや寒さにも強いので初心者の方にも育てやすい野菜です。

発芽適温、生育適温とも15℃~20℃で冷涼な気候を好みます。タネまきは春まきと秋まきが一般的ですが、初めての人は春まきはとうが立ちやすいので、秋まきがおすすめです。収穫は春まきは株ごと刈り取って収穫しますが、秋まきでは、株元を少し残して収穫する摘み取り栽培をすることで収穫を長く楽しむことができます。栽培の時期にあった品種を選んで栽培しましょう。

作物名シュンギク
科目キク科シュンギク属
播種(種まき)時期3月下旬~5月(春まき)
9月(秋まき)
収穫期4月下旬~6月中旬(春まき)
10月~11月上旬(秋まき)
生育適温15℃~20℃
栽培ポイント暑さ、寒さに強い初心者向けの野菜
摘みとり栽培で長く収穫できる

大根

大根はアブラナ科の野菜で、冷涼な気候を好むので秋に種をまいて、秋冬に収穫する「秋まき栽培」が作りやすいですが、品種を選べば一年中周年栽培が可能です。寒冷地では、「夏まき栽培」が主流で、暖地では「春まき栽培」も作ることができます。

直根性で移植を嫌うため、タネは直まきして育てます。品種によって異なりますが、播種(種まき)から収穫まで約60日~100日ほど。タネまきの時期にあった品種を選んで栽培することが大切です。プランター栽培では、根が短いタイプの大根を選びましょう。ラディッシュ(二十日大根)は、収穫まで20日ほどなので、初めて家庭菜園をする人におすすめの野菜です。

作物名ダイコン
科目アブラナ科ブラシカ属
播種(種まき)時期8月下旬~9月中旬
収穫期10月下旬~12月上旬
生育適温15~20℃
栽培ポイント栽培時期に合った品種を選ぶ
タネまきはプランタ―に直まきする

ほうれん草

ほうれん草は「青菜の王様」と呼ばれる栄養価の高い野菜です。比較的栽培が簡単で、種まきから収穫まで、30日~50日程度と短く、夏以外であれば栽培ができます。

栽培は春まき栽培と冬まき栽培がありますが、春まきの場合は日照時間が長いためとう立ち(抽だい)しやすくなるため初心者の人は秋まき栽培がおすすめです。霜や寒さに強く、冷涼な気候を好みます。直根性のため、苗からではなく種まき(播種)から育てます。

品種は種をまく時期によって選びましょう。ほうれん草の種には、秋まき用か春まき用と書いてありますので、間違わないようにしましょう。春まきの種はトウ立ちしにくい晩抽性品種、秋まきは耐寒性のある品種の種を選びます。タネまきの時期にあった、品種を選ぶことが大切です。

作物名ホウレンソウ
科目ヒユ科アカザ科
播種(種まき)時期9月~10月
収穫期10月~11月中旬
生育適温15~20℃
栽培ポイント秋まき栽培が作りやすい
タネまきはプランタ―に直まきする

水菜

水菜は、栽培が容易で畑だけでなく、プランターや水耕栽培でも育てることができます。種まきから収穫まで、若葉を食べるサラダ水菜で1ヵ月ほど、通常の水菜でも40日前後と短期間で収穫できます。

生育適温は15℃~20℃で冷涼な気候を好みます。タネまきは春まきと秋まきが一般的ですが、暑さ寒さにも強いのでコンテナ栽培であれば1年中種をまくことが可能です。初心者の人には、害虫の心配が少ない秋まき栽培がおすすめです。

小株から大株に育つまで、いつでも収穫ができますがプランター栽培では、あまり大きく育てず小株から中株でこまめに収穫するのがおすすめです。名前のとおり水を好むので水切れには注意が必要です。

作物名ミズナ
科目アブラナ科アブラナ属
播種(種まき)時期8月中旬~10月中旬
収穫期10月~1月中旬
生育適温15℃~25℃
栽培ポイントプランターでは小株で収穫
水を好むので水切れに注意
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初心者でも栽培できる冬野菜(難易度:普通)

結球する白菜や、暑さに弱いブロッコリーは少し難易度があがりますが、初心者でもつくれる野菜です。初心者でも育てやすい品種からまずは始めましょう。

人参

人参は一年中出回っていますが、冬の人参はおいしいといわれます。人参はセリ科の野菜で、冷涼な気候を好みます。最適生育温度は、18℃~21℃です。発芽温度は15℃~25℃で、30℃を超えると発芽しにくくなります。家庭菜園などでは、幼苗の時期は比較的暑さに耐えることができるため、夏まき栽培が一番作りやすくおすすめですが、春まき栽培や秋まき栽培でも育てることができます。

人参は発芽が成功すれば、栽培の半分が成功といわれるほど発芽不良が起こりやすい野菜です。発芽が成功すれば、栽培自体は家庭菜園初心者の人でも作りやすい野菜です。

直根性で移植を嫌うため、タネは直まきして育てます。品種によって異なりますが、播種(種まき)から収穫までミニニンジン(ベビーキャロット)で約70日~90日、三寸ニンジンや五寸ニンジンは、100日~120日で収穫できます。

作物名人参
科目セリ科ニンジン
植え付け時期3月上旬〜3月中旬(春まき栽培)
7月~9月上旬(夏秋まき栽培)
収穫期6中旬~7月上旬(春まき栽培)
11月~3月中旬(夏秋まき栽培)
生育適温18~21℃
栽培ポイント発芽不良が起きやすい
乾燥に弱いので水切れ注意

白菜

白菜は冬の鍋料理に欠かせない、最もポピュラーな冬野菜です。大型の結球野菜ですが、ミニ種であればプランターでも栽培が可能です。栽培は種まきか、市販の苗から始めます。タネまきから育苗もそれほど難しくはありませんが、数株ほどなら市販の苗が手軽です。

白菜は、春まき栽培と秋まき栽培がありますが、家庭菜園では秋に植えつけして、冬に収穫する秋まき栽培(寒冷地では夏まき栽培)が育てやすいのでおすすめです。

冷涼な気候を好み、高温が苦手。アブラナ科の野菜なので害虫の被害が多いので防虫カバーや寒冷紗などで覆って育てるとよいでしょう。結球するまで肥料を切らさず育てます。

作物名ハクサイ
科目アブラナ科ブラシカ属
植え付け時期8月下旬~10月上旬
収穫期10月~12月
生育適温18℃~20℃
栽培ポイントミニ種、早生種が育てやすい
肥料切らさず育てる

ブロッコリー

ブロッコリーは、キャベツの仲間で、開花前の発達した花蕾(からい)と茎の部分を食します。原産地が地中海沿岸のブロッコリーは冷涼な気候を好み、高温多湿が苦手です。寒冷地では、春に種をまいて夏に収穫する、春まき栽培。その他では、夏に種まき、植えつけをして冬に収穫する夏まき栽培が一般的です。

一般的なブロッコリーの他にも茎ブロッコリーと呼ばれるものもあります。一般的なブロッコリーは中心部分の花蕾を食べますが、茎ブロッコリーは最初に中心部の頂花雷を収穫したあと、下の枝からわき芽のように出てくる側花蕾と茎を食します。花茎が長くアスパラガスのような食感が人気です。

栄養価が高い緑黄色野菜で、様々な料理に使えます。種まきから育てても収穫まで2~3か月程度。暑さに影響を受けやすいブロッコリーは、通常のブロッコリーより暑さに強い茎ブロッコリーの方が栽培は容易です。また育苗のときに失敗することが多いので、初心者の人は苗から始めるとよいでしょう。

作物名ブロッコリー
科目アブラナ科アブラナ属
植え付け時期3月中旬~4月中旬(春まき栽培)
8月~9月(夏まき栽培)
収穫期5月中旬~6月中旬(春まき栽培)
10月~12月(夏まき栽培)
生育適温15℃~25℃
栽培ポイント育苗が難しいので苗から始めると容易
日光を好むので、できるだけ日なたで栽培

スティックセニョールは茎ブロッコリーの代表格です。通常のブロッコリーより暑さに強いので育てやすい品種です。

チャレンジしたい冬野菜(難易度:むずかしい)

長ネギ

ネギは、主に白い部分を食用とする根深ネギ(長ネギ)と、緑色の部分を食用とする葉ネギ(青ネギ)があります。冬に旬を迎えるのは、深谷ネギや下仁田ネギなどすき焼きや鍋に使われる長ネギです。九条ネギなどの葉ネギは春から秋にかけて収穫し、栽培も葉ネギはプランター栽培に向いており、栽培が簡単です。

長ネギは、根の部分を長く育てるため土寄せが必要です。畑向きの野菜ですが工夫次第で、プランターでも栽培することができます。タネから始めるのであれば、春に種子をまいて、成長に合わせて増し土をしながら、土寄せして栽培します。栽培期間が長いですが、耐寒性や耐暑性も比較的強いので、畑での栽培はそれほど難易度が高い野菜でありません。スーパーなどで買ってきたネギを根から5cm程度残して植え直すことで、再度栽培(リボベジ)をするのも簡単です。

まとめ

ここまで冬に旬を迎える冬野菜のプランター栽培について説明をしてきましたが、育ててみたい野菜は見つかったでしょうか。プランター栽培でも、さまざまな野菜を育てることができます。また毎日様子をみることができるので、病害虫なども早く発見でき、大きくなっていく姿も楽しめます。

冬野菜は種から育てることができる野菜が多いので、プランターに直播して、間引きながら育てます。間引き菜も食べられますし、スーパーなどでは売られていない、人参や大根の葉っぱなども食べることができます。少し形がわるくても、虫が食べてしまっても手作りの良さです。ぜひ自分で育てた採れたての野菜を楽しんでみてください。

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編集さん
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農家web編集部のメンバーが「農業者による農業者のための情報サイト」をコンセプトに、農業に関するあらゆる情報を丁寧にまとめてお届けしていきます。
編集部のメンバーは皆、実際に農業に携わりながら情報をまとめています。農学を極め樹木医の資格を持つ者、法人の経営・財務管理に長けている者、大規模農場の営農経験者などバラエティに富んだメンバーで構成されています。他にも農機具やスマート農業機器、ITなどのスキルも兼ね備えています。

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